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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『はじめての反響―阿川佐和子⑭』

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★今日の画像は、15日亡くなった『野際陽子さん』の遺影です。野際さんは、TBSのアナウンサー出身とばかり思っていたが、なんとNHK出身なのですねえ。報道では『キーハンター』で活躍とありますが、私の記憶は木曜日22時から放映されていた『赤いダイヤ』のドラマ。なかなか粋な野際さんに魅せられたものです。ご冥福をお祈りします。 合掌

そして私が数年前、スペインのサンチャゴ巡礼800キロを踏破した際、イラゴ峠1530m付近で見つけた花達です。アスフォデル、黄色・白のエニシダ類、そしてイラゴ峠にそびえる鉄の十字架柱です。目的地サンチャゴまで230kmの地点、まだまだ巡礼路は続きます。このアスフォデルの花の名前は、全くわかりませんでしたが、先般テレビでコルシカ島の映像を見ていて、そこに咲いていた花がアスフォデルと案内があり、やっと名前が分かったという次第です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。ロンドン火災。スプリンクラーの設置もなかったし、外壁の遮熱材に燃えやすい材質のものが使ってあったとか。さらに死者、行方不明者も多数。人災だなあ。

★★自分の書いた文章が初めて活字になった時の興奮とは、一体どれほどのものだったろうか。正直言って、その瞬間の気持ちをはっきりと思い出すことが出来ない。それがいつのことで、何を書いたかということに関しては確かに記憶がある。が、そのことが将来の自分に繋がるチャンスだとか試練だとか、そんな大それたことは何も考えていなかった。まあ、それも当たり前のことで、ある月刊誌からの原稿依頼のテーマが『父親について』とあったから、私としては普段の厳しい父について『皆さん、聞いてくれますかぁ』という程度の気持で書けばいいのだろうと、つい、引き受けてしまったのである。

あれは確か大学生の頃だった。もともと国語は苦手で作文の成績も決して良かったことがない。引き受けたものの、やっぱりこれは公の目に止まるだろうと気付いた途端に緊張し、書き出しすら見当たらず、暗い気持ちで机に向かったのを覚えている。

そうだ、丁度電話の使い方のことで毎日のように父といざこざが絶えないから、そのことについて書こう。『父はとても気が短く、特に子供が長電話をすることを極度に嫌う。とうとう最近になって電話機の横に3分の砂時計を置き、それ以上話してはならんと厳命した。しかも、それだけでは足らず、子供が電話をしている姿を見るだけで長電話に違いないと想像し、想像するだけで不愉快になり、怒り始めるのである』。はっきりと覚えていないが、そんな内容のことを書いた。そして、原稿の最後に、鉛筆で簡単な電話機のマンガを書き添えて出版社に送った。その随筆には『イラストもつけてくれ』という依頼だったのである。


何日か経って、掲載誌が送られて来たが、そこには私だけでなく、他にも小説家を親に持つ娘や息子の文章が載せられていた。こう、並べられると、自分の書いたものがひどく気になる。別に格別の評価を受けようなどとは期待していないけど、出来れば『面白かったよ』とくらいの一言をいただいてみたい。ところが、両親が『だいたい、いいんじゃないの』と言ってくれた以外、何日経ってもどこからも反響がなかった。

そんな『原稿事件』も記憶から薄れ始めたある日、私宛に、一本の電話がかかった。『何か仕事の依頼ですってよ』。取り次いだ母が不思議そうな顔をする。『もしもし、お電話かわりました』。『あー、佐和子さんですか。実は先日のあなたの随筆を、読ませていただきましてね』。もしや・・、またもや原稿依頼か?いや、まずいよ、そりゃ。書けるはずないもんと、心の中で返事を考えながら、ちょっとだけニヤリとしてしまう。文章を評価してくれる人がようやく現れたと思ったのである。

と、電話の主が言葉を続けた。『あの、イラストの仕事なんですが、やってみる気はありませんかねえ』。あの時、引き受けていたら、私の人生はもう一つ違ったものになっていたかも知れない。
  (参考: 阿川佐和子著『メダカの花嫁学校』)


★アメリカは、テロリズムを支援しているなどとして近隣諸国から一方的に断交を通告されたカタールに、米国製のF15戦闘機『ストライクイーグル』を総額1兆3千億円で売却することに合意した。米国国防総省は声明で、『この売却を通じ、カタールは最新鋭の能力を獲得し、米国とカタールの安全保障面での協力と相互運用性は強化される』と述べた。今回売却が決まったF15の数について国防総省は詳細を明らかにしていないが、米ブルームバーグは、36機を含む可能性がある、と報じている。さすがにお金持ち産油国・カタールだなあ。36機も、1兆3千億円で一気に買うとは。うらやましいと思うだろうなあ、日本の自衛隊幹部は。

★夏が来る。我が家の夏の昼食は、ここ10年、奈良桜井市の『ソーメン』。リンゴ箱大の箱を買って、ひと夏すごす。が、今年から止めた。ひと箱1万2千円程度のものが、1万6千円超と大幅な値上げになったため。小麦粉の高騰が値上げの理由だが、コストに占める原材料部分が4千円の値上げに匹敵するとは思えない。仮に原価率が40%ととし、小麦粉が20%値上げになったとしても、原価率が48%と、8%上がるだけ。なのに、ああなのに、売価を33%以上も値上げするとは、あくどい商法だ。よって今夏から桜井のソーメンとは決別した。

チーズも同じ。雪印のカットをよく食するが、以前のものにくらべ、極端に言えば、3/4の大きさに縮小されて。乳化が25%も値上がりしたかえ、雪印君。なにやら日銀のインフレ促進の掛け声に便乗したとしか思えない値上げ。困ったものだ。まあ、このようなあくどい値上げ商品は買わないことで、ささやかな抵抗をしている。


★阪急旅行社。安売りツアーの代名詞だった旅行社。先般、新聞の一面広告を見て驚いた。『スペイン周遊8日間、56万円』と。国立一流ホテル・パラドールに宿泊とある。驚いたねえ、スペイン8日間だったら、安ツアーだと15万円前後からあるのに。『お金を持っては死ねない。優雅な旅を』と考えるお年寄りが増えたのだろうなあ。リッチと言うより、小金を持っているが、今だ優雅な旅の経験がないお年より需要を掘り起こそうという魂胆だなあ。私がスペイン旅行をするとすれば、フライトはカタール航空で往復6万円。ホテルはホステルを使い、1泊3千円前後。あれこれ合わせて10万円ちょいの旅行を仕立てるが。まあ、一生にそれほどない豪華な旅もまたいいでしょうねえ。

★話題沸騰の『加計学園』。岡山や千葉、そして今治の話かと思っていたら、なんと広島にも。『広島英数学館、小・中・高校』がそれ。昔進学塾だったと思うが、今は私立学校になっているんだねえ。

ちなみに、加計学園。岡山理科大、倉敷芸術大、千葉科学大、岡山理科大付属中・高校、同専門学校、玉野総合医療専門学校。続いて『順正学園』。吉備国際大、九州保険福祉大、順正看護福祉専門学校、九州保健福祉大・・・。学校バブルで、そして自治体の補助金で丸々太る、『加計学園』ではありんすねえ。

と、何と。知らなかったとは言え、『加計学園』の本元は広島の英数学館だそうだ。ひょっとして、『加計』の氏素性は、県北の加計に在居した富豪『加計氏』の末裔かな。調べてみるとさにあらず、現理事長の加計孝太郎の父親加計勉が、加計学園の創業者で、安芸郡安芸津町出身と。加計勉は教員の仕事から脱皮し、進学予備校である広島英数学館を設立して、加計学園の楚を築いたとある。ちょっと気にかかる、広島出身者ではある。

★認知症が原因で行方が分からなくなったとして、2016年に警察に届け出があった行方不明者は前年比26%増の1万5,432人だった。12年の統計開始から4年連続で増え続けており、過去最多を更新している。警察や家族などにより、98.8%は年内に所在が確認されており、早い段階での対応が重要になってくる。私の祖母が認知症で、しばしば行方不明になったり、警察から連絡があったりした。認知症は遺伝性があるのかも知れない。最近記憶力が減退しているのは、その予兆かな。心配であはるなあ。(笑)


中国で、製造現場の人出が不足しているという情報は数年前からあった。加えて人件費の高騰により、中国で製造業を運営するメリットが薄れてきたとも。その証左に、ユニクロの製造先が中国からバングラディシュに多く移っている。その人手不足の結果、中国では現在ロボット需要が急増していると。日系ロボットメーカーはこれに応えるため、増産対応を急いでいる。現地ではまさに『ロボット爆買い』の現象さえ見られる。

上海から車で3時間半、浙江省寧波にある家電部品メーカー『新露』はプレス加工工程にロボットを導入し、1ライン当たりの従業員を10人から、1人に減らした。『人件費はこの3年で2倍になった。ロボットは導入すれば10年保証される』。政府が補助金を出し、近隣の企業はこぞってロボットを導入していると言う。もともと国内向けにスポンジを作っていた新露だが、今では米国企業などの顧客を広げ、昨年の売上高は33億円。ロボットの導入で品質を高め、受注は年20%ペースで増えている。まだまだ、中国はまだら模様はあるものの、高度成長は続く模様だなあ。

★日韓の漁業交渉が決裂し、昨年7月から双方の排他的経済水域EEZで操業が出来なくなっている問題で、韓国が漁獲割り当てなどを決める『日韓漁業共同委員会』の交渉再開を非公式に打診していることが分かった。決裂の原因になった韓国の違法操業への対策がいまだに不十分で、日本政府は交渉再開に難色を示している。決裂前の15年1月から16年6月までの期間では、相手国のEEZでの漁獲量は、それぞれ7万トン弱。日本の韓国でのEEZでの漁獲量は割り当ての5.8%に止まったが、韓国は操業ニーズが高く54.8%に上った。しかし、これとは別に韓国漁船が許可なく日本側EEZに入り込むなどの違法操業が頻発。水産庁によると、16年の外国漁船への立ち入り検査数86件のうち、67件が韓国漁船だった。拿捕件数も6件中5件と韓国が最多。外交交渉で締結した約束事を、簡単に反故するような国・韓国と、相手を利する協定など結ぶ必要は一切ない、と拙者は思うが、如何。


★案の定、内閣支持率の急落。安倍親派の読売新聞の調査で、18日の内閣支持率の調査が、前回14日の61%から、12ポイント急落、49%と。不支持率は28%から41%に13ポイントも急上昇した。ただし自民党の支持率は小幅な落ち込みで、大きくはないものの、50%を大きく割る41%となった。同時期の日経新聞の調査では、支持率が7ポイント下がった49%、不支持率が6ポイント上昇して42%となった。いずれも、都議選に大きく影響するものと見られる。

安部内閣に厳しい態度を取る毎日新聞の調査では、支持率は前回調査より10ポイント減の36%、不支持率は9ポイント上昇の44%で、支持・不支持が逆転した。朝日新聞の調査では、支持率は6ポイント下落の41%、不支持率は6ポイント増の37%であった。

最も右よりで自民郷親派とされる、産経新聞では、なんと自民党の東京都での支持率が11ポイント減の、29.5%あだったと。全国の支持率は、5.6ポイント減の36.0%であったのに、東京都だけが突出して下げた。反対に、都下では、都民ファーストの会が68.6%と高い支持率を維持しており、都議選選挙はもう自民党の大敗北で終わってしまった様相である。

読売新聞の数字が厳しい内容となっているのは、読売新聞読者=自民党支持やが多い、の批判者が多い、増えたということを証明している。まったく、国民、国会をバカにした、傲慢、やりたい放題の阿倍政権は『丁寧な説明』などお題目で、実行が全然伴っていない。都議選に向け、大きな傷を負った自民党ではある。

国会閉会後の安倍首相の記者会見では、国会での首相自身の発言や態度について、反省していると、神妙な顔つきで語ったが、もう遅い、なあ。天に向かってツバを吐いた安倍晋三はどこへ行くのだろうか。

★全米オープの松山英樹、-12で、2位タイで終了。最終日は、8バーディー、2ボギーと追い上げたが、優勝には4打届かなかった。しかし、最終日は66で回り、この日のベストスコア。大変難しいコースをよくもこんなスコアで回れたなあ、と感心。全米で2位獲得は、青木功に並ぶ見事な成績。まだまだ若い松山に一層の活躍を期待する。そして世界ランクも前週の4位から2位に浮上。あっぱれなり、英樹、ではある。優勝者は米ケプカ、スコアは-16。その他の日本人選手では、小平が46位、宮里が60位だった。

★どうしたトヨタ。『ル・マン』に3台出場。優勝は必至、と余裕さえ見せていたが、結果は、8号車が7時間45分で緊急ピットイン。作業に2時間かかり、29周遅れ。その直後、7号車が加速出来ないトラブルが発生。ピットにも戻れずリタイア。またその後、トップを追いかけていた9号車が、他クラブの車と接触し、左リアタイヤがバースト。ピットまで帰れずリタイア。8号車はその後挽回し、9位で完走した。

トヨタレーシングでも、ここ何年も出場し、優勝できない。マツダの787Bが優勝したのは、1991年。参加レギュレーションの変更に伴い、ロータリーエンジンでの参加が可能となる最終年。この年、ジャガー、アウディ、フォード、ポルシェを振り切り栄光に輝いたマツダ787Bの後を追って、優勝した日本車は今だ現れない。それほど難しいレースなんだねえ、ル・マン、って。レギュレーションを変えたのは、マツダのロータリーエンジン車を参加させないための追い出策しだった。

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