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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『砂上の安心網Ⅱ―介護者がいなくなるのに、ロボットの導入は進まない』

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★今日の画像は、ポーランドに敗戦するも『決勝トーナメント出場を決めた西野ジャパン』落札価格が50億円と予想される『1962年製、フェラーリ250 GTO』、新聞社が銃撃に逢い5人死亡の事故が起こったアメリカメリーランド州アナポリス。そして新潟県の名峰『地神山1,849m』です。花も見事、景色も見事な山ですねえ。

銃規制が進まないアメリカ社会は、このような乱射事件がまさに毎月あちこちで続く。これでも銃保持に固執するアメリカ人。やっぱり日本人とは犯罪に対する感覚差が大きい。とんでもない大事件が起きても変わらないアメリカ。子供達がかわいそうだね。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★愛知県小牧市の住友理工ショールーム。愛らしいクマ型ロボットが鎮座している。同社と理化学研究所の共同開発品で名前は『ロペア』。介護施設の部屋を自分で移動し高齢者をベッドから椅子に移乗する―。2007年、そんな夢を託して開発が始まった。10年後の今、残念ながら夢のロボットは介護現場にはいない。現時点での最先端は、歩行器やセンサーなど移動、見守りといった機能別に高齢者を支える広義の『介護ロボット』だ。

『50%ですか。もうすぐトイレにお連れします』。東京都練馬区の優良老人ホーム『ラヴィーレ鷺ノ宮』。介護福祉士の白石陽子さんが入院者の96歳の女性にささやく。『50%』は膀胱内の尿の割合。下腹部に付けたセンサーが排尿を予測する。1日30回もトイレに行き、尿が出ない『不発』も頻繁だった女性。今は10回程度に減っている。

ロボットの導入が進めば職員の負担は減る。市場規模は20年に500億円、30年には2,600億円に伸びると国は試算し、導入の補助金を出してきた。それでも乗り気な業者は一部。介護労働センターの調査では8割弱の事業所が未導入だ。なぜか。一つはお金だ。同じ調査では『予算がない』と6割が答えた。介護業界は中小業者が9割とされる。『効果が不明なのに投資する余裕はない』と本音が。冒頭のロペアも導入すれば初期は1台数千万円かかるとされ、製品化に至らなかった。


もう一つは事業所に課せられた厳格な『配置基準』だ。特別養護老人ホームなどは高齢者3人に1人の介護職員が必要。ロボット導入でも人件費が減らせなければメリットは薄い。国は次の一手を打つ。次期介護報酬改定で介護ロボットについて、介護報酬や人員基準の見直しなど制度上で対応すると閣議決定した。

とは言え、議論は膠着状態だ。その後社会保険審議会は、『配置人員の削減は困難』と。ロボットと介護保険を絡ませることに慎重論が噴出した。日本医師会では『有効性や安全性の裏付けがない中、介護保険を適用すべきでない』と。

入り乱れる議論を横目に担い手は減る。25年度、介護職員は38万人が不足。介護福祉士養成校の17年度の定員充足率は46%で前年度より800人減った。高齢者の方が危機を理解している。『人間の方がいいが、誰もいなくなったら生きるためにロボットは必要』。都内の介護施設に通う女性(86)はつぶやく。普及が遅れた先に待つのは、高齢者を支えるヒトはおろか、ロボットすらいない未来かも知れない。


★<フェラーリ、250 GTO、落札50億円の予想>1963年製『フェラーリ250 GTO』が77億円という高額で個人間取引されたと言うニュースが世界を駆け抜けたが、同じモデルが近々オークションに登場する。8月末カリフォルニア州モントレーで開催する『RMササビーズのオークション』には、1962年製の250 GTOが出品される予定で、予想落札価格は史上最高の50億円を超えるとされている。1962年から1964年の間に製造されたオリジナルの250 GTOは、全39台がどれも現存しており、その全てに途轍もない値が付けられている。アメリカのマニアらしい、まさに途轍もない価格ではあるなあ。


★<阿刀田高>若い日の読書について語ろう。落語全集から始まり、銭形平次捕物控、佐々木邦のユーモア小説、江戸川乱歩のミステリー、芥川龍之介・・・、とにかく自分にとって面白いものだけを読んだ。一時は化学者を志望していたので、気ままな読書でよかろう、と思っていたのかも知れない。少し恥ずかしいことなのだが、父の蔵書の奥に、押し入れに隠されて『世界裸体美術全集』全6巻があった。カラー写真もあって美女の裸体が散っている。少年は淫らな心でこれを眺めた。

詳しくは後で知ったことだが、ゴヤの『マヤ』、レンブラントの『ダナエ』、リューベンスの『鉄鎖のアオドロメード姫』などなど、ドキドキしてしまう。解説文は古い漢字表記で、希臘ギリシャだの羅馬ローマだの、と難しいが、ルビがそえてあるからなんとか理解した。かくてよほどこの画集を開いたせいか、ギリシャ・ローマ神話に興味を覚え、断片的にいろいろな知識を得てしまった。画像は少しぼやけているし、もともと扇情的なものではない。―これでよく興奮したなあ―、とほほえましい。

更に言えば、長い、長い年月を隔てて古い愛読書に再会すると、内容だけではなく、そのころの自分が、自分を取り囲む状況が鮮明に甦ってくる。そっと上がった階段、畳に映える窓の斜光、母の呼ぶ声、遠くの山並み、遠い日々をもう一度見ているみたいだ。

幼い頃、ギリシャ、ローマの神話に親しんだおかげで、『ギリシャ神話を知ってますか』を書くことになるのは、図書館の司士を辞し、執筆家としてよちよち歩きのころであった。(参考:日経新聞『私の履歴書』)


★<広島叡智学園>広島県は、瀬戸内・大崎上島に2019年春、全寮制の中高一貫校『叡智学園』。中学生から海外の大学進学に備えた『国際バカロレアIB』の中学生向け教育プログラムを展開する。そして、スイスの『国際バカロレア機構』からの認定を目指す。

現在は、最初のステップである『関心校』の段階だ。教員らが、研修を受けるなどして『候補校』、『認定校』へとコマを進め、21年度中に認定校を目指す。この説明会が先般広島国際会議場で開かれた。参加者数は1,064人もの多くの人が参加した。

19年春入学の1期生は、高校1年生の冬に当たる22年の終わり頃から、国語の時間以外は、全て英語での授業が始まる。説明会では小学生からの質問があった。『海外とのオンラインをつないだ授業とはどんなものか』との質問に対して、林校長は『社会問題を生徒が話し合い、課題解決に取り組むプログラムを考えている』と答えた。『休日の過ごし方は』との質問には、『ゆっくりと自分を振り返る時間に』と回答した。


いよいよ、日本の学校も、スイスやフランス、アメリカ並みの新しい形のものが出現しつつあるなあ。しっかり勉強して、国際人として活躍することを期待するねえ。今や、もう国内での仕事には限界があるから。

因みに、中学校クラスで、授業料は無料、教材費など1万円、寮費4万円、計5万円。高校クラスは授業料が9.900円増えるだけで後は同じ。海外研修費の積立金、制服代、タブレット端末などは別途かかるから、まあそれなりの費用がかかると言う訳だね。子弟への教育投資は安くはないが、県立だからこの程度で済むということでもあろう。


★<自動車教習所、ドローンも教える>福島県白河市の自動車教習所。教習所の近くに古びた倉庫のような建物が。中は、なんとドローンの教習所だと。4日間コースで、実技、座学を学び、技能証明書が授与される。少子化の影響で、自動車教習所の生徒は往時の6割。経営的に厳しくなるばかりの中、ドローン教習所で経営の間口を広げる。教習所では『ドローンも自動車も安全運転』をモットーにしているそうだ。


★<川渕相談役、西野監督を絶賛>日本サッカー協会相談役の川渕さん(81)が、自身のツイッターで、日本が後半に時間稼ぎのためボール回しを指示した西野監督について『本当に腹が座っている』『名監督誕生!』と絶賛した。

この試合で西野監督は、後半29分にコロンビアが先制した情報が入ると、ビハインドの状況にも拘わらず、長谷部を呼び、指示を送った。37分にピッチに入った長谷部は大声で他会場の状況を伝え、ボール回しを先導。あからかさまな時間稼ぎに大ブーイングを浴びたが、0-1のまま試合を終わらせた。これには賛否両論がかしましく。


川渕さんは『残り10分以上ある時点でボール回しをし始めた時頭に来た。コロンビアがリードしているとは言えセネガルが1点取ったら終わり。自力で勝ち取れよ!と』と最初は怒りを感じていたと言うが、『しかし監督は日本が1点食らうと全てが終わる。ボール回しで時間を空費してコロンビアの勝利を信じた方がトーナメント進出の確率が高いと!名監督誕生!』と西野監督の意図を理解した上で、称賛した。

『1点差で負けても決勝トーナメントに進出する可能性が高いと判断したこの作戦がピタリ的中した。残り5分位ならいざしらず、10分以上ある中で。しかしこれが裏目に出たら西野監督は一生批判を浴びることになる。その覚悟を持っての決断は誰にでも出来るものではない。西野監督は本当に腹が座っている』と賛辞を送った。さもありなん、だな。


★<猟犬プロットハウンド>岡山県北で猟師として主にイノシシ、シカを狩猟している猟師さん。つれている猟犬は、ポインター似の『プロットハウンド』。なんと犬のお代、100万円とか。

『プロットハウンド』を調べてみると、面白い犬の歴史が分かった。『ハウンド・グループ』と呼ばれる犬種は、猟犬として活躍した犬種であり、特に大型犬種を指すものではない。例えばダックスフンドも狩猟犬であるハウンド・グループだ。視覚に優れており、視覚狩猟犬とも言われる。一方でフォックスハウンドのような犬種は、嗅覚に優れた嗅覚狩猟犬としてガッシリした体格を備え、セントハウンド種と呼ばれている。プロットハウンドは、そんな中でセントハウンドの犬種を掛け合わせて作られた品種であるそうだ。


歴史も1750年代まで遡るので、ハウンド系でもかなり古い頃の原種が元になっている。名前の由来ともなっている、ドイツ人『ヨハネス・プロット』がアメリカに移住する際に連れて来たイノシシ狩り用のセントハウンド種が、その起源と言われている。元になったセントハウンド種の純血を保ちながら、木登りも出来るような体格と運動神経を持たせ、ツリーイング・ドッグとして活躍していた。

プロットの死後、レパード・スポット・ベアドッグと呼ばれた、ヒョウ柄のような斑点模様の雌犬を飼っていた飼い主が、この犬を借りて繁殖させることに成功した。この2つの犬の混血種をプロットの息子が、借りた犬のお礼として受け取り、1990年代に近所の猟犬研究家が、プレヴィンズハウンド系の1種と交配させたことで、現在のプロットハウンドになったと言われる。犬も様々なんだねえ。しかしイノシシ狩り専用の犬種とはまた驚いたなあ。


★<人気上昇・五平餅>伊吹山山頂にある観光施設『スカイテラス』で、岐阜県などの郷土料理『五平餅』が人気になっている。4~5月の売上は計560本で前年の3割増だと。NHKの朝ドラ『半分、青い。』で五平餅が紹介されたことが要因と見られ、『それまで五平餅を知らなかった人達が買い求めている』と言う。五平餅は主に中部地方の山間部に伝わる郷土料理。楕円形にしたうるち米を串刺しにし、しょうゆやみそベースのタレで焼いた香ばしさが特徴。拙者も昨年、木曽駒ヶ岳に登る時、中央高速の恵那峡ICで、この五平餅を見た、が食するほどの意欲は湧かなかった。しかし、テレビで紹介されると言うことは、即需要に結びつくんだねえ。凄い!


★<二階堂アナクロ発言>『戦中、戦後の食うや食わずの時代も、子供を産んだら大変だから産まないようにしようと言った人はいない。この頃、子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えている人がいる』。自民党、二階堂幹事長の発言だ。このアナクロリズムな、時代錯誤を通り越して、個人の尊厳にまで手を突っ込む二階堂発言は断じて許せない。海外でも不謹慎との批判が高まっている。大日本帝国が、国民を戦役に使うため『産めよ増やせよ』と多産を奨励した戦前の時代を想起する。自民党とは、一体何だ。平成の世に明治、大正、昭和の軍国主義を持ち込むのか。

自民党のやって来た『少子化対策』が何ら実をむすばず、2017年は史上最低の出生率を記録したのを見て、政府・自民党の責任を個人に押し付けるまさに『恐ろしき恐怖政治』だ。みんな、次の国政選挙には選挙に行こう。投票率80%を目指して。まったくくだらん二階堂だ。

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