今日の画像は、全国で初めて誕生する、刑務所の建物を生かした『監獄ホテル』となる、『奈良少年刑務所』と、ピンクがきれいなアルメリア、可愛いハナカンザシ、ノースポール。奈良少年刑務所は、1908年、明治41年に建てられた、赤レンガ造りと看守所から放射状に延びる収容棟が特徴で、今年2月重要文化財に指定された。また、運営委託が決まったのは、ホテル運営会社『ソラーレホテルズアンドリゾーツ』。建物に鉄筋を入れるなどして、外観を損なわずに耐震補強をする。まあ、珍しや、監獄ホテル、で超人気になるかも。
★★母は父に虐げられていた分、得していたところもあった。あまりにも父が母を人前で露骨に叱りつけたり大声で罵倒したりするので、周囲の人々のほとんどはその実情を理解して、皆、母に同情的だった。母が腰痛になった時、遠藤周作さんが電話をかけていらして、母をしきりに慰めてくれたので、思わず涙が出た。遠藤さんってなんて優しいんでしょうと、母が父にその話をしたところ、『俺だって十分同情している』。ムキになって言い返し、それからしばらくは『おい、痛いか、大丈夫か、無理するなよ』と声をかけていた。しかし、夕食時になり、だんだんお酒が入ってくるとすっかり同情することを忘れてしまっていた。『おい、塩が足りない』『今日のおかずはこれだけか』『デザートはないのか』と。
二十数年前、オール讀物の座談会に出席した。作家の三人娘、檀ふみさん(檀一雄長女)、大浦みずきさん(阪田寛夫次女)、そして私が呼ばれ、遠藤さんが進行役を務めてくださるという企画である。巧みな遠藤さんの話術で、それぞれの娘達がいかに父親との関係で苦労してきたかを、面白可笑しく引き出された。
『君たちのお父さんは、個性があるという言い方も出来るけど、はっきり言って、異常な人達だね』。遠藤さんがそうおっしゃったので、私が言葉を返した。『でも父は口癖のように言ってましたよ。「これでもウチはまともな方だ。遠藤の家を見ろ、北(杜夫)の家を見ろ」って。そんな風に父に言われると、確かにそうかも知れない、ウチはまだましかも知れないって、自分に言い聞かせて生きて来ました』。たちまち遠藤さん、身体をのけぞらせておっしゃった。
『嘘つけ、冗談じゃない。娘までおかしくなって来たぞ。もう疲れた、オレ帰る』。その後、発覚したことには、どうやら北家でも遠藤家でも、それぞれの父親は残る2人の名前を出して、『あいつらより俺はずっとマシ』とおっしゃっていたそうだ。おっもしろいですねえ。
(参考: 阿川佐和子著『強父論』 文芸春秋社刊)
★『東京都立西高校』。全国屈指の名門公立高校。かつてはライバルの都立日比谷高校と東大合格者数を競い、100人以上が進学した実績もある。昨今の私立の中高一貫校が台頭する中、都立高は不振に陥ったが、再び浮上。都立西高は、開成高校などを蹴ってまで進学する生徒もいる。『文武二道』を標榜する西高だ。
進学実績は全国の公立高校としてはトップクラスだ。1学年の定員は320人。17年の合格実績では、東大が27人、京大が14人など国公立大学は162人。東大合格者では公立トップの日比谷高校を下回るが、自由な校風で知られる京大の合格者は過去5年で70人と首都圏の高校ではダントツの実績。
『文武二道』をモットーとする西高。スポーツなどの部活を大事にしながら、授業力をアップしている。大学進学塾関係者は『開成など私立の中高一貫校は、中学から入学組は高2までに主要科目の過程をほぼ終了し、現役合格では断然有利。ただ、高校から入学になると、むしろ大変になる。一方で、都立の重点校は、優秀な教師をそろえ、進学実績も伸びている日比谷と違い、西高は部活重視で浪人は多いが、体力と精神力を磨いているので、大学新卒の就職には強いという話も聞く』という。まあ、広島とは掛け離れたところにある西高。でもいいですねえ、公立校がこれほどの実績を残すとは。まさに、知恵と努力と汗の結晶、とも言えるのではないだろうか。
★『バティスタ』活躍で沸くカープ。バティスタを1軍選手に仕立てたのは2軍『水本勝巳監督』の手腕に負うところが多いと、消息筋が。2軍監督でも、阪神の掛布や中日の小笠原、オリックスの田口監督など元有名選手がずらり。そんな中で水本監督は、1989年、ドラフト外の入団テストを受けて合格したもの。しかも、現役は2年で終止符を打って。同期には佐々岡、前田、浅井など活躍した選手がずらり。そして1992年から2007年まで、何と15年間ブルペンキャッチャーを。2軍監督に抜擢された理由として『誰にでもモノが言えることが評価された』と言われている。選手のためになると思えば、ブルペンキャッチャーという立場にこだわらず、主力選手にも苦言を呈することもあったと。反面、選手のためになることがあれば可能な限りアシストするとも。そういった厳しさを優しさの両面を盛る監督像が際立つ。巨人の移入人材獲得姿勢に対峙するカープはあくまで『育成』が主眼。他チームからの移籍はほとんどない。それほど育成に対する球団体質が鋼のように強い球団なんだなあ。巨人さんとは、全く違う体質。ご立派。(#^.^#)
★『加計学園疑惑』、奥が深いねえ。学園が運営する、銚子市にある『千葉科学大学』。『地方創成』の掛け声で創設されたが、市は毎年4億円の補助金を支給。市へのプラスマイナスを計算すると、1.5億円くらいの持ち出しだと。学生たちは、銚子では遊ぶところも就職するところもない、千葉や東京へ出ていく、と。なにやら『加計学園』は、文部科学省や内閣府とタイアップした『補助金かすり』『補助金詐欺』の匂いがプンプンするねえ。それにお友達、安倍晋三なのだから、誰がみても『うさんくさい関係』には間違いなし。それを隠そうとする安倍晋三も薄暗いと言うより、真っ黒の人間か。
★安倍首相は5日の衆院決算行政監視委員会でこう述べた。『加計学園のために1校に絞ろうとしていた訳ではなく、広域的に獣医師系要請等の存在しない地域に限る、1校に限るという要件は、獣医師に拝領した。銃医師会から要請があった』。この答弁に、日本銃医師会顧問の北村元自民党衆議員は、『獣医師会として空白地域に限るというお願いをした事実はない』ときっぱり語る。
北村氏によると、獣医師会は16年10月14日、『四国地域に設置しても獣医師不足の解決にはつながらない』とする資料を松野文科相に提出。全国的には獣医師が偏在し不足している地域があることは認めつつ、『総数は不足していない。教育修了者への処遇改善が必要』との見解を文書で示した。
だが、政府の国家戦略特区諮問会議は、同年11月9日、獣医学部の新設について空白地域に限り新設を認めることを決めた。文科荘は今年1月4日、『1校に限り』認めると告示を出した。一連の経緯について、獣医師会の蔵内会長は今年1月30日のメールマガジンで、新設が決まってからも政府に要請活動を重ねた経緯を説明。『出来れば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう奔走した』と振り返り、新設を認めた結論については『余りにも早すぎる矛盾だらけの決定』と不満を述べている。
安倍晋三君、獣医学会の発言と君の発言は180度も違うのだが、どう説明する。丁寧に、国民が理解できるように説明してくれたまえ。
★房総半島の南350キロの海底に、レアメタルを含む岩石が存在するのが発見された。海洋研究開発機構によるもの。この岩石にはコバルトやニッケルなどが含まれている。一般的なスマホには、12gのコバルトがバッテリー内に使われていて、コバルトは全量輸入品。岩石の広がる範囲は、東京23区の1.5倍の面積。が、海底の深さは3,200mと深く、取り出して民生用に使うにはコストが難点。が、そこは技術立国日本のこと、時間X努力=成果、の方程式でこの高い壁をぶち破ってくれるだろうねえ。さすれば、中国などにペコペコ頭を下げて、レアメタルを売ってもらわなくても自前で調達できるのだから。ガンバレ、海洋研究開発機構、だ。
★<巨人の凋落>スポニチ本紙評論家の巨人OBで前DeNA監督の中畑清氏(63)がナインへハッパを掛けた。今起きている連敗は誰のせいでもない。この結果を招いたナインの力ではね返すしかないことを強調した。
巨人の選手に聞かせたい。6日、ロッテ戦でプロ入り初完封勝利を飾った中日の又吉が涙を浮かべながら口にした言葉だ。『毎回がラストチャンスと思っている。一回ミスしたら終わり』独立リーグからはい上がり、先発に転向した今季は目下リーグトップの防御率1.81を誇る右腕が、毎回最後のつもりでマウンドに立っているという。感動した。泣いたよ。
巨人に今一番求められているのは、このハングリー精神、勝負にのめり込む姿勢じゃないかな。結果、負けるのは仕方ない。控えも含めてベンチの全員が心を一つにして戦うことが必要なんだ。私が監督をしていたDeNAは一昨年、交流戦の途中からリーグ戦にかけて12連敗を喫した。でも、試合内容は悪くなかった。力及ばず連敗してしまったが、選手は戦う姿勢を見失っていなかった。
今の巨人はどうか。初めての経験で面食らっているのかもしれない。でも、考えてみなさいよ。負の流れをつくったのは他の誰でもない。自分たちなんだから、自分たちで止めるしかないんだよ。垂れ頭コウベは何も生まない。頭を上げて、顔を上げて、下を向くな。声を出せ。野球人の原点に立ち返り、必死にもがいて連敗が伸びるなら、それは仕方ない。全員が『ラストチャンス』という姿勢を見せてくれたら、それでいい。
★乳幼児商品の『ピジョン』がすごい。2017年2~4月の1Qの純利益が40%増の34億円と過去最高に。哺乳瓶、乳首、ベビー用品、マタニティ用品などが好調で。特に中国での売上増が寄与。同社の乳首は、母親の乳首なみの感性を備えており、他社製品の追随を許さない。かつて、私が再就職した中小企業の若手が退職し、再就職の世話をした一人に、ピジョンに就職した若者がいる。広島、金沢、大阪と勤務地を変えたが、これほどの超優良企業、競争力の高い、ブランド力の優れた会社に入社できたのはまさに彼にとって一生の幸運であったろう。広島でこれにならう企業は見当たらないし、高収益の企業は、広島生まれで東京に本社を移したカルビーくらいだが、これもピジョンの数字には負けている。良かったなあ、この若者の前途に関与したことは私の一生の誇りでもある。(#^.^#)
★『加計学園』に関し、文部科学省が内閣府から『総理の意向』など伝えられたとされる文書について、文科相は追加の内部調査を、それまでの断固拒否から実施する方針に転換したと表明した。一体この国の政治家はどちらを向いて政治を、仕事をしているのだろうか。
菅官房長官もこの問題に関しては、ミスを連発。当初この文書を『怪文書』扱いの発言。その後『280926 藤原内閣審議官との打合』というファイルも発見されている。国民無視、丁寧な説明と言いながら、独断先行。驚くべき、隠ぺい体質の日本国政府である。これが国民主権の民主国家なのか。もうこういう内閣は消しゴムで消して欲しいねえ、全く。
★カープ、ジョンソンがやっと帰ってきた。なんと2ヵ月余の空白。なんとか若手の頑張りで、穴を埋め、チームは首位独走状態。ジョンソンは6回、109球、2失点で今季初勝利を。カープはパの首位チーム楽天に、12-3で快勝。明日は、野村と美馬の対決。美馬がいい投手なので、カープも本腰を入れないと勝てないだろうなあ。ガンバレ、カープ。