《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》
★今日の画像は、『天皇陛下と懇談する李首相』、三菱重工子会社・三菱航空機が開発する『MRJ三菱リージョナルジェット』。この会社は開発遅れが響き、なんと18年3月末で1千億円の債務超過に陥っているそうだ。親会社の三菱重工は、18年度中に債務超過を解消するとは言ってるが、また持株、資産の切り売りをするんだろうなあ。開発遅れはもう何年にもなり、指折り数えても、指が足らないくらいだ。そして、1本の木から、白とピンクの花が咲く『源氏梅』と『枝垂れ桜』、『散る桜』です。この源氏梅、誠に不思議な梅の木ですが、満開の姿はまた格別に格好いいです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★★六本木にあるボクの会社の4階に、『スタッフ・ルーム』という名前の部屋がある。スタッフ達、つまり芸術家達が仕事をする部屋である。なんのヘンテツもない汚い部屋だが、いつもその部屋は満員である。と言うのは、オールスタッフ・プロダクションに所属する5人の若い作曲家と数人の写譜屋さん達の誰かが必ず、昼も夜も仕事をしているのである。つまり、ボクの事務所は不夜城のごとく、いつも生き生きと活動している。
その中の一人『Sクン』は、現在50歳になる名アレンジャーである。彼は毎月10から15曲のCMフィルムの音楽を作曲し、テレビ音楽番組の編曲をし、佐良直美や、由紀さおり、ピンキラのための編曲もしてきた。1ヵ月で100曲近い作曲、編曲をしている売れっ子の一人である。
Sクンとボクとの出会いは、今から40年以上前に遡る。ボクが演劇から離れて、音楽を勉強し始めた頃、初めてピアノを手に入れた時のことである。『たくチャン、名もない小さなバレエ団だけど、子供達のためにバレエの曲を作曲するかい』。ボクの演劇時代の友達が仕事を紹介してくれた。ボクは喜んで引き受け、1時間の長いバレエ組曲を作曲して、さて録音することになった。友達のバイオリン、フルート、アコーディオン、ピアノの4人で演奏することにしたが、ピアノが見付からない。『たくチャン、まだ子供だけど天才的なやつを一人知ってるよ』と連れてきたのが、当時15歳だった紅顔の美少年、芸大の附属高校に在学中のSクンだった。一緒に演奏してみて驚いた。15歳のくせに、素晴らしくピアノがうまかった。
さあ、お疲れ、と皆一杯やり始め、Sクンもビールを1、2杯飲んで。次の日は本番である。Sクンはスタジオに現れない。仕方なく、ボク自身で下手なピアノを弾かざるを得なくなった。録音が終わった頃、Sクンは頭をかきかき、消え入りたいような顔で現れた。『あのー、すいません。昨夜酔っぱらって今日のコトを忘れて・・』。やはり15歳の少年だった。
それから4年経った。ボクが作曲家として生活し始めた頃、Sクンとバッタリ出会った。『どうしてる、元気?』『ええ、今芸大の作曲科にいます』。19歳の彼は、大変大人びた口調で答えた。『ボクは今大変忙しいんだが、手伝わないかい』『是非お願いします』。Sクンは芸大に通いながら、ボクの家に来た。そして、いつの間にかボクの家の押し入れに万年床を敷いて、住み着いてしまった。
『いずみサン、ジャズは素晴らしいですよ』。ジャズの虜になっていた彼に、ボクはジャズの基本を教えてもらった。早速彼と相談しながら、当時新進のジャズプレーヤーを集めて、いろいろ仕事を手伝ってもらった。ドラムの猪俣猛、ギターの沢田駿悟、トロンボーンのキジ・西村、サックスの西条孝之介たちである。彼らのサウンドの新鮮さにビックリしたボクは、自分の仕事の演奏は、全部ジャズメンを起用した。Sクンは、ボクの家に居候しながら、ジャズメン達に混じって、自分はジャズピアノを弾き出した。とうとうある時、『いずみサン、作曲を勉強したけど、ピアノのプレイが諦め切れません。ジャズピアノに専念します。お世話になりました』。新進ジャズピアニストSの名前が、新聞、雑誌に載り始めたのは、それから1年後だった。
2、3年後にボクの前に現れたSクンは、強度の睡眠薬中毒患者だった。『Sクン、君はジャズの演奏を続けている限り、その中毒は治らないよ。死んじゃうよ。もう一回、ボクのところで仕事をしなさい』。彼は再びボクの家に居候を始めた。が、睡眠薬は治らなかった。『クスリを飲むといいプレイが出来るんだ』と言うSクンを、『そんなのは錯覚だ』と、ボクは怒鳴るより早く、Sをはり倒していた。『出て行け!ボクの前に二度と現れるな!』。その後、彼が精神病院に入院したという噂を聞いた。
そしてそれから3ヵ月。丸々と太った健康優良児のSクンが、相変わらず人のよい笑みをうかながら現れた。そして更に3ヵ月入院。すっかり全快した彼がボクの家へ来た。『どうする、仕事を始めるかい』『ええ、だんだんとやります』。ボクは佐良直美のレコードや、ピンキーとキラーズのレコード編曲も彼にまかせた。もともと才能のある彼は、徐々に自分のペースを取り戻して行った。『Sが仕事に戻った』『Sが元気になった』。彼の才能はますます冴え、オールスタッフ・プロに、名アレンジャーSあり、と評判になった。『夜明けのスキャット』における彼の編曲は、ジャーナリズムにも非常に評価された。
そして彼は、昔と同じようにジーパン姿にセーター、ボサボサの頭を抱えながら山とある仕事を抱え、事務所のスタッフ・ルームに居候している。そして、ボク達にうそぶくのである。『この分じゃ、次期社長はオレだよな』。いやはや、なんとも憎めない男である。現在は結婚もして、元気に仕事を続けている。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)
★<初任給年間501万円以上>4月から社会人になった吉田君(24)は、大学でコンピューターサイエンスを学んだ。何社からか声がかかり、選んだのが今東京新宿の本社に通う『LINE』。『自分の技術を適切に評価してもらえる』と言うのが、入社する決め手になったこと。
終活中の2016年12月。18年春入社が内定した吉田君は、会議室で採用担当者と向き合った。『これが吉田さんの初任給です』。福利厚生など労働条件を一通り説明した担当者はおもむろにホワイトボードに数字を書いた。
LIMEのエンジニアの初任給は最低でも年間501万6千円。選考過程の成績に応じて高くなる。吉田君は通常の正社員だが、成果に応じて毎年の給与が決まる年俸制。成績優秀者の初任給が100万円以上高い『スペシャリスト選考』枠に選ばれたのだ。
調査によると、日本のIT人材の20代の平均給与は年間413万円。米国の1,023万円に比べると少ないが、世界規模での人材争奪を意識する日本企業も徐々に引き上げている。初任給を見直す動きも目を引く。売り手市場という理由だけではない。能力や意欲があり結果を出す人材に厚く配分する仕組みが初任給にまで行き着いた。LINEの担当執行役員は、『個々人が納得する年俸を提示しなければならない』と言う。
日本企業の人事担当の間で昨夏から『ファーウェイ・ショック』が囁かれている。中国通信機器大手の『華為技術ファーウェイ』の日本法人が理工系専攻者を対象に、いくつかの職種で大卒予定者の初任給が40万1千円、修士終了で43万円を提示していた。『欧米企業にやっと肩を並べたレベルで、珍しくはない』と言うのがファーウェイの公式回答だ。業界ごとに横並びが多かった日本企業に、初任給から能力に見合った待遇を用意しなければ人材を獲得できなくなるとの危機感が急速に高まった。
初任給だけではない。ファーウェイは時に年収3千万円とも言われる条件で日本の電機大手から社員を引き抜いている。待遇を上げなければ、人材を採ることも、流出を防ぐことも出来なくなる時代が来た。
今春、ソニーはベース給を15年ぶりに引き上げた。一時金を含めた年収ベースで5%増となる。ベース給引き上げは長期間にわたりコストへの影響が大きいが、ソニーというブランドで採用を有利に進めた過去と今は異なる。ソニーの人事企画統括部長は『電機業界全体が埋没するという危機感があった』と振り返る。年功序列や業界横並びの賃金制度、そして終身雇用が音を立てて崩れて行く。
★<2,000円札の悲哀>2000年に発行された『2,000円紙幣』。18年も経っているにも拘わらず、その姿を見る機会は極端に少ない。しかし、ごくまれに自分の手元に回って来ることがある。財布に入っているからには会計で使おうと思うのだが、そんな時不安になる。これ、紙幣としてちゃんと使えるのか、と。
数日前のこと。レジで4,000円のお釣りを受け取ったら、財布にしまう際、紙幣が3枚しかないことに気付いた。むむ、店員のミスか、すぐさま声を掛けようとして、手に握られている3枚の紙幣を見てハッとした。なんとそのお釣りは、1,000円札が2枚、そして2,000円札が1枚と言う組み合わせだったのだ。
よく少額の会計を5,000円札や1万円札で支払おうとして、『すみません、大きいのしかなくて』と、軽く謝りながら出す人は多いと思う。しかし2,000円札の場合、会計がいくらであろうと『なんか、すいませんっした・・・』と、全面的に自分が悪いです的な気持になってしまうのだ。まさに完全敗北。生きていてごめんなさい状態である。
また、レジによっては2,000円札の居場所がなかったりもする。そんな扱いだから、お釣りとして使われる機会など皆無。翌日、売上金として入金されるのを待つだけである。シフトの度『2,000円札入ってます』『2,000円って(笑)』とバイトにいじられまくる2,000円札の姿からは、家族にないがしろにされる中年サラリーマンのような深い哀愁を感じてしまう。しかし、それでも積極的にいらないのが2,000円札なのだ。いや、2,000円札だけはなくてもいいだろう、と思ってしまうのは私だけだろうか?悲哀の2,000円札ではある。
★<米イラン核合意から離脱>米トランプ大統領は8日(日本時間9日)、米国が『イラン核合意』から離脱し、対イラン制裁を再開すると発表した。大統領は演説で『イラン合意にはその中核に欠陥がある』と指摘し、『私は今日、米国がイラン核合意から離脱すると発表する』と表明。また、イランを世界屈指のテロ支援国家と断じ、イランが中東に及ぼす影響を非難。核合意は『悲惨な』内容であり、米国にとっての恥辱だと表明し、イランがウソをついた『証拠である』と主張した。
イラン問題緊迫化を受け、国際石油価格は2年ぶりに『70ドル』を超える高値になっている。大使館をエルサレムに移設するなど、全身狂犬病のようなトランプは中東和平を覆し、何を企んでいるのか。とにかく中間選挙に向け、目立つこと、票の獲得になるなら何でもやるといった体たらく、困ったものだ。
★<海外移住する中国ビジネスマン>NHKのニュース報道である。そこらの週刊誌ネタと違い、事実をきちっと報じるNHK報道故、ちょっと興味が湧いた。『中国から逃避するビジネスマン増加』。一党独裁、習政権にほころびが見えるのか、と。
映像は、中国で行われている『海外移住セミナー』。会場は満員の大盛況で、その時のテーマは『オランダへの移住』。講師は、『全員無事にオランダに移住しよう』と声をかけて。移住の理由は、『共産党一党独裁』に不安を抱いてということらしい。習主席は共産党大会で『東西南北、軍、民間、学問全てを指導する』と声を張り上げ、国民の不安を引き立てている。方針に従わない企業を国の管理下に置き、経営者は身柄を拘束される。
台湾に逃れIT企業を経営する陳平さんは、かつての習さんと深い交流があった。しかし『主席の在任年限を撤廃した習政権』に不安を感じ、台湾に移住した。IT企業のような自由闊達な経営環境が必要な企業経営者にとっては、現在の中国では不自由きわまりないのであろう。
少し前までは、中国本土の経済成長、不動産ブーム(さらには収賄)で大金を掴んだ中国人が、故国を捨て、アメリカやカナダへ移住する姿が多くみられたが、今はビジネスマンが逃避する。『アリの一穴』ではないが、このような風潮が全国に蔓延すれば、『共産党一党独裁』への反発は大きなエネルギーとなる可能性がある。変貌するか、中国『習王朝』だな。
★<プリンターインク補充>一昨年末、使っていたHPのプリンターがダウン。PCからの情報が入らなくなった。スキャナーは使える。なら、プリント機能だけのプリンターをと。ネットで探すと、キャノンのPIXUS2700と言うのがあった。価格はアマゾンで2,745円。補充インクカートリッジが、黒2,740円、カラー2,900円。補充インクの価格より本体価格が安い。以前から非純正の補充インクを使用していたので、ついでに購入。黒973円、カラー1,220円。
あれから1年半。インク補充のサインがしばしば出る。昨日やっと補充作業をした。ネットで調べて、補充作業の画像、動画を参考にした。黒は補充瓶の1/3程度、カラーは1/5入った。これでまた2年は大丈夫だろう。コストは、568円で済んだ。これは超コスパだな。プリンタービジネスは、本体を安くして売り、純正インクで儲けるという仕組みだ。拙者は画像のプリントは、ネット店現像で行う。2Lで20円、6つ切りワイドで250円。安い。時に2割引きサービスもあり、これを適用すると6つ切りワイドで200円と、プリンターを使うよりとてもきれいで、安く上がる。
(ご参考ネットプリント店)イメージングゲート https://www.ig3.jp/
★<銀行、平日も休む>金融庁は、銀行の支店業務について、平日でも休めるよう規制を緩和した。インターネットを使った金融サービスの普及で来店客が減り、人口減も重なって支店の維持コストが負担となっている現状に対応する。
銀行の支店は、銀行法令施行令などで土日と祝日、年末年始を除いて営業するよう義務づけられている。この取り決めを見直し、同じ銀行の支店が近隣にあるなど顧客の利便性を損なわない限り、平日に休業することを認める。
日本の産業界を、『お金』という鎖で縛り付けてきた銀行業界にも秋風が吹くようだ。人口減、ネットバンクの活用などで、支店、窓口業務が減ってくるのだ。『驕る平家久しからず』、と言えば銀行は怒るかな。
★<責任逃れが一流の柳瀬唯夫>昨日行われた『柳瀬唯夫元秘書官』の国会参考人招致での答弁について、自民党石破元幹事長は、違和感があると語った。
『加計学園だけが特別扱いされたのでは、との疑問が完全に払拭されたかと言うと、そういう思いはしない。疑念を完全に払拭するとの阿倍総理の指示は、完全には達せられなかったんじゃないか。
非常に違和感を持ったのは、希望があれば誰でも会うと言われたが、総理秘書官が誰にでも会ってくれる話ではなかった。結果として、会ったのは加計さんだけ。誰にでも会うと強調していたので、すごく違和感を持った。何故加計さんだけだったのか。石破4条件を随分強調していたが、閣議決定だから阿部内閣の決定であり、その点もかなり違和感を持った。
総理秘書官が首相に報告しないことは普通考えられない。秘書官は個人でなく、総理の分身として会っていて、誰に会ったか報告するのが普通だ。全く報告していないことにも違和感は持ったし、政府の中で働いたことがある人達はそう思ったのではないか。
愛媛県と柳瀬さんの言い分が違っているのが今の状況で、その場でメモをとられた愛媛県の関係の方々も国会のお呼びすべきなのかも知れない』
この記者団に語った石破発言は、相当の重みを持っている。野党議員ならいざしらず、元幹事長だった自民党中枢が語った内容だから。まさに、柳瀬発言のウィークポイントをよく突いている。本当、総理に何も報告しない秘書官なんて、秘書官ではないよなあ。
立憲民主の長妻議員は、『首相秘書官経験者に私が話を聞いた限り、首相に報告しないなんて、そんなことはあり得ない』と言っている。信用できない、と話した。
この発言には与党議員からも驚きの声があがった。自民党の閣僚経験者は、秘書官がメモを取らないなんてありえない。こんなのウソに決まっているじゃないか、と憤る。また、中村愛媛県知事は『愛媛県の信頼を損ねるような発言があったのは非常に残念だ。応答には、真実でないレベルのものもいくつかあった。誠心誠意全ての真実を語らないと言うのが印象だ』と語った。
これでは、今後国会で加計問題はさらなる火種を残すことになった。自民閣僚経験者は、『天下国家のために働く官僚達が、なぜ安倍さんの友達の私的な利益のためにウソをつかなければならないのか。自浄能力を失った組織は崩壊するしかない』と吐き捨てた。まさに、それ以外にない。
以前にも書いたが、この柳瀬唯夫、経産省原子力政策課長時代、東芝にEHを買え、買えと督励し、三菱にも買うよう奨励したことで知られている。前科何犯なんだろうか。
★<天皇陛下、李首相に会見>天皇陛下は昨日午前、来日中の李克強と皇居で懇談された。陛下が通国の首相と会われるのは平成22年6月の温家宝首相以来、8年ぶり。李首相は9日、安倍首相、韓国李大統領と迎賓館で日中韓首脳会談に臨んだ。陛下は4年10月、皇后さまと共に、歴代天皇として初めて中国を訪問された。
中国の歴史は、日本と全く異なり、王朝が覆ると旧王朝関係者は何千人、何万人と殺戮される。王朝が新しく起きる毎に、多くの死人が出て、王朝の血筋を引き継ぐ歴史はない。よって、日本のような天皇家は存在しないし、言って見れば今が『共産党・習王朝』の時代なのだねえ。変遷の激しい国だ。