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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『プレミアブランド小話㊽ これからの日本ブランド』 

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今日の画像は、広島市高野橋にある広島会計学院の生徒が現役で『税理士』に合格したと言う懸垂幕。そして、五日市造幣局の八重桜、『糸括イトククリ』と『ヒロシマエバヤマザクラ』です。ヒロシマエバヤマザクラは、広島市内の江波山に咲く珍しい固有種です。

21歳で、専門学校を出た若者が、税理士試験に合格とはまた素晴らしいことですねえ。税理士試験、なかなか若手での合格は難しい。今、大手企業では、経理部員に大卒より専門学校生を採用するケースが増えているそうです。経理知識が乏しい大卒を、入社後教育する手間暇を考えると、専門学校生の優位性が際立つ、という算段だねえ。世の中様々だ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★これからの日本ブランドにとって重要になってくるのは、プレミアム領域におけるポジションをいかに獲得していくかということだと思う。シチズンのように社外の有力ブランドを買収してプレミアム領域に進出する方法もある。企業経営としてはその方が効率的であり、有力な解決策かも知れない。

ともかく、価値のはっきりしたブランドを得ることが重要だ。出自の異なる、個性の明確なブランドを買収すれば、同じグループでもブランドごとに全く異なる方向に動くようになるのだ。ミニは現在、BMWのエンジニアによってBMWとは全く異なる『ミニというブランド』の特性を強く打ち出したプロダクトを生み出している。BMWエンジニアが作るロールス・ロイスも同様だ。同じように、異なるキャラクターのブランドを持ち得れば、顧客層を大きく広げることが可能となる。

では、一方で、日本ブランドそのものをプレミアムにするにはどうするべきか。そのために必要なのが、マツダのような長期的なビジョンを持った総合的なプレミアムブランド戦略である。ここで言うブランド戦略とは、イメージ戦略や広告コミュニケーション戦略のことではなく、経営に直結したブランド戦略のことであり、商品戦略や流通戦略も含まれる。

適切なブランド戦略をぶれることなく長期にわたって実行し、市場において独自のポジションを確立し、ロイヤリティの高い顧客を作ることが出来れば、シェアは低くても十分な収益を狙えるようになる。そのために必要なのは、経営者の意識改革である。ブランドの重要性を認識し、それを核に据えた経営を行わない限り、良いものを作っても高収益に結びつけることは難しい。本来のブランドとは別ブランドにする場合には、本体とは分離し、明確な意思を持った経営者にそのブランド経営を一任しなければならないと考える。


また、プレミアムブランド戦略を実行する場合、あくまでグローバルの視点で展開すべきと考える。国内だけでは需要は限られてしまい、プレミアムブランドとしてのうま味のある経営に繋がらないからだ。強いプレミアムブランドになるためには個性をはっきりさせる必要もあるが、個性が強ければ強いほど好き嫌いが分かれるようになるため、市場シェアは限られてくる。従って、ある程度以上の販売量を確保するためには、最初からグローバル視点でブランド設計を行うべきである。

グランドセイコーは、ある程度地盤のある国内では通用するかも知れないが、海外では厳しいように感じられる。もっと突っ込んだグローバル視点のブランド設計が必要だ。

ところで、日本製品のグローバルでのプレミアムブランディングを考える時、個々のブランドを考える前に日本製品というブランドイメージ自体を変えていく必要もあると感じられる。(参考: 山崎明著『マツダがBMWを超える日』)


★★<『玉置宏の「曲ナレーション集魁“劼个蝓沢たまき、石原裕次郎』>
<『悲しい酒』 美空ひばり>
  美空ひばりの歌
  それは深い海のように
  誰にもその底は見せないけれど
  女の涙の川を集めて
  果てなくつぶやく潮騒です
  女の数だけ歌があり
  唄う私も女です
  私の好きなこの歌も
  遠い潮騒の一つでしょうか
  『悲しい酒』
  美空ひばりさんです

<『ベッドで煙草を喫わないで』 沢たまき>
  燃えている
  女心が 赤く燃えている
  火をつけたのは あなた
  なのに 私のことを
  何も知ろうとしない
  あなたは また
  煙草の輪を作っている
  『ベッドで煙草を喫わないで』
  沢たまきさんが唄います

<『ブランデーグラス』 石原裕次郎>
  いつの間にか 夜が更けた
  いつの間にか 恋をした
  ごらん 僕の代わりにキャンドルが
  熱い泪を こぼしてる
  どんなに 小さくても 恋の火は
  心を燃やすと 知っている二人
  見つめあって 夜が更けて
  『ブランデーグラス』
  石原裕次郎さんです


★★<驚いた『アマゾンのクレーム対策』>事情があって、手持ちのアマゾンタブレット『Fire8=8インチ』に加え、『Fire10=10インチ』を注文した。即、翌日到着。が、何やら8に比べて電波の受信能力が劣る。電波受信サインが低いのである。電波は、ネット回線を書斎にあるPCの側からルーターで飛ばし、アマゾンは2部屋離れたところで使用。

受信能力が低いので、時折落ちるのだ。主にDAZNでプロ野球やJリーグの観戦をしている関係で、イラつく。デスクトップで観戦すればいいものを、カープの本拠地試合はDAZNの中継がない。よって、テレビでカープ、タブレットでサンフレ、もう一つのタブレットで巨人戦と、まあ三つどもえ観戦をしている。

やむなく返品、交換をと、ネットから修理、故障などの窓口を探すと、待ち時間1分程度でアマゾンから指定の携帯に電話を入れると。と、本当に1分以内にかかってきた。まずここで驚いた。というのも、普通の企業のクレーム対応窓口は、ユーザーの料金負担で電話を掛け、録音で『暫くお待ち下さい』を何度も聞き、なが~く待たされることが常態であるからだ。このアマゾンのすばしこさには本当に驚かされた。しかも電話代はアマゾン負担。

さらに驚いたのは、『状況を説明してください』という先方の問いに対し、『電波受信機能が悪い。手持ちの8と同じ機能のものがほしい』と入ったら、『早速交換品をお送りします。明日か明後日には着くでしょう』と言うではないか。

普通、交換などのクレーム品は、発売元に送り返し、チェックを受けて交換の是非の判断になる。が、アマゾンではたったふたことの会話だけで『交換品を送る』と言った。手持ちの製品は交換品が到着後返送してくれ、と。

まさに、本当に翌々日、交換品が到着した。そしてそのタブレットの受信性能は、手持ちの8型と同じもので、書斎から2部屋離れたとろこで十分な受信視聴が出来るようになったのである。

この素早い対応には、本当に驚かされた。在来の日本企業のCSモデルを遙かに追い越しているな、と感じたねえ。楽天やヤフーでコンタクトしたことがあるが、こんなにユーザーフレンドリーなサイトではなかった。買った後は、しらんぷり、なのだ。すこいアマゾンだと感じた。そう言えば、アマゾンは返品については鷹揚であり、事情を話せばほとんど返品に応じてくれるらしい。


★★<認知症の人にカニ押し売りか 通販業者を直撃>カニなどの海産物を認知症の人に無理やり買わせていたとして販売業者が6カ月の業務停止となった。5日午後にその業者を直撃した。

処分を受けた札幌市のカニ販売業者『BBC』。認知症で正常な判断ができる状態ではなかった人に社名も名乗らず、こう持ち掛けたという。
カニ販売業『BBC』:『今、カニ祭りを開催中でズワイガニ2万5000円のところ特別に1万5000円にします』。 法律では一度、断られたら繰り返しの勧誘は禁止されているが、勧誘はしつこく続いて結局、被害者はカニやホタテなどを買ってしまったという。BBCが販売した相手の多くが高齢者で、高い人で15万円の契約をした人もいたという。消費生活センターには2018年度だけで139件の相談が寄せられていた。こうした行為の主導的な役割をしていた男性2人にも6カ月の業務禁止が命じられた。

このBBCに断ってもしつこく勧誘されたという別の被害者に話を聞けた。広島県在住の71歳と70歳の高齢夫婦はカニ代金1万5000円をだまされたと思って何度も連絡したのだが…。
広島在住の被害者:『社長さん出して頂けませんかと言っても、不在でいない』。

実は、こうしたカニの販売を巡る特定商取引法違反にあたる行為は以前から度々、話題になっている。2015年には札幌市の業者がいらないという人にしつこく電話を掛け、物産展で金賞を受賞したカニだからなどと嘘を付いてカニを販売したとして3カ月の業務停止命令を受けている。しかも『4万円のカニを1万4000円で買える』とうたいながら、その実、原価は4600円程度だったというのだ。この業者はこうした電話勧誘で1年で約2億8700万円を売り上げるなどしていたという。

しつこく電話を掛け、強引にカニを販売する手口で2015年に業務停止命令を受けた業者は電話販売マニュアルまで作っていた。しつこく会話を進めてくるような電話のやり取りのどの部分が問題なのか藤田香織弁護士に聞いた。『断っているにもかかわらず、繰り返し勧誘すること』が特定商取引法で禁止されていると。

では、『買う』と言ってしまい、商品が届いた場合どうすれば良いのだろうか…。藤田弁護士によると、商品と同封の書類にクーリングオフの記載がある場合は、受け取った日を含む8日以内なら返品できる。また、クーリングオフの記載がない場合は期限なく返品の申し入れが可能だということだ。代金引き換えで商品が届いた場合は、受け取らず速やかに商品を送ってきた業者にクーリングオフの手続きをしてほしい。消費者庁でも相談窓口がある。

恐るべき、『カニ業者』だなあ。本当に驚いた。


★★<早期退職はや8000人、18年の倍 次見据える中高年 >人手不足が続くにもかかわらず、大企業で定年前の退職を募る早期退職が増えている。2019年1~6月には上場企業の17社が合計で約8200人の早期退職者数を発表し、半期で18年を上回った。製薬など、業績が好調なうちに人員を適正化して事業環境の変化に備える動きも目立つ。応募者側も人生100年時代をにらみ、早期にキャリアの再設計に動く中高年も増えている。

◇業績好調な製薬も
調査会社の東京商工リサーチによると、19年1~6月に上場企業が募集を発表した早期退職者数は、18年の年間12社、4126人の人数の約2倍になった。7月以降もこのペースなら19年は年間で13年以来6年ぶりの1万人超えとなりそうだ。

45歳以上を対象にした早期退職者数が増えている。エーザイでは応募が当初見込みの3倍にのぼり、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスやアルペンでも募集より20~35%程度多く集まった。19年1~6月の17社のうち人員が多かった業界は電機(5社)と製薬(4社)だった。電機は経営再建に揺れるジャパンディスプレイ(JDI)や富士通など経営不振による人員削減だったが、製薬は様子が違う。

中外製薬は4月に45歳以上の早期退職者を募集。応募は172人にのぼった。同社は18年12月期の純利益が2期連続の過去最高を達成したばかり。だが『デジタル化で経営環境が大きく変わり、従来の専門性や技術で競争力を維持するのは困難』と将来への危機感が強い。希望者に退職金と特別加算金を支給し、外部の専門会社による再就職支援もする。

東京商工リサーチの二木章吉氏は最近の希望退職について、従来のリストラ型から『成長分野に事業転換するため余裕のあるうちに人員構成の見直しを進める「先行実施型」が増えている』と指摘する。1990年代に大量に採用されたバブル世代(19年に49~52歳)や人口が多い団塊ジュニア世代(45~48歳)を削り、若手を増やして新分野の技能を育てる狙いだ。


◇デジタル化に若手必要
年功序列型の賃金では企業の負担が大きい。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると大企業で年齢別に賃金が最も高くなるのは50~54歳(男性)で平均月給は51万円だ。45~49歳も46万円と高い。団塊ジュニア世代が50歳に近づき『多くの企業で中高年がボリュームコストになっている』(日本総合研究所の山田久主席研究員)。一方で同所の調査では、およそ1千社の約8割が『若手の人材が不足』と答えた。

20年3月期に3期連続で増収増益を見込むエーザイも、デジタル対応や新薬開発に向けて組織の若返りを進める。45歳以上の約300人が3月末までに早期退職した。全従業員の9%にあたる人数だ。新卒採用は例年の約40人から100人規模に増やし、初任給を上げたほか20~30歳代の給与もベースを引き上げた。

日本経済新聞社が今月まとめた『社長100人アンケート』では5割超が年功序列型の賃金制度を見直すと回答した。業績が良く余裕のあるうちに退職金などを上積みして中高年の転職を促す。攻めの早期退職は人事と賃金制度の抜本見直しにもつながりそうだ。

◇中高年、人生100年見据える
中高年の転職は難しいとされてきた。ただスタートアップ企業などの引き合いも強く過去の常識が崩れつつある。総務省の労働力調査では、18年の転職者数は329万人で8年連続で増えた。年齢別では45歳以上の転職者が124万人で5年前に比べ3割以上増えている。

日本人材紹介事業協会がまとめた人材紹介大手3社の紹介実績でも、18年10月~19年3月の41歳以上の転職者数は5028人で、前年同期比40.4%も増えた。世代別でも最も伸び率が大きい。リクルートワークス研究所によると、企業が年功序列型から成果主義型にシフトするなか、上場企業で40歳代で課長になる人は10年前に比べて2割減った。大久保幸夫所長は『40歳代で会社での自分の先が見えてしまい、モチベーションを持って働くために早期退職で新天地を求める人が多い』と分析する。また『今のうちに厚待遇を提示してくれる別の会社に移り70歳まで働きたい』(メーカーを早期退職した55歳男性)と長く働ける環境を求める人もいる。


政府は人生100年時代を見据え、中途採用の拡大に力を入れている。大企業には中途採用の比率の公開を求める方針だ。転職先の選択肢が広がれば、成長企業への人材移動が進みやすくなる。中途採用市場が広がり、年功ではなく実力主義の評価・賃金制度を持つ企業が増えれば、高齢者も60歳を超えて再雇用になって賃金が一律でカットされるといったことがなくなり、モチベーションの維持にもつながる。

まあ、社会、産業が激減する中、一生一社の『滅私奉公』は姿を消すね。もっとも、『終身雇用』自体、戦後出現した社会現象であり、戦前の雇用は流動的であった。また、一人の人間として一社滅私奉公がいいのか。自分の人生にとって、違う曲面を打開し、自身の人生に彩りをつけるという華やかさが必要なのではないか。中小企業で社長と2人で経営の舵取りをした経験がある拙者は、そう思うねえ。人生、彩華やかなる方が精神的にもとてもいい。

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