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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『アマゾンの世界Ⅲ―物流戦国時代』 

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★今日の画像は、テニスBNPパリバ・オープンで、女子シングルス、準々決・ベスト4に進出した『大坂なおみ』、JRの超豪華列車『端風』と、船の科学館『南極観測船・宗谷』。大坂なおみは、父をハイチ系アメリカ人、母を日本人に持ち、アメリカで育った。そのため、日本語より英吾が流暢と言う。そしてヒマラヤ『ノーマントレッキングコースで撮られた花たち掘戮如とても色鮮やかで、本当にビューティフルです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★『数えきれない荷物を運び、とにかく忙しい』。アマゾンジャパンの荷物を配達する男性運転手は疲れを隠さない。『デリバリープロバイダー』と呼ぶ地域中堅業者への委託を増やすアマゾン。運転手はある業者の下請けだが、どこから仕事を受けたか即答出来ない。多層下請け構造だ。『時間通り届かない』。苦情はなお多い。ある業者は『もともと企業間配送が主体。経路が複雑で不在も多い宅配は初めてで仕方ない』と漏らす。

日本でのアマゾン膨張が鮮明になったのが宅配大手の決断だった。『取引停止も辞さない』。ヤマトHDの山内社長(56)は2017年春、運賃引き上げ交渉に入った。9月末、アマゾンと従来より4割程度高い運賃で大筋合意。『ヤマトの配送網は欠かせない』とアマゾンが要求を飲んだ。ヤマト幹部は『敵ではなくパートナーとして終始いい雰囲気で話し合えた』と振り返る。ただアマゾンは業者を組織化し独自配送網を築く動きを止めない。これを好機にとらえるのが中堅物流企業だ。

東京の丸和運輸機関は運転手1万人を囲い込もうと動く。『配送をお願い出来ないか』。ヤマトの値上げに困惑する、アマゾン以外の荷主からの依頼も増えている。『SBS即配サポート』の鎌田社長(58)は『行き場がない荷物を届ける力になりたい』と意欲的だ。ヤマトも業務委託する個人事業主の運転手らを契約社員として採用し、夜間に特化した運転手として1万人を確保する計画を表明。山内社長は『正社員の運転手と二交代制にして負担を減らす』と意気込む。まさに物流戦力争奪戦である。


アマゾン初の物流機器は米国でも広がろうとしている。『やられる前に手を打ちたい』。昨年9月、米グーグルなどとも関係があるシリコンバレーのネット関連企業に、運送会社大手がデータセンターの効率化などの助言を求め接触して来た。アマゾンは2年前からインドで自前の物流サービスを実験する。配送拠点から注文主の自宅まで、第三者の力を借りずに荷物を届ける試みだ。商用化すれば同社の仕事を受託してきたUPSやフェデックスなど物流大手への影響は避けられない。アマゾンが顧客でなく、敵になる日は近い。

余談になるが、私はこのヤマトHDを育てた、『故小倉昌男さん』を尊敬してやまない。静岡の一運送会社を、難関辛苦を乗り越え、全国区の宅配業者に、それも大手に育て上げた努力と情熱には頭が下がる。そして私財を投じて『ヤマト財団』を設立。障害者のためのパン販売の『スワンショップ』を創り出した社会的に柔軟な視野と思考は日本人の手本とすべき人であろう。世の政治家は小倉さんの思考、行動を見習うべしと思う、な。


★<西南の役の必然性>明治維新は、ヨーロッパ流の概念に見合う革命ではなかった。明治一ケタ年代後半の複雑な政治抗争もまた、公式通りの図式的な革命派対反革命派の対決ではなかった。『日本の明治維新は、世界の大思想軍と触れ合うことなく成立した』のであると、司馬遼太郎は観察し、故に維新が成立した後になって『遅まきながらこの革命にやがて思想性を付加しようとする運動が起こったのだが、しかしすでに革命を遂げて権力を握った太政官にとっては、遅くやってきた思想などは、敵でしかない』という始末になったと俯瞰する。

しかし例えば森有礼のように、『幕末・維新という革命期を欧米で過ごした者』は、『旧態依然たる明治初年の太政官政府とその世情を見て、絶望的なほどに後進性を感じぜざるを得なかった』のであり、そこで『森は、遅まきながらも、この革命像に世界性のある思想性を吹き入れようと』努めるのだが、そこから生まれる姿勢と言論の飛躍的な色彩は、当然のこと強烈な反発を引き起こし、『森が国粋否定の急進的な欧化主義者と見られて後年(明治22年)暗殺される原因はこの時期からあったと見ていい』と思われるのである。明治維新は、政体こそ180度変わったが、フランス革命の如く市民のエネルギーが沸騰して起きた革命と違って、幕府が太政官に代わっただけという、世界史上で希に見る政権の交代であったのだ。革命によって新しい政権がどういう図柄にかるかなど、全く検討されてはいなかった。従って、維新後、西郷、木戸、大久保、板垣など、それぞれに構想が異なり、支離滅裂な太政官となり、その分裂のエネルギーの結晶が西南の役、必然性なのである。(参考:司馬遼太郎著『翔ぶが如く』)


★<公取委、アマゾン立ち入り>そのアマゾン。日本の公取委が『アマゾンジャパン合同会社』が取引先に対して不当な『協力金』を負担させた疑いがあるとして、『独占禁止法違反』容疑で立ち入り検査をした。『優越的地位の乱用』容疑である。関係者によると、アマゾンは遅くとも数ヶ月前から、納入先のメーカーに対して、アマゾン側が値引きして売った商品の販売額の一定割合を『協力金』として支払わせていた疑いがある。独禁法は、優位な立場を利用して不利益な取引を受け入れさせることを禁じている。メーカー側は協力金を断れば『サイトでの商品広告が不利に扱われる』『ブランド力のあるアマゾンに出品できなくなれば、消費者の目につかなくなる』などとして、支払に応じていたとされる。アマゾンも決して魔法の杖を持っている訳ではないんだよな。


★<マグロの完全養殖>近畿大学が『マグロの完全養殖』に成功したのが大分前だったと思うが、これに新規参入者が続々と。『黒いダイヤ』とも呼ばれる高級魚『クロマグロ』を完全養殖する事業に、水産大手が次々と参入している。各社は生産を拡大したいい考えだが、稚魚の生存率の低さなど課題もある。

日本水産は、この春から完全養殖マグロを『喜鮪キツナ 金ラベル』のブランドで出荷する。2018年度は全国のスーパーなどに350トンの出荷を目指す。19年度には1千トンまで拡大する予定だ。イワシやアジの魚粉で作る専用のエサを使うなど、独自の工夫を重ね、ビタミンEやうまみ成分イノシン酸が豊富に含まれると言う。漁場や季節によって変わる天然物と比べ、一定の品質を保てるのも売りだ。


『完全養殖』は、人工的に育てた親魚の卵を孵化させて育てる手法。天然の稚魚から育てる従来の『養殖』とは違い、天然の資源を取らなくて済む。マグロの完全養殖は近畿大学が02年に世界で初めて成功した。

民間企業として初めて完全養殖に成功したマルハニチロは、15年に出荷を開始。奄美大島など10ヵ所の養殖の拠点があり、18年度は600トンの出荷を目指す。極洋も昨年出荷を始め、18年度は200トンの出荷を目指す。いずれにしろ、自然界から略奪する食糧資源も限界がある。人工的に完全養殖が可能になればそれはとても自然に優しく、人に優しい事業と言えるな。


★<楽天の携帯参入>楽天が新しく携帯事業に参入すると発表。設備投資が6千億円、はてな、と感じた。投資額が少なすぎるのである。と、何と東京電力の設備を借りて基地局を整備するのだそうだ。用地確保や新しく電波塔は建てないんだね。首都圏にある送電鉄塔や電柱を活用するんだと。楽天は首都圏以外の地域でも、電力会社の協力を得てこの方式を展開すると言う。

一方で楽天は、通信インフラ機器については割安な海外製の調達を検討している。スウェーデンのエリクソンやフィンランドのノキア、中国のファーウェイといった海外の通信機器大手が楽天にアプローチを始めたようだ。

日本の通信インフラ機器では歴史的に、NECや富士通が高いシェアを占めてきた。しかし最近はドコモもノキア、KDDIでサムスン、ソフトバンクでエリクソンといった海外機器の採用が加速している。楽天のような新規参入は通信機器メーカーにとって特需となるため、海外各社は『基地局の初期費用を無料にするような提案も用意している』とも言われる。ただ、電波帯などによる高速化競争では楽天は不利な状況に置かれると見られる。が、3社に挑む楽天、頑張って欲しいね。


★<サンフレ5連勝>サンフレッチェがスタートダッシュよく、公式戦5連勝を飾った。先週のリーグ鹿島戦で勝ち、4連勝。今週カップ杯名古屋戦に2-1で勝ち、5連勝。やりますなあ、サンフレ。1点目は徳島から移籍してきたペア馬渡からのクロスを渡が頭で押し込み、2点目はシウバのグランクロスをタイから移籍したティーラシンが右足で蹴り込んだ。見事と言うほかはないなあ、今年のサンフレ。渡はJ1初得点。時代のエースストライカーだ。選手が幾分か入れ替わったが、やはり指揮官の采配がさえているんだねえ。もう少し続けてほしい、欲張りな願いだ。福城監督は、監督職を歴任する中で、決して恵まれた結果が出ていなかっただけに、今は至福の時を味わっておられることだろうな。


★<途上国ならいざ知らず・・>自民党の岸田政調会長は、森友学園の決済文改ざん問題について、『開発途上国ならいざ知らず、先進国であり、法治国家である我が国において、こうした問題が発生するということを重く受け止めなければいけない。誠に遺憾』と強い言葉で批判した。が、この批判の裏には、阿倍に代わって次期首相を狙う意図も隠されているようだね、さすが政治屋。


★<理財局でも自殺者>近畿財務局の職員が、『常識が壊れた』と友人に語った後自殺した。直接決済書の改ざんに手を染めた自虐の念からと受け取れる。と、なんと本省の理財局でも自殺者が出ていたと。1月末のことだそうだ。理財局には箝口令が敷かれており、詳細は不明なれど、自殺は間違いないらしい。麻生君、君は全てを理財局の罪、近畿財務局の罪と、その組織のトップたる君が逃げ隠れする様は、まさに滑稽を超してバカバカしくもある。おぼっちゃま麻生君は、自分で断が下せない愚人であったのか。


★<ウソの塗り固め、阿倍発言>阿倍首相は国会で、財務相決裁文書の改ざんを知ったのは3月11日だと答えた。麻生君も右にならえ。が、国交省から5日に二つのことなる文書の存在が内閣府に伝えられており、阿倍首相は6日にはその存在を知っていた可能性が高い。ウソにウソを塗り固め、遠ざかる総裁三選の道、かな。


★<検事が卑猥行為>勤務先の女子トイレに侵入し、盗撮しようとしたとして、神戸地検姫路支部に勤務していた男性(46)を建造物侵入、卑猥な行為違反で逮捕した。男性は、昨年9月と今年2月、姫路支部の女子トイレに侵入、スマホを個室の上から差し入れ、中にいる女性を盗撮しようとした疑い。なんでこんなことをするのかなあ、検事たるものが。本当、この種の犯罪、多いねえ、銀行員、教員、警察官に。今度は検事も仲間に入れなければならない。


★<見事なり、大坂なおみ>カリフォルニアで開催中の、テニスBNPパリバ・オープンで、女子シングルス、準々決勝で世界ランク44位の大坂なおみが、世界5位のプリスコバ(チェコ)に2-0で快勝し、ベスト4に進出した。男子錦織が低調なだけに、大坂の活躍が光るね。優勝、難しいだろうが、すれば、大金星だよね。


★<藤井聡太も快挙>将棋の最年少プロ『藤井聡太六段』も、快挙を挙げた。東京の将棋会館で指された第76期名人戦順位戦C級2組最終戦で、三枚堂六段を破り、10戦全勝で同1組に昇給した。初参加で同2組を全勝で突破したのは6人目で、中学生では初。見事なり、恐ろしき藤井聡太君ではある。

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