『初老』という言葉は最近あまり使われないが、辞書を引くと、もともとは40歳の異称なのだそうだ。確かに人生50年の時代には不惑の年回りともなれば老いを意識したに違いない。見た目も気も十分若いアラフォー男女が元気ハツラツの今時とは別世界である。
それでは現在だと何歳くらいなら初老と呼べるか?NHK放送文化研究所の調査によれば、男性55.5歳、女性58.4歳だというから、小欄などもその一員である。いささか感慨が湧くけれど、先日の総務省の発表によると初老よりずっと年長の、65歳以上の『老齢人口』が今年3月末時点で3千万人を超えたと。
かたや15~64歳の『生産年齢人口』、つまり世の中の働き手の数は8千万人の大台を割り込んでしまった。年金を受け取る高齢者が急増しているのに、それを支える労働力は減るばかりなのだ。こういう少子高齢化のすさまじさを物語る数字を突きつけられると、ニッポンの危機の深さにあらためて暗然たる思いが募る。
社会保障の見直しや少子化対策を、よほど徹底してやらないと大変な未来がやってくるだろう。加えて、高齢でも元気で意欲のある人が働き続けられる環境を整えなければならない。なにも『生産年齢』を64歳までに限ることはないのだ。『初老』は昔と様変わりした。『老年』だって、新しい解釈があってもいい。 (参考: 日本経済新聞コラム『春秋』)
『初老』から、時代の変遷を解きほぐし、日本の少子高齢化に警鐘を鳴らす文ですが、それはちと遅いのではないでしょうか。そして、さらには政治屋、官僚ともどもその『危機感』が薄い、と私はかねてから主張しています。『少子高齢化対策』は欧米に比べ少なくとも20年遅れ。北欧やフランスの成功例があるのに、日本はしらんぷり。
今つらつら思い出すに、1985年に欧州6カ国を訪問した際、すでに多くの国は『付加価値税・VAT=消費税』が20%に達し、アメリカでも7%でした。日本の税制はこれから見ると、少なくとも30年は遅れていることに。その間、どれだけ政治屋・官僚は改正への努力をしたでしょうか。あったのは、厚労省の楽観的な人口見通しと、現実には予測をはるかに超えた高齢化のスピードでした。その意味からすると、どう見ても、官僚達の仕事の成果は上がっていないのですねえ。給料泥棒です。国家財政破綻の危機の折、最低2割の給与削減を求めます。『人事院』は、国の政治・経済が平穏・尋常な折、機能するわけで、この国家的危機の時代、官僚・公務員の報酬を削減するのは理の通りだと思いますが、いかがでしょうか。
★まさか、まさかのカープです。なんと巨人に3連勝。この連戦前は2勝12敗と、巨人の餌食になっていたカープが突如として奮起。マエケンの『絶対CSに行く』という宣言が全選手を奮い立たせているのでしょうか。対する中日は横浜に負け、仮に残り試合を全勝しても、カープが中日戦以外を全勝すれば3位が見込めないという、中日自力3位が消滅し、カープに多少優位に。今日から阪神3連戦。どういう雲行きになりますか、楽しみです。(^.*)
★昭和以来最速で幕内に昇進した『遠藤』。昨日は寄り切りで白星を。まだ髷が結えず、しこなも尊敬する『輪島』にちなみ、本名で。取り口をみると、体がしなやかで、動きが柔軟ですねえ。是非今場所勝ち越して、前頭上位を狙ってほしいです。素晴らしい、遠藤です。
★ついに65歳以上の高齢者が4人に1人となった日本国。このままのたれ死にするのか、社会変革を行うのか、阿倍政権はなんの意思表示もなし。一体この国はどうなって行くのだろうか。1千兆円というGDPの2倍にも及ぶ借金を抱えた政府はどこへ漂うのだろうか。心配するのは私だけだろうか。
★小浜、福知山、京都、大津・・・。かつてない豪雨で大水害被害に。京都の桂川があれほど暴れたのを見たのは初めてですし、大津の水害も。その他近畿以北ではあちこちに被害が。一番残園だった被害は、ナシやリンゴが強風で落とされたもの。1年育てた結晶が無惨にも。被害地の方々へお見舞い申し上げます。
★またもやアメリカで銃の連射事件。死者は13人と。ワシントンの海軍工廠内で、外部から入った黒人がライフルを乱射して。どうにも止まらないアメリカの乱射事件ではあります。そして銃規制が出来ない病めるアメリカ社会でも。無惨ですねえ、まったく。
■今日の画像は、京都嵐山の『桂川があふれ、冠水した渡月橋や道路』と、『クレマチス』『クレマチス・インテグリフォリア』です。クレマチスも多種歳々になりましたねえ。(^.^)
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