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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『いずみたく物語㉘ ピンキラが大ブレーク』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、役目を終え引退した『山口線C56蒸気機関車』、存亡の危機の中、ストライキを受け辞任した『エールフランスKLMのジャイナックCEO』、J1神戸に移籍を報道されたバルサの『イニエスタ(33)』。そして『フラワーフェスティバル・スナップ掘戮任后

イニエスタが出場した、バルサ対レアルの試合を、一昨日DAZN視聴したばかりなので、大変驚いた。イニエスタはバルサを今季限りで退団するとは言われているが、年俸32億円余りのハイランクプレーヤーをどう遇するのか、神戸の対応が見物だ。と、スペインの他紙が行き先は日本ではなく、豪州だと報じてる。最後まで分からない移籍先だな。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★昭和43年の春、待望の『オールスタッフ音楽出版KK』を発足させた。この音楽出版とは、一般的な印刷の出版ではない。『ミュージック・パブリッシャー』、つまり、曲の作詩・作曲の著作権を管理し、PRし、プロモートする会社である。

『何とか、レコードを自主制作したい。自分の自信のある曲を、自分の手で売ってみたい』。今までのレコード会社では許されなかった仕事に対して、大きな希望に燃えて、初めて原盤レコード制作に乗り出した。第一作目は現在は解散してしまったグループ、『ジャニーズ』が吹き込んだ、『太陽のあいつ』である。幸運にも、初めての制作したレコードがヒットして、30万枚のレコードが売れた。音楽出版社にとっては、信じられないほどラッキーなことだった。

昭和43年の春。一人の大柄な娘と、4人の奇妙な顔つきをした男達が、一つの誓いを立てていた。『本当に君たちは、どんなに辛いことがあっても頑張れるかい』『ハイ』『どんなに忙しくても、不平は言わない?』『ハイ』『グループのチームワークを守るため、話し合いを原則にすること、そして個人の意見は捨てること』『ハイ』『ボクの意見に反対の者は、今のうちに辞めて下さい』『イイエ、頑張ります』。全員でたくさんの約束をした。乾杯をした。そして『ピンキーとキラーズ』が結成された。

集まったメンバーの中で、2人の男は生まれながらのヒゲを生やしていたので、残った二人の男にもヒゲを生やすことを命じた。『どうしてもヒゲを生やすんですか』『そう、命令です』『どうしても、この帽子をかぶるのですか?』『そう、命令です』。


『ピンキーとキラーズ』という名前にした由来はいろいろあるが、ピンキーという語感は、とても愛敬があって可愛いので、この名前も、昔からのアイディアであった。さて、ピンキーである。ピンキーなる女の子には、今陽子を選んだ。ボクのところで勉強中の若い女の子を何人か考えたのだが、ボクは今陽子の愛らしさと素直さがピンキーにぴったりだと信じた。

『陽子、実は、今度ピンキーとキラーズというグループを作るのだが、君にピンキーとしてソロを歌ってもらいたい』『先生、私は一人では成功しないのですか。コーラスの一員になるのですか』。当時16歳のピンキーはポロポロと大粒の涙を流した。ボクは、可愛い16歳の少女に、ゆっくりと、そのグループの性格や内容を説明した。じっと下を向いてうつむきながら聞いていたピンキーは、やがて『先生、分かりました。やってみます』。もう彼女は泣いていなかった。

ところが、男のグループの中から苦情が出た。『先生、あんな大きな娘がピンキーですか』『もう少し、小さくて可愛いのがいいなあ』『ちょっと太りすぎていますよ』『年が若すぎるのじゃないか』。4人の男たちが無遠慮に好きなことを言い出した。ボクは、今陽子の声の良さ、音程の良さ、リズム感を、彼らに話して納得させた。ボクの頭の中には、今陽子がいかに大きくても、太っていても、男4人の中では決して目立たないし、かえって、彼女の声が必ず生きるであろうという計算があった。


彼らは、コーラスの経験者であるジョージをリーダーに決め、いよいよ練習に入った。課題曲は『恋の五月』(改題『恋の季節』)、『オー、マイパパ』の2曲である。何回やっても駄目である。とんでもない声を出しているのはパンチョらしい。仕方ないので2週間の合宿をすることに決め、猛特訓に入った。2週間の特訓で、30曲のレパートリーを練習した。

結成1カ月後、テレビに初出演して、『恋の五月』を歌った。ダービー・ハットをかぶり、ピンキーの体をカバーするパンタロンという当時、モダンで珍妙なスタイルいで出演した。パンタロンも当時日本では珍しいスタイルだった。これは素人ながら、ボクの妻が一生懸命考えてくれた。彼らの持っている楽器、アンプの類も、2、300万円という日本では極めて高額な、ゼイタクなものを揃えていた。

練習中に仲の良いキングレコードの本吉ディレクターに連絡した。その練習を聴いた本吉ディレクターが、『たくサン、面白いですよ。一つシングル盤で勝負してみましょう。「恋の五月」という歌は面白いですよ』。本吉ディレクターは、布施明や寺内タケシなどを売り出した名ディレクターで、カンで勝負する人である。ボクは彼のカンを唯一の頼りに、グループを固めていった。

『恋の五月』は岩谷時子さんの作詩であり、彼女自身の手で『恋の季節』と書き改められた。レコードは7月に発売され、レコード会社と、ボクの会社の共同作戦による、大キャンペーンが始まった。曲の面白さと、スタイルの珍妙さと、耳新しいユニークなサウンドのためか、1ヵ月もすると、レコードがジャンジャン売れ出した。信じられないような反響が巻き起こった。


ピンキーの明るさは、全国の老若男女に愛され、1歳や2歳の赤ん坊までが『コーイノキセツヨー』と、まわらない舌で歌い、『夜明けのコーヒー』という歌詞が、一つの社会的流行までになった。ボクと本吉ディレクターも、ある程度の計算はしていたが、これほどの大反響は予想も出来ず、とうとうレコードは200万枚以上も売れてしまった。うれしい悲鳴である。

ところが、グループの中では、もう一つ大きな事件が持ち上がっていた。彼らがあまりに急に有名になってしまったので、グループ結成以前の彼らへの借金取りが、彼らが歌っているテレビ局やステージの現場に、一斉に押しかけて来たのだ。ある日、借金で逃げ回っている全員を集めて、問いただしてみた。なんと、全員の借金の合計は300万円を上回っていた。『よし、ボクが払ってやろう』。2/3以上がバーの借金であったが、それを全部ボクが肩代わりして払ってやった。

その1年間に、『恋の季節』『涙の季節』『七色のしあわせ』『星空のロマンス』と、レコードは次々にヒットしたし、彼らは『恋の季節』によって、グループ新人歌唱賞を受賞し、ボクは二度目の作曲賞を受賞することが出来た。デビュー後1年目、初めて『ピンキーとキラーズ・リサイタル』を東京、大阪、名古屋で開いた。単なる『歌謡ショー』ではない、外国にも通用する本格的なリサイタルとして取り組ませた。外国の一流歌手のリサイタルに負けないように、1ヵ月のリハーサルを行った。そのリサイタルを客席で見て、ボクは涙が流れて、流れて、止めることが出来なかった。1年間で成長した彼ら。歌も満足に歌えなかった彼ら。衣装も着こなせなかった彼らは、今素晴らしく成長していた、光り輝くピンキラがあった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<オリンパス、中国の工場操業停止>オリンパスは、デジタルカメラや交換レンズを生産する中国深圳の工場の操業を停止した。スマホの普及によるデジタルカメラ市場の縮小で、稼働率が低下していた。工場の今後の活用方法は未定だが、従業員1,700人は解雇される見通し。オリンパスは中国とベトナムでデジタルカメラを生産しており、17年3月期の出荷台数は83万台。今後はベトナムに集約する。この工場を巡っては、地元税関当局への収賄の疑いが一部で報道されていたが、会社側は、法令違反は認められなかった、としている。カシオのデジタルカメラ撤退に続く衝撃的な現象だ。キャノン、ニコンと言えども無傷ではないはずだねえ。

先にカシオがデジタルカメラかた撤退したが、スマホの威力はカメラ市場を極端に縮小させたのだねえ。もっとも、あの使い手の良さを考えると、もうカメラなんて持ちたくないとは想うが。私は、カメラ派で、超広角や超望遠や、マクロなどはスマホでは出来ない芸当だから山行きにもデジイチをさげていくのだ。


★<存亡の危機、エールフランス>従業員による大規模なストライキが続く仏航空大手エールフランスの親会社『エールフランスKLMのジャイナックCEO』が辞任したことを受け、フランスのルメール経済相は、エールフランスは瀬戸際の状態にあると発言した。

エールフランスの業績がここ数年続いた損失から再編によって回復しつつある中、組合に加入する従業員らは5.1%の賃金引上げを求めてスト突入し、すでに2週間を経過している。ジャイナックCEOは、従業員らに対し、向こう4年で7%の賃上げを示したが、従業員側がこれを拒否。CEOは辞任した。

こうした事態を受け、ルメール経済相は『不当な賃上げを要求している乗務員、地上職員、パイロットら全員に責任がある。エールフランスの存亡は瀬戸際の状況にある』と発言。エールフランスは今年1Qの業績で350億円の純損失を報告している一方、従業員らのストライキにもかかわらず、80%以上のフライトの運航は継続出来ると発表している。なんやら、JALの経営危機と同じような様相なのかな、親方日の丸、ではなかった親方三色旗のフランスではある。


★<ゴールデンウイーク中は大忙しのカギ屋さん>最大9連休となった今年のゴールデンウイーク。そんな連休中でも『カギ屋さん』は大忙し。休む暇もない。

1日50件ほどの依頼が舞い込む新宿のカギ店。その多くは合い鍵などの製作だが、ゴールデンウイークともなると、色合いが異なって来る。『旅先にカギを忘れてきたとか、荷物と一緒にカギを送った、そういったものが増えるのがこの時期、あとはスーツケースの関係』と話す。話しているうちにも、スーツケースのカギをなくしたので開けて欲しいとの依頼が。

そして午後には、出張依頼が。依頼されたのはバイクのカギ。友達と飲みに行った帰り道でカギをなくしてしまったと。休み中に使う予定があるので、カギの複製を。カギの種類を確認後、作業車へ。その中でカギを作り直し、20分で作業は終了。料金は、出張費・工賃・商品代込みで、1万7,280円也。


不動産会社からは、金庫を開けて欲しいと。金庫は、0~99の数字を合わせてから、カギを使って開けるタイプ。社長がダイヤルを合わせた状態で長年、カギだけで開けていたが、手が当たってズレて開かなくなったそう。社長は不在のため困り果てての末。そこに社長から電話があり、ヒントになるメモが指示され、結局50分で解錠出来た。料金は3万450円也。

私もそのような経験がある。再就職した会社の社長室に鎮座する金庫を、ダイヤルは合わせたままで、カギだけで開閉していた。社長がたまたまダイヤルに手が触れ、金庫が開かなくなった。私はイエローページを繰って、近くの鍵屋さんを呼び解錠した。その時の料金は確か2万円だった。広島だから安かったのか、もう10年前だから安かったのか。

不幸だったのは、もう30年前にもなるが、ある団体で海外視察旅行に出かけた時。団長は某国内トップの自動車メーカーの人。なんと、クアラルンプールへ着いた夜、翌日の公式訪問用の背広をスーツケースから出そうとして、ダイヤル番号を聞き忘れていたことを思い出し、日本にケースを借りた人へ電話を入れるが不在。夜中中ダイヤルと格闘し、明け方に開いたそうだ。この時は本当にそのご苦労に同情、感謝したねえ。たかがカギ、と言えども、されどカギ、なんだなあ。ご注意あれ。


★<非核化は前提、文大統領>韓国の文大統領は今日の来日を前に、日本人記者とのインタビューに応じ、南北関係の改善は米朝による北朝鮮の『非核化』交渉の進展が前提との方針を明確にし、米朝首脳会談での非核化をめぐる合意成立に強い期待感を表明した。北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、日本と協力して行く方針も示した。また文大統領は、米国のトランプ大統領と正恩委員長による米朝首脳会談について、『完全な非核化の実現に向けた思い切った合意と具体策をまとめることが重要だ』と強調した。はたして、行方や如何に。


★<落書き消し『プロドローン』>道路や橋脚に描かれた独特なデザインの文字と絵。景観を損なう落書きを消すには多額の費用がかかる。その作業に『ドローン』を使うアイディアが米カリフォルニア州サンノゼで称賛された。開発したのは機体の設計から制御、製造まで手掛ける名古屋市の『プロドローン』だ。

落書き消しの武器は上部と側面についたプロペラがついたL字型のドローン。側面のプロペラが空気を吸い込んで柱に張り付き、車輪を動かして上下に移動する。上部のプロペラが空気を吸い込めば、柱の橋の裏側にも張り付ける。目指す場所までドローンが移動して落書きを消せるため、大規模な設備や人出が要らない。


『プロドローン』は17年、シリコンバレーに現地法人を設立した。ドローン向けのソフト開発を手掛ける現地企業などと組み、機能向上や新たな設計の可能性を探っている。米国では農薬散布や商品の運搬・配送でドローン市場の拡大が見込める。河野社長は、『ドローンの利用では米国が日本より数段進んでいる。シリコンバレーで最先端の動向を知り、設計や開発に生かしたい』と語る。

そして『産業用ドローンという新たなパラダイムシフトで世界一を目指す』と意気込む。その心意気やよし、だ。調査や測量、災害救助といった様々な場面で活躍する機体が、世界中で飛び回る日も近い。


★<生徒全員に装着型端末>来年4月に開校する、広島県大崎上島町の全寮制、中高一貫校『県立広島叡智学園』は、生徒全員に『ウエアラブル端末』を身につけさせる。心拍数や血圧、歩数などのデータを測り、寮で暮らす生徒の健康管理に生かすのが狙い。食事の回数なども把握し、保護者が安心して子供を預けられる環境を整える。

情報の一部は教職員や保護者がネットで確かめられる仕組みを取り入れる。生徒に異変がある場合には、養護教諭達に自動で情報が伝わる。構内で自由に使えるよう、県立学校で初めて全敷地で無線LAN環境を整える。生徒はノートPCやタブレットを持ち、教諭との教材の共有や宿題のやり取りに活用する。システム全体の事業費として、18年からの6年間で3億円を見込む。

見事なり、『叡智学園』だ。就任する校長先生は確か女性の方だったと記憶している。麻生大臣が女性蔑視の発言を続ける中、世の中はどんどん進んでいる。いいことだ。私に子供がいたら、真っ先に入学させたいと思う学校である。


★<さいたま市で2千万円の強盗>7日夜、さいたま市の店舗兼住宅に住む自営業の50代の男性が、『室内に入って来た男にお金を盗まれた』と110番通報があった。テープで緊縛され、2千万円が持ち去られたと言う。男性宅に侵入した強盗は、男性4人連れ。ナイフのようなものを見せて『金を出せ』などと脅迫。男性を含む家族全員をテープで縛り、家にあった現金2千万円を奪って逃走したと。家の中に現金があることを知っての犯行だろうから、顔見知りの犯人だろうねえ。オソマツだ、家に現金を、しかも2千万円も置いておくなんて、大失態だろう。またそれを他人に自慢したのではなかろうか、この店主は。

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