★今日の画像は、何者かによって塗料が投げもまれ、赤く染まったローマの『トレビの泉』と、私の好きな花の一つ『矢車草(ヤグルマギク)』と『クリスマスローズ』です。花弁のたたずまい、色合いが何とも言えません。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★『トヨタ流ホワイトカラーエグゼンプション・脱時間給制度、について話し合いたい』。トヨタ自動車の今春の労使交渉で人事担当の上田常務が問題意識をぶっつけた。導入を目指すのは裁量労働的に柔軟に働ける新制度だ。組合側も慎重な運用を条件に同意し、12月から会社が承認した一部係長級に実際の残業時間に関係なく毎月45時間分の手当を支給することになった。超過分も支払うが、時間になるべく縛られずに働けるようにする。成果に応じて賃金を支払う脱時間給の考え方を先取りする。
日本企業がものづくりで勝負する時代はカイゼンの継続がものをいい、成果は働く時間に比例した。だが国内製造業の王者トヨタも、自動運転など新しい技術の世界に直面。成果は時間で計りきれなくなった。『前例なき闘い』。豊田章男社長はグーグルやアップルなどの名を挙げ、競争環境の変化に身構える。『残業時間の制約で作業をやめなくてはいけないのはもどかしい』。開発現場の社員からはこんな声も出ていた。
『トヨタ流の新制度はウチでも導入出来ますか』。今夏、労働問題に詳しい倉重弁護士の元に照会が相次いだ。トヨタの新制度を『固定残業代とコアタイムなしのフレックス勤務という既存制度の合わせ技』と解説。『だらだら残業をなくすため、働き方革命で解決を模索する企業は多い』。
脱時間給の概念をいち早く取り入れたネスレ日本は、その概念を人事評価にも取り入れる。午後7時以降のオフィスの使用は原則として認めない。労働時間で評価する仕組みを原則撤廃。職務などに応じた役割を踏まえて設定する指標を基に、成果で評価する。昨年7月に企画業務型社員に導入すると、12月の1人当たり売上高は3年前の同月比で2割弱増加。『短時間で成果を上げる意識を段階的に高めて来た』と。今年4月から工場のシフト勤務などを除く全社員に広げた。
ユニリーバ日本法人も昨年、社員500人のうち工場勤務や一部営業職を除く400人を対象に、好きな時間に好きな場所で働ける裁量労働制を導入。残業時間を前年比10~15%削減出来た。生産拠点が新興国に移り、日本の製造業の労働者は昨年までの過去20年間で400万人減った。日本企業の主戦場が頭脳で戦う分野に移ると、長く働くことよりも短時間で結果を出すことが必要になる。既存のルールだけでは対応しきれない。まさに働き方革命』の所以である。
★昨年夏、福岡で金塊を売却した代金3億8千万円が強奪された事件で、福岡県警は犯人グループ7人を逮捕した。逮捕のきっかけは、逃走用に使用したバンの中に残された髪の毛1本。ここから捜査を進展させ、全国1000カ所の防犯カメラの解析をしたと。犯人達は、関東や関西など異なる場所に住んでいた。どのようにして事件を共謀したのか、警察は関係先を一斉に家宅捜索して全容の解明を目指す。まさに気の遠くなるような捜査。が、それにもめげず頑張る警察は頼もしい。一部警察官の不祥事が連続的に起きているが、これはこれ、犯罪解明はそれはそれ、だなあ。
しかしこれほどの捜査、調査には莫大な費用が費やされているだろう。公式発表ないから不明であるが、事件が起こる度にまた費用が、と心配になる。警官には、捜査手当、死体手当、など幾多の手当があると聞く。一捜査があると、もう莫大な費用がかかる。この事件も、座間の連続殺人も国家財政の赤字に勢いをつけている。
★CSでカープは苦手、横浜に2勝4敗。1試合勝っただけで、4連敗。これは昨年の日本シリーズ2勝しながら4連敗したのと同じ流れ。すなわち、采配の未熟と言うか、試合の流れに合わせて監督、コーチの決断が出来なかったこと。横浜ラミレス監督の『超ショート試合作戦』に翻弄され、あれよあれよの負け試合。まあ、たのんまっせ、全国の赤ヘルファンが待望していた日本一を逃したのだら。来期は性根を入れて日本一にならんかったら、もうあんた、辞任しかありまへんな、緒方監督殿。
その、横浜ラミレス、ご立派。CSもしかることながら、リーグ戦でも選手平均年俸がリーグ最低の状況の中を戦って、前季以上の成績を残したのだから。今年の横浜はドラフトから育成した選手が中心で、首位打者に輝いた宮崎は2012年のドラフト6位から這い上がった選手だ。他の球団から来たのは、ヤクルトから来たベテランの田中程度。外人で規定打席に達したのはロペスだけ。投手はほとんどがプロ経験5年以内の選手達だった。こう見て行くと、今年の成績はプロ経験の少ない選手達から、ラミレス監督がいいプレーを引き出したと言っていい。
攻撃に関しては、597得点でセ・リーグで2番目の得点を挙げた。今年の特徴は、犠打と盗塁が少なかったことだ。犠打は84でリーグ最少。盗塁も39で最も少なかった。四球も378とリーグで5番目。つまり送りバンドはあまりやらない、ほとんど走らない、四球を選ぶよりは打ちに行く。これがラミレス流の特徴だったと言える。ラミレスは13年間、外人選手としては近鉄・巨人などで活躍したローズと同じ活躍年数である。外人監督と言えば、与那嶺、ブレーザー、ルーツ、バレンタイン、ヒルマンら米国人監督のことだった。が、ベネズエラから米国経由で日本にやってきたラミレス監督の作り出す野球が、さらに注目されそうだ。今年の日本シリーズ、1日現在で、1勝3敗と崖っぷちに立つラミレス、さあどうするか見ものだねえ。
と、ホークスに3連敗中、無安打だった1番桑原が当たり出し、昨夜はなんと5-4で逆転勝ち。ホークスの外人投手に手も足も出なかったが、3巡目に打ち崩し、以後リードを保った。さあ、明日福岡に帰ってからの第6戦、見ものですなあ。この下剋上を勝ちあげると、ラミレスの名は世界に響き渡る、ぞな。
★座間の9人殺害犯人は一体、なぜこのようなことをしたのだろうか。勿論、私欲、物欲、性欲の『欲』に負けたのだと言えるが、その『欲』を制御できなかった根本は『道徳心の欠如』であろう。そして『根性が腐りきっている』のである。人間が無意識のうちに世の中に存在する正邪・善悪の規範が理解できていないか、理解していても行動には伴わなかったのであろう。人を殺したらいけない、人を傷つけたらいけない、人を殴ったらいけない、お金や物を盗んだら行けない、道路で唾を吐いてはいけない、人の悪口を言ってはいけない・・・。人間としての正しい道を示す『道徳教育』は、子供の時代に絶対必要である。『道徳教育』と言うと、何故か学校の先生達が反対する。何故であろうか。今の教育でこんなあぶれもの、獣と同じような若者が育ったのである。それを反省すべきだ、世の教育者たちは。拙者は『道徳教育復活』に大賛成をする者である。安倍晋三殿、次の総選挙には是非『道徳教育復活』を旗印に掲げてくれやんせ。
★大久保利通を紀尾井坂で暗殺した加賀藩浪士が書いた『斬奸状ザンカンジョウ』なるものがある。斬奸状とは、悪者を斬り殺すに当たり、その理由を書いた文書である。
その1 議会を開かず、民権を抑圧し、政治を専制独裁した罪。
その2 法令を乱用し、私利私欲を横行させた罪。
その3 不急の工事、無用な修飾により、国材を浪費した罪。
その4 忠節、憂国の士を排斥し、内乱を起こした罪。
その5 外交を誤り、国威を失墜させた罪。
むろん刺客の言い分に与するつもりはないが、権力はいつの時代も、驕り、腐敗する。それが原因で、権力者に対して『暗殺=テロ』が計画される。明治維新自体もそうだったが、成功すれば『革命』であり、失敗すれば刺客は歴史から抹殺される。大久保利通は『近代国家の建設に尽くした政治家』と高く評価され、刺客は歴史から抹殺された。だが歴史を振り返ると、彼らの言い分にも『理が』があったのではないか、と思える。傲慢にまで高登った官僚達。租税を物納から金納に強引に切り替え、地方の農民を極貧の生活に陥れた罪。この斬奸状の『5つの罪』を読み返してみると、阿倍晋三首相の元に集中している『庶民の怒り』が列記されているように思える。
その1 『議会を開かない罪』=森友・加計疑惑を説明するといいながら、
審議に入らず解散した。
その2 『法令乱用、私利私欲の罪』=憲法違反の安保法成立を強行。『阿倍
さんのためにウソをつく公務員』を抜擢する。
その3 『国材浪費の罪』=貧乏なのに東京オリンピックを無理矢理招致。
五輪工事で、被災地の復興が遅れる。森友に国有地を8億円も
安く払い下げ、国民に損害を与えた。
その4 『内乱を起こした罪』=格差が広がり、『富める者』と『持たざる者』
の争いが先鋭化。例えば、カジノの利権獲得を巡って、省庁が権力
を争っている。そこかしこで『内紛』が起こっている。
その5 『外交失墜の罪』=トランプ米大統領の言いなりで、『不平等条約』を
放置。対北朝鮮では『圧力』『圧力』ばかりで、外交努力がまるでない。
まったく140年前と同じではないか。これで良いのか、日本は。GDPの2倍にわたる借金をかかえても、平然としている政府、内閣、首相。まさか暗殺=テロ事件なんてことは起きないだろうが、『これで良いのか』と苛立っている国民は増えている。その証拠は、先の衆院選で、過半数の票を取っていない自民党が過半数の議席を取っている『小選挙区』の不合理にほっかむりする政権、政府である。国民に平気でウソをつく官僚達を叱るどころか、出世させる首相なのである。(参考:サンデー毎日・牧太郎筆『青い空、白い雲』)
★『カープ戦士・横山竜士の世界 「17年前のAクラスを知る男」』
2014年、カープは開幕ダッシュに成功した原因は、前年13年に15年間も突破できなかったAクラスの壁を打ち破り、初めてCSに進出した。若き鯉達はあの時、俺たちもやれると実感したのだろう。12年のペナントレースは夏場までは順調だった。7月に3位に浮上すると、1カ月以上その座を譲らなかった。ところが、熱く盛り上がった夏が過ぎると、それまでの勢いがウソのように勝てなくなった。9月6日の中日戦に負けてヤクルトとの差が0になって、6日後には巨人に敗れて4位に転落する。その後、カープが3位に浮上することは二度となかった。
そんな悔しさを噛みしめていただけに13年、初のCS進出は全国のカープファンを熱狂させた。アウエー・甲子園の球場でホームさながらの大歓声に後押しされ、マエケンはマウンドに向かった。絶対に勝ちたい、いや、勝たねばならない、と言う思いを胸に。
その光景を『横山竜士』は三塁側ブルペンに置かれたモニターで見ていた。シーズン中と同様、試合が始まったらここで肩を作り、出番を待つのが自分の役目だ。三塁側ベンチから100m奥まった、レフトスタンドの真下にあるこの場所では、甲子園を揺るがすようなファンの喧騒も遠くにしか聞こえない。マエケンで阪神に先勝して迎えた翌日の第2戦、横山に声がかかった。2-1とリードが僅か1点の6回、2番手としてマウンドへ送り出される。
『うわ、何、これ』。初めてグラウンドに出た途端、横山の視界は、波濤のような声援を浴びせてくるカープファンに埋め尽くされた。一瞬、茫然としながらスタンドを見上げて、一体何が起こってるんだ、という漠然とした疑問にとらわれる。カープに入団して20年近くも経つが、こんな甲子園を見るのは初めてだった。マスコミに何度も報じられた通り、カープのAクラス入りは1997年以来、16年ぶりのことだった。ただし、マエケンを始めとするほとんどの選手は97年以降に入団しており、16年前の3位を知らない。当然、そのころのカープがどのようなチームだったか、という記憶も全くない。そうした中にあってただ一人、その97年から16年まで生き残っていた選手が横山なのだ。
『でもね』と、苦笑いしながら本人が言う。『そういわれればそうですけど、97年の3位と言うのは、ただの3位だから。今の3位とはまったく意味合いが違いますよ』。当時は入団3年目で初めて1軍に昇格し、リリーフだけで10勝を挙げた。Aクラス入りにも貢献して、主力と認められた記念すべきシーズンであった。だが、カープは3位だったとは言え、首位のヤクルトに17ゲーム差、2位の横浜にも6ゲーム差をつけられ、優勝争いにはまったくからんでいない。
『はい、今年は3位で終わりました、チャンチャン。明日からシーズンオフですよ。そういう3位が97年。それに比べて、やったぞ、3位だ、さあクライマックスだ。今はそういう3位なんですから』。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)
★『赤坂英一』:1963年、竹原市生まれ。法政大学文学部卒、日刊現代に入社。日刊ゲンダイ記者になる。2006年フリーライターに転向。2016年、宮田正直と上宮高校野球部を追った『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年球児たち』で第15回新潮ドキュメント賞候補にあがった。
★北朝鮮の国民が金正恩政権に対して『蜂起』の可能性がある、と昨年韓国に亡命した太元北朝鮮英国副大使が米下院外交委員会で証言。同氏は、『北朝鮮は金正恩の恐怖による支配で権力を強化していると表面的には見えるが、北朝鮮内では予想外に大きな変化が起きている。そして多くの国民が自由な資本主義スタイルの市場に慣れてきており、国が営む社会主義経済システムがどんどん過去のものになっている』、と。また、『北朝鮮国民は国のプロパガンダには関心を示さず、違法に持ち込まれた韓国映画やドラマを見るようになっている』、とも。これが本当なら、また状況は変わったと思えるが、ひょっとしてこの人、二重スパイだったりしたら、韓国も米国も面目丸つぶれだねえ。