今日の画像は、噴火した『シチリア島のエトナ山』と、瀬戸内『下蒲刈島』の景色です。朝鮮通信使を迎えた『松濤園』は、ユネスコ世界記憶遺産に認定されており、江戸時代からの史跡もあります。町並みは石畳で、この規模の集落としては珍しく美術館があります。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★★松江市の調剤薬局で、古志さん(64)はいつも通り接客を続けていた。1981年に『古志薬局』を立ち上げ、ドラッグストアと調剤薬局を計8店舗営んできた。だが昨春を境に変化が起きた。それは自身の立場がオーナーから雇われ会長に変わったことだ。会社は2017年4月に大手の『ココカラファイン』の傘下に入った。きっかけは16年2月、鳥取銀行に勤める長廻(35)が飛び込み営業に来たことだった。『事業承継を考えておられませんか』。
実際、古志は家族や社員に後継者がいないことに悩み、事業を第三者に譲渡することを考えていた。『借入金がない銀行の方が返済を迫られずに相談しやすいかも』。鳥取銀行でふるさと振興本部副調査役を務める長廻に譲渡先企業を探すよう依頼した。『雇用を維持し、屋号と2事業部体制を守ること』といった条件をつけ、1年でココカラファインと巡り合った。
これまで地銀がM&Aを仲介するのは、企業価値が10億円以上の案件が中心だった。全国に380万ある中小・零細企業については『大きなビジネスにならない』とあまり相手にしてこなかった。特に地方の中小・零細事業を売却する場合、相手は東京に本社を置く大手など地域をまたぐことが多い。それは地銀にとって融資先企業を奪われることを意味する。こうした構図も『地銀が仲介に消極的になる要因』と言われる。
だが、地元企業が後継者難で廃業することへの懸念が地銀の判断を覆しつつある。鳥取銀行は放置すると地域経済の疲弊が深刻化すると見て積極的に橋渡し役を担うことにした。『他行に取引が流れたとしても廃業して雇用が失われるよりはよい。従業員の給与振り込み口座が地元に残れば地域は衰退しない』と、長廻は語る。
他の金融機関も背中を押されるように対策に乗り出した。あおぞら銀行は取引先の事業承継を橋渡しする目的で、小規模案件専門のファンドを地銀と運営する。後継者難に悩む企業を一旦買収して財務を整理し、市場価格を高めてから他社に譲渡する作戦だ。オリックスも取引先が細るのを防ごうと、中小を買収し、時間をかけて承継先を探す取り組みを始めた。
迫りくる『大廃業時代』は、金融機関の融資先が消失していく時代の到来と同義でもある。まさに銀行苦難の時代だが、それを逆手にとってビジネスを展開することこそ、苦難を乗り切る道ではあるな。
★<空気入りタイヤの発明者・ダンロップ>自転車のタイヤも自動車のタイヤも、今は、空気が入っている。当然のことだ、が、昔はゴムの塊が車輪にくっつけてあっただけのものだった。地面の凸凹を拾う、それはひどい乗り心地のものだった。その前は、鉄の輪を車輪にはめた時代もあった。
アイルランドの獣医師『ジョン・ポイド・ダンロップ』が、10歳の息子から『僕の三輪車をもっと楽に、速く走れるようにして』と頼まれたことがきっかけであった。ダンロップは実験を繰り返し、ゴムのチューブを使った空気入りのタイヤを開発して特許を取得。1889年にアイルランドの工場で自転車用タイヤの生産を始め、1900年には英国で『ダンロップ・ラバー社』を起こした。
自動車産業の勃興期だったことから、自動車用の生産にも乗りだし、その後、ゴルフボールなどゴムを使ったスポーツ用品分野にも進出した。
英国ダンロップ社と日本の関わりは1909年、神戸市に日本支店を開設したことから始まり、13年に国産自動車用タイヤ第1号が誕生した。支店は17年に日本法人『ダンロップ護謨(極東)』となった。
60年に住友電気工業と住友商事から出資を受け入れ、63年に日本側が経営権を握って現在は『住友ゴム工業』が製造販売を行っている。空気りタイヤ誕生から今年で130年。たかがタイヤ、されどタイヤ、時代は変遷するねえ。
★<狩りガール急増>美容師の児玉千明さんは25歳で大阪から福井県高浜町へUターンした。2015年には最年少の26歳で町会議員になった。その間、銃免許を25歳で取得した。『田舎でヒマだった。日本海側は冬に天気が悪くて、することがなく、冬の趣味が欲しかった』とも。児玉さんは山に一人で入ることが多く、シカやイノシシを撃つ。獲物は軽トラックまで運び、自らさばいて食べる。
都内に住む30代のOL、有賀千春さんは射撃に興味があった。クレー射撃に取り組もうとしていたが、狩猟関係者の勧めで狩猟をすると決意。なじみがなかったので、冬の猟期には北海道を訪ねエゾシカを撃つ猟師に同行することを5年続けた。昨年、ついに銃免許を取得。現在千葉県で猟友会メンバーとシカやイノシシ、カモを撃っている。『猟期の週末は猟に出かけっぱなし。獲物は仲間と分けて持って帰ることが多い。狩猟はずっと続けたい』と喜びを語る。
猟師が高齢化し減少する中、最近は女性『狩りガール』が増えている。大日本猟友会の会員数は1978年度42万4,820人のピークから減少傾向だったが、17年度は10万5,786人と前年度に比べ528人増加。女性会員は15年度1,183人、16年度1,571人、17年度1,908人と増加し、全体を底上げしている。
若い人の獲得に『山ガール』ブームにヒントを得て、『狩りガール』のキャンペーンを展開し、女性に浸透しつつある。趣味として狩猟をする女性もいる一方、野性動物の農作物被害が増え、駆除に立ち上がる女性もいる。
三重県大台町でオートキャンプの管理人をする瀬古愛弥さん。7~8年前の20代初め、銃免許を取得した。地元の庭先の植物をシカが食べていくところで、農作物を守るためシカやイノシシなどを駆除する猟師になった。自分で3代目という猟師一家だ。地元の他、鳥羽地方の答志島でも活動する。『イノシシは海を渡り答志島に来たようだ。島にエサが少なく、以前は骨張った姿だったが、かなり駆除して、最近はまともな姿になっている』と。
最近は各地でイノシシやシカ、クマが出て畑を荒らし、人里に出て来て、人を襲う被害も出ている。野性動物が増えているのは、温暖化で積雪が減り、冬に死なず越冬するようになったためでもある。また、以前は希少で保護を優先した法制面の問題もある。さらに、農林業者の高齢化や減少で農山村が衰退し、耕作放棄された果樹園や畑がエサ場となり、人がいなくなり野性動物が人を怖がらなくなったという側面もある。『過ぎたるは及ばざるが如し』。獣被害に、『狩りガール』の活躍が大いに役立っている。
★<ついに来た、NY株のトランプショック>24日のNY株は、大幅続落でトランプの政治リスクに懸念広がった。ダウ工業株30種平均が4営業日続落。終値は前週末比653ドル17セント(2.9%)安の2万1792ドル20セントと、2017年9月以来、約1年3カ月ぶりの安値をつけた。米政府機関の一部閉鎖などの政治リスクが嫌気された。
多くの機関投資家が運用指標に据えるS&P500種株価指数も同2.7%下落。9月につけた高値からの下落率は20%となり『弱気相場』入りした。クリスマス休暇前で市場参加者が少なく、少額の取引でも価格が変動しやすかったことも下げ幅の拡大につながった。米国市場はクリスマス休暇で24日は午後1時までの短縮取引で、25日は休場となる。
米国では22日午前0時に米連邦予算が失効し、一部の政府機関で閉鎖が始まった。マルバニー米行政管理予算局長が前日のテレビインタビューで、米政府機関の一部閉鎖が年明けまで続く可能性に言及したことで、政府閉鎖が長期化するとの懸念が強まっている。
一方、ムニューシン米財務長官は23日、米JPモルガン・チェースなど大手6金融機関のトップと電話協議し『潤沢な資金供給を続けることを確認した』と発表した。24日には米証券取引委員会(SEC)や米連邦準備理事会(FRB)のメンバーを含む金融市場作業部会との電話会合を開いた。米株の大幅な下落が続く中で市場の不安を和らげる狙いがあったとされるが、同作業部会は金融危機後の09年に招集されたこともあり、市場では逆に投資家の警戒感を強めたとの声もあった。
トランプの政治手法が国際政治情勢に不安を投げ変え、それが経済の混乱につながるとの暗い予想が頭をもたげたのだろう。失敗は人の責任、手柄は自分の物、では人はついてこないよなあ。アメリカ国民の『トランプの経済音痴のバカさ加減』にやっと気が付き始めただろうな。ついには共和党自体がトランプを見放す時期が迫っていると思われる。
来年になれば、民主党は下院で過半数の議席を占める。大統領の弾劾権を手に入れるのだ。これまでの失政の数々を上げつらって、特にロシア疑惑を先頭に弾劾に及べば、共和党も反対できない。ニクソンに次ぐ、弾劾辞任に達するだろうなあ。
民主主義を崩壊させ、ヒトラーやムッソリーニ、またチャベスと同じ司法の支配にまで手を突っ込む『独裁政治』に進路をとるトランプ。いいかげんに目を覚ませよ、アメリカ国民だ。だが、アメリカ国民は大統領にだまされやすいんだよねえ。あのフランクリン・ルーズベルトが第二次世界大戦に参戦するために巧妙に仕組んだ、日本軍による『真珠湾攻撃』で、国民を戦争突入へ引っ張った罪は誰もとがめない。トランプも同様の行動をとりつつあるな。
★<新井さんがTBSの解説者に>今季限りで現役を引退した元広島の新井貴浩さん(41)が、2019年シーズンからTBS専属野球解説者に就任することが決まった。
TBSで長く野球解説を務めた同じ広島OBの衣笠祥雄氏が今年4月に71歳で死去。『鉄人』と称されたレジェンドの後を受け継ぐ形となり『衣笠さんは僕にとって憧れの方でした。今回のお話をいただき、大変光栄なことと感じています。これからはメディアを通じて大好きな野球の魅力を全力で伝えていきたいです』と抱負を語った。20年間の現役生活では広島、阪神でプレーし、通算2,203安打、319本塁打をマーク。最後は広島史上初のリーグ3連覇で花道を飾った。
★<広島・誠也、自己犠牲の精神『伝えていきたい』>カープ鈴木誠也外野手(24)が24日、球団事務所で大トリを飾る契約更改交渉に臨み、7,000万円増の推定年俸1億6,000万円でサインした。リーグ3連覇に貢献し、来季から背番号1を背負う4番打者。4連覇と悲願の日本一を目指すために『黒田・新井魂』の継承を誓い、打撃だけでなく守備走塁でも『元気ハツラツ』輝きを取り戻すと誓った。
75分間に及んだロング交渉。『チームの話がほとんど』と切り出した会見は随所に笑いがあふれた。『2億円アップです」』と仰天させたり、『お金のことで頭がいっぱいだったので練習は何も。やっと練習できます!』とはぐらかしたり。誠也ワールド全開だった。
今季は出場124試合で打率.320、自己最多の30本塁打、94打点。立派な個人成績もさることながら『今季はチームのために…と常に考えて試合に臨んだ。そこは去年までとは違う。1年間やれたのは成長だと思います』と話し、一定の充実感をにじませた。
右足首骨折から復帰し、チームとして勝つ喜びを改めて実感した今季。自己犠牲をいとわないフォア・ザ・チームの精神こそ、引退した新井貴浩氏と黒田博樹氏が大事にしたものだ。『新井さん、黒田さんが残されたものを消してはいけない。自覚して伝えていきたい』とうなずく。
『自分の成績がよくてもチームが勝てなかったらうれしくない。結果を出しつつ、チームのこともしっかり考えて頑張りたい』と。4連覇が懸かる来季は不動の3番・丸がいない。4番へのマークが厳しくなる現実にも『好機に強く、決めてほしい時に打つのが4番。全試合に出て、打点と出塁率、長打率にこだわりたい』。100打点が目安か?の問いには『意識してやりたい』と力を込めた。
今、右足のボルト除去手術を受け、懸命にリハビリに励むオフ。我慢しながら制御をかけた先には、鈴木が本来持つスピードの復活を描いている。『若いので打つだけの選手ではダメ。元気ハツラツ、ファンを沸かせるプレーを守備、走塁でもしたい』と意気込む。背番号1への変更にも笑いをちりばめた。偉大なOBの名前を挙げ『前田さんといえば孤高の天才のイメージ。それはボクにはないよ…とお伝えしたい。楽しくやらせていただきたい』とし、1番になっても誠也ワールド全開を予告した。
ファンを楽しませながら攻守走で復活へ。強いカープの4番を担うエンターテイナーから目が離せない。頑張れ、誠也!
★<ミノルタを起こした、三木谷浩史の祖先>NHK『ファミリー・ヒストリー』に登場した、『楽天・三木谷浩史さん』。父方は神戸三田の出身で、神戸市で米卸問屋を経営していたそうだ。驚いたのは母方。和歌山の田嶋家から出ているのだが、その田嶋家からあの『ミノルタ』を企業した人物がいるのだそうだ。田嶋を実らせる、という意味で『ミノルタ』と命名したそうだ。三木谷さんにもこの起業家のDNAが引き継がれているんだろうなあ。
更に驚いたのは、中学時代、周囲に迷惑をかけるきかん坊だったらしく、それに対処して父親が寄宿舎のある岡山の中学校へ転向させた。が、一向に勉強はせず、環境になじめなかった。ついにクラスの下から2番目の成績に。浩史君はいたたまれず、神戸に逃げ帰ったた。父親が偉かったねえ、その日のうちに転校の手続きを取ったそうだ。神戸に帰った浩史君、成績も徐々に上がり、一橋大学に入り、興銀に入社したんだねえ。
その銀行マンが、思いを変えたのは神戸大震災。身内の人こそケガはなかったが、親戚、知人などに死者が出て『人生は有限。人はみな死ぬ。今を力いっぱい生きるべき』と。で安定職業であった興銀を辞め、楽天を起業したという次第。まあ、小さい頃の学業はいろんな意味で環境などに左右されるねえ。本人の本気を引き出す環境が必要、ということかな。しかしすごい人生、祖先を持つ三木谷さんではある。