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『人手不足①―進化する職場、若手・非正規に手厚く』

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★今日の画像は、トヨタが発売を開始した『新型タクシー』と、フランネルフラワー、ナランキュラス、モッコウバラです。トヨタは2000年のオリンピックまでにこの新型タクシーを東京都内に走らせ、トヨタのブランド力を世界にアピールする計画だ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★人手不足が深刻になる中、専門性の高い派遣社員やフリーランスの賃金が上昇している。大手IT会社で金融機関向けのシステム開発を担当した50代の男性エンジニアは昨春退職し、派遣会社に登録した。年収は1,000万円。転職前の水準を上回った。『仕事を選べる派遣社員に魅力を感じた』と語る。

IT人材の派遣会社、『パーソナルテクノロジーズ』、瀬野社長(43)は『現場の価値観が変わってきた』と話す。派遣社員も正社員と遜色ない収入を得られるようになってきた。求人サービスのパーソルキャリア(旧インテリジェンス)によると、IT技術者の中途採用倍率は8倍以上と上昇が目立つ。ITコンサルタントやデータサイエンティストといった専門性の高い職種の引き合いが強い。

人手不足が深刻な建設業界。2020年の東京五輪開催などを控えて、大手建設会社で現場を支える若手社員の負担は大幅に増している。転職者の転職理由に、休みが取れない、との回答が一番多かった。大成建設は30代前半までの若手社員に限定したベースアップの実施を決めた。『現場で苦労している若手に厚く報いたい』と。清水建設、鹿島、竹中工務店も今年の春季労使交渉で、入社年次や社歴によらない一律ベアで妥結した。

人材難がさらに深刻な中小企業でも異変が起きている。ものづくり産業労働組合の春季労使交渉では、従業員300人未満の中小企業のベアの平均回答額が1,397円とトヨタ自動車などを上回った。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、社員規模別にみた賃金上昇率は16年度に入り、社員5~29人の中小企業が500人以上の大企業をおおむね上回って推移。賃金上昇率は0.8%と、大企業に比べて0.7ポイント高い。

優秀な人材の獲得競争は一段と激しさを増している。賃金に関する常識は、今や過去のものになりつつある。一時期『派遣』は、正社員の下の層と、雇い止めなどで虐げられた。しかし今、スペシャリストに対する派遣への依存度は高まる。一般企業では雇えない人材が派遣には登録しているからだ。そして賃金もテンポラリーで緊急性が高い働き手と言う意味で、正社員を上回る職種も増えている。ポイントは『専門性』。学生諸君、社会に出たら、どう自分の専門性を高め、磨くか、に力を入れてくださいね。勿論語学は当然だよね。願わば、英語は当然、中国語、ロシア語くらい話せると、一生優雅な生活が待っていると思うよ。


★僕の机の上にはいつも『島倉千代子という人生』が一冊置いてある。疲れた時や考え事をしている時に、時々手に取って読む。そして『面白いな』と読みふけるのである。書いた自分が面白い、というのも妙な話だが、読むときに自分はい一人の読者、一人のファンになっているのだ。

『政治ジャーナリストのあなたが、どうして島倉千代子を書いたのか』。この質問を何回受けたことだろう。こう尋ねる人は心のどこかに政治や経済に比べて、歌謡曲は大衆のもので一段低い存在だ、という価値観があるような気がする。総理大臣は偉いが、歌手はしょせん、芸能人で、あなたが書くべき対象ではないのでは、という気持ちが質問の陰に隠れている。

僕はこの頃こう答える。『島倉千代子を書いた僕が本当の自分で、政治の話を書いているのはどこかで自分を偽っている僕です』と。本を書き進めていくうちに、僕の心はどんどんきれいになって行くような気がした。深さが何十メートルもあるのに、底まで澄み切っている湖。その湖に体を沈めて行く僕は、一人の人生を描き続けた。(参考:田勢康弘著『島倉千代子と言う人生』)


★私は昨夏、今夏とアルプス縦走計画は天候にたたられ、ことごとく断念。昨年は9月に伊吹、今年は木曽駒へと足を運び、溜飲を下げたが、来年は日本を中止にして、2度目のスイスアルプストレッキングに挑戦を計画。6月頃ネットで、ブリュッセル着、チューリッヒ発のオープンジョーを検索したら、UAEのエディハドが成田発で最安の76,000円程度。その時、2番手に香港のキャセイが82,000円程度で。10月になり、いよいよフライトのブッキングに入った。と、なんとエディハドが80,000円、キャセイが92,000円と高くなっている。で、日程をずらし、再検索すると、福岡7月30日発、帰路香港ストップオーバー、8月21日帰着で、なんと72,280円がヒット。即決めましたねえ。安くなったもんだなあ、南回りとは言え。南回りのフライトは時間がかかるが、欧州には朝つくので、北回りの夕刻に着くのに比べ1日行動が多く取れるメリットも。今やスイストレッキングの情報収集に集中している。ベルナ―オーバーランドのラウターブルネンという谷底の村に2週間滞在して、毎日アイガー、メンヒ、ユングフラウを見ながらトレッキング三昧。命の洗濯になるだろうかな。そして何度も立ち寄っている香港では、初のビクトリアピークからの夜景観察に挑戦と、夢は膨らむ。


★メディアは『希望の党』の議員総会について、3時間も議論し、小池代表の辞任を求める声も強かった、と報道。が、小池代表が最後に『民進党はこうやっていたんだと客観的拝見した。自民党の知恵は、もめにもめ、議論し、決めたら従うんですよ。これまでの議論を見ると、そうではないですね』との発言部分はほとんどカットされている。議論ばかりで、実効のない無毛の時間を費やしたからこそ、このような結果になったという反省はひとかけらもないのだなあ。橋下元維新代表が呟いている。小池代表の責任を追及し、代表辞任を求めている民進党系の議員らを激しく批判して。

『どこもかしこもろくでもない議員が多すぎる』と書き出し、『小池さんの責任を口にすれば自分達が有権者にどう映るかの想像力もない。こんなことをやればやるほど希望の党は消滅に向かう。小池さんの看板がなければお前らのほとんどは落選してたんだよ!小池さんを批判するのは有権者だ』と怒りを露わにした投稿を始めた。さらに、日本維新の会の丸山議員(33)が大阪府知事の松井代表の責任を問い、代表選を要求したことを念頭に、維新は大阪府の票数を見ると衰退していないとして、国会議員が『永田町病』にかかっていることが維新が伸張しない要因とも断じた。典型例として丸山議員を挙げて批判。『丸山のボケを筆頭に維新の国会議員団が何もやっていないから』と大阪以外で支持を得られないなどと投稿した。


そして、『意見を言うのも反対を唱えるのもいい。激しい議論は民主政治にとって必要不可欠。でも物には言い方がある。維新の丸山のボケのようなちゃかした言い方。希望の党のように一度は小池さんにすがって、当選したら手の平返し。こんな党では二大政党制の一翼など担えない』と、希望の党の旧民進系議員にも批判の矛先が及んだ。『1つの発言で希望の党の票が伸びなかったとか、そういうことを言う前に民進党などから集まった寄せ集めが多いからこのような結果になったことを理解していない国会議員が多すぎる』と手厳しく旧民進党議員の『わがままぶるり』を叱った。

さらには、希望の党の立ち上げに苦労し、小池さんの側近として活躍した若狭さんが政界を引退すると。若狭さんは元検事で、自民党から出馬し議員に。小池さんの都民ファースト立ち上げにからみ、国民ファーストを標榜する政党をと、自民党を離党した人。『65歳になれば引退を考えていたのだから次の選挙が見通せない中、引退するのが自然だ』と。まっこと、潔いねえ。


★それにしても、希望の党の公約、生煮えだったねえ。一院制への移行は唐突、原子力発電の停止はバックアップ政策が不明瞭、子供支援について企業の内部保留を財源にするなど、ちょっと財務や法的知識あがれば、なんやこれ、って思うものが多く、ビジネスパーズンの層と浮動票を取り込めなかったのが大きな敗因。それに雨天で浮動票が取れなかったこと。

しっかし拙者は思うんだよね。GDPが30年間でたった1.5倍にしかならなかった自民党の長年続いた失政、1年間で3万人もの自殺者が出る寒い国にした自民党の失政。これらに国民が気づかないのか、自民党がポピュリズムで目先の問題を争点して、国民に目くらましを食らわして、生き延びているのか、な。


★『スバルよ、お前もか!』。日産に続き、スバルも無資格検査員が車両の検査をしていたと26日に。今頃、何、って。日産の無資格県産が発覚したのは19日。もうかれこれ1週間以上も経つ現在発覚と。スバルって、ずるがしこいのか、仕事が遅いのか。他社はもう国交省にその事実なしと返答をしているというのに。しかもスバルって、群馬にしか工場のない小さい会社。それがこんなに日にちがたって発覚、発見、発表とは理にかないませんなあ。うがってみれば、25日がモーターショーのプレスデー。日産はこの場で副社長がメディアを前に謝罪の弁を述べている。スバルは社長が謝罪する姿を避けたかったのか、姑息であるなあ、スバルの御大将殿。御大将はすでにその情報を得ていたはず。なら自然な形で世に出すのがトップとしての決断。それが出来なかったスバル、懸念が募る。

これに対し、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、三菱、ダイハツは、『検査体制に問題ない』と国交省に報告をした。情けない、日産にスバルだねえ。

『人出不足②―採用難、多彩な人手獲得戦術』

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★今日の画像は、ノーベル賞を受賞した大村智さんの功績をたたえる『大村智記念学術館』の完成図と鍬入れをする大村さん(説明以下にあり)、そして、小さな可愛い花『ニワゼキショウ』です。土の成分の影響か、普通はピンクなのに、ブルー掛かって『ルリニワゼキショウ』と間違えそうなのもあります。参考までに最後にそのルリニワゼキショウをアップしておきます。

★★働き手が減り始めた日本。労働需給はひっ迫し、足元の有効求人倍率はバブル期並みの水準に高まっている。だが、企業も手をこまねいている訳ではない。人手不足の時代を生き抜くため、職場そのものを変え始めた。

コールセンターの『KDDIエボルバ(東京)』は、若手女性スタッフの確保に四苦八苦していた。求人広告などの費用はかさみ、数年前に1万円前後だった採用コストは今5~10万円。保育所も足りず、子育て世代の応募が少ない。いっそ主婦が暮らす町に職場を作ったら。昨秋、若者の流入が目立つ埼玉県ふじみ野市に事業所を開いた。スーパーの1階、無料の託児所も併設する『ニア宅オフィス』だ。すると採用難はウソのよう、瞬く間に50~60人が応募した。『離職者を減らせば、研修費は不要。通勤費も減り、採算はあう』と話す。子育てや介護を抱える女性に働いてもらうには、工夫が必要だ。ITを使ったテレワークや在宅勤務など働きやすい環境づくりは急ピッチで進む。

今春、引退した21人の男性が『サイエスト(東京)』の入社式に臨んだ。同社は60代を中心にシニアを他社に送り込んでいる。登録者は3千人。経営企画の担当として生かす猫グッズ販売の『猫壱(東京)』は『良質な人材はなかなかいない』と頼みにする。フルタイムの若手より働く日数は少ないが、企業の人件費を抑え、業務効率を高める効果がある。眠れる戦力の掘り起こしは、日本の活力を高める上で必須だ。

働く人の国籍も多様でいい。技術者派遣大手の『テクノプロ』は、外国人技術者を年間100人以上のペースで増やす。IT企業のほか、自動車や電気の設計・開発に携わる人も多くなった。日本の大学院を卒業したベトナム人男性(25)は、昨年から派遣先のトヨタ自動車東日本で働く。『友人の留学生の9割が日本での就職を選んだ』。

事業は人なり。パナソニックを創業した松下幸之助が好んだ言葉だ。企業にとって最も重要な資産は人。人手不足の今、企業はこれまで以上に人に寄り添う努力が求められている。


★私が初めて生の紅白を観たのは、昭和35年である。NHKに観覧希望の往復はがきを50枚ほど出した。抽選で当たったはがきを持って、有楽町の日劇前に何時間も前から並んだ。高橋圭三、中村メイコが司会だった。この紅白で島倉は初めて『哀愁波止場』を歌った美空ひばりに代わってトリを取り、『他国の雨』を歌った。白組のトリは『達者でナ』の三橋美智也である。私は東京の西の郊外にある都立立川高校の一年生だった。『中央公論』と雑誌『明星』を愛読する奇妙な高校生だった。

力道山が世界チャンピオンのルー・テーズを破る。60年安保を挟んで、時代は大きく動いていた。日本映画も花開いた。『君の名は』『二十四の瞳』『次郎物語』『太陽の季節』『明治天皇と日露戦争』『人間の条件』。大衆文化を支えたのが、急速に普及したテレビであった。プロレス中継が火をつけたブームは、次第にドラマや歌謡曲にも広がった。

島倉千代子の人気上昇をグラフで示せば、丁度テレビ受像機普及のカーブと重なっている。この時代以外に成功するチャンスは考えられない、という時期に島倉はラジオ、テレビ、映画、雑誌に登場したのである。運は黙って待っていただけでは回ってこない。島倉は手で小舟を漕ぐようにして大海を渡って来たのである。ひと時も休むことなく。島倉ははっとするような言葉を色紙に書く。『まず、動け』と書く。どう見ても女性歌手が色紙に書く言葉ではない。どう考えても、ベンチャーで成功した経営者などが書く類である。島倉は『島倉千代子』という類まれなる商品を、常に技術革新を続けながら売って来た、ビジネスリーダーなのだと私は思う。


これを書いた、田勢康弘は、日本経済新聞の記者で、アメリカ支局長をも経験したベテラン政治記者だ。その政治記者が芸能ものとも言える、『島倉千代子』を書いたところに、この本の面白さがある。彼は、芸能が政治に劣ると考える人達の価値観は、必ずしも不変ではなく、また正しいとも言えない、と書いている。人間『島倉千代子』という気代の役者は、美空ひばりと対峙する戦後のスターの両極であろう。(参考:田勢康弘著『島倉千代子と言う人生』)


★2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授(82)の功績をたたえる、『大村智記念学術館』の起工式が、母校の山梨大学甲府キャンパスで行われた。学術館は2階建てで、1階の展示室には、大村さんの卒業論文や学生時代に使用していた実験器具などが展示される。起工式でくわ入れを行った大村さんは『思い出の詰まったキャンパスに記念館が出来るのは大変光栄だ。地元の人や若い学生が集まる場所になることを願っている』と話した。一番喜んでいるのは、60歳という若さで早世した妻・文子さんだろう。糸魚川から科学者の妻になるとの希望と抱き、家系的に厳しかった時代に智さんを支えた。智さんはその恩に報い、東京女子美術大学理事長を務めた時代、学生支援基金を設けたが、その名を『大村文子基金』と命名し、彼女の努力・協力に感謝した。心温まる話ではある。一度大村さんが創設した、『韮崎大村美術館』を訪ねてみたいものだ。

誤解を恐れずに言えば、旧2期校であった山梨大学からノーベル賞受賞者が出たこと自体稀有なことと言われる。そして大村さんは単に科学者としてだけでなく、大学の経営者、美術愛好者としても高いポテンシャルを持った人でもある。その底にあるのは、たゆまぬ努力と行動力であろう。誰にでもノーベル賞が取れるものではないが、偉人となる素養は万人にある訳で、結果の差はその人生の過程にあると言っても過言ではないな。若い諸君、肝に銘じたまえ。


★タレントのデヴィ夫人(77)が代表を務める芸能事務所『オフィス・デヴィ・スカルノ』の運営経費を、元経理担当の60歳代の男が横領したとして警視庁渋谷署に逮捕された。元経理担当者は、都内の会計事務所から派遣され、昨年夏頃に内部調査で不正が見つかったと。被害額は2億円を超えていると言う。なんともひどい被害にあったデヴィ夫人ではあります。しかし少人数の事務所でよくも2億円横領できたなあ、とある意味感心する。

★日本の風力発電開発が上り坂に。今までの千キロワットとか2千キロワットレベルの風力発電から、3千、4千クラスの大規模発電機が参入する。日本の風力発電能力は337万キロワットと原子力発電3基分にしかすぎない。総電力に占める割合も0.5%。欧州はすでに10%、アメリカは風力優遇税制が19年で切れる。よって日本とロシアが世界の風力発電の『最後の秘境』として脚光を浴びている。米GEも、独シーメンスも3,800~4,000キロワット発電の風車を投入する。しかも台風に耐える『クラスT』と呼ばれる国際認証を取得する。羽根は直径120mと超大型に。日本の風力発電目標は1,000万キロワットと、30年までに現行の3倍以上に市場が広がる点に世界から視線が集まる。1,000万キロワットで原発10基分。どんどん増やし、原発停止が可能な環境に追い込んでほしいねえ、日本の発電能力を。


★北朝鮮の人権問題を担当するUN国連のキンタナ特別報告者は、最近の北朝鮮に対する制裁強化により、同国の一般市民が被害を受け、既に切迫した人権問題をさらに深刻化させかねないと訴えている。同氏は、北朝鮮のがん患者向け医療品や、車いすをはじめとする障害者用の機器などの貨物が差し止められていると指摘。制裁の影響が出ている可能性が高いとの見方を示した。また、北朝鮮は洪水や干ばつによって慢性的な食糧不足が深刻化しており、人口の41%が栄養不足の状態にあるとしている。北朝鮮では人口の70%に当たる1,800万人が食糧支援に依存しているとも。

なさけない北朝鮮国民だねえ。シリアだって体制に反発した民衆が立ち上がっているというのに。まあ歴史的に見て朝鮮民族が自らの力で国を興すという行動はほとんどなかったからねえ。だからロシアや日本に狙われたんだがねえ。誰か立ち上がらないかしらねえ、北朝鮮の若者達よ!


★みずほFGなど3メガバンクが大規模な構造改革に乗り出す。デジタル技術による効率化などにより、単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らす。日銀によるマイナス金利政策の長期化や人口減などで国内業務は構造不況の色合いが濃くなって来たため。毎年数千人単位で新卒を大量採用し、全国各地の店舗に配置する従来のモデルも転換を迫られる。

昭和20年代後半から30年代前半にかけて、映画産業、石炭産業が栄華を誇った。当時の東大、京大卒もこの産業分野に就職した人達も多い。それがテレビの出現、石油利用の拡大により、もろくも金の座から滑り落ちた。昭和世代には、三越、伊勢丹と言えば、超Aクラスとは言えないまでも、一流の就職先だった。それが、今やコンビニに商圏を奪われ、店舗の閉鎖が急務になって、西武・そごうなどは、コンビニの祖、セブンHGの傘下に成り下がっている。

銀行といえば、地方に置いては、県庁、市役所、電力に次ぐ安定かつステイタスの高い就職先であった。が、それもバルブ期まで。バブルの崩壊と共に、銀行のBSは棄損をきたし、都銀の一角とされた拓殖銀行が破たん、多くの都銀は元の名称が理解出来ないくらい合従連衡が進んだ。今や銀行員の男性には嫁にやるな、が父親世代の合言葉。世は歌につれ、と軽口がたたけたのは2000年以前のこと。バブル崩壊後は、産業構造が劇的に変化し、さらにITが進出のスピードを加えて、従来人間領域であった仕事を奪いつつある。なら、人間は何をすればいいのか。当面、迷宮の迷路に入り込んだような就職先探しではある。が、はっきりしているのは時代は超ITの時を迎えていると言うことである。


★鹿、サル、イノシシなど野獣の被害が全国で起きている。特に狩猟人口や積雪量の減少などを背景に本州以南に生息するニホンシカは2014年には315万頭と、1989年の29万頭ノ10倍以上にも増えた。シカによる農作物の被害額は65億円にも上り、およそ7,000ヘクタールの森林が被害を受けた。

日本自然保護協会は、同協会などが保全に取り組む群馬県みなかみ町の『赤谷の森・1万ヘクタール』で、シカの習性を考慮し、集まったシカが3頭以下の場合は全頭駆除する一方、4頭以上の場合は撃たないというユニークな手法を展開する。シカを低い密度で管理する手法を確立し、他の地域での応用を目指す。

赤谷の森でも、自動カメラで確認された地点で、8年間で8.5倍になるなど、生息数が増加傾向になる。そこで同協会は確認頻度が高い場所にシカが好む塩を設置。集まってきたシカが3頭以下の場合は全頭を駆除し、一度に全てを駆除することが難しい4頭以上の場合は撃たない。駆除現場から逃げたシカは警戒心が強くなり、駆除が難しくなる習性を考慮し、シカの生息数を適正に管理する事を目指す。識者によると、シカの被害の対応は後手に回ることが多く、対策には膨大な費用がかかり、シカを低密度で維持出来れば、生物多様性も守ることが出来るとしている。人間とシカの共生が出来ればいいなあ。

『人出不足③―採用難、多彩な人手獲得戦術』

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★今日の画像は、11歳の子役ながら、すでに美少女の香りを漂わす『ジェイド・ウェバー』と、美しき花『ガザニア』です。ガザニアの香りも美少女の香りに似て、いいですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★現場の負担軽減を目指して、今年度中にトラック運転手や物流施設の従業員1万人の採用を決めた『ヤマトHD』。人海戦術に頼っていては成長戦略が描けない。将来を見据えて新しい宅配システムの開発を急いでいる。神奈川県藤沢市の閑静な住宅街。ヤマトはDeNAと組んで再配達をなくす宅配システム『ロボネコヤマト』の実証試験を進めている。受取人が指定した時刻と場所に荷物が届く。時刻の指定は路上でも構わない。配送車が車両の中にあるボックスの鍵を外して荷物を取り出す。受取人の都合を最優先させることで、再配達を撲滅する。実証実験では配送車をドライバーが運転するが、自動運転による無人配送を視野に入れている。再配達率が20%に達し、この数字を下げることこそ、配達効率アップの第一手となる。

過剰ともいえるサービスを見直す動きが広がっている。ファミリーレストランの『デニーズ』は、1974年の開業以来、守り続けて来たサービスを見直す。店員が客席を回ってコーヒーをつぐフルサービスを廃止し、全国380店にセルフサービス式のドリンクバーを導入する。サービスの見直しで、接客スタッフが5人必要だった時間帯を4人で切り盛り出来るようになった。

全国に1万店あるファミレス。時給1千円超でもパート・アルバイトが確保できず、人繰りに悩む店舗が増えている。ロイヤルホストは24時間営業を廃止した。営業時間の短縮は売上減につながるが、人件費を思い切って減らすことで店舗の収益性を高める。ファミマも24時間営業の中止の検証試験に入った。

今春、浦安市に開業した『変なホテル』は6階建て100室のホテルを、7人で運営している。人手は通常の1/4。フロントでは日本語や中国語を音声認識する2体の恐竜ロボットが宿泊客を出迎え、自動でチェックイン出来る。フロア掃除や接客などの業務は140台のロボットが担う。『世界一生産性の高いホテルを目指す』。ホテルを運営するHISの沢田会長は力を込める。

日本の就業者1人当たり労働生産性はOECD加盟35カ国中、22位。従来の発想を超える先端技術を取り込んだり、過剰なサービスを大胆に見直したりしなければ、人口が減っていく日本はじり貧をまのぬがれない。バブル期以来26年ぶりの人手不足は、日本の生産性を根本的に改善する好機となるだろう。そして、この人で不足は求人条件の改善を促し、地方でも時給1,000円以下の求人は難しくなるだろうな。じわっと労働市場改善の足音がする。


★福井県池田町の中2生との自殺の顛末。醜いねえ。特に、担任、副担任が。そしてそれを目で見ていて何ら手立てをしなかった校長にも。子供達を教える立場の教師は、学校と言う壁に守られた世界で生きている。否応なく、社会的競争や摩擦、はてはいさかいなど無縁の園。教師が一番偉いと、天狗になるのは必然。隠し撮りなど、粗忽な事件を起こす犯罪にも教師は多く名を連ねる。それをコントロールするのが校長、教頭。なのに、ああなのに、残念至極だねえ。はたして、町教育委員会、県教育委員会はどう幕を下ろすのか、注目したい。


★悲惨というか、もう地獄、悪魔の仕業だねえ、八王子市のアパートから見つかった9人死体殺人の犯人。しかも頭部は切り離されていたと。室内にあった7箱のクーラーボックスから9人分の頭部と大量の骨が見つかった。白石容疑者は、頭部と骨以外の肉や内臓について『ごみとして捨てた』と供述。殺人解体の現場、浴室からは鋸が出て来た。殺害された23歳の女性は、行方不明になる前『自殺を一緒にしてくれる人を探している』とツイッターに書き込んでおり、白石容疑者と自殺サイトを通じて1度連絡を取っていた。白石容疑者と同じアパートに住む40代の男性は『白石容疑者と挨拶をしたことがあるが、はきはきとした印象。8月頃から、部屋の前を通ると下水のような臭いがしていた。まさか、こんなことが起きてるなんて・・』と声を震わせた。自殺願望者を探し、殺したか。何にしても、殺人魔が街を徘徊していたという事実が人々を恐怖に陥れた事件だねえ。

白石容疑者は『金銭目的で殺害した』と漏らしているようだが、最高で50万円とか。それに女性への性的暴行も計画していた様子。カード時代の今時、現金を多く身に着けている人は少ない。9人も殺害して、おそらく200万円もの金銭を得てはいないのではないだろうか。まったく無駄な労力、バカな猟奇犯罪を犯したものだ。

事件解決の鍵は、23歳女性の兄の執念があった。ネットを使って行方を捜し、警察と協力し、女性に囮になって容疑者宅へ。兄が入室したのを見計らって尾行していた警察が入り込んだ。妹思いの兄の行動が9件殺人という大事件を解決に向かわせた。9人の被害者の方々のご冥福をお祈りします。  合掌


一方で、容疑者は新宿歌舞伎町で風俗店への女性を供給するリクルートのような仕事をしていた経緯があるそうだ。そういう背景から、女性とコンタクトし親しくなる術を身に着けていたのだろうか。23歳の行方不明になった女性の兄がツイッターを通じ消息を探していたところへ、被告と接触のあった女性から情報提供があり、それが警察との共同作戦で、座間のアパートの家宅捜索に至った。なんともおぞましい、歴史に残る多量殺人ではある。

白石容疑者の手口は、ネットで自殺願望者とコンタクトして獲物にした様子がうかがえる。年間3万人の自殺者が出る日本。こんな罠にかかる人は少なくないだろう。だいぶ前になるが、自殺願望者をレンタンが発生させた一酸化炭素で多数殺害した事件もあった。安倍晋三君、こんな自殺者が大量に出て、それを犯罪化する国が、アベノミクスで掃除されたのかえ。安倍政権のかじ取りには、多くの疑問と不満が残る。


★バルセロナを州都とするカタルーニャ自治州のプチデモン前首相ら幹部について、『反逆罪』で訴追手続きを開始したとスペイン検察当局。あるんだねえ、『反逆罪』。日本国憲法改正反対の方々、70年もコンクリート漬けにして、なんら社会の変化に対応できていない憲法をかたくなに、さらにはGHQから押し付けられた、また国民投票を受けていない憲法を守るなんて。どうみても、日本の憲法は時代遅れ、世界の孤児だと思うねえ。『相続問題』だけを見ても、所有者不明の土地が全国に散乱している。これも憲法を変えないと解決できないんだよね。憲法改正は単に9条問題だけでないことを国民はよくよく理解しなければならない時期に来ているんだ。


★さあ始まったぞ、アメリカの『ロシアゲート疑惑第1幕』が。トランプ政権とロシアの関係を巡る『ロシア疑惑』で、マラー特別検察官はトランプ陣営のマナフォーラ元選対本部長、パパドポロス元外交顧問を起訴した。起訴状によると、マナフォートは資金を使ってNYの高級マンションなど複数の不動産や高級車を購入したと。パパドポロスは、選挙中の昨年3月以降、複数のロシア政府関係者と接触しながら、連邦捜査局にウソの説明をしたとして、今年7月に逮捕された。さあ、次々と新しい疑惑が湧いてくるねえ。過去記録に残る70年間のデータで、大統領支持率は就任後最低となり、不支持率は最高となっている。まあ、中間選挙が共和党としては戦えないことが明確になった時点でトランプ降ろしが顕在化するだろうね。


★全くばかばかしいことをやってるねえ、北朝鮮。核実験近くで地下道建設工事をしていた坑道が落盤で埋まり、200人以上が死亡したと。山の地質が核実験で緩んだのが原因だとか。それよりか、その緩んだ地盤から放射能が漏れる可能性がると、中国、韓国で問題視している。こんなバカげたことをやるって、戦前の日本も同じ道をたどったのだろうねえ。ばかばかしい。


★(朝日新聞の投書から)奈良県上牧町には『まきっ子塾(放課後学習塾)』がある。町立3小学校で去年9月から始まり、1年生から3年生までの希望者が対象、無料で参加出来る。毎週水曜日の放課後1時間程度だ。現在176人の子供達が『まきっ子塾』で学んでいる。私はその塾で学習アドバイザーをしている。学習アドバイザーは先生を目指している大学生、教職経験者、教育関係の資格を持つ人などだ。私は出産以降、専業主婦だったが、『まきっ子塾』が再度働くきっかけとなった。子供達は本当に純粋で可愛く、目がキラキラしている。可能性をたくさん持っている子供達に関われるのは、うれしい限りだ。私自身も社会貢献している感があり、充実している。低学年は学習習慣を身につける時期だ。その貴重な時間に、しっかり子供達に寄り添って行けたらとおもっている。(奈良県51歳女性)


★韓国の起亜自動車の2Qの決算が10年ぶりに赤字になったと。春先から続く世界販売の低迷に加えて、従業員が会社側に未払い賃金の支払いを求めた訴訟を巡り、1千億円近い引当金を計上したためだと。販売は主力の中国と米国が前年割れし、世界販売が4%減の70万台にとどまった。17年通期では黒字を確保出来る様相だ。

が、この賃金未払い金の引き当て、まさに韓国流だと驚き、また唖然とする。起亜の労働組合は、残業代などを算定するベースとなる『通常賃金』に賞与が含まれていないのは違法だとして提訴。原告勝利の一審判決が8月に出た。この結果、1千億円を引き当てたということだが、この賞与を残業代の算定ベースに入れるという判決はすでに現代自動車労組の提訴で判決が出ている案件だ。なのに今更訴訟で争って、負けるなんて、ここの経営者は何かおかしいのではないか、と感じるねえ。面白い国、韓国ではある。

『働き方改革①―次の成長、頭脳戦にあり』

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★今日の画像は、何者かによって塗料が投げもまれ、赤く染まったローマの『トレビの泉』と、私の好きな花の一つ『矢車草(ヤグルマギク)』と『クリスマスローズ』です。花弁のたたずまい、色合いが何とも言えません。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★『トヨタ流ホワイトカラーエグゼンプション・脱時間給制度、について話し合いたい』。トヨタ自動車の今春の労使交渉で人事担当の上田常務が問題意識をぶっつけた。導入を目指すのは裁量労働的に柔軟に働ける新制度だ。組合側も慎重な運用を条件に同意し、12月から会社が承認した一部係長級に実際の残業時間に関係なく毎月45時間分の手当を支給することになった。超過分も支払うが、時間になるべく縛られずに働けるようにする。成果に応じて賃金を支払う脱時間給の考え方を先取りする。

日本企業がものづくりで勝負する時代はカイゼンの継続がものをいい、成果は働く時間に比例した。だが国内製造業の王者トヨタも、自動運転など新しい技術の世界に直面。成果は時間で計りきれなくなった。『前例なき闘い』。豊田章男社長はグーグルやアップルなどの名を挙げ、競争環境の変化に身構える。『残業時間の制約で作業をやめなくてはいけないのはもどかしい』。開発現場の社員からはこんな声も出ていた。

『トヨタ流の新制度はウチでも導入出来ますか』。今夏、労働問題に詳しい倉重弁護士の元に照会が相次いだ。トヨタの新制度を『固定残業代とコアタイムなしのフレックス勤務という既存制度の合わせ技』と解説。『だらだら残業をなくすため、働き方革命で解決を模索する企業は多い』。

脱時間給の概念をいち早く取り入れたネスレ日本は、その概念を人事評価にも取り入れる。午後7時以降のオフィスの使用は原則として認めない。労働時間で評価する仕組みを原則撤廃。職務などに応じた役割を踏まえて設定する指標を基に、成果で評価する。昨年7月に企画業務型社員に導入すると、12月の1人当たり売上高は3年前の同月比で2割弱増加。『短時間で成果を上げる意識を段階的に高めて来た』と。今年4月から工場のシフト勤務などを除く全社員に広げた。

ユニリーバ日本法人も昨年、社員500人のうち工場勤務や一部営業職を除く400人を対象に、好きな時間に好きな場所で働ける裁量労働制を導入。残業時間を前年比10~15%削減出来た。生産拠点が新興国に移り、日本の製造業の労働者は昨年までの過去20年間で400万人減った。日本企業の主戦場が頭脳で戦う分野に移ると、長く働くことよりも短時間で結果を出すことが必要になる。既存のルールだけでは対応しきれない。まさに働き方革命』の所以である。


★昨年夏、福岡で金塊を売却した代金3億8千万円が強奪された事件で、福岡県警は犯人グループ7人を逮捕した。逮捕のきっかけは、逃走用に使用したバンの中に残された髪の毛1本。ここから捜査を進展させ、全国1000カ所の防犯カメラの解析をしたと。犯人達は、関東や関西など異なる場所に住んでいた。どのようにして事件を共謀したのか、警察は関係先を一斉に家宅捜索して全容の解明を目指す。まさに気の遠くなるような捜査。が、それにもめげず頑張る警察は頼もしい。一部警察官の不祥事が連続的に起きているが、これはこれ、犯罪解明はそれはそれ、だなあ。

しかしこれほどの捜査、調査には莫大な費用が費やされているだろう。公式発表ないから不明であるが、事件が起こる度にまた費用が、と心配になる。警官には、捜査手当、死体手当、など幾多の手当があると聞く。一捜査があると、もう莫大な費用がかかる。この事件も、座間の連続殺人も国家財政の赤字に勢いをつけている。


★CSでカープは苦手、横浜に2勝4敗。1試合勝っただけで、4連敗。これは昨年の日本シリーズ2勝しながら4連敗したのと同じ流れ。すなわち、采配の未熟と言うか、試合の流れに合わせて監督、コーチの決断が出来なかったこと。横浜ラミレス監督の『超ショート試合作戦』に翻弄され、あれよあれよの負け試合。まあ、たのんまっせ、全国の赤ヘルファンが待望していた日本一を逃したのだら。来期は性根を入れて日本一にならんかったら、もうあんた、辞任しかありまへんな、緒方監督殿。

その、横浜ラミレス、ご立派。CSもしかることながら、リーグ戦でも選手平均年俸がリーグ最低の状況の中を戦って、前季以上の成績を残したのだから。今年の横浜はドラフトから育成した選手が中心で、首位打者に輝いた宮崎は2012年のドラフト6位から這い上がった選手だ。他の球団から来たのは、ヤクルトから来たベテランの田中程度。外人で規定打席に達したのはロペスだけ。投手はほとんどがプロ経験5年以内の選手達だった。こう見て行くと、今年の成績はプロ経験の少ない選手達から、ラミレス監督がいいプレーを引き出したと言っていい。

攻撃に関しては、597得点でセ・リーグで2番目の得点を挙げた。今年の特徴は、犠打と盗塁が少なかったことだ。犠打は84でリーグ最少。盗塁も39で最も少なかった。四球も378とリーグで5番目。つまり送りバンドはあまりやらない、ほとんど走らない、四球を選ぶよりは打ちに行く。これがラミレス流の特徴だったと言える。ラミレスは13年間、外人選手としては近鉄・巨人などで活躍したローズと同じ活躍年数である。外人監督と言えば、与那嶺、ブレーザー、ルーツ、バレンタイン、ヒルマンら米国人監督のことだった。が、ベネズエラから米国経由で日本にやってきたラミレス監督の作り出す野球が、さらに注目されそうだ。今年の日本シリーズ、1日現在で、1勝3敗と崖っぷちに立つラミレス、さあどうするか見ものだねえ。

と、ホークスに3連敗中、無安打だった1番桑原が当たり出し、昨夜はなんと5-4で逆転勝ち。ホークスの外人投手に手も足も出なかったが、3巡目に打ち崩し、以後リードを保った。さあ、明日福岡に帰ってからの第6戦、見ものですなあ。この下剋上を勝ちあげると、ラミレスの名は世界に響き渡る、ぞな。


★座間の9人殺害犯人は一体、なぜこのようなことをしたのだろうか。勿論、私欲、物欲、性欲の『欲』に負けたのだと言えるが、その『欲』を制御できなかった根本は『道徳心の欠如』であろう。そして『根性が腐りきっている』のである。人間が無意識のうちに世の中に存在する正邪・善悪の規範が理解できていないか、理解していても行動には伴わなかったのであろう。人を殺したらいけない、人を傷つけたらいけない、人を殴ったらいけない、お金や物を盗んだら行けない、道路で唾を吐いてはいけない、人の悪口を言ってはいけない・・・。人間としての正しい道を示す『道徳教育』は、子供の時代に絶対必要である。『道徳教育』と言うと、何故か学校の先生達が反対する。何故であろうか。今の教育でこんなあぶれもの、獣と同じような若者が育ったのである。それを反省すべきだ、世の教育者たちは。拙者は『道徳教育復活』に大賛成をする者である。安倍晋三殿、次の総選挙には是非『道徳教育復活』を旗印に掲げてくれやんせ。


★大久保利通を紀尾井坂で暗殺した加賀藩浪士が書いた『斬奸状ザンカンジョウ』なるものがある。斬奸状とは、悪者を斬り殺すに当たり、その理由を書いた文書である。
 その1 議会を開かず、民権を抑圧し、政治を専制独裁した罪。
 その2 法令を乱用し、私利私欲を横行させた罪。
 その3 不急の工事、無用な修飾により、国材を浪費した罪。
 その4 忠節、憂国の士を排斥し、内乱を起こした罪。
 その5 外交を誤り、国威を失墜させた罪。

むろん刺客の言い分に与するつもりはないが、権力はいつの時代も、驕り、腐敗する。それが原因で、権力者に対して『暗殺=テロ』が計画される。明治維新自体もそうだったが、成功すれば『革命』であり、失敗すれば刺客は歴史から抹殺される。大久保利通は『近代国家の建設に尽くした政治家』と高く評価され、刺客は歴史から抹殺された。だが歴史を振り返ると、彼らの言い分にも『理が』があったのではないか、と思える。傲慢にまで高登った官僚達。租税を物納から金納に強引に切り替え、地方の農民を極貧の生活に陥れた罪。この斬奸状の『5つの罪』を読み返してみると、阿倍晋三首相の元に集中している『庶民の怒り』が列記されているように思える。
 その1 『議会を開かない罪』=森友・加計疑惑を説明するといいながら、
審議に入らず解散した。
 その2 『法令乱用、私利私欲の罪』=憲法違反の安保法成立を強行。『阿倍
さんのためにウソをつく公務員』を抜擢する。
 その3 『国材浪費の罪』=貧乏なのに東京オリンピックを無理矢理招致。
五輪工事で、被災地の復興が遅れる。森友に国有地を8億円も
安く払い下げ、国民に損害を与えた。
 その4 『内乱を起こした罪』=格差が広がり、『富める者』と『持たざる者』
      の争いが先鋭化。例えば、カジノの利権獲得を巡って、省庁が権力
      を争っている。そこかしこで『内紛』が起こっている。
 その5 『外交失墜の罪』=トランプ米大統領の言いなりで、『不平等条約』を
     放置。対北朝鮮では『圧力』『圧力』ばかりで、外交努力がまるでない。

まったく140年前と同じではないか。これで良いのか、日本は。GDPの2倍にわたる借金をかかえても、平然としている政府、内閣、首相。まさか暗殺=テロ事件なんてことは起きないだろうが、『これで良いのか』と苛立っている国民は増えている。その証拠は、先の衆院選で、過半数の票を取っていない自民党が過半数の議席を取っている『小選挙区』の不合理にほっかむりする政権、政府である。国民に平気でウソをつく官僚達を叱るどころか、出世させる首相なのである。(参考:サンデー毎日・牧太郎筆『青い空、白い雲』)


★『カープ戦士・横山竜士の世界 「17年前のAクラスを知る男」』
2014年、カープは開幕ダッシュに成功した原因は、前年13年に15年間も突破できなかったAクラスの壁を打ち破り、初めてCSに進出した。若き鯉達はあの時、俺たちもやれると実感したのだろう。12年のペナントレースは夏場までは順調だった。7月に3位に浮上すると、1カ月以上その座を譲らなかった。ところが、熱く盛り上がった夏が過ぎると、それまでの勢いがウソのように勝てなくなった。9月6日の中日戦に負けてヤクルトとの差が0になって、6日後には巨人に敗れて4位に転落する。その後、カープが3位に浮上することは二度となかった。

そんな悔しさを噛みしめていただけに13年、初のCS進出は全国のカープファンを熱狂させた。アウエー・甲子園の球場でホームさながらの大歓声に後押しされ、マエケンはマウンドに向かった。絶対に勝ちたい、いや、勝たねばならない、と言う思いを胸に。

その光景を『横山竜士』は三塁側ブルペンに置かれたモニターで見ていた。シーズン中と同様、試合が始まったらここで肩を作り、出番を待つのが自分の役目だ。三塁側ベンチから100m奥まった、レフトスタンドの真下にあるこの場所では、甲子園を揺るがすようなファンの喧騒も遠くにしか聞こえない。マエケンで阪神に先勝して迎えた翌日の第2戦、横山に声がかかった。2-1とリードが僅か1点の6回、2番手としてマウンドへ送り出される。


『うわ、何、これ』。初めてグラウンドに出た途端、横山の視界は、波濤のような声援を浴びせてくるカープファンに埋め尽くされた。一瞬、茫然としながらスタンドを見上げて、一体何が起こってるんだ、という漠然とした疑問にとらわれる。カープに入団して20年近くも経つが、こんな甲子園を見るのは初めてだった。マスコミに何度も報じられた通り、カープのAクラス入りは1997年以来、16年ぶりのことだった。ただし、マエケンを始めとするほとんどの選手は97年以降に入団しており、16年前の3位を知らない。当然、そのころのカープがどのようなチームだったか、という記憶も全くない。そうした中にあってただ一人、その97年から16年まで生き残っていた選手が横山なのだ。

『でもね』と、苦笑いしながら本人が言う。『そういわれればそうですけど、97年の3位と言うのは、ただの3位だから。今の3位とはまったく意味合いが違いますよ』。当時は入団3年目で初めて1軍に昇格し、リリーフだけで10勝を挙げた。Aクラス入りにも貢献して、主力と認められた記念すべきシーズンであった。だが、カープは3位だったとは言え、首位のヤクルトに17ゲーム差、2位の横浜にも6ゲーム差をつけられ、優勝争いにはまったくからんでいない。

『はい、今年は3位で終わりました、チャンチャン。明日からシーズンオフですよ。そういう3位が97年。それに比べて、やったぞ、3位だ、さあクライマックスだ。今はそういう3位なんですから』。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)

★『赤坂英一』:1963年、竹原市生まれ。法政大学文学部卒、日刊現代に入社。日刊ゲンダイ記者になる。2006年フリーライターに転向。2016年、宮田正直と上宮高校野球部を追った『失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年球児たち』で第15回新潮ドキュメント賞候補にあがった。


★北朝鮮の国民が金正恩政権に対して『蜂起』の可能性がある、と昨年韓国に亡命した太元北朝鮮英国副大使が米下院外交委員会で証言。同氏は、『北朝鮮は金正恩の恐怖による支配で権力を強化していると表面的には見えるが、北朝鮮内では予想外に大きな変化が起きている。そして多くの国民が自由な資本主義スタイルの市場に慣れてきており、国が営む社会主義経済システムがどんどん過去のものになっている』、と。また、『北朝鮮国民は国のプロパガンダには関心を示さず、違法に持ち込まれた韓国映画やドラマを見るようになっている』、とも。これが本当なら、また状況は変わったと思えるが、ひょっとしてこの人、二重スパイだったりしたら、韓国も米国も面目丸つぶれだねえ。

『働き方改革②―無期雇用転換に落とし穴あり』

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★今日の画像は、米大統領に先駆け来日した、『イバンカ補佐官』と、呉市にある里山『烏帽子岩山』の岩場と山頂に咲く『ツクバネウツギ』です。低山なれど全山岩で固まった山で、垂直のロッククライミングも楽しめる岩場です。なぜあのようなトランプ大統領を父に持ちながら、こんな美人が生まれたのでしょうか。世界の七不思議、人類の突然変異でしょうかしら。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★『責任ある仕事を任せてもらい、やりがいを感じる』。さいたま市の『コープみらい』、和田一美たまらん坂店店長。昨年9月有期のパート従業員から無期契約の正規職員に転換した。仕事の負荷は高まったが、年収は2倍以上に大幅に増えた。和田さんは子育ての一段落を機に『エリア専任職』と呼ぶ限定正社員になった。月給制で福利厚生も厚く、スキルアップに向けて研修も受けられる。『優秀な人材をつなぎ留める』狙いで2014年に創設されたこの制度は400人以上が活用した。

このコープみらいの取り組みは、地位が不安定な有期社員の待遇改善を狙って13年の改正労働契約法で定められた『無期転換ルール』の先取りだった。18年4月以降、5年を超えて有期契約で働く人が申し出れば企業は無期雇用にしなければならない。無期雇用への大転換時代を迎える。

このルール導入を待たず無期転換する企業も大手中心に相次ぐ。高島屋は契約期間が1年を超す3,200人の契約社員などを無期雇用に転換。ファミリーマートは加盟店で働くパートやアルバイトを本部が社員として直接雇用する制度を設けた。調査では、5年を超える前に無期雇用に切り替えた企業は4社に1社にのぼる。無期転換の際に給与や福利厚生を手厚くするところもある。背景は人で不足。有効求人倍率がバブル時代を超える超人手不足時代へ突入しようとしていることが大きな要因でもある。

ただ、企業がいざ無期転換をしようとすると問題も生じる。19年度にも始まる、同じ仕事を同じ賃金にする『同一労働同一賃金制度』との整合性が取れていない点だ。ガイドライン案では、基本給や福利厚生などで正規と非正規の不合理な待遇差を認めない。ただ制度の対象は有期契約やパート、派遣労働者。フルタイムの有期契約が無期に切り替われば『対象から外れる』。正社員と無期契約の間の格差が残ってしまう可能性をはらむ。

また、転換を望まない人もいる。有期契約で気軽に仕事をしたい人に労働負荷を強いることになりかねない。そして、人手不足の今は雇用をつなぎ留める役割が大きいが、企業は非正規社員を景気の波の調整弁としてきた。景気後退時には負担増の要因になり得る。無期雇用を嫌い『雇い止め』が生じる潜在的なリスクもある。さらにはハイテクなど変化が激しい業界では、柔軟な人材活用が成長の鍵を握る。多様な働き方を求める人が全員参加出来るしなやかなルールが求められている。

と、自動車メーカーは、無期雇用権発生を防止するため、雇用の継続を一時中断する空白期間を6カ月に設定し、自動的に権利が発生するのを防いでいると。メーカー側は正社員の登用も行っていると反論するが、この6カ月の空白期間は経団連の主張で導入された抜け穴ルール。その抜け穴をトヨタをはじめ全メーカーが採っているとは、自動車の安全性で社会正義を標榜する自動車メーカーとしての資質を疑う。


★『カープ戦士・横山竜士の世界◆「名門福井商業卒、カープから5位指名」』
16年は長い。カープが毎年Bクラスに沈んでいたあの時代と比べて、プロ野球のシステムや盛り上がり方は大きく変わった。『そういう意味では、つくづくCSが出来てよかったと思います』。横山が16年CSを甲子園で肌で感じていたのは、そういう時代の変化でもあったのだ。

横山は1976年、福井県勝山市で生まれている。地元の強豪高校、福井商業高校では1年生の秋からエースだった。福井商業は84年から2003年まで20年連続で県大会の決勝に進出、横山が2年生だった93年夏には甲子園に出場した。だが、横山自身は故障のため登板することは叶わず、最後のチャンスだった3年の夏、94年の県大会も決勝戦で敦賀気比高校に敗退している。甲子園には縁がなかった。その年の秋、ドラフトでカープに5位指名を受ける。担当スカウトは渡辺秀武だった。

渡辺は現役時代、通算118勝を誇った元投手で、最初に入団した巨人では、カープ戦でノーヒットノーランを達成したという因縁を持つ。巨人を皮切りに5球団を渡り歩き、最後にユニフォームを脱いだカープで、東京駐在のスカウトに転身した。手掛けた投手は、川端順、長富浩志、山内泰幸、澤崎俊和らがいる。


横山が初めて渡辺と会話を交わしたのは、入団が決まってからだった。横山の真っすぐがプロでも通用することは、投球を一目みて分かった、と渡辺は言った。変化球のキレもいい。自信を持ってガンバレ、と励まされたことを覚えている。条件は契約金3,000万円、年俸450万円。背番号は66が与えられた。しかし、肝心のカープはどのようなチームなのか、まるで分らなかった。

『当時はインターネットや衛星放送も発達していないし、福井ではテレビで見られるのも巨人戦だけでしたからね。一体どんな所なんだろうと、チームも土地も、何も知らずに広島に来たんです』。カープは当時、山本浩二の後を受けて、94年から2軍コーチだった三村敏之が1軍監督に昇格したばかり。チーフ兼打撃コーチには山本一義が就任していた。ともに広島出身、広島商業OB、初優勝した75年の主力メンバーで、選手としても指導者としても猛練習を実践してきた世代である。

山本浩二監督最後のシーズンとなった前年の93年は最下位だった。新任の三村も現場に復帰した山本も、優勝するにはもっと選手を鍛え上げなければならない、という意見で一致していた。もちろん、横山はそんなことなど知る由もない。そして、カープに入ってみて驚いた。驚く以上に、死ぬ思いをさせられたのである。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★『照一隅者是国士』という言葉がある。私が学校を出て就職した会社の社長が、社員へのメッセージとして使っておられた言葉。それぞれの持ち場を大切にして最善を尽くす人が国宝である、と。中国の故事から来たとも、最澄の言葉から来たとも言われているが、この言葉は働く社員にとって、とても励みになる言葉だった。社長も工場の清掃をする人も、一生懸命会社の隆盛を願ってのこと。その意味で全員が国士・国宝だと。なかなかの言葉。

今時は、夢をもて、よりよい仕事、より収入の良い仕事、楽で給料の良い一流会社に就職するには大学は出ていなければならない、と。しかしいつも書いているが、昭和20年~30年に社会をリードした、石炭産業、映画産業、紡績産業はその後30年で重工業産業にその座を渡してしまった。そして今、造船、鉄鋼などは縮小・合併を続ける凋落の憂き目産業である。栄華を誇ったそごう・西武百貨店はコンビニ・セブンの傘下に成り下がっている。それほど一生を一つの仕事でやり通すことは難しい時代だ。だからと言って、いい仕事ばかり狙っていても挫折の雪崩に遭うばかり。そして人生に希望を失い、事の善悪の判断まで失い、あの殺人鬼、座間の犯罪者のようになり果てる。むごいねえ。人生には努力が必要だが、持って生まれた器量もある。得て不得手もある。その中から人生の道を歩むのだから、花道ばかりはない。『照一隅者是国士』。その気になって一隅を照らす仕事を地道にやる人達には、幸せな人生という『黄金のメダル』が与えられる。そのためにも、『道徳教育』は絶対に必要と拙者は考えるが、如何。

私ごとになるが、甥が筑波大学大学院で『生命工学』を選考し、今ドイツ・ボン大学に留学中である。『人の命を助けたい』との希望を持ち、この道に入った。必ずしも頭が良かったとは思わないが、こんな貴重な仕事に携わられることを本人も、両親も喜んでいる。が、この道を進むには単にそれだけではすまない。研究者の報酬は、特に日本では多くない。生活の維持が問題になる。そこで父親は、住んでいた隣の土地を買って、丁度国立大学の側でもあったので、ワンルームを14室建てた。この収入は、やがて息子に引き継がせ、息子に月100万円弱、年間1,000万円の収入を与える。よくできた父親だと思う。人生黄金の道を歩むには、相当の覚悟と努力がいる。あのノーベル賞の大村智先生だって、不遇の時代、奥さんがそろばん塾の師匠までして、生活を支えた。また見方を変えると、あのiSPの山中先生、仮に臨床の技術がうまければ、この研究の道には進んでいなかった。臨床が下手だったこそこの研究の世界に入れた。まさに『人生塞翁が馬』ではある。


★驚いたねえ、なんと『梅毒の感染が全国的に広がっている』だと。なんと、今年4,568人が感染し、42年ぶりに4千人を超えたと。これまで多かった東京、大阪などの大都市以外の地方でも患者が増えている。『梅毒』と言えば、性行により感染するもの。言い方が悪いがゴムを使わずに『ナマでやった結果』なのだね。一瞬の快楽のために、一生を台無しにすると言うか、不名誉な病に陥るとは。広島県で109人が感染したと。昨年の2倍を超えた数字だとも。性産業に従事する若い女性やその客となる男性の間で感染が広がっている可能性が高い。治療にはペニシリンが有効だと。おっそろしいねえ、まあ、妻だけを相手の拙者には全く関係ないけどね。


★ユネスコに日本が申請した『朝鮮通信使』が歴史遺産として認定された。江戸の時代、朝鮮から通信使を迎え、国交関係を確認し、文化の交流に役立った歴史的遺産。と、それに反するように韓国が申請したのは『日本軍の慰安婦問題』だが、これは登録判断を延期された。韓国政府が『遺憾の意』を表明。ユネスコは昨年、中国が申請した『南京大虐殺』も歴史遺産に認定した。20万人も虐殺したという、事実誤認を包含したままで。ユネスコの歴史認定は、その事実関係を調査確認する能力もないし、それを行ってもいない。日本政府はこのようなユネスコやり方を非難し、もし慰安婦問題が認定されればユネスコへの出資を中断すると厳しい対応をした。アメリカもユネスコが政治利用されているとして、出資を拒否している。さあ、どうするユネスコさんよ。


★いやー、プロ野球、日本シリーズすごかったなあ。ホークスの3勝2敗で、福岡に帰っての6戦目。熱戦が展開され、日本王者にふさわしい試合ぶりだった。延長11回、4-3でホークスの劇的なサヨナラ勝ち。見応えがあったねえ4時間半の試合は。特に7回を投げ切った今永の投球は素晴らしかった。リーグ3位からの日本シリーズ進出はセリーグでは初。しかし優勝したホークスはまあ当然として、横浜がよく戦ったと言うべきだろうなあ。9月下旬から投打がかみ合い、チーム力が向上、CS決勝戦ではカープに4連勝で優勝。このシリーズを見ていて感じた一番の特徴は、守備でのエラーがほとんどなかったこと。横浜はリーグ戦でもよく打ったが、守りに穴、エラーが多くあって3位にとどまった。それがなんという素晴らしいチームになったのだろうか。

テレビ解説で前田智徳が、監督のラミレスを褒めていた。日本で現役最長タイの13年、外野手出身なのに投手技術についてよく勉強していると、感心していた。日本でこれほど熱心な外人監督は初めてではないかとも。横浜の選手はまだ若い選手が多い。阪神も同様だが、ちょっと粗削り。来季は、おそらくカープ、横浜に加え、阪神、巨人で優勝を争うレースになりそうだなあ。カープも鈴木の怪我が痛かった。彼がいれば打撃もさることながら、バルディスが抜かしたような下手なにはなかっただろうから。まあ来季は面白いセリーグになりそうだ。


★横浜は、ある意味セリーグで一番平均年俸が低いチームの日本シリーズ進出というので話題をさらった。その点では、クローザーながら日本一タイの高年俸、サファテを擁するホークスの勝利は当然と言えば、当然。上位10選手の年俸を比較する。なんと、10位の選手でも2億円の開きがある。ホークスが勝って当たり前のチームではあるなあ、年俸からしても。が、今年は横浜も相当年俸が上がるだろうなあ。首位打者を取った宮崎がなんとたったの3千万円なのだから、すごい節約ぶり。しかも宮崎はドラ6から這い上がったすごい選手。カープの丸がドラ3で入団し、レギュラーを取るまでには死ぬ思いの練習をした、と述懐しているから、宮崎も同じ思いをしたのだろう。まあ3倍増の1億円は最低出さねばならないだろうね横浜は。私の相場観では、1億5千万円だね。筒香も4億円は硬いねえ。打点王のロペスも3億円は硬い。ホークスも横浜ファンも、みんないい年末を迎えてね。(#^.^#)


   .汽侫.董   5億円     筒香     3億円
  ◆バンデンバーク   4億円     ロペス    2.3億円
   和田      4億円     クライン   1.5億円
  ぁ‐湘帖     4億円     久保     1億円
  ァ‐昇筺     4億円     梶谷     0.93億円
  Α\歡邸     4億円     ウィーランド    0.9億円
  А.妊好僖ぅ諭  4億円     パットン   0.9億円
  ─‘眄遏     3.5億円    エスコバー    0.9億円
   五十嵐     3.5億円    山崎     0.8億円
   柳田      2.65億円    井納     0.72億円

『働き方改革③―悩めるフリーランス』

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★今日の画像は、初来日の『トランプ米大統領』。はて、今回のアジア巡訪で北朝鮮問題が進展するか、な。ゴルフでは松山も参加し、ご機嫌な様子であった。夫人は阿部夫人と銀座宝石店で真珠養殖の説明を受ける。なごやか、平和、申し分なし、だな。

★★『当社で副業をしませんか』。1月、他社に本業を持ちつつ副業先として働く人の募集を始めた企業向けソフト会社の『サイボウズ』。数人を受け入れる過程で、担当者を悩ませる問題も浮上した。一部の応募者は社員ではなく、業務委託契約を希望したが、募集は業務開発や広報など幅広く、仕事の指示が必要な場合もある。指揮命令ととられると、業務委託から逸脱しかねない。新しい働き方に合った法的枠組みがあればいいのだが・・。日本の労働法制は企業で正社員として終身雇用されることを前提に、働く人を保護してきた。自由な立場で働きたい人の増加に、既存の法制はうまくかみ合っていない。

『当社の配達員は個人事業主です。損害保険はご自身で見つけてお入り下さい』。米ウーバーテクノロジーズの料理配達サービス、『ウーバーイーツ』の配達員になった男性(39)は昨年11月、都内の同社相談室でこう告げられた。『配達で人をひいてしまったら大変だ』。何社も保険会社を回ったが、個人事業主の業務に使える保険を自力で見つけるのに3ヵ月かかった。苦労の経験からこの男性は今年7月、配達員を支援する会社を自らの手で立ち上げた。200人以上の配達員を束ね、『団体で保険に加入出来る仕組みをつくったり機動力を生かした仕事を融通したい』。

育児の合間など、余裕のある時間帯だけ働くことを選択する人も増えている。ネット経由で仕事を発注する『クラウドソーシング』の大手、『ランサーズ(東京)』によると、現在国内のフリーランスは1,122万人。いずれ労働人口の半分を占めるとの試算もある。『働くということが企業からはみ出している。シェア経済での働き方に合った制度を考える時だ』(同社)。

様々な働き方が生まれ、自立した人と保護が必要な人はひとくくりに出来なくなってきた面もある。フリーランスと企業の関係では関連業界による自主ルールづくりが先行するが、水町東大教授は『法的保護がないと救済手段もなくなる。実態に合った法改正も忘れてはならない』と釘を刺す。

15~64歳の生産年齢人口が毎年数十万人規模で減り続ける中、日本が競争力を高めるには多様な働き方が必要。1つの企業に縛られず、自由な時間に能力を発揮したい全ての人の力を生かす仕組みが必要だ。古いルールのさびを落とし、時代に合う体系に進化させなければならない。

★『カープ戦士・横山竜士の世界―「胃が汗をかいて逆流する」』
1992年2月1日、宮崎県日南市の天福球場で2軍キャンプが始まる。グラウンドに集合した選手を束ねる2軍監督は、元カープの名投手として知られた安仁屋宗八だ。『今日も元気に頑張ろう!』と声がかかると、準備体操もそこそこに、ストレッチもせずいきなりランニングから練習がスタートする。まず両翼99m、中堅122mのグラウンドで、ホームベースからスタートし、ファールグラウンドから外野をぐるりと走って左回りに10周、右に10周と。さらに同じ経路をインターバルダッシュでもう一度左に10周、右に10周と続く。次は短距離のダッシュだ。100m20本、50m20本、30m20本、10m20本。計4キロ近くの距離を、ジョギングではなくダッシュで走らされるのだ。

横山の耳の奥には、今もこのランニングの最中に延々と聞かされた歌がこびりついている。水前寺清子の大ヒット曲『365歩のマーチ』だ。この歌だけがエンドレスで流される中、『ワンツー!ワンツー!』と声をあげながら走った。全てのランニグを終えるのに、いつも2時間半はかかっただろうか。ここでやっとコーチから声がかかる。『よし、アップ終了!さあ、昼飯だ』。

まだ10代とはいえ、これだけ走った後では、無理やり口に詰め込んでもすぐに吐いてしまう。全部吐いても逆流が止まらず、胃液が出て来ることも珍しくなかった。これを、『胃が汗をかく』とカープの先輩やコーチは言った。胃から汗が出て来るほどやって初めて、練習したと言えるのだ、と。2時間半のランニングに加え、新人だけの特別メニューもある。腹筋1,000回、背筋1,000回。とんでもないところに来てしまった、と横山は思った。

『死ぬ。本当に死ぬ』。同い年でドラフト6位の同期生、樟南高校から入団した捕手の『田村恵』が、へたり込み、喘ぎながら呻いていた。顔から大粒の汗が吹き出し、2013年秋のドラフトで大瀬良大地の当たりクジを引き当て、一躍時の人となった後のスカウトも、18歳のこの時はまだカープの一介の新人に過ぎなかった。しかも、これはまだ序の口だった。『それだけやって、やっとピッチャーの練習が始まるんですよ。ピッチングや守備練習をして、最後にまたランニングなんだから』。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)

★ソフトバンクスが日本一になった今年の日本シリーズ。王会長は『こんなに胸が熱くなるのは久しぶり。選手達は立派だった。内川の同点ソロは、練習しているからこそ。練習はウソをつかない』。けだし名言ではある。

★小僧が光明寺に戻ると、門前に兄弟子の喝食が二人手ぐすねを引いて待っていた。いきなり、鉄拳を食らわせた。『うぬは、どこへ失せていた』。仁王という最年長の喝食である。仁王の力は専ら小僧の折檻に使用され、時には死ぬような目に合わせた。仁王は結局、僧を嫌って得度の前に寺を逃げ、中村在に戻って百姓をした。

後年、この一件から40年後に、小僧はその生まれ在所の尾張国愛知郡中村を通過した。この小僧は、関白太政大臣豊臣秀吉というものになっていた。小田原の北条氏を討伐した帰路であった。陣中、中村の百姓どもを呼び、酒肴をふるまい、昔話などした後、ふと、『仁王は生きているか』と尋ねた旨が、『祖父物語』に出ている。『へへっ』、中村の百姓どもは顔色がなかった。彼らは、仁王が小僧・猿をいじめたことをよく知っている。餓鬼大将に打擲された記憶は、その恐怖や憎悪が動物的なだけに大人になっても消えずに残っている。が、秀吉はすぐ自分を取り戻した。笑いながら、『生きていれば、これへ引き出してクビを刎ねてやるのだが』と言った。むろん、冗談である。がこの冗談は百姓には通じない。

『仁王めは死にましてござりまする』と、年寄百姓が奥歯をふるわせながら言上した。むろん仁王は存命している。『そうかえ』。秀吉は言い、仁王には世話になった、土地をくれてやろうと思ったが死んだとは詮ない。さてさて仁王めは運のない奴よ、と言った。関白になった秀吉が、土民の仁王に加えた最も気の利いた復讐だったに違いない。その後、さらに復讐を続けた。『中村は、わが生まれの在所である。中村一帯を免租にし、百姓の作り取りにしてやろう』。百姓どもは大いに喜んだが、仁王は後で聞いて悲憤するに違いない。なぜなら仁王は死んでいる。死者にはその特典がない。秀吉の仁王に対する復讐は、百姓にしては痛いほど痛いものであった。(参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)

★驚いた、福山市を本拠におくスーパー『エブリイ』。2000年の頃、現岡崎社長が父のスーパー3店舗を引き継ぎ、借金8億円の超マイナス経営から、現在は岡山、香川、広島に40店舗をネットする中堅スーパーに躍進。売上も100億円規模から、1,000億円に伸びて。秘訣は鮮度と安さ、そしてスピード。農家2000軒に直接買い取りの契約を結び、他のスーパーの売り場を凌駕する。魚売り場でも、朝、昼、夕刻と各々の時間帯で商品づくりを変える。『ベスト バイ タイム』の精神で、その時間帯に一番うれる商品づくりをする。2000年と言えば、私が広島の求人広告会社に再就職した前後の年。求人広告には、広島、岡山のスーパーからも出掲を受けていた。福山のハローズ、岡山の中国マルナカ、そして広島のフレスタ等々。当時、福山で15店舗を展開するスーパーが経営破たんし、フレスタがそのうちの10店舗を買い取り、福山に進出した頃。その数年後、マルナカが広島市の可部に進出、当時一番元気なのがハローズで、岡山、香川にも打って出ていた。ハローズには可愛がってもらった。

この間、根石兄弟が展開する広島市東部を商圏とする『ユアーズ』が、北九州でのスーパー経営に失敗し、イズミの傘下に入るという出来事もあった。

そのような中、エブリイがこんなに成長するなんて、全く知らなかったねえ。広島での一番の成長株は何といっても『ゆめタウン』のイズミ。広島、中国地方を本拠地として、大手と競合しない九州地区を網羅。タウン型スーパーの雄にのし上がっている。エブリイの岡崎社長の説明を聞いていると、まさに『成功の秘訣は現場にあり』を実感する。とにかく売り場を良く歩き、見て、店員と意見交換をしばしば。その中から、ヒットが数多く生まれ、時間帯を区切った商品づくりにまで及ぶ。広島のスーパーは店先がきれいだけれども、価格が高い。が、エブリイはその壁を農家と直接契約という緻密で汗をかかねばならない商体系を生み出している。40店舗から100店舗まではそんなに簡単ではないが、やりきるだろうねえ、岡崎社長は。素晴らしい、と感激した。

『中国、台湾、ロシアに漁場を奪われる日本漁船』

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★今日の画像は、佐賀市東与賀ヒガシヨカ海岸で、紅葉したシチメンソウと、東京モーターショーで花となったショーモデル達です。まさにショーの華、きらびやかですねえ。一方では市場の縮小、ビッグ3の不参加など東京が地盤沈下が激しいですねえ。トヨタの章一郎さんだったか、達郎さんだったか、随分前になりますが、とにかくトヨタの社長が、『携帯に負けたねえ』とぼやいておられたのを思い出す。今や月々の携帯通信品費が自動車の月賦より高い人が多くなって。また携帯に自動車より魅力を感じる人も多くなったのだなあ。世の中変わった。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★『さんま棒受網漁業協同組合』によると、2016年の水揚げ量は10万9千トン。2年前の半分、8年前の1/3に減った。

中国でサンマを食べる習慣はない。なぜ、漁獲する中国船が増えたのか。それは『東日本大震災が契機となった』と、浜田北海学園大学教授。日本は缶詰として青魚を食するロシアにサンマやサバを多く輸出してきた。しかし震災後、ロシアが日本からの水産物の輸入を停止。代わりに台湾船や中国船がロシアへの輸出用に漁獲を増やした。『日本は漁場も商売も奪われた』と浜田教授。

『そういう縛りは受けたくない』。7月中旬に北太平洋漁業委員会が札幌市内で開かれた会議。日本が提案した国別のさんま漁業枠の創設に対し、中国政府代表者は語気を強めた。ロシア、韓国も中国に同調し、日本案の採用は見送りになった。今後の道筋も困難を極めると予想される。

カツオ水揚げ量20年連続日本一の宮城・気仙沼。例年、最盛期の7~10月は1日ニ500~1000トンの水揚げがあった。しかし、今は多くて400トンくらい。なぜ減ったのか。一因と見られるのがカツオの漁場である南太平洋での漁獲合戦だ。カツオはツナ缶やペットフードなど使途が多い。勝倉漁業の勝倉社長は『中国、台湾、米国など様々な国の漁船が入り乱れて漁獲している』と話す。船は年々大型化。集漁装置など最新機器を搭載し、効率よい網で漁獲する。ツナ缶原料向けの国際指標となるタイ・バンコクの業者間取引価格は現在1トン2,000ドル前後と2年前に比べて2倍になった。


『危険すぎて漁が出来ない』。甘エビやイカの漁場として知られる日本海の大和堆で7月、北朝鮮船が違法操業しているのを福井県の漁師が確認した。流し網でイカを狙う。夜も小さな明かりしかつけないため衝突する恐れもある。日本のEEZ内で操業の安全が脅かされている。三国港漁業組合の浜出組合長は、水産庁などに取り締まり強化を訴える。

1980年代に養殖を合わせて1,200万トンあった日本の水産物生産量は今や1/3の400万トンまで落ち込んだ。87年まで16年間維持した首位の座は今や昔だ。13億人を抱える中国の水産物の漁獲量は5年間で2割以上増え、今や世界最大の消費国となった。ただ中国近海は乱獲や工業化で水産資源が減少。魚を求めて中国船は世界の海に繰り出す。魚を求めて日本や韓国とトラブルになる例も多く、日中韓で『海洋三国志』が始まっている、と中国メディアは書き立てる。

都内の鮮魚店。近海者のアジは1匹300円。サバは350円、イカ398円など大衆魚は軒並み高い。仕入れ担当は言う。『特売にする商材が見当たらない』。日本の危機は北朝鮮だけでなく、隣国からの漁業資源争奪戦を仕掛けられ、予断は許さない。さあどうする、農水相殿。


★『カープ戦士・横山竜士の世界ぁ「3年目、中日戦で初勝利」』
夕方の5時半、宿舎のホテルに帰り着いてからも休ませてはもらえない。風呂に入って一汗流し、あわただしく食事を済ませた後、夜7時から夜間練習が始まる。練習場にあてられた大広間へ行き、横山ら投手はシャード―ピッチング、田村らはスイングを、深夜11時まで延々と続けるのだ。

1カ月のキャンプが終わり、広島市の郊外、宮島の対岸に建つ大野寮に戻ってくると、今度は様々な雑用が待っていた。寮の電話番、ストッキングやアンダーシャツの洗濯、監督やコーチの靴磨きまで新人の仕事だった。プロ野球選手を目指し、福井から広島までやってきたのは、こんな日々を送るためではなかった。早く1軍に上がり、実績を挙げ、給料をたくさん稼げるようになりたかった。だが、1995年、96年と入団して2年間は一度も1軍に上がれず、2軍でも16試合、22イニングしか投げていない。肩、膝、足首を痛めて満足な投球ができなかったのだ。その2年間で年俸も410万円に下げられた。

やっと1軍昇格を果たした3年目の97年、開幕早々にチャンスが巡って来た。4月13日の横浜戦、7回から3番手でリリーフし、2回を0点で切り抜ける。これで波に乗った1週間後、中日戦で7回から登板、3回無失点でプロ初勝利をマークした。故障が癒えて球威が戻り、新に覚えたフォークで面白いように空振りが取れる。野茂英雄に憧れて練習を重ねていた決め球だ。


特にいいところを見せようと意識したのは、やはり巨人戦である。『福井のテレビは巨人戦しか映りませんからね。そこで頑張って、ぼくが元気でやってるところを身内や親戚に見せたかった』。その言葉通り、広島市民球場に巨人を迎え撃った4月17日、横山は松井秀喜に真向勝負を挑んでいる。決め球フォークが暴投となりそうな落差で落ちた次の瞬間、両腕を一杯伸ばした松井のバットにはじき返され、ライトスタンドまで運ばれた。

この一発でカープは敗れ、横山は敗戦投手となっている。だが、記者席で見ていた私にはむしろ、そのけれん味のない負けっぷりのよさが印象に残った。その後も松井や清原と対戦するたび、横山は恐れるどころかかえって奮い立った。打たれてもともと、誰に何を言われるワケでもなし、また2軍で出直せばいい。そう思えば、怯むこともなかった。横山が笑う。『怖いもの知らずでしたね。あのころは投げていて楽しくてたまらなかった』。

終わってみれば、全て中継ぎで56試合に登板し、10勝5敗1セーブ、防御率3.27、前年まで一度も1軍で登板していない投手がこれほどの成績を挙げたのだから、これは立派なブレークと言っていい。ちなみに、阪神戦で初セーブをマークした時は21歳2カ月で、当時の球団最年少記録だった。年俸は410万円から一気に1,800万円まで上がり、背番号も23に昇格した。カープが2013年に3位に浮上する前、20世紀で最後に3位に入った97年は、それから先16年間、ブルペンを支え続ける柱の一本が世に出たシーズンでもあった。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★日産の完成車検査疑惑、全工場を止め、再発防止にやっきと。販売店も一時販売を中止して。それに反して、同類偽装のスバルはそんな大騒ぎが聞こえてこない。同じ検査員偽装疑惑なのに、この大きな差は何だろうか。分かる人、説明してほしねえ。なんせスバルは40年もこの偽装を平気でやっていたのだから。まるで悪の権現のように見えるが、ここの社長は『悪意はなかった』とさらりと逃げて。メディアからの責任問題への言及、一切なし。これでいいのかよ、スバルは!


★コンビニで35個のおにぎりを万引きした疑いで逮捕された43歳の無職男性。裁判で、男性は3つの大学を卒業した元公務員で、手話通訳のプロであることが分かった。なぜ路上生活を強いらてていたのか。検察官や裁判長にも励まされて再起を図る。

男性は早朝のコンビニで、店にあるありったけのむすびをカゴに入れ、そのまま店を出て行こうとして捕まった。逮捕時の所持金は147円だった。『仕事も金もないので、やむなく万引きをしました。4日間、何も食べずにいて、もう限界だったんです』。だからと言ってむすび35個・5千円相当、は明らかにやりすぎ。男性は、路上生活中で、盗めるだけ盗んでおこうという気持ちが働いたと言い張った。

裁判ではどの大学に通ったかまでは明らかにされなかったが、元々は役所に勤め、福祉関係の仕事をしていたと言う。勤務態度は真面目で、手話通訳の能力も備えていたと言うから、やる気のある職員だったと思われる。何故被告人は安定した公務員の生活から、窃盗で捕まる路上生活者へと転落したのだろうか。

被告人が役所で担当していたのは障害者福祉だったが、そこは路上生活者など社会的弱者を食い物にして儲けようとする、法律の穴を狙ったタチの悪い連中が集まる場所でもあった。一方で、まっとうに生きていても経済的に恵まれず、やむなく生活保護を受けたいと申し出る人が、何等かの理由で拒まれてしまうこともしょっちゅう。理想と現実との間には大きなギャップがあり、そのことが被告人を苦しめる結果になった。


ほとほと仕事内容に嫌気が差した被告人は、公務員を辞め、フリーランスで手話通訳の仕事を始めた。ところが、仕事の依頼に来るのは、被告人によれば暴力団関係者ばかり。弱者の味方になるどころか、暴力関係者がろうあ者からまんまとだまし取った金の一部を報酬として受け取る立場になったと。悪い連中に利用されていても収入を得て、食べて行かねばならない。せっかくの技能を封印することを決意した。そして高所恐怖症なのにとび職につこうなど、半ばやけになって行った。

判決は求刑通りの懲役1年6カ月、執行猶予3年。今後は、『横浜に知人がいるので、そこへ行き、生活保護の申請をして・・。先々は暴力団関係に関わりを持たずに、手話通訳の仕事が出来るよう、職場をみつけたい』と述べた。どうも、この男性、本当に小心者らしいねえ。どこかで工夫するか、第三者に相談していればこんな、コンビニでむすび35個も盗むなんてケチな窃盗、4日間も食事なしの生活などに陥ることはなかっただろうになあ。かわいそうだ。


★何とも驚いたねえ、アユの産卵。1匹のメスが産み付ける卵はなんと2万個と。この卵、産んだ後すぐにウグイなどがエサとして食べるのだそうだ。が、さすが2万個の卵全部を食べきることは出来ず、残った卵から稚魚に孵化する。卵からの生育率が低い動物ほど卵を多く生む。また植物でも種を多くまき散らすものほど生育率が低い。あのドングリ、実がそこら中落ちているもののそれが芽を出し、成木になるのは極端に低い。魚、サケのメス1匹が生む卵は3,000程度。生育率は4%程度と言われている。120匹程度が大人になるのかな。現実にはもっと低いと思うねえ。そのアユ。2万個の卵を産むには、稚魚になるまでに相当ダメージを受け、それが親アユになるにはまだ難関が多数あるのだろう。しかもアユは1年魚。サケのように何年もかけて親になるのとは違い、育成サイクルが短い。だらか子孫が途絶えないように、2万もの卵を産むんだねえ。哺乳類になるほど子孫を生む数は減り、人間はは本当に少ない。特に日本は人口が減るくらい、子孫を生まない国民になっている。


★しかし何だなあ、日本シリーズの盛り上がり、特に最終戦を見ていると、工藤、ラミレスに比べ、敗戦した緒方が見劣りするねえ。なんてったって、2年連続、日本シリーズ、CSとも緒戦を勝ちながら、以後4連敗。投手交代時期の選択ミス、代打投入の選択ミス。CS4戦目だったか、5戦目だったか、ノーアウト満塁で、8番會澤に代打岩本。岩本は内角に落ちる変化球に、バットがなんと20cmも開いたスイングで三振。そして9番投手に小窪が出るも、これも3振。結果無得点。これが敗戦のポイントだったねえ。解説者も、中国スポーツ新聞も書いてたが、會澤でダブられても1点取れて、同点の振り出し。なぜ変えたのか理解に苦しむと。まあ緒方監督にとって来年は3度目の正直だが、3度目があるかしら。来年は横浜、阪神、巨人と4球団での首位争い。今季のごとく巨人、ヤクルトがカープのお客さんになってくれる保証はどこにもない。来季はもう優勝をある意味意識しない応援をしよう。それよっか鈴木、頑張れよ!首位打者取っておくれ。


★そっか、『ドローン』には免許はいらないんだとさ。先日、空からお菓子を撒いていたドローンがバランスを崩し、落下。6人が軽傷を負った。運転者は主催者の一員の会社の社長だと。ドローンが簡便にあちこち飛ぶが、果たして免許は、と調べたら、免許は不要だと。

ポイントは、ドローンの総重量が200g未満か200g以上なのか、だそうだ。以上だと航空法の対象になるが、一般的にドローンと言われている200g未満、価格で1万円前後のものは航空法の対象にもなっていないだと。法律での縛りがないのだ。

航空法の対象だと、ドローンを飛行させると違法になるエリア、目視外の夜間、イベントなどで飛行すると違法、人は物と30m以上離さないと違法、だそうだ。違法には50万円以下の罰金の対象になる。逆を言えば、航空法さえ守っていれば誰でも飛行できる、という具合。しっかしだなあ、墜落事故が相次ぐ状態になった現在、拙者はやっぱ、重量200gに関係なく免許は必要と思うが、みなさん、どう思われますかしらね。見方によれば、自動車より危険な空飛ぶ危険物なのだからね。頭なんかに直接落ちたら死亡事故にもなる可能性が高いよ。先を見るに機敏な自民党諸君、議員立法で早速法案提出したらどうかえ。人気が上がるよ。(@_@)

『強さのヒミツ①―自動運転頭脳握る、米エヌビディア』

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★今日の画像は、北海道産食材『ユリ根』と、あやめ、オキザリス、菜の花、シーラーです。ユリ根は、北海道でもニセコ、十勝、富良野だけで取れる食材。普通のユリではなく、オニユリの根だけが食べられると。刈取りまでになんと6年もかかり、毎年植え替えが必要で、ツボミは一つ一つ手で摘み取らなければなりません。刈入れも、機械掘りは出来ず丁寧に手作業で。そして出荷までも手作業。機械でユリ根を傷つけると痛み、色変わりして商品にならないと。甘く上品な味わいでじわっと愛好者が増えているそうだ。面白いのは、出荷先で、東京は2割、大阪が6割と関西人にもてていること。天ぷら、炒め物、コロッケ、アイスクリームなど多彩に使用できる。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★知名度は低くても、絶対的な存在感を示す企業が内外にある。市場の成長が停滞しても拡大を続ける強さの秘密は何か。人口知能AIの普及を追い風に『半導体業界の盟主・米インテル』を脅かす、画像処理半導体GPU世界首位『米エヌビディア』にその秘訣を探る。

エヌビディアのジェンスン・ファンCEOは、春のイベントでムーアが1965年に唱えた半導体の進歩原則を否定して見せた。『ムーアの法則は終わった』。老舗企業を兆発するような発言は『AI時代の主役はGPU』という自信の表れだろう。AIの開発には画像などの大量データを高速で処理するシステムが必要だ。画像処理に使われてきたGPUはCPUの精緻な処理には向いていないものの、演算速度の速さでは上を行く。

エヌビディアは1993年の創業からGPUに特化。独自の技術を磨いて淘汰を勝ち抜いてきた。競合他社は他の半導体メーカーに買収されるなどして消えて行った。株価もインテル株が大きく変動しない一方で、エヌビディアは5倍の値を付ける。勢いは手を組む企業の広がりでもわかる。3月にマイクロソフトとの提携を発表、16年10月には産業用ロボット大手のファナックとAIを使った『つながる工場』で協業する考えを明らかにしている。

さらに昨今のエヌビディアの存在感を高めているのは、自動車業界との相次ぐ提携だろう。5月にはトヨタとの協業を発表。トヨタが開発する自動運転車にエヌビディアのGPUを積むことが決まった。独アウディや米テスラ、フォードなどとも提携した。


自動運転用のソフトはブレーキを踏むタイミングなど、あらゆる状況をシナリオとしてプログラムしておく必要がある。シナリオは膨大な数に上るため、年月をかけたテスト走行が不可欠だ。ところがエヌビディアのAIは深層学習を通じて自らシナリオを予測する。アウディの場合、2年かかっていたプログラムの書き込みがAIのお蔭で4時間で済んだと言う。

エヌビディアの自動車部門を率いるシャロピロ上級ディレクターは『自動運転の頭脳の土台を我々が提供する。自動車メーカーはその上に乗り味など好みの仕様を加えるだけで済む』と話す。同社はナンバープレート大ほどの自動運転向けAIシステムを自動車業界向けに開発しており、世界のあらゆる自動車メーカーに採用を呼び掛けている。

仮想通貨向けの需要も拡大している。ファンCEOは決算発表後の電話会見で『GPUは仮想通貨のデータ処理に適している。今後多くの通貨で需要が増える』と述べた。データ処理で稼ぐ顧客向けに設定を最適化した製品が好評だ。インテルの次の『半導体の盟主』の座を手中に出来るのか―。ムーアの法則の次をにらんだ戦いが始まった。


★『カープ戦士・横山竜士の世界ァ「怖さと凄さがすごかった」』
1997年と2013年を比べて、カープは一体どこが変わったのだろうか。横山に聞いてみた。『昔は怖さがありました』。言葉を選びながら、横山が続ける。『怖さと言うより、凄さと言った方がいいかな。他のチームの選手達が、カープの人達はちょっと怖ええな、うっかり近づかない方がいいなと、そう思っている雰囲気が伝わって来たんですよ、昔は』。後に監督となる野村謙二郎、前田智徳、金本知憲、緒方孝市、浅井樹。そういった顔ぶれがビジター球場での試合前、三塁側ファールグラウンドで黙々とウォーミングアップを始めると、ホームチームの選手達は挨拶はおろか、近寄ってすら来なかった。

同じチームの横山にとってさえ、彼ら主力選手は近寄りがたい存在だった。特に前田や緒方は挨拶するタイミング一つにも気を遣わなければならない。おかげで1軍に定着してからも5、6年はほとんど口を利くことが出来なかった。苦笑いして横山が言う。『一口で言えば、オジサン臭かったんです。、マエケンのセリフではありませんが』。勿論怖い先輩ばかりではなかった。西山秀二や佐々岡真司は後輩の面倒見がよく、横山もしょっちゅう食事に誘われている。そういう時には黒田博樹や澤崎も一緒で、杯を重ねるたびに盛り上がった。

大野にも『ヨコ』『ヨコチン』と呼ばれて可愛がられた。しかし、一緒に練習していると、この人は凄い、とても真似出来ない、と思わされることがたびたびだった。大野のどこにその凄みを感じたのだろう。『足跡です。大野さんが投げたあと、僕がブルペンに入ると、マウンドに足跡が二つしかない。くっきりと、二つだけしか』。左投げの大野は、左足が軸足、右足が前足だ。大野はあの低い重心を下げた投球姿勢で、ブルペンでの投球練習から、軸足で立つ位置、前足を踏み出す位置が完全に一定していた。その完璧なまでに固めたフォームで、100球、200球と投げ込むのだ。1球たりとも足のつく位置がぶれることなく。

自分も真似をしようとしたが、軸足の位置は決められても、踏み出す前足の位置がどうしてもずれる。調子が悪いともっとバラバラになり、投球練習が終わるころにはマウンドがすっかり散らかってしまうのだ。『きれいに残っていた二つの足跡、今でもはっきり記憶に残っています。あれが、下半身で投げたという証拠でしょうかね』。昔のカープは怖いと同時に、そういう凄みを後輩の脳裏に刻みつけていた。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★すごい人がいたもんだ。東京都のNPO法人『リブ&リブ』。『世代間交流ホームシェア交流』を標榜し、孤独住居老人と若い学生の『居住カップリング』を進めている。条件は、老人側が部屋と机とベッドを用意すること。学生側は光熱費や生活費の負担として、月2万円を支払うこと。これはNHK『所さん大変ですよ』で報道された一幕。82歳の男性独居老人が、22歳の大学生を迎えて一緒に生活しているシーン。

立川市に住む老人は一緒に住む若者を『相棒』と呼び、衣類の貸し借りもする仲。学生はそれまで住居・生活費に10万円かかっていたものが2万円ですみ、現在外国語を勉強し、将来海外での活躍も視野に入れて、『大変助かる。生活は快適だ』と話す。老人は食事の用意もして、一緒に食べる。ほどよい距離感を大切にし、シェアと学生が対等の立場でそれぞれ役割の担う、まっことほほえましい風景。月に1回NPOからコーディネーターが訪れ、両者の微妙な関係を修正したり調整する。血縁を超えた新しいキズナが独居老人の孤独感を解消し、学生の経済苦を救う。


NPOのHPには、『私達は2008年からバルセロナの実施財団とネットワークを結び、その後パリの実施団体とも協力関係を築き、日本の専門家と共に海外での実施データの分析や現地調査を行い、日本で最適な方法を模索して実施に臨んでいる』と書き込んである。またシニアには、『昼間は自由に行動し、夜を出来るだけ大学生と一緒に過ごす。基本的に食事は別々に作り、自由に過ごすがか、たまには一緒に食事をし、1日の出来事を話し合うのも楽しいだろう。2人でレストランやコンサートに行くペアもいる。一緒に散歩するのも楽しい時間の過ごし方だ。具合の悪い時には病院に付き添ってもらおう。世代間交流ホームシェア事業の参加者には、世代間交流を通して助け合い、支え合うこの事業の理念と目的を、はっきり理解し同意していただくことが基本になる』とも。マイルドだねえ、とってもさわやか。本当、世代や血縁を超えた新しい絆が生まれる、というのは本当だろう。日本もまだまだ捨てたもんではない。関係者のご努力に敬意を表します。


★カープの鈴木誠也(23)。横浜スタジアムで外野フェンスに激突し、骨折してから2ヵ月半。順調に終わっていれば『人として終わっていた。恐ろしい方向に向かっていたと思う』と笑いながら、述懐する。22歳の若さで4番に座り、重圧にも耐えて結果も残していた。デングになっていた訳でもないが、『感情的になったり、ダメと分かっていても抑え切れなかったり。気持の状態が悪かった』と反省の弁。『僕はケガをしないと分からなかった。人生は、なるようになっている。入院して、手術しないと分からなかっただろう。だから、ナイス、ケガだ』と爽やかに言い切る。確かに、凡退したときの表情やベンチに下がった時ヘルメットを投げつける行動には、やっぱ、人間鈴木として心配したね。それが2ヵ月半という長い間、病院生活を余儀なくされ、自分自身を振り返る時間が出来たのだろう。こういう言葉が出ることは大変いいことだねえ。精神的に成長しているし、自分を客観的に見つめ直すことが出来たのだから。来季は期待しているよ、鈴木誠也君、ロペスを抜いて。

★昨年5月、広島中央署の金庫から8千万円の現金が盗難に遭った。半年経ったが犯人が見つかっていない。警察は、仕方なしか、防犯カメラを増設し、全署に設置。外部からの進入の可能性が少ない中、犯人を挙げることが出来ない広島県警、これって税金泥棒、と言うのではないかしら、ね。


★あの北朝鮮のミサイル基地のクレーンが、日本製、加藤製作所製のものである可能性が出て、とロイター電。同社は『どのような経緯で入手された機械かは分からないが、軍事兵器に関連した作業に使用されていることは、誠に遺憾』とい表明。『当社は日ごろから法令を遵守し、製品の製造販売を行っている。今回の報道のクレーン車が当社製であったとしても、日本の外国為替及び外国貿易管理法等に基づいて販売を行っている。今後もコンプライアンスを重視した経営を行っていく』としている。まあ、第三者が購入・取得し、う回して北朝鮮に送り込まれた可能性もあり、現時点では白黒は判明しない。


★韓国も北朝鮮も『漢字』を使用しない。北朝鮮の労働党新聞がテレビ画面に登場するが、みなハンブル一色。戦後、漢字は中国文化、朝鮮の文化はハングルにあり、と民族性が高まり、漢字使用が廃止されたようだ。が、ハングルは日本で言えばひらかな。表意文字ではない。その分、文章表現が薄っぺらい、表面的なものになってしまう。日本人は漢字もひらかなも使う。意思疎通がそれだけ深くなる。漢字を捨てた朝鮮半島の人達の薄っぺらさがここに原因がるのだと、思い当たる。

★UAE・アブダビに『ルーブル別館』がオープンした。まさかこの新しい美術館目当てにアブダビに行く人は少ないだろうが、UAEのエティハド航空を使用すると、必然的にアブダビでトランジットがある。せめてアブダビに来たのだから、美術館を見てみるか、という人は多いだろう。エティハド+ルーブル別館、が新しい名所になりそうだねえ。拙者もいつか欧州へ出かける時、エティハドを使ってみたいな。


★自民党が、安倍政権の看板政策『人づくり革命』の具体化に向け、教育無償化などの本格的な議論に着手する。財源や所得制限などの在り方が焦点。ただ、安倍首相の主導で消費税増税分の使途変更や産業界による負担の流れが次々と決まったことに対し、党内では不満の声が高まっており、官邸優位の『政高党低』を崩そうとする動きが出て来る可能性もある。

自民党内には、『事前に十分な相談がなかった』との批判がくすぶる。産業界による負担を巡り、小泉進次郎筆頭副幹事長は党内の会合で、『党内で全く議論していない。官邸が何でも決めてしまうのはいかがか』と怒りをあらわにした。自身が教育無償化の財源として提唱する『こども保険』案が置き去りにされかねないとの危機感があるようだ。岸田戦略本部長も『党は政府の下請けではない』として、政策パッケージに党側の意向を出来るだけ盛り込むことに意欲を示す。それでも、産業界への負担についても『仕方がない』と容認する声がある。これが自民党なのだ、ね。一人独裁の色を帯びて来たねえ。ヒトラーとは言わないが、何でもありの安倍政権にみえるのは拙者だけかな。


★阪神の大和がFA宣言をした。今季、今までにない打撃好調の場面をよく見た。高校生ドラ4から這い上がって、これまで打撃面では期待できなかったのが、今季の打率280は立派。年俸5千万円、なのになぜ、大人気球団阪神を去るのだろうか。ショートは若手北条や糸原とポジション争いをする立場。だが、なぜか、が分からない。どうも     球団方針が納得いかないと言うか、監督の方針が大和の近未来によくない方向へ行ってるとも言えるのかもしれない。

大和は、『12年間お世話になったタイガースへの愛着や感謝の気持ちも言葉に表せないくらいのものがある。ただ、他球団の自分に対する評価を聞くチャンスは今しかないという思いも強く、今回の決断に至った』と。情勢からすると、オリックス、横浜が獲得調査を進めており、阪神を含めて3球団の争いになりそうである。


★今年の『カー オブ ザ イヤーCOTY』の候補車ノミネート10車が発表された。この中からCOTYが選ばれる。雑誌やネットなどの評価を参考に考えると、今年はスズキのスイフトか、トヨタのカムリではないだろうか、と拙者は勝手に推測する。しかしノミネート10車のうち国産車が4車しかないので、ひょっとすると輸入車が選ばれるかも知れないなあ。まあ、車文化が低調な昨今、賑やかしにはなるだろうなあ。日産、スバルは製造上の不祥事からノミネートを辞退したそうだ。当然だな。
 スズキ・スイフト  トヨタ・カムリ  レクサスLC
 ホンダ・N-BOX   マツダCX-5   アルファ・ロメオ・ジュリア
 BMW5シリーズ    シトロエンC3  ボルボXC60
 フォルクスワーゲン・ティグアン



★メモリー事業を売却して再起を図る東芝。さらにスリムで筋肉質な体質に強めるため、パソコン、テレビ事業から撤退する模様。何か思い出すなあ。40年前、アメリカの弱電部門が雪崩を打って崩落したのを。GEもWHもテレビから撤退し、収益力のある重電原子力事業へ走ったのを。この10年の日本の電機メーカーの没落ぶりを見ていると、本当、日本の経済はアメリカの後ろをトレースしているように思える。次は自動車産業の番かな。      


★近々、このブログが変わる。来春のヤフーブログのモデルチェンジを前に、β版が開設されるが、その募集に応募していたところ、先ほど『当選』の通知があった。ヤフー全体がチェンジするのは、来春だが、それに先立ちリニューアルという訳だ。第一の目的は、SNSやインスタの勃興でブログの衰退が懸念されるからだろう。いずれにせよ、スマホなどからの閲覧も見栄えがするように改正が加えられていると言う。楽しみだ。

『強さの秘密②―中国アプリで4億人に配車、AI分析』

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★米大リーグへの移籍希望を公表した日本ハム大谷翔平と、アルストロメリア(ゆりずいせん)、ムラサキツユクサ、アシュガの花たちです。アストロメリアは本当に派手はでな花ですねえ。大谷は大リーグとの交渉のため、プライベートの代理人を雇ったと言う。大リーグでは二刀流が使えるか、使うか、はてさて先行きが面白そうだ。それにしても、大谷君は恵まれた身体、整った顔立ちと非凡なる素性を持っている。ご両親を是非拝見したいものだなあ。恐らく美男美女、スポーツマンの家系なのだろう。

★★『速度超過が多いです。運転に注意してください』。中国の配車アプリ再大手、『滴滴出行・ディーディーチューシン』が、7月に導入した、新しい『安全運転システム』がこう警告を発した。スマホに搭載したセンサーなどを使い、速度超過や居眠り運転や急ブレーキなどを検出、安全運転する運転手を評価する仕組みだ。毎日2,000万件に達する大量の走行データがAIで解析可能になったからこそのサービスと言える。

4億人以上の利用者を抱える滴滴の創業はわずか5年前だ。程維CEOが、急速な発展を遂げた北京市でタクシーを見つけるのが難しかったことから、予約できるアプリがあれば便利と考えたのがきっかけだった。程CEOは、中国ネット通販最大手アリババ集団のグループ企業で、最年少の地域マネジャーとなった営業力を持つ。タクシー会社に粘り強く通い、北京市郊外の小さな会社で運営する運転手のスマホに専用アプリを搭載してもらうことに成功。タクシーが見つかりにくい降雪時に便利だったため、人気に火が付いた。

レノボ・グループを立ち上げた『柳伝志CEO』の娘で、米投資銀行ゴールドマン・サックスから2014年に滴滴に加わった『柳青総裁』もすご腕だ。15年に国内競合の快的打車と合併、16年には世界で先行する米ウーバーテクノロジーズの中国事業を買収するM&Aも取り仕切った。米アップルのクックCEOとも直接談判し、1,100億円の資金を調達した。

二人三脚で中国市場を掌握した2人が進めるのは、中核事業であるタクシー配車やライドシェア(相乗り)から、自動運転の基盤や道路混雑の緩和などのサービスの提供するIT企業への脱皮だ。ビッグデータ解析やAIを手掛ける研究所を開設し、膨大な走行データをもとに政府と一体で展開する。すでに四川省成都市や山東省済南市などと渋滞緩和で提携した。走行データをリアルタイムで解析、どの道に渋滞が発生するのかを高精度で予測し、信号を制御して渋滞を緩和する仕組みだ。

滴滴の視線は、アップルやグーグルといったIT大手が挑む自動運転車も捉えている。『自動運転は10年後には3社が世界をけん引するだろう。滴滴はその1つになりたい』。程CEOは、政府のヒアリングに力を込めた。中国政府の支援が受けにくい海外でも事業を伸ばせるか。滴滴の本当の強さが試される。


★『カープ戦士・横山竜士の世界Α「最悪の防御率、8.60」』
それから間もなく、カープの時代はターニングポイントを迎えた。野球の日本代表チームがアマチュア主体で構成されていた時代の1999年、大学生・社会人の代表選手が、研修としてプロのキャンプに参加している。この時、カープの猛練習を体験した選手の間でその厳しさが評判になり、あからかさまな拒否反応を示す声が挙がった。プロには行きたいが、広島だけには行きたくないと。

この時の監督は、三村の後を受け、満を持して2軍監督から1軍に昇格した達川である。厳しさにかけては右に出るものがなく、鬼軍曹と異名を取った大下剛史もヘッドコーチとして復帰した。キャンプでは当然のように、『胃から汗が出る』、つまり胃液を吐く選手が続出した。横山が振り返る。『練習に関しては、あの2年間が間違いなく一番きつかった。とにかく強烈でした。朝のランニングも、前の年まではアップシューズだったのが、スパイクで走らされましたからねえ。それも2月1日からいきなり』。

シーズンに入ると、登板間隔を空けなければならない事情から、横山は中継ぎから先発に回された。中6日以上空けられると肩も楽になり、12試合に先発して7勝を挙げ、巨人戦で初完封も記録する。これを含めて完投も5試合を数え、本格的に先発に専念しようかと考えていた矢先、また肩が痛み始めた。2000年は3試合しか登板出来ず、01年は持ち直して21試合に投げたものの、02年は症状が再発して6試合どまり。しかし投げる度に打たれて、防御率は自己最悪の8.60まで跳ね上がった。その後も成績は下降する一方で、年俸も1軍最低保証額を下回る1,100万円まで下げられている。『もうだめか、正直そう思った』。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★大阪市がサンフランシスコ市と結んでいる『姉妹都市』縁組みを解消するそうだ。コトの発端は、『慰安婦像』。サンフランシスコ市議会が、市の公園に『慰安婦像』を建てることを決議し、それが実行に移されたからだと。大阪市は、実行されれば縁組みを取り消すと警告していたが、韓国系移民に押されてサンフランシスコ市は実行に移した様子。大阪市の決断に喝采だ。が、何故こんなことが起こるのか。それこそコトの発端は、朝日新聞の『慰安婦強制連行』の大誤報だ。これが韓国国民の導火線に火をつけ、世界中を駆けめぐっている。この大誤報に、朝日新聞は社長が行った記者会見で、付け足して謝罪している。が、その訂正を英文、仏文、ハングル、漢文、ロシア文にして、世界の通信メディアに配信した形跡はない。まったく、ご都合主義の朝日新聞ではある。韓国にはつい先日まで、日常的に慰安婦が存在した。当時の社会経済事情からしても、この国の女性に強制しなくてもその種の女性は集まってきたということは想像に難くない。証拠として、当時の新聞に堂々と募集広告が掲載されているのだ。今の常識では考えられないが、人類史上最初に生まれた職業と言われる慰安婦商売は、この国でも間違いなく、日本人以上に応募者が多かったのは事実なのである。


★年の初めの、大学箱根駅伝。伝統が国民を包み込むイベントである。この駅伝が2024年に100回大会を迎えるに当たり、全国化が検討されている。日刊スポーツがアンケートを行ったところ、賛成65%、反対30%であった。実際に実施しても、ベスト10は関東地区の大学に凱歌が上がるだろうから、大きな影響はないだろう。が、10~20位にいる関東地区の大学の何校かは他地区の大学に、出場権を奪われるだろうなあ。でも、いいなあ『新春・全国大学箱根駅伝』って、ね。

★三菱UFJ信託銀行は、来年4月から『住宅ローン事業』の新規融資を止める。日銀のマイナス金利政策で経営環境に厳しさが増す中で、富裕層向けの資産運用や相続といったより強みを持つ分野に経営資源を傾けることにした。同行の住宅ローン融資残高は1兆2千億円で、残高が10兆円以上の国内メガバンクに比べて残高は低い。が、銀行も向かい風の時代だねえ。


★そしてメガバンク・都銀も一斉に合理化の号砲を放つ。三菱UFJは、窓口で振り込みや資産運用の相談が出来る『フルバンク型』の500店舗を、2023年までに半減させる方向で検討している。みずほFGも全国に800ある現行型店舗の半数を小型店舗に切り替える検討をしている。厳しい銀行経営環境を乗り切るため銀行の店舗は大きく変わろうとしている。この合理化によってはき出される行員達の行く末はどうなるのか。現時点では、より顧客に密着し、富裕層を狙う業務に移すとあるが、そんなに2万人もが埋めうる職責ではないと思うねえ。昨今の退職金倍増による、早期・希望退職の道が透けて見える、メガバンクの行方ではある。

と、金融庁が業績の悪化している複数の地方銀行を対象に、現在立ち入り検査を行っているそうだ。低金利や人口減を背景に、地銀の経営環境は一層厳しくなっている。検査により、再編を含めた抜本的な経営改革を促し、将来にわたって財務の健全性を確保させる狙い。検査が入った地銀はいずれも自己資本は不十分で、財務上の問題はないものの、他行との競争激化により、融資などの本業で利益が上げられなくなっているそうだ。この検査には、金融庁の検査官が常駐し、役職員への聞き取り調査を行っているほか、地域の経済状況や財務書類の分析を進めている。地銀もメガバンクに劣らず厳しいんだねえ。20年前、銀行が就職先の花形であった時代に就職した諸君、現在42、3歳であろうか。働き盛り、転職盛りの季節を迎えているようだなあ。


★トランプ大統領が韓国を訪問。『トランプ帰れ』のデモの看板が建ち並ぶソウル。国会議員もこのプラカードを持って国会に入ろうとして、警備員に止められたと。まあ節操のない、無礼千万な様相だ。
さらには、夕食会に『元慰安婦』を列席させ、料理には『竹島のエビ』を乗せたと。本当に、韓国人は隣の友人ではなく、隣の敵対人だなあ。礼も何もあったもんではない。河野外相は、韓国政府に抗議した。至極当然だ。

李承晩が全ての根源のようにも見える。朝鮮半島が日本の植民地化された際、李承晩はアメリカに亡命し、戦後1945年に帰国、大統領になった。が、そこで余りに日本化された祖国の現状を見て、反日の烽火を上げた。学校の教科書には、全て植民地時代の日本の悪行をあげつらえ、あまつさえ勝手に李承晩ラインなるものを敷き、日本漁船の拿捕を繰り返した。そして、共産党親派の国民を獄に入れ、北朝鮮が攻め込んできたら、自分は上海に逃げて、この獄に繋がれていた親共産党員を全員虐殺した。『保導連盟事件』と言う。虐殺された人、数十万人から100万人に達すると言う。この時、身に危険を感じて日本に逃げてきた人達、その数60万~100万人に達している。日本はこの人達を暖かく迎え入れ、現在多く見られる『在日韓国人』となっているのだ。韓国人は誤った歴史認識により、国際的な孤立感を高めている。もう日本から学ことはなくなったと、媚びを売っていた韓国が、180度態度を変えたのも、経済的に成功したからだろう。が、現代自動車、起亜自動車、サムソン電子、いずれも日本の技術援助、また日本人技術者のスカウトで成功した企業群である。日本なかりせば、こんな企業など生まれもしなかったし、育ちもしなかったのだ。


★横浜市中華街の不法ゴミ捨てが全国的な話題になっている。テレビ報道が先行し、各局が報道したのが影響しているのだろう。また不法投棄している日本人にテレビ局が取材をしたら、殴りかかった事件も起きている。基本的には外国人が短期滞在するケースで、ゴミ捨てルールを知らないことが原因のよう。横浜市は担当者をゴミ投棄のある2ヵ所に配置し、夜間も防犯カメラで監視することにしている。本当、日本は世界に冠たる礼儀正しい国と言われているが、ほころびが始まっているんだねえ。


★はっはっは、大笑いだねえ、『大阪モノレール』で、10日、システム障害で18駅の券売機と改札機が5時間にわたって使用出来なくなるトラブルが発生。ただ、モノレールそのものには異常がないため、大阪高速鉄道はこの間、『無料』で運行を継続したと。この間の乗車人数などは不明。同社では、『利用した人は後日、駅で支払っていただければありがたい』と話している。このコメントにも、わっはっは、だねえ。面白い、大阪だ。

★なんと、J2『ファーレーン長崎』が、昨夜讃岐と対戦し、3-1で勝利。名古屋が敗戦し、松本が引き分けたため、今季の単独2位が確定し、J1に自動昇格が決まった。13年にJ2に加入、苦節5年目で昇格を果たした。J21年目にいきなり6位と世を騒がせたが、その後中位で推移。監督の高木琢也(元サンフレ)の指導、試合戦術が実ったということだろう。なお、1位は湘南で、1年でJ1に復帰する。名古屋は、無理だったねえ。あれほどのお金持ちでも、試合となると必ずしも首位は走れないんだねえ。とにもかくにも、おめでとうJ1昇格『ファーレン長崎』だ。

『強さの秘密③―北海道コンビニ・セコマ』

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★今日の画像は、浅草寺から家賃の16倍に値上げ通告された『仲見世』の商店街と、変わった花・エンジリウム、そしてローズ・ゼラニゥム、名称不明のピンクの花です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

外国人観光客にも人気の『浅草・仲見世』。江戸時代から、浅草寺の掃除をしていた人達に営業の権利が与えられたのがきっかけで、『仲見世』が出来た。その後、土地は浅草寺が所有し、建物は東京都が管理していた。だが今年7月、浅草寺が建物を都から買戻し、9月には寺側から商店街側に対し、これまで10平方メートル当たり月1万5千円の家賃を16倍に引き上げるという話があり、大騒ぎになった。が、仲見世以外の地域の商店街では、『1万5千円の家賃なんて安すぎる。周辺にある自分達の商店街の相場は25万円から33万円だ。人通りも多いから値上げでも借りたいくらい』と話す。仲見世では、この値上げでやっていけなくなる店も出て来るだろう、と語る。値上げは来年1月から。まさかシャッター通りにはならないだろうが、店が入れ替われば、商売の内容も変わってくる。江戸時代かた続いた仲見世の様相が変わろうとしている。

★★北海道が地盤のコンビニ『セイコーマート・セコマ』は、北海道初山別村の小売店が閉鎖したことに伴い、同村への出店を要請された。北海道が地盤のセコマが目安とする商圏人口は1,700人。全国チェーンのコンビニでは3,000人が標準で少なくとも2,000人が必要とされる。セコマの見立てでも、村有地を安く賃借りしたとしても収支ギリギリだったが、2014年12月に出店に踏み切った。

セコマは北海道の市町村179のうち、175に出店。店舗数は1,085店と道内首位。2位のセブンイレブンでも進出自治体は120ほどで、店舗数は963店に止まる。コンビニ大手3社の寡占が進む業界で、唯一互角に戦っている地場チェーンと言える。その理由を丸谷社長は『店の顔は同じコンビニでも、他チェーンとはビジネスモデルが根本的に異なる』と説明する。

セコマが大手コンビニに対抗出来るのは『自前化』を徹底する戦略によるところが大きい。後継者のいない加盟店から店舗経営を引き継ぎ、直営店比率は8割弱。農業生産法人を自ら立ち上げ、野菜などの原料を自社グループで生産し、製造や加工も手掛ける。15年前ほどから100億円を投じて道内各所に物流施設を設け、自社グループの店舗、工場、生産地などを結ぶ物流網を構築した。全国チェーンのコンビニでは弁当類を工場から店舗に毎日3回程度運ぶが、セコマは毎日1~2回配送が多い。このため窒素ガスを充填させたサンドイッチやめん類の鮮度を保つ容器、できたてのカツ丼やおにぎりを提供する店内調理をいち早く導入した。サービス産業生産性会議のCS調査では、コンビニ業界でセブンを抑え1位をとり続けている。

北海道で圧倒的な地位を築いたセコマだが新規出店による成長はいずれ頭打ちになる。そこで自ら原料生産まで手がける独自商品の外部販売に活路を見出す。15年からイオングループなどとの取引を本格化。スーパーやドラッグストア、ホテルチェーンに販路を広げ、乳製品や水産物、野菜の加工品を卸す。グループ外への販売は、現在5%程度だが数年かけて20%に引き上げる計画だ。あるコンビニの幹部は『良い商品もあるが品質にばらつきがある』と指摘する。品質を高めながら販路を広げられるかが、今後の成長のカギを握りそうだ。


★『カープ戦士・横山竜士の世界А「山本浩二監督に救われた」』
毎年のように戦力外通告を覚悟しながら、投手・横山はかろうじて生き延びた。当時は資金が乏しく、即戦力の投手をなかなか獲得できないため、横山が復活してくれたらと、一縷の望みをかけられていたというカープならではの事情もあっただろう。特に、01年から監督に復帰した山本浩二監督には随分可愛がられた。肩の具合が思わしくない時も、『ヨコ、調子はどうだ』とよく声をかけられている。シーズンオフには結婚式にも出席してもらった。

『よその球団にいたら、とっくの昔にクビになっていたでしょうね。ここまでやってこれたのは、カープに入って、浩二さんに我慢していただいたお蔭です』。一番の思い出は、山本監督復帰1年目の01年7月1日、巨人戦で清原との間にひと悶着起こった時のことだ。横山が清原を三振に打ち取って、思わず両手を上げて絶叫したところ、清原に『何や、その態度は』を噛みつかれた。山本がその清原に対し、『態度がなっとらんのはあいつの方だろう』とスポーツ新聞紙上で一喝したのだ。昔の怖い時代のカープをけん引してきたミスター赤ヘル、山本らしい侠気と貫禄である。『ありがとうございました』。横山は心の中で山本に頭を下げた。


そんなことがあった一方で、しかし、昔流の猛練習は徐々に、確実に過去の因習として退けられていった。いつまでも『胃から汗が出る』ような練習ばかりさせていては、有望な新人を獲得できなくなる。カープに行きたくないと言っているアマチュアの選手を振り向かせるには、時代に即した環境や指導方法に変えてゆく必要があった。

キャンプは年々走り込みが減り、ストレッチやウエートトレーニングにかける時間が長くなってゆく。佐々岡のように専属トレーナーと契約する主力選手も増えた。そうした新しいやり方を認めていたのが山本監督だった、と横山は言う。『あのころ、浩二さんが新しい考え方を採り入れたからこそ、いろいろなチームの改革が進んだと思う。様々な面で合理化が始まったのは、浩二さんの時代だったんですよ』。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★四国電力高松支店の男性部長が部下3人を殴り、うち1人にケガをさせたと。同社は営業部長職を解き、出勤停止2ヵ月の懲戒処分にした。暴行は、10月中旬、高松市内の飲食店で40人が参加した懇親会後に発生。店を出た部長が、タクシーが来ていないことに腹を立て、手配担当の男性社員3人の顔をそれぞれ1回平手打ちにした。このうち30代の男性は耳の鼓膜が破れたと言う。この部長は過去にも部下に暴力をふるったとして2回厳重注意されていた。

過去に前歴がありながら、耳の鼓膜を破るという暴力。四国電力って優しい会社なんですねえ、たった2ヵ月の出勤停止とは。管理職として不適格。降格か一足飛びに懲戒解雇、まあ諭旨退職だねえ普通は。そう思うよ、拙者は。だって、2つしかない鼓膜が破れたら、将来もう1つの耳に障害が起これば、この人は障害者になるのだからねえ。罪は思い。四国電力の思考力は軽い。


★またドローンが落ちた。長崎県の世界遺産『軍艦島』に。映画制作会社が市に無許可でドローンを飛ばしたらしい。幸い観光客には当たらなかったが、ドローンは免許規制の必要がある。政権政党の専制方々、特別国会に至急議員立法の議案提出をお願いしますぞ。本当に、困ったモノだよ。大きなケガが出てからでは遅い。国交省もすぐに動かなければならないのに沈黙。まあ親方日の丸だからねえ、国民がケガをしても知らんぷりだろう。


★年間58兆円もの税金逃れが行われている。課税回避の『タックスヘブン』。この度、複数の国からの内部文書が流出し、世界のジャーナリストがその解明に力を入れている。題して『パラダイス文書』。結果、米ロス商務長官、エリザベス女王、F1レーサー・・・。その中に日本人『西田信義』の名前が浮かんだ。現在6億円の詐欺事件で東京拘置所に勾留中。今回の税金逃れの舞台は、イギリスとアイルランドの間にあるオートバイレースで有名な『マン島』。英国自治領のマン島では、ジェット機の購入には20%の祥肥前が免除される。この隙間を使って、なんとマン島には1,000機ものプライベートジェットが購入された計算になっている。が、実際には紙のやりとりで、実際のビジネスはおこなわれていない。

NHK取材班は西田信義を追っていくうち、西田がほとんとのメガバンクから巨大資金を引き出し、債務不履行の状態になっていることを突き止めた。メガバンクの貸出金合計はなんと107億円。メガバンクの担当者によると、『ジェット機ビジネスに目くらましされた』と。西田は取材に対し、『金儲けをする者がいれば、次々にタックスヘブンの国は出てくる。永久になくならない』と豪語している。世界の1%の人間が、世界の50%の冨を握るいびつな世界経済。どう、この状態を解消するのか、トランプ君、知恵を出して遅れ。おっと、間違ったねえ、トランプ君はお金持ちの見方だから、手は出さないんだね。



★タイで、日本人一家4人が交通事故でなくなった。バンコクからアユタヤ観光に行く途中、乗っていたミニバンが追突事故を起こし、都合5人が死亡と。一家の父親は大きな病院の理事長と母親、娘夫婦。職業に貴賎はないとは言うものの、これほどの大金持ちでも死ぬ時は、まさに職業に貴賎なく亡くなるんだねえ。かわいそうだ。

『中韓へのプロ技術者1,000人流出、日本の電機業界崩壊の理由』

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★今日の画像は、秋の陽をいっぱいに浴びられる天皇陛下ご一家と、淡くピンクを帯びたヒメウツギ、ベル型クレマチス、名称不明の白い花と実です。このヒメウツギ、私がとっても好きな花です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★1970年代半ばからおよそ40年間で、日本の電機メーカーから少なくとも1,000人超に上る国内トップクラスの技術者が韓国、中国を中心とするアジアのメーカーに流出していたことが分かった。主に90年代以降の大量リストラであふれた日本の中核人材を中韓などが招請し、アジア勢躍進の立役者を演じた。中韓などへの人材移動は峠を越えたようだが、さらなる先端技術の国外流出が続く恐れがあり、政府も対応の検討に入っている。

『高い技術力を持った人材が流出している』。文部科学省の研究所が76年から2015年まで40年間の人材の動きを追跡調査したところ、日本の電機メーカーから韓国企業へ490人、中国企業には196人の技術者が移動したことを確認。台湾やタイなどにも350人が渡っていた。特許に名前が出るような上位の技術者だけのチェックだが、実際に渡航した人の数はさらに相当多いと見られる。中国のある電機メーカーに招かれていたある日本人技術者は『90年代半ばには数千人の日本人技術者が中国にいた』と証言する。今回判明した技術者は氷山の一角でしかない。

9月中旬、韓国・ソウルに近い安山市にあるスマホ用の電子部品メーカーの工場。12年にサムスングループから転身した46歳の日本人男性が製品の品質改善を指揮していた。『サムスングループが新工場開設に向け、技術者を探している』。こんな誘いをヘッドハンティングから受けたのは日本の電子部品会社で新技術開発班のリーダーだった05年。年収は額面で3割以上高く、単身者でも3LDKの住居に住めるなど破格の条件だった。12年のサムスン退社後も同社出身という抜群のネームバリューで韓国での職探しで苦労することはなかった。


『年俸3千万円。工場立ち上げが軌道に乗れば5千万円の成果報酬を約束する』。東芝の四日市工場で働く40代の半導体技術者は今春、ヘッドハンティングから熱心に口説かれた。『中国で3年働けば十分なお金が手に入りますよ』。半導体量産に乗り出す中国メーカーにとって日中韓連合への売却が決まった東芝メモリは技術者の宝庫だ。政府も流出に目を光らせる。日本に優位性のある技術は半導体に限らず、航空機の機体などに使われる炭素繊維や高精度の加工が出来る工作機械など数多い。10月には安全保障などに関わる高度な技術の海外流出の防止を強化した改正外為法を施行。M&Aで重要な技術の流出が懸念される場合、海外投資家などの株式の売却命令が出来るようになった。

新日本製鉄住金は12年、韓国の鉄鋼大手ポスコなどが最先端の鋼板の技術を盗んだとして提訴。流出には新日鉄住金の元従業員も関与していた。新日鉄住金のケースは『産業スパイ』によるものだが、人を介した技術流出が企業に大きな打撃を与えるのは明らかだ。

あらゆるモノがネットにつながるIoT時代。電機の技術者はアジア以外でも業種を問わず引く手あまただ。技術者紹介大手『メイテックネクスト』は『アジアだけでなく、米グーグルや独ボッシュなど欧米企業への流出も将来の日本の競争力を阻害しかねない』と指摘する。ヘッドハント会社『ジーニアス』は『日本では技術者の立場が相対的に低い。給与水準を上げるなど技術者に報いる仕組みを整える必要がある』と力説する。グローバル時代に生まれ育った若い世代ほど転職への抵抗も小さい。監視強化だけで国益を守ろうとするのは時代にそぐわなくなっている。

いかに韓国や中国の人達が優秀でも、こんな短期間に日本の技術をキャッチアップするにはやコピペなどを含むそれなりの仕掛けがいっぱいあったのだよね。政府もノー天気で、今更どうにもならないことなんだよねえ。


★『カープ戦士・横山竜士の世界─「09年、自己最高年俸6,500万円に」』
山本浩二監督のもと、新時代への下地が出来たところへ、マーティー・ブラウンがやってきた。ブラウンは現役時代の1992年から2年間カープでプレーした経験を持つ。96年にユニフォームを脱ぐと、97年からマイナーリーグの監督を務める傍ら、外国人選手を紹介するブッカーとしてグレッグ・ラロッカら優秀な選手をカープに供給していた。

そうした実績を評価されて2006年からカープの監督に就任したブラウンは、早速アメリカ流の指導法を導入し、山本以上の能率化、近代化を図った。その一つが投手の級数制限と役割分担である。基本的に先発は110球以内、中継ぎは30球以内と決めた上、ブルペンでの球数も細かく制限し、これを超えないようにと言う指示を徹底させた。さらに、リリーフにもローテーション制を導入、以前は当たり前だった連投も排除している。ほかのコーチやカープOBから疑問や批判の声が挙がっても、ブラウンは頑として方針を変えようとしなかった。

横山が振り返る。『お蔭で、僕自身も、すごくやりやすくなりました。何と言ってもブルペンでの準備がスムーズに出来る。これが一番でしたね』。先発の球数をコーチに聞き、打順の巡りを考えわせれば、どのあたりで自分の出番が来るか、あらかじめ予想がつく。慌てて肩を作ることも多かった昔とは大変な違いだった。

そのブラウンは、横山にもう一働きさせるべく、こう言って聞かせた。『とにかくボールを低めに集めろ。打たれても、ボールになってもいい。フォアボールで歩かせても、点を取られても構わないから』。そうか、と思った。横山はそれまで、10勝を挙げた1997年のイメージにこだわって、あの頃の自分を取り戻そうとばかり考えていた。巨人の松井や清原に真っ直ぐで真っ向勝負を挑み、フォークで空振りを取っていた若かりし日を。以後、48試合に投げて4勝5敗1セーブ13ホールドをマークしたこの06年を皮切りに、07年は60試合3勝3敗15ホールド、08年は38試合5勝1敗3セーブ16ホールド、09年には自己最多の69試合に投げて3勝8敗31ホールドと、自身最高の成績をマークする。年俸も6,500万円にまで上がった。


山本もブラウンも去って、気がつけば自分も40歳になろうとしていた。選手生活の終焉を目前に控えていたその頃、ふと怖かった頃のカープが懐かしくなった、と横山は振り返る。『相手チームの選手がこっちを遠巻きに見ていた時のあの感じですよ。ああいう緊張感が嫌いじゃなかったんでね、僕は。今は逆でしょう。うちの選手の方から、相手に近づいて行ってるんだから』。マエケンが試合前に選手達と話し込んでいる姿は、ファンにもすっかりお馴染みの光景となった。マエケンと同い年で、侍ジャパンでも一緒にプレーした巨人の坂本は特に仲が良く、いつも冗談を言い合っては楽しそうに笑っている。横山が入団した頃のカープでは考えられなかったことである。

しかし、そんなことなど意に介していないマエケンを、野村祐輔が慕い、大瀬良大地も尊敬している。彼らはみんなブラウンが監督になった06年以降に入団して来た。世代交代が進むにつれ、鯉達の気質もチームのイメージも確実に変わりつつある。ただし、カープはやはり厳しい。昔とは変わったとは言え決して楽になった訳ではない、と大瀬良に釘を刺した人間もいる。ほかでもない、当たりクジを引き当てたスカウト、田村恵である。かつては横山と同い年の同期生で、94年秋ドラフトで、5位の横山より一つ下の6位で入団し、猛練習に胃から汗を出していたあの田村だ。(参考:赤坂英一著『すごい!広島カープ』)


★かつてフランス・ルイ14世などが使った王冠を飾った19カラットのダイヤモンドが、近くスイスのジュネーブで競売に賭けられる。主催する競売大手・クリスティーズは、5億7千万円を予想するが、この宝石のユニークな歴史のため落札価格を見通すのは難しいと話す。この『Le Grand Mazarin』と呼ばれるダイヤは、250年にわたってフランス王冠を飾り、ルイ14世、15世、16世、シャルル10世などがその王冠を付けていた。断頭台の露と消えた、マリー・アントワネットなど、まさに血で塗られたダイヤモンドとも言えるかも。

★トランプ大統領の訪中は、同時に経済外交でもあった。この訪中を機に、米中間で28兆円にのぼる商談が合意された。中国産の大豆の輸入から、米アラスカ州のLNGの開発・輸出まで多岐にわたると。大分、ふくらまし粉がある様子ではあるが。この巨額商談の中には、ボーイングの航空機300機も含まれ、総額は4兆円を超えるという。まあ、巨大な経済外交を背景に、米国内で地盤地下している政権の浮揚を狙っているのだろうが。


★首都高速、日本橋付近が地下高速に改められると。前回のオリンピックのため、泥縄式に川を埋め立て、空中の高速道路を造ったが、いかに都市景観を傷つけたか、誰もが承知のこと。具体的には費用の算定から建設日程が定まっていないので、これからと言うことになる。費用は小泉政権の時代に5,000億円が見積もられていたから、その後の建設費用の高騰で相当な額になるだろう。が日本橋から青い空が帰ってくることはとてもいいことだねえ。銭カネに代えられない。


★川崎市で危険ドラッグ、販売価格30億円、180kg分と、6人の犯人が逮捕された。厚労省麻薬取締部で、過去最高の摘発事件だと。ドラッグは一度手に染めると、抜けることが出来ない種類が多くあるという。ドラッグは北朝鮮の専門マターだと思っていたが、国内でも製造しているやからがいるんだねえ。まあ、一攫千金を狙うのだろうが、人生、刑務所で過ごす時間の方が長くなるだろうなあ。

★経営破綻したシートベルトメーカー『タカタ』に対する債権額の多い企業が発表された。当然自動車メーカーが上位だが、トップトヨタの3,312億円に続き、3位に広島の自動車メーカーマツダも1,311億円と。売上規模からして、トヨタに比較してマツダが突出して多いのが分かる。マツダはこの債権はすべて決算で引き当てており、最近の利益伸び悩みの大きな原因ともなっている。ひょっとして、この債権、戻ってくるようなことがあれば、特別利益として計上されるから、まさに慶事になることではあるが、まあ無理だろうねえ。


★加計学園の『岡山理科大学獣医学部新設』がとうとう大学設置審議会を通過して、実質認可になったねえ。審議会では、新学部新設に対し慎重、反対の意見も多く出されたと。が、最後、訴訟問題になったら負ける、その時責任持てるか、との恫喝に、反対派もシュンとなったとのことだ。まったく加計問題、モリカケと落語のネタにもなりそうな話。総合的に見ると、今治市がうまく乗せられ、愛媛県知事も元文部官僚で後押しをしている。言うなれば、阿倍晋三にたかる多くのアリたちに食い尽くしたのだ。何故京都産業大学の申請を排除するような、18年4月開校ありき、が首相官邸から発せられたのか、この点が全く不明瞭であり、あのなんのとか言う補佐官か副大臣とかが懐を増やしているに違いない、な。阿倍晋三も泣いて馬謖を斬るほどの人物ではなく、ただただ逃げ回っていただけ。総選挙も、得票数では、自民は過半数を下回っているんだね。勝てたのは、野党が割れて、勝手に負けたからなんだ。議席で過半数取ったと威張るな晋三、国民の過半は反晋三んだのだから。心せよ、この反対のマグマがいつ火を吹くか、用心せよな。

だけど、この件、ポイントは、誰が加計学園、加計理事長や今治市の職員に『認可は間違いない』と官邸の誰がお墨付きを与えた点にある。なぜ京都産業大学が申請を取り下げる日程で首相官邸は組み込んだのか。このお墨付きがなければ、今治市も補助金を予算化しなかっただろうし、建築許可も与えなかっただろうし、第一加計学園が新学部の建築に取りかかるはずはなかったのである。国会答弁では、加計学園が自分でリスクを担保に進めたこと、と知らんぷりしているが、誰かがお墨付きを与え、文科省に認可を迫ったのに間違いないのである。阿倍晋三のお友達だから、忖度し、そんな手配をしたのである。なぜ京都産業大学と競合させなかったのか。阿倍晋三の黒い霧はいつまでたっても晴れないのである。


★サッカー日本代表とブラジルとの国際強化試合を見た。完敗だったが、ブラジルのプレーのすごさにみとれたねえ。ブラジル代表チームも、寄せ集めだから日頃の連携はないのだが、一旦ピッチでプレーすると、まあ長年プレーしてきたイレブンのような見事に連動、連携したプレーの続出。PKで2得点の後の、3点目は、カウンターの形だったが、右からパスを交わしながら、日本選手の間をすいすいと抜け、最後は素早いグランディングクロス。一番左から出た選手が、日本選手の足を食いくぐったボールを簡単に蹴りこみ、ザ・ゴール。素晴らしいチームだった。特筆はミドルパスの正確さ、ボールキープ力の強さ、だった。少々、日本選手がくらいついても、身体を張ってボールをキープする力には、やっぱ、まだまだ世界のトップに挑戦するには日本の戦力は未熟と言える。すばらしき、ブラジル選手達のプレーであった。まあ、移籍金200億円以上のネイマール、見事というか、ロナウドを凌ぐのだから、スペインサッカー界もまたすごい。

拙者は、3年前、欧州を80日間放浪旅をしたが、マドリードではレアル・マドリードのスタジアムを訪問した。入場料2,800円のレアル博物館の入ると、ファンがひっきりなしに入ってくる。博物館内には歴代の名選手などと共に勝ち取ったカップが所狭しと並んでいた。世界の王者、2,800円の観覧料はプラド美術館より高い入場料だが、ぞろぞろとファンが入っている様子から、この入場料だけでも日本のJクラブの入場料を上回るのではないか、と想像した。


★モンゴル出身の力士、問題が多いいねえ、日馬富士。横綱ともなって、ビール瓶で人を殴るなんて。朝青龍も、誰かを殴って、ぶったおしたよねえ。これで2人目だなあ、横綱で暴力をふるって退任するのは。もったいないなあ。折角相撲人気が盛り返しているのになあ。

なんと初報は、ビール瓶で2度殴ったとあったが、続報では、ビール瓶で殴ったあと、素手で20~30発は殴っただろうとの同席者の証言もあったと。日馬富士の同部屋の後輩、照ノ富士も数発食らったと言う。荒れた白鵬を突き飛ばし、後輩横綱の鶴竜に『お前がしっかり指導しないからだ』と噛みついた。宴は重苦しいムードで終わったと。

酒癖の悪さは何年も前から指摘されていた。感情の起伏が激しく、一旦切れると元に戻れない性格。ある40代の親方は『あの横綱は酔うと手が付けられなくなると聞いていた、。でもまさかこんなことになるとは』と驚いていた。

事件は鳥取巡業を翌日に控えた10月25日の夜に起こった。宴席には日馬富士と貴ノ岩のほか白鵬、鶴竜のモンゴル出身の3横綱や鳥取城北高校相撲部出身の関脇・照ノ富士、日本人力士や関係者ら10人前後が参加。1次会から酒が進み、2次会へ移ると雰囲気が一変した。貴ノ岩は日馬富士から兄弟子に対する挨拶が足りないなどと注意されていた。その時、着物の帯にさしていた貴ノ岩のスマホが鳴った。操作しようとした瞬間に暴行が始まった。日馬富士がテーブルのビール瓶で、近くに座っていた貴ノ岩の頭部を暴打。『人が話をしている時に・・』とい激怒し、血を流して倒れた相手にのし掛かるようにしながら、素手で暴打を繰り返した。カラオケのマイクや曲を入れる端末機、灰皿まで振り上げたという情報もあると言う。横綱よさようなら、の幕だねえ、この事件は『一発でアウト』だ。

一方で、事件勃発から2週間以上たった現在表に出て来た不思議をいぶかる向きも。『一体、貴乃花親方は何をしていたんだろう。傷を見れば土俵で起こったものとは思えないことは明白なのに。それまで隠していた事情がまた別にあるのか』と、相撲業界の隠蔽体質を指摘する声もある。

『強烈な円高でも、来日旅行が激増する豪・中』

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★今日の画像は、NYクリスティーズにより競売にかけられ、510億円という史上最高値で落札された、レオナルド・ダビンチ作の『サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)』と、姫ギキョウ、名称不明のピンクの花、そして私のホームコース牛田山で出会った人達と、山頂から二葉山と広島市内の画像です。落札価格は508億円、この画を落札した人は公表されていません。どこの国のお金持ちか。やっぱ、中東、サウジでしょうかしら。それとも習主席か。報道では、ファンドかな、とも言ってましたが。

★★日本の円は、豪ドル・中国元に対し、強烈な円高が進むにかかわらず、その訪日客数は激増している。1987年に、1豪ドル=101円だったものが、現在89円だから、円は12%も高くなっている。よって、トヨタも三菱もGMも豪州での自動車生産から撤退した。採算に合わないのである。為替から見る限り、訪日旅行が安くはなっていない。実態は、『豪州オーストラリアの1人当たり名目GDPは、30年前に日本の65%にすぎなかった。ところが今やそれは1.5倍に拡大している』ことだ。30年前に比べ、豪州の名目GDPは7.4倍に膨らんだのに、日本はわずか1.5倍。1人当たりで逆転したのも無理はない。

1人当たりの名目GDPが上がれば、一人ひとりの生活レベルが上昇したことになる。所得水準もそれ相応に上がったはずだ。生活がより豊かになった豪州人からすると、多少の円高豪ドル安になっても、日本旅行は安く感じられるだろう。

1980年、1人民元を購入するには160円も必要だった。今や16円ぽっちで買える。中国側から見ると、通貨がこんなに安くなれば海外旅行がべらぼうに高くなり、旅行は出来なくなるはずだ。でも、日本中に、これほどまでに中国人旅行客が増えたのはなぜか。それは大幅な人民元安のお蔭で、中国の名目GDPが30年間で75倍になったからだ。通貨が1/10に減価しても、なお75倍の豊な生活が出来るという勘定になる。豪州旅行者が増えて、北海道などではニセコのコンドミニアムなど、豪州人所有者であふれかえっているのもその理由による。

そう考えると、訪日旅行客が激増した事実を能天気に喜んでばかりはいられない。日本は『日本病』にかかり、生活水準が相対的に落ち込んでいるのだ。あのサッチャー首相就任前の『イギリス病』に陥っていた英国のように。

まさに『生活レベルに差があるが故に全てが安い』との理由で、かつて日本人が大挙してアジアに旅行していたのと同じ感覚で、豪中と事態が逆転したのだ。日本は、名目GDPを伸ばす必要がある。そのためには、小さな政府、メリハリつけた経済政策の施行が必要だ。全体幸福主義を捨て、個人の責任が最優先する社会、そして円高の是正が急務なのである。まったくわかっていないのは自民党である。



90年代の記録的円高時代、政府は『為替は政府の不干渉事項』と、ただただ目先の、小手先の対応しかしなかった。ここは政治力を発揮し、表向きは不干渉でも、裏ではしっかり干渉すべきだったのである。それが『日本の盛衰を決めるポイントだった』のだ。それなのに、ああそれなのに、自民党政権は非効率、不効果の政策ばかりやって、結果1,000兆円の赤字を抱える『貧乏国、日本』を実現させたのである。

このような現実を、この衆院選で野党が厳しく攻撃したであろうか。『アベノミクスなど糞くらえ、中国、豪州のGDPの伸びに日本も追随すべきだった』と、アベノミクスをコケ下す必要があったのだ。たった、2、3年景気の浮揚感があると言って、選挙で自民党に投票した人達、30年後に、日本の現実に直面し、自民の大失政に気付くのだ。その時には、拙者はもうこの世にはいないがね。

そして、何よりも問題なのは『少子高齢化』。30年も前から言われ続けているのに、自民党政権は有効な手立て、インパクトのある政策を施してこなかった。2050年には日本の人口5千万人程度になるという予測もある。一体自民党、安倍政権は何をやってるだろうか。『カケモリ問題』では一生懸命弁解の言葉や、補佐官が会った人の記録も取らないという大ウソを国会で証言し、それをウンウンと頷く安倍君。この国の正義や先見性はどこへ行ったのか、大変悲しい。


★世はEV全盛の感、のメディアのはしゃぎぶり。果たして、そうなのか。2035年時点でも、EVの普及率は5、6%と言う調査もある。EVの普及に一番の難点と思われるのは、充電である。設備の数もさることながら、充電時間が長く、長蛇の列になるのでは。そして都心部のマンションではとても応じきれないかも。と、充電時間を5分ですまされる新しい技術が開発された。それも日本で。しかしコスト面から、日本での実用化は出来なくて、中国でスタートだと。

発明したのは、宇都宮市のベンチャー『エネルギー応用技術研究所』。この技術は、『電力貯蔵式』と呼ばれ、充電施設に設置した大型蓄電池にあらかじめ電力を溜めておくのが特徴だ。これにより、複数のEVを5分間で一気に充電出来る。今、日本で一般的に使われている充電方式とは全く異なる方式で、そのため設備費に大きな費用が掛かるという具合だ。それにしても技術の進歩はすごいねえ。


★来年のことを言えば、鬼が笑うかも知れないが、来年4月から放送予定のNHKの朝ドラ『半分、青い。』の撮影が岐阜県東濃地方を中心に進んでいるそうだ。ヒロインを演じる俳優の『永野芽郁メイ(18)』は、報道陣の取材に応じて、『リラックスして楽しく撮影出来ている』と近況を語った。『半分、青い。』は、危なっかしくもバイタリティーあふれるヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるという物語。

岐阜近郊での撮影は11月半ばまで続くが、恵那、中津川、土岐、多治見など東濃5市のほか、愛知県でも予定されている。この東濃の町の名前を聞き、おっと、と思い出した。拙者が9月、木曽駒ヶ岳に登頂した際、名古屋からバスで木曽駒の麓、駒ヶ根に向かったが、この途中中央高速が通過した町々なのだ。特に恵那市には、北に大きな山があって、なんとトンネルの長さが7.6キロ、高速道路で全国7番目の長さだと。驚いたねえ、この時は。本当になが~いトンネルで、過去に体験したことのない長さだった。貴重な体験をさせてもらった中央高速恵那トンネルの近くで撮影が行われていると聞くと、なんか親近感が沸いてきて、放映が楽しみになってくる。物語も面白そうだ。


★ジョギングブームが全世界に広がって、その時なぜかいち早く価値判断の揺れを嗅ぎとったザ・バンドの引き際が今だにうらやましくてならない。眼に見えぬ価格破壊の流れは、その年からすでに起きていたのだ。が、私は『姫』との別離に未練たらしく、潔くなかった。その報いは後から手ひどい形で被るのだが。この時こそ高級クラブをいわれる商売の最初の見切り時だったと思う。高級という表現はじりじり後退し、銀座は少しずつステータスを失ってうすぼんやりとセピアの時代の埃を被り始めていた。片や五木ひろしの仕事は順風満帆で、『夜空に響く男泣き』のキャプションと共に本人念願のレコード大賞を『夜空』で受賞。中条きよし『うそ』がミリオンセラーに、『千曲川』や、真木ひでとの『夢よもう一度』などを挟んで、八代亜紀が『もう一度逢いたい』で最優秀歌唱賞を射止めた。82年『貢ぐ女』で直木賞候補になり、83年『弥次郎兵衛』で二度目の候補。続けて見事落選したが、84年に『プライベート・ライブ』で吉川英治文学新人賞、85年上期に『演歌の虫』『老梅』で、第93回直木賞を受賞した。六本木飯倉に『フリーウェイ』を設立。作詞とエッセイ、その他の執筆パートの全てを受け持ってくれるようになったS君を、姫の最後の海外旅行にも無理に参加させていた。


だが私はにこにこと何食わぬ笑顔を振りまきつつ、頭の中で『ラスト・ワルツ』のメロディをリピートしてやめたい、やめたいと心底願っていた。ホステスの給料は天井知らずで上がり続け、日給10万円の声すらちらほらしていた。客の勘定も、1人5万円前後から、少し気を許して飲むと楽に10万円は超える。火災で幽霊ビルになったホテルニュージャパン。赤坂にあるスタジオにラジオのレギュラーを持って通っていた。今夜中に書かなければならない原稿が常時溜まっていた。後ろ髪を引かれながらも銀座に背を向け、その言うに言われない後ろめたさは、1993年5月の末日、完全に『姫』の経営権を手放す時まで続いた。私に残ったのは銀行に残った7千万円の借金と、銀座のギャラリー。37年か、37年はいかにも長すぎた。この年6月、コンビの猪俣公章氏を亡くした。3カ月後の9月、ハナ肇氏死去。『姫』と別れ、親友を失い、長年の知人を見送った93年。1994年、10月1日。『株式会社姫』は登記上も正式に解散して、世話になったGもNも各々新会社を設立。『姫』の文字は六丁目の細長い看板にのみ残って、切ない灯りを点し続けていた。(参考:山口洋子著『ザ・ラスト・ワルツ』)


★★驚いたねえ、マンガの神様、仏様『手塚治虫さん』。亡くなって19年。だが手塚作品はみんなに愛されて。アトムが有名だよね。それで、売れている本はというと、何と.屮薀奪ジャック、火の鳥、E艦咼▲肇燹△世修Δ澄E艦咼▲肇爐誕生したのは、1952年、手塚はことのほか力を入れ、アニメまで作った。当時治虫軍団は500人にも達し、付近の商店街がとても潤ったと商店主達は思い出を語る。しかし、その手塚治虫がアニメのため借財をし、4億円の不渡り手形を出して破綻した。世はアトムのようなマンガ時代から、劇画の時代に移っていた。手塚の勢いは最低の状態に没したのである。

当時、漫画世界を風靡したのは週刊少年漫画雑誌だった。ジャンプ、マガジン・・。これらが150万分の発刊を誇る中、一人チャンピオンは50万分と低位に泣いていた。そこに、手塚と十数年の付き合いのある壁村編集長が登場した。新しく、手塚の新風を吹き込む作品を手がけた。題して『アウトローの天才外科医、ブラック・ジャック』。手塚が医師であり、そん知識とヒューマニズム、リアルな世界を描く。発足4週間の反応を見て、途中で打ち切りの歯止めもあった。打ち出しは『手塚治虫、漫画人生30周年記念』。手塚はこの作品に『手塚哲学』を織り込んだ。ジャンプの当時編集長は語る、『やられた、と思ったねえ。医師が主人公で、大人の物語を少年雑誌に出すなんて突飛だった』。命と医療に正面から取り組んだこの漫画は少年少女達に高い感性を与え、のみならず大人、また医学生、現役医師にまで影響を及ぼす社会的な作品となった。画風は、当時の流行の最中にあった『劇画』の手法を取り入れた。医療とは何か、医者に求められるものは何か。戦争をかいくぐった手塚は、あの無意味で国民を苦しめた戦争を憎んだ。結果、チャンピオンは上位雑誌に上昇し、手塚は復活した。

当時若き映画監督・大林宣彦はこれを映画化した。ブラック・ジャックには宍戸錠が主演した。が、興行的には失敗だった。映画監督や映像関係の仕事に携わる、治虫の長男手塚真は語る。『オヤジはこっそりと、何度もこの映画を見に映画館に通っていた』と。手塚治虫はこの作品をもって、漫画人人生の終着駅としたのである。


★サッカー日本代表が、ブラジルに1-3で負けたのは仕方ないと思う。が、次にベルギーに0-1で負けている。世界ランク5位のベルギー、44位の日本と言ってしまえばそれまでだけど、一体日本のサッカーは何故弱いんだろうか。国民1,000万人のベルギーと1億3千万人の人口を抱える日本。何がどう違うのだろうかなあ。サッカーの歴史が違うと言われればそうかもしれないが、釜本御大など、俺が、俺がの時代もあっただろうに。まあ、13億人の中国でもW杯に出れないのだから、やっぱ伝統かねえ。血液の中のDNAが全く入れ替わらないとダメなんだねえ。悲しい。


★長野県伊那市の山あいの集落に住むお年寄り。赤松の林を20ヵ所ほど持っている。目的は『マツタケ』。黄金の実りだ。彼は若いとき、東京の野菜市場に勤務した。そこで見た光景で一番驚いたのはマツタケに値がついて売られていること。自分の古里、伊那では掃いて捨てるほど穫れるのに。仕事を辞め、故郷に帰ってから、彼の奮闘が始まった。マツタケの育成について研究を始めたのだ。まず、マツタケは痩せた地面でないと生えないことを発見。マツバの落ち葉や枯葉などが養分として土地に吸われると、マツタケが生えにくくなる。そのため、毎年落ち葉を苅り集め、地面を清潔にして、土地を肥やさないように手を加えた。その次に、マツタケが生えやすい環境を研究し、その主要なものに、松の根の先にある細根にあることを突き止めた。そのため、丁寧に松の根の先を切断し、刺激を加え、細根がたくさん出るようにし向けた。その結果、この30年間毎年3トンのマツタケを出荷するまでになった。はたして3トンのマツタケの相場は、と調べると、中程度の中つぼみのマツタケで『1kg=6万円』と。なら、3トンでは一体いくらになるのか。算術が得意な人は計算してみて。本当のこんなに儲かるものかしら、と驚くが、30年積み重ねたマツタケ栽培法は伊達ではないのだねえ。年に1億円をはるかに凌ぐ売上とは本当に驚いた。人の行く裏に花道あり、だなあ。      


★すごいねえ、カープ。日本シリーズ進出は逃したが、ベストナインになんと5名も。初受賞の捕手会沢、菊池二塁手、田中遊撃手に加え、2年連続3回目の丸外車手、2年連続2度目となる鈴木外野手。球団として5人選出されたのは2年連続4度目となる。投手は菅野、その外では横浜のロペス、筒香、宮崎が選ばれた。

『強烈な円高でも、来日旅行が激増する豪・中』

★今日の画像は、NYクリスティーズにより競売にかけられ、510億円という史上最高値で落札された、レオナルド・ダビンチ作の『サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)』と、姫ギキョウ、名称不明のピンクの花、そして私のホームコース牛田山で出会った人達と、山頂から二葉山と広島市内の画像です。落札価格は508億円、この画を落札した人は公表されていません。どこの国のお金持ちか。やっぱ、中東、サウジでしょうかしら。それとも習主席か。報道では、ファンドかな、とも言ってましたが。

★★日本の円は、豪ドル・中国元に対し、強烈な円高が進むにかかわらず、その訪日客数は激増している。1987年に、1豪ドル=101円だったものが、現在89円だから、円は12%も高くなっている。よって、トヨタも三菱もGMも豪州での自動車生産から撤退した。採算に合わないのである。為替から見る限り、訪日旅行が安くはなっていない。実態は、『豪州オーストラリアの1人当たり名目GDPは、30年前に日本の65%にすぎなかった。ところが今やそれは1.5倍に拡大している』ことだ。30年前に比べ、豪州の名目GDPは7.4倍に膨らんだのに、日本はわずか1.5倍。1人当たりで逆転したのも無理はない。

1人当たりの名目GDPが上がれば、一人ひとりの生活レベルが上昇したことになる。所得水準もそれ相応に上がったはずだ。生活がより豊かになった豪州人からすると、多少の円高豪ドル安になっても、日本旅行は安く感じられるだろう。

1980年、1人民元を購入するには160円も必要だった。今や16円ぽっちで買える。中国側から見ると、通貨がこんなに安くなれば海外旅行がべらぼうに高くなり、旅行は出来なくなるはずだ。でも、日本中に、これほどまでに中国人旅行客が増えたのはなぜか。それは大幅な人民元安のお蔭で、中国の名目GDPが30年間で75倍になったからだ。通貨が1/10に減価しても、なお75倍の豊な生活が出来るという勘定になる。豪州旅行者が増えて、北海道などではニセコのコンドミニアムなど、豪州人所有者であふれかえっているのもその理由による。

そう考えると、訪日旅行客が激増した事実を能天気に喜んでばかりはいられない。日本は『日本病』にかかり、生活水準が相対的に落ち込んでいるのだ。あのサッチャー首相就任前の『イギリス病』に陥っていた英国のように。

まさに『生活レベルに差があるが故に全てが安い』との理由で、かつて日本人が大挙してアジアに旅行していたのと同じ感覚で、豪中と事態が逆転したのだ。日本は、名目GDPを伸ばす必要がある。そのためには、小さな政府、メリハリつけた経済政策の施行が必要だ。全体幸福主義を捨て、個人の責任が最優先する社会、そして円高の是正が急務なのである。まったくわかっていないのは自民党である。



90年代の記録的円高時代、政府は『為替は政府の不干渉事項』と、ただただ目先の、小手先の対応しかしなかった。ここは政治力を発揮し、表向きは不干渉でも、裏ではしっかり干渉すべきだったのである。それが『日本の盛衰を決めるポイントだった』のだ。それなのに、ああそれなのに、自民党政権は非効率、不効果の政策ばかりやって、結果1,000兆円の赤字を抱える『貧乏国、日本』を実現させたのである。

このような現実を、この衆院選で野党が厳しく攻撃したであろうか。『アベノミクスなど糞くらえ、中国、豪州のGDPの伸びに日本も追随すべきだった』と、アベノミクスをコケ下す必要があったのだ。たった、2、3年景気の浮揚感があると言って、選挙で自民党に投票した人達、30年後に、日本の現実に直面し、自民の大失政に気付くのだ。その時には、拙者はもうこの世にはいないがね。

そして、何よりも問題なのは『少子高齢化』。30年も前から言われ続けているのに、自民党政権は有効な手立て、インパクトのある政策を施してこなかった。2050年には日本の人口5千万人程度になるという予測もある。一体自民党、安倍政権は何をやってるだろうか。『カケモリ問題』では一生懸命弁解の言葉や、補佐官が会った人の記録も取らないという大ウソを国会で証言し、それをウンウンと頷く安倍君。この国の正義や先見性はどこへ行ったのか、大変悲しい。


★世はEV全盛の感、のメディアのはしゃぎぶり。果たして、そうなのか。2035年時点でも、EVの普及率は5、6%と言う調査もある。EVの普及に一番の難点と思われるのは、充電である。設備の数もさることながら、充電時間が長く、長蛇の列になるのでは。そして都心部のマンションではとても応じきれないかも。と、充電時間を5分ですまされる新しい技術が開発された。それも日本で。しかしコスト面から、日本での実用化は出来なくて、中国でスタートだと。

発明したのは、宇都宮市のベンチャー『エネルギー応用技術研究所』。この技術は、『電力貯蔵式』と呼ばれ、充電施設に設置した大型蓄電池にあらかじめ電力を溜めておくのが特徴だ。これにより、複数のEVを5分間で一気に充電出来る。今、日本で一般的に使われている充電方式とは全く異なる方式で、そのため設備費に大きな費用が掛かるという具合だ。それにしても技術の進歩はすごいねえ。


★来年のことを言えば、鬼が笑うかも知れないが、来年4月から放送予定のNHKの朝ドラ『半分、青い。』の撮影が岐阜県東濃地方を中心に進んでいるそうだ。ヒロインを演じる俳優の『永野芽郁メイ(18)』は、報道陣の取材に応じて、『リラックスして楽しく撮影出来ている』と近況を語った。『半分、青い。』は、危なっかしくもバイタリティーあふれるヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるという物語。

岐阜近郊での撮影は11月半ばまで続くが、恵那、中津川、土岐、多治見など東濃5市のほか、愛知県でも予定されている。この東濃の町の名前を聞き、おっと、と思い出した。拙者が9月、木曽駒ヶ岳に登頂した際、名古屋からバスで木曽駒の麓、駒ヶ根に向かったが、この途中中央高速が通過した町々なのだ。特に恵那市には、北に大きな山があって、なんとトンネルの長さが7.6キロ、高速道路で全国7番目の長さだと。驚いたねえ、この時は。本当になが~いトンネルで、過去に体験したことのない長さだった。貴重な体験をさせてもらった中央高速恵那トンネルの近くで撮影が行われていると聞くと、なんか親近感が沸いてきて、放映が楽しみになってくる。物語も面白そうだ。


★ジョギングブームが全世界に広がって、その時なぜかいち早く価値判断の揺れを嗅ぎとったザ・バンドの引き際が今だにうらやましくてならない。眼に見えぬ価格破壊の流れは、その年からすでに起きていたのだ。が、私は『姫』との別離に未練たらしく、潔くなかった。その報いは後から手ひどい形で被るのだが。この時こそ高級クラブをいわれる商売の最初の見切り時だったと思う。高級という表現はじりじり後退し、銀座は少しずつステータスを失ってうすぼんやりとセピアの時代の埃を被り始めていた。片や五木ひろしの仕事は順風満帆で、『夜空に響く男泣き』のキャプションと共に本人念願のレコード大賞を『夜空』で受賞。中条きよし『うそ』がミリオンセラーに、『千曲川』や、真木ひでとの『夢よもう一度』などを挟んで、八代亜紀が『もう一度逢いたい』で最優秀歌唱賞を射止めた。82年『貢ぐ女』で直木賞候補になり、83年『弥次郎兵衛』で二度目の候補。続けて見事落選したが、84年に『プライベート・ライブ』で吉川英治文学新人賞、85年上期に『演歌の虫』『老梅』で、第93回直木賞を受賞した。六本木飯倉に『フリーウェイ』を設立。作詞とエッセイ、その他の執筆パートの全てを受け持ってくれるようになったS君を、姫の最後の海外旅行にも無理に参加させていた。


だが私はにこにこと何食わぬ笑顔を振りまきつつ、頭の中で『ラスト・ワルツ』のメロディをリピートしてやめたい、やめたいと心底願っていた。ホステスの給料は天井知らずで上がり続け、日給10万円の声すらちらほらしていた。客の勘定も、1人5万円前後から、少し気を許して飲むと楽に10万円は超える。火災で幽霊ビルになったホテルニュージャパン。赤坂にあるスタジオにラジオのレギュラーを持って通っていた。今夜中に書かなければならない原稿が常時溜まっていた。後ろ髪を引かれながらも銀座に背を向け、その言うに言われない後ろめたさは、1993年5月の末日、完全に『姫』の経営権を手放す時まで続いた。私に残ったのは銀行に残った7千万円の借金と、銀座のギャラリー。37年か、37年はいかにも長すぎた。この年6月、コンビの猪俣公章氏を亡くした。3カ月後の9月、ハナ肇氏死去。『姫』と別れ、親友を失い、長年の知人を見送った93年。1994年、10月1日。『株式会社姫』は登記上も正式に解散して、世話になったGもNも各々新会社を設立。『姫』の文字は六丁目の細長い看板にのみ残って、切ない灯りを点し続けていた。(参考:山口洋子著『ザ・ラスト・ワルツ』)


★★驚いたねえ、マンガの神様、仏様『手塚治虫さん』。亡くなって19年。だが手塚作品はみんなに愛されて。アトムが有名だよね。それで、売れている本はというと、何と.屮薀奪ジャック、火の鳥、E艦咼▲肇燹△世修Δ澄E艦咼▲肇爐誕生したのは、1952年、手塚はことのほか力を入れ、アニメまで作った。当時治虫軍団は500人にも達し、付近の商店街がとても潤ったと商店主達は思い出を語る。しかし、その手塚治虫がアニメのため借財をし、4億円の不渡り手形を出して破綻した。世はアトムのようなマンガ時代から、劇画の時代に移っていた。手塚の勢いは最低の状態に没したのである。

当時、漫画世界を風靡したのは週刊少年漫画雑誌だった。ジャンプ、マガジン・・。これらが150万分の発刊を誇る中、一人チャンピオンは50万分と低位に泣いていた。そこに、手塚と十数年の付き合いのある壁村編集長が登場した。新しく、手塚の新風を吹き込む作品を手がけた。題して『アウトローの天才外科医、ブラック・ジャック』。手塚が医師であり、そん知識とヒューマニズム、リアルな世界を描く。発足4週間の反応を見て、途中で打ち切りの歯止めもあった。打ち出しは『手塚治虫、漫画人生30周年記念』。手塚はこの作品に『手塚哲学』を織り込んだ。ジャンプの当時編集長は語る、『やられた、と思ったねえ。医師が主人公で、大人の物語を少年雑誌に出すなんて突飛だった』。命と医療に正面から取り組んだこの漫画は少年少女達に高い感性を与え、のみならず大人、また医学生、現役医師にまで影響を及ぼす社会的な作品となった。画風は、当時の流行の最中にあった『劇画』の手法を取り入れた。医療とは何か、医者に求められるものは何か。戦争をかいくぐった手塚は、あの無意味で国民を苦しめた戦争を憎んだ。結果、チャンピオンは上位雑誌に上昇し、手塚は復活した。

当時若き映画監督・大林宣彦はこれを映画化した。ブラック・ジャックには宍戸錠が主演した。が、興行的には失敗だった。映画監督や映像関係の仕事に携わる、治虫の長男手塚真は語る。『オヤジはこっそりと、何度もこの映画を見に映画館に通っていた』と。手塚治虫はこの作品をもって、漫画人人生の終着駅としたのである。


★サッカー日本代表が、ブラジルに1-3で負けたのは仕方ないと思う。が、次にベルギーに0-1で負けている。世界ランク5位のベルギー、44位の日本と言ってしまえばそれまでだけど、一体日本のサッカーは何故弱いんだろうか。国民1,000万人のベルギーと1億3千万人の人口を抱える日本。何がどう違うのだろうかなあ。サッカーの歴史が違うと言われればそうかもしれないが、釜本御大など、俺が、俺がの時代もあっただろうに。まあ、13億人の中国でもW杯に出れないのだから、やっぱ伝統かねえ。血液の中のDNAが全く入れ替わらないとダメなんだねえ。悲しい。


★長野県伊那市の山あいの集落に住むお年寄り。赤松の林を20ヵ所ほど持っている。目的は『マツタケ』。黄金の実りだ。彼は若いとき、東京の野菜市場に勤務した。そこで見た光景で一番驚いたのはマツタケに値がついて売られていること。自分の古里、伊那では掃いて捨てるほど穫れるのに。仕事を辞め、故郷に帰ってから、彼の奮闘が始まった。マツタケの育成について研究を始めたのだ。まず、マツタケは痩せた地面でないと生えないことを発見。マツバの落ち葉や枯葉などが養分として土地に吸われると、マツタケが生えにくくなる。そのため、毎年落ち葉を苅り集め、地面を清潔にして、土地を肥やさないように手を加えた。その次に、マツタケが生えやすい環境を研究し、その主要なものに、松の根の先にある細根にあることを突き止めた。そのため、丁寧に松の根の先を切断し、刺激を加え、細根がたくさん出るようにし向けた。その結果、この30年間毎年3トンのマツタケを出荷するまでになった。はたして3トンのマツタケの相場は、と調べると、中程度の中つぼみのマツタケで『1kg=6万円』と。なら、3トンでは一体いくらになるのか。算術が得意な人は計算してみて。本当のこんなに儲かるものかしら、と驚くが、30年積み重ねたマツタケ栽培法は伊達ではないのだねえ。年に1億円をはるかに凌ぐ売上とは本当に驚いた。人の行く裏に花道あり、だなあ。      


★すごいねえ、カープ。日本シリーズ進出は逃したが、ベストナインになんと5名も。初受賞の捕手会沢、菊池二塁手、田中遊撃手に加え、2年連続3回目の丸外車手、2年連続2度目となる鈴木外野手。球団として5人選出されたのは2年連続4度目となる。投手は菅野、その外では横浜のロペス、筒香、宮崎が選ばれた。

『五輪も豊洲も湾岸際、限りなきコスト増、ナゼ』

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★今日の画像は、英BBC政策で人気を博した長編連即ドラマ『第一容疑者・女性捜査官テニスン』の新米時代の物語を演じた『ステファニー・マティーニ』と、黄色い名花・ビヨウヤナギ、キンシバイ、そして純白のアマリリス、です。白いアマリリス、まことに結構ですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

『第一容疑者』はアカデミー賞受賞女優『ヘレン・ミレン』が主演し、好演を博した。ショートの連続ドラマながら、『ステファニー・マティーニ』も、なかなかの好演で、ドラマは人気化した。

★★混迷が続く、東京都の豊洲市場、五輪施設問題。都政改革本部特別顧問の『上山信一さん』はこの状況を次のように解説する。

豊洲市も五輪の施設も極端に高価なハコモノ建設の話だ。特に豊洲は、いくら規模が大きく土壌汚染があったとしても5,800億円もかかるのは不思議。一つの県の年間予算に匹敵する。どうやったら使えるのか。計画から工事までの全てが不透明。どこかにお金が消えたと思われても仕方がない。

もう一つは湾岸開発の視点。豊洲も五輪施設も、都は埋め立て地に建てたがった。確かに移転計画当時はトラックのために広大な場所が必要とされた。でも今やインターネットで売買出来るし、物流基地は郊外でもいい。民間企業なら築地は残して観光名所に改造するかも知れない。

都には、ひたすら海を埋め立てて開発事業を続けたいという衝動と組織の慣性があるのだろう。江戸時代からのDNAかも知れない。それが豊洲や五輪施設を造らせている気がする。とにかく海を埋め、何かを建てる。惜しげもなく金を使うことが自己目的化しているように見える。

石原慎太郎さん以降、歴代の知事が組織をきちんと管理してこなかった。ガバナンスと情報公開の不足だ。部下に全部まかせ、議会ともなあなあで、トップが事業のをチェックしなかった。お金があるから、利害調整もあまり必要なかったのだろう。ほかの自治体では20年前くらいからお金がなくなり、首長が『あきらめてください』と頭を下げて調整して回った。その中で情報公開が進み、住民の意識も上がった。でも東京都は違った。

いずれ東京都も人口が減少に転じる。超高齢化社会の時代に合わせて、当然変えていかないといけない。都庁の最初の印象は『現状肯定ばかり』だ。五輪の問題で言えば、小池さんから『一体いくらコストがかかるのか、本当にあれだけの施設が必要か』という問いが与えられた。それで都の担当部署をヒアリングすると、答はいつも同じ。『IOCとの守秘義務があって話せない』『資料は出せない』『議会に説明したことは変えられない』・・・。公務員が保守的なことには驚かないが、都民への負担や情報公開の意識が薄いと気づいた。


顧問という立場で扱った、五輪の問題はかなり特殊だった。都には組織委員会の出費を管理する権限がない。ところが赤字は全部負担させられる。IOCとの協約の中でゆがんだ構造になっている。その中でコストを下げるには、タフな交渉力と積極的な情報公開が必要だ。だから、知事の指示で国際会議に出て交渉したり、必要な時には記者会見もした。こうした手法は『劇場型』とも呼ばれるが、五輪の予算は知事のガバナンスがきかない特殊な案件だった。だから、何でも情報公開するしかないと考えた。そうしたら、『2兆円も、3兆円もかかるのはおかしい』とみんなが合唱し始めた。そうだと私も思うし、客席の人も言う。五輪施設の海の森を例に挙げると、都の資料には年間35万人が来て賑わうとある。でも本当に年間30回も大会が誘致できるのか。他の競技会場と競合しないのか。過去の事例と今後の計画を出してくれ、と言うと、あれは競技団体側の努力目標だった、という具合。

自ら『改革屋』を自称するが、官から民へ、そして国から自治体への分権化が必要だ。役所の仕事のうち、株式会社や財団など独立した経営組織に任せた方がいい分野はまだまだ多い。分権化とは、中央集権体制の見直しだ。産業構造も各地域に合ったものにしていく。だから、私は一番独立できそうな大阪の改革を手伝ってきた。中央政府が全国を引っ張る仕組みはもう時代遅れなのだ。


★面白いねえ、共産党『志位委員長』が、トランプ大統領の晩餐会に招待されなかったことを批判している。これまでブッシュ大統領の晩餐会には招かれたと。この晩餐会には野党党首は招かれなかった。が、共産党は、党の要領に『日米同盟の破棄』を掲げているが、それでも晩餐会には出たかったのかねえ、志位委員長は。本当に面白い話だ。

★プロ野球、来季から新ルールが。今まで、ホームでのクロスプレー、きわどいホームランには4審判によるレビューが行われていたが、来季からは判定に異議を申し立てる、『リクエスト』が1試合、2回まで認められる。そして、ホーム以外の塁でのアウト、セーフの再審査も加わった。特に1塁でのクロスプレーで、審判の視覚から外れて、間違ったジャッジが何度となくあったので、これは大変進歩したということになる。が、大リーグが行うリクエストは、球場審判の判断ではなく、NYのセンターが判定を行うという素晴らしいシステム。日本のプロ野球も早くこれに準じたシステムにして欲しいねえ。


★免許更新に先立ち、高齢者講習の案内が来た。費用4,650円、高い。広島市内の中国自動車学校に予約し、出かけた。ロビーで時間待機。ふと目に止まったのは、漫画の本立て。6本あった。1箱に150冊程度入っている。まあ、手にとってみるか、となぞらえた。が、なんとこの1,000冊のマンガ本、拙者が知っている題目の本は一冊もなかった。時代は変わった、と感じざるを得なかったねえ、全く。講習は、例の痴ほう症で事故を起こしたことを防ぐため。まあ、いい方は悪いが、たった10人程度の事故犯人のために、何百万人もの高齢者が教習所に通うとは、まったくもって理不尽だと思うねえ。自分で痴ほう症の人は、免許を返納すれば済むことだ。が、痴ほう症の人はそんな理屈はわかんないんだから仕方ないか。実技があった。何も問題なかったが、一点、クランクではちょっと脱輪しかけたねえ。難しかった。(笑)


★登山ブームを反映して、テレビでトレッキングの番組が多くなっている。しかも毎年、アルプス、アルプスで、品を変える工夫が随所に。今年の特徴は『沢登り』、つまり谷間の小川=沢を登る、しかも女性が登るというのが特徴に見える。NHKで紅葉のアルプスをやっていたが、白馬の巻で、大雪渓か栂池高原のどちらのルートかと見ていると、栂池高原ルートだと。なら白馬乗鞍を超えるのか、なと。ところがどっこい、ロープウエイで高原にたどり着いたら、林の中へ。そして谷に降りて沢登り。勿論ガイド付きではあるが、主役は女性タレント。かなりの水量があり、途中で毛針によるイワナ釣りなどを楽しんでいた。普通の人はこの沢登りは出来ないから、なかなかの映像であった。毎年同じシーンでは芸がないからなあ。それにしてもすごい登山ブームだねえ。



★J1残り試合3試合。サンフレは降格圏の17位。まさに崖っぷち。降格になれば、3度目の不祥事。18日の相手は神戸。やや調子を落としている神戸に、サンフレは腹をくくったプレー。稲垣とパトリックのヘッドで2―1で勝利。甲府が負けたので、15位に。が、甲府との勝点差は2.のこり試合2、まだまだ油断はできない。

結局、サンフレの不振は、一昨年ブレークしたドウグラスが中東に引き抜かれ、その穴埋めのロペスの出来がよくないこと。ドウグラスの半分の力しかない。加えて、今期補充した工藤、稲垣が働かない。稲垣などPK献上、OGとまるで疫病神。このような布陣を決定した責任者は、シーズン後、責任を取るべきだ、ね。

『林業再生①、木目や香を売り物に。高級家具、海外で新市場』

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★今日の画像は、青森県十和田市の蔦沼の黄葉と、今話題の『いきなり!ステーキ』広島中央通店です。ものの試しに、ランチ300g『ワイルドステーキ』をライスレス、レアで食した。普通のレストランではステーキとは、150gか200gだから、300gはヘビー。肉は並だろう。レアのためなかなか歯にまつわりついて、食べにくかった。付近のステーキ店では、サーロイン300gが単品で3,150円だったから、やっぱり安いとは言える。店はまさにラーメン店並の狭い設置で、私は立ち食いテーブルで食べた。近く、もう一度行って、メディアムで食してみたい。ボリュームは満点で、食べがいがある。まあ、レストランというより、食堂だなあ。現在このチェーン、全国で250店だそうだが、2年以内に500店にすると、気合いが入っている。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★森林は山がちな中国地方において有数の天然資源だ。この資源を糧とした林業が今、大きく様変わりしている。新しい市場や売り方を模索し、地域の独自性を生かす動きが加速。後継者育成や新エネルギー、新建材の利用も進む。中国地方はかつて林業が地域の飛躍に大きく貢献した。林業再生は地域のアイデンティティーを取り戻す取り組みの一つでもある。

韓国ソウル市中心部から南ニ20キロ。高所得者層が多く暮らす城南市盆唐区に昨年8月、ヒノキの素材生産量日本一を誇る岡山県の関係者らが1軒のアンテナショップを開いた。運営主体は津山市綜合木材市場や製材会社などで構成する美作材輸出振興協議会。内装用壁材や家具などを展示即売する。

韓国では勉強する子供の癒しとして、香が良くリラックス効果が高いとされる日本産ヒノキの人気が高まっている。アンテナショップで狙うのは商慣習や大工の意識、現地の需要の把握。着目するのは韓国の伝統的家屋『韓家カライエ』だ。韓家では日本家屋の6~7倍の木材が必要と言われる。内装材、構造材に美作産ヒノキが入り込めばアジアで美作ブランドを確立出来ると期待する。

山陰の気候が生み出す木質に目を付けたヴェンチャー企業が鳥取市で立ち上がった。県産木材の一枚板テーブルの製造販売を手掛ける『TAICHIROタイチロー』だ。起業したのは外資系企業を退職した後にUターンした28歳の『坂口祐貴社長』。県産材に魅せられ原木を買い集めていた現取締役の沢太一氏と出会ったのがきっかけ。鳥取は日照時間が短く、寒温差も大きいため、木目が密に育つ木材が多い。『エネルギーが詰まっていると感じた』と坂口社長。木目の美しさを生かしたテーブルの魅力で、国内外の富裕層を開拓していく考えだ。

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良い間伐材は建具や床材に、それ以外はエネルギー源に―。岡山県東部の西粟倉村ではかつてのサイクルが再び回り始めている。担い手は西栗倉・森の学校など移住者らが立ち上げた企業だ。若者達が外部の視点で伝統的な地域の営みの再興を目指す。

地域の間伐材を使って開発されたフローリング床材は年間3万枚売れるヒット商品になった。『Iターンの人が起業してくれたことなどで、木材の搬出量が10倍に増えた』(西粟倉村)。地域の観光資源を生かす動きも進む。木工加工の『須山木材』(出雲市)は2015年秋、出雲大社の知名度を生かした『出雲神棚』を商品化した。島根県産のヒノキを材料に使い、しめ縄や塩も島根県産にこだわった。杉の風合いを楽しめる、端材を使った壁材『出雲レリーフ』も開発した。

新市場開拓は林業の苦境と表裏一体。森林面積が町の93%を占め、林業が主要産業の鳥取県智頭町の寺谷町長は『昔は木一本切って売れば、一年暮らせたがもうそんな時代ではない』と指摘する。その上で『森に新たな付加価値を見出し、実践して行くしかない』と話す。『地域性』はその有力な候補だ。


★自動車評論家の国沢光宏さんが、EVについて、理念、理屈は判るけど、現実初代リーフの中古車なんてクズものだ、ボロンチョンにブログに書いておられた。私は、EVは電池が疲弊し、取り換えが必要になったらどうするのか、という点に問題意識を感じている。国交省に聞くも、なしのつぶて。日産に聞いたら、11万キロまで整備保証をすると。以後取り替えは自費になるが、どうやらEVの電池を載せ替えたら、60万円以上になるらしい。

ふと気づいて、中古車価格を調べてみた。
 リーフ2013製 新車価格357万円  中古車販売価格40万円 その差 –-317万円
 デミオ1300 2010年製 新車価格118万円 中古車販売価格 40万円 その差–-78万円
リーフは国庫助成金があったから、ユーザーの負担は少し減るだろうが、この落差。EVを書き殴り、満面の報道をするメディアはユーザーの立場にたったスタンスを取ってほしいねえ。とにかく現在のEVの電池寿命では、とてもガソリンエンジンに勝てない、ということが中古車価格で明確になっている。この中古車価格はネットのカーセンサーで調べた。もっとユーザーリスクを減す努力が必要だねえ、EVは。

中国がEVのイニシアティブを取ろうと躍起になっている。が、中国を走る2億台の車が全部EVになったら、その充電用だけで中国の電気供給力ではパンクするなあ。一体このインフラ充足をどう考えているのかしら、不思議だ。


★一体相撲業界はどうなっているんだろうか。貴ノ岩の障害事件に関し、相撲協会が貴乃花親方から実情聴取の通知をしたら、貴乃花親方は『応じられません』と。警察に一切の処理判断をまかせている、という判断だろうが、すくなくとも相撲協会の下部団体である貴乃花部屋は指示に従うべきだと思うねえ。相撲業界の常識は、世間の非常識なり、だな。


★今朝、大阪から夜行便で帰広。兵庫県立美術館の『大エルミタージュ展』、京都国立博物館の『エルミタージュ展』を軸に、六甲トレッキング、京都紅葉、ライトアップ巡りなど楽しんできた。京都ではここ最近自転車を借りて動くのが習慣になった。今回は市内だけでなく、遠く宇治平等院までで変えた。遠かったねえ。詳細は別途報告。一番の印象は、六甲トレッキングの『須磨アルプス』。低山里山なれど、すごい岩場だった。特の馬の背というやせた幅1mくらいの尾根道は迫力があった。それと京都国立角物館の国宝展、二条城のライトアップ。

全国800点の国宝のうち200点余りが展示されると言うことで、大人気。平日13時頃行ったら、切符を買って入場出来るまで、2時間以上と。館内は芋の子を洗うような混雑ぶりが想像されたので、出直し、翌日朝一番に訪れた。開館45分前に並んだが、すでに1,000人程度が列を。最初の人は7時から並んだというから、開館9時半まで1時間半。しかし昼間の2時間待ちと、館内の混雑ぶりをみれば、これは正解だったねえ。私が退館した時、場内は一重二十重の人の群れで、展示物より人の頭しか見られない状況だったような感じ。すごい人気ぶりだった。


★毎年健康診断で、血糖値が高い、高いと注意を受けていた。そこで、食事パターンを変え、ランチは野菜スープ、夜食もでんぷん類を極力避ける内容に改めた。そして、血糖値計測器を購入し、週一回のチェックを始めた。1年経った。食事後2時間で、150とか180などと示していた数値が現在120前後で安定している。食事後の数字での数字の上限基準は140だから、血糖値セーフの範疇に。

ところがこの血糖値測定器は、測定検査紙が消耗品で50枚、3,500円もする。なんとか工夫はないものかと、アメリカの通販ネット『ebay』をチェックしたら、100枚で2,400円、インド発送、配送料無料と。なんでインドなのかわからないが、この測定器はアメリカ企業が商品化しているもの。検査紙はインドで作っているのかも。そのオーダー試験紙が今朝届いた。早速テスト検査をしたら、血糖値食事後1時間で129と出て、試験紙が無事使えることと、血糖値が安全圏にあることが確認できた。すごい世の中になったものだ。自宅で簡単に血糖値が測れるのだから。

『林業再生②、自分の近くにある木を使う。この発想を若い世代に教えることが大切』

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★今日の画像は、2016年の『ミス東大・篠原梨菜さん』と、秀麗なるガザニアです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。昨日から開催中の今年の東大駒場祭、今年のミス東大はだれがなるのか注目を浴びています。美人秀才ってすごいですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★『山の中で体を使うのは気持ちがいい』。島根県雲南市の山林で整地作業に取り組む小滝幸弘さん(24)は16年9月に飯石森林組合に山林作業員として就職した。市外の工場などで働いていたが『自然に関わる仕事がしたい』とふるさとに戻った。11月には自動車整備工だった原聡さん(31)も仲間に加わった。

『若い人が1度に2人も入るのは珍しい。是非、定着してもらいたい』(飯石森林組合長)。山仕事で45年のキャリアを持つ堀江正さん(65)が丁寧に指導している。県土に占める林野の割合が78%と全国で3番目に高い島根県では林業の人手不足が深刻だ。新規就業者も減り続けている。一方で林業を志す若者が増えた地域もある。山口県だ。やまぐち森林担い手財団によると15年度に県内の林業にU・I・Jターンした人は43人。12年度の21人からほぼ倍増した。東京などで就業ガイダンスを開いた効果もあるようだ。

山口県では女性も林業に目を向け始めた。昨年11月に女性対象の森林・林業体験ツアーを初めて開いたところ、10代から70代までの30人が参加。女性の山仕事を見学した。岩国市にある『林業女子会@山口』の隅聡子さんが講師を務めた。

鳥取大学は林業を取り巻く環境を総合的に研究・実践する分野で人材育成に力を入れ始めた。17年4月に『里地里山環境管理コース』を農学部に設置。農林業の基盤となり、林業復活のカギを握る『里地里山』を専門的に研究する。卒業生は農林業の外公務員、環境コンサルタントなど幅広い分野で活躍できる。豊島学長は『課題に直面した時、誰に頼めば良いとか、どんな制度を使うべきかを熟知するキーパーソンを育てたい』と話す。

若い世代に建築、インテリア、木工、デザインなど木の活用法を幅広く学んでもらう試みもある。広島工業大学が昨年、環境学部に新設した建築デザイン学科だ。新入生108人は地元の林業家や木材加工業者の元で1泊2日の林業体験をした。汗をかきながら山林の木をのこぎりで切断。木材の乾燥、家具への加工など『川上から川下まで』の作業を学んだ。1年生の福岡千紘さんは『木材がどうやってできているかを知り、家具を見る目が変わった。木への愛着が湧いた』と話す。

『自分の近くにある木を使う。この発想を若い世代に教えることが大切』。杉田同学科教授はこう指摘する。山に入って木を育てるだけでは森は守れない。森づくりから木を使ったインテリアまで、様々な分野に『新人』を呼び込むことが山林活性化につながる。


★『今韓国の家電メーカーの開発チームは、日本の家電メーカー出身者だらけだ。これでは日本の家電メーカーを退職する時書いた誓約書等で縛った技術情報の流出は止まらないだろう。今は、サムソンの開発チームに東芝やシャープ出身の日本人だらけ。KG、美的は東芝の家電グループから移った人が多い』と韓国家電通の記者は言う。

東芝は、48年続けたアニメ『サザエさん』の番組スポンサーを降板することが話題になり、ついにはテレビ事業から撤退。同事業を中国家電メーカー『海信集団』に129億円で売却した。今、家電に限らず、大学生の就職人気ランキング上位の総合商社や金融界におちても、若手人材の流出が止まらない。

『南米某国の駐在先でかなり実績を残したこともあり、調子に乗っていたと言えば確かにそうかも。駐在先のチームの10歳年上の上司にかなり歯向かっていたから、東京の本社に戻ったタイミングで干され部署に異動した。転職を決めたきっかけだ』。三井物産を3年前退職した30歳の男性。三井物産の平均年収は1,361万円。この男性も1,000万円を超えていた。

『一度別業界の大手企業に転職したが、今はスタートアップ』で働いている。FinTeck系のスタートアップ企業だ。『うちは簡単に言えばメーカー問屋。大手メーカーが製造していないニッチな部品やIoT家電の製品化を得意としている。いわゆる有名企業からの転職組はかなり多い』と、スタートアップのSKR。2014年に創業した同社は、初年度の売り上げ1.8億円から販路を拡大し、今期売上は12億円になる見込み。

現在SKRの従業員数は16人。そのうち、三菱商事や三井物産などの総合商社やメガバンク出身社員が10人勤めていると言う。代表の安さんは、先進的な製品を扱える点と意思決定のスピードの早さが彼らを惹きつけるのではないか、と分析する。同社は先進的な商品の一つとしてAIロボットが導入された子供向けおもちゃを挙げる。このロボットは子供の成長に合わせて、対応する内容が自然にグレードアップする。今までにない商品の開発と売り込み。若い血潮が騒ぐのは安定した仕事ではなく、未知への冒険心を沸き立たせるまさに、ベンチャーな仕事なのだろう。


★これはけっさく。日清食品が、『日清どん兵衛ラー油香る鴨だしねぎ太そば』を自主回収した。発表によると、商品の中身にはアレルギー物質を含むそばが含まれているが、カップの容器には『日清御前 肉だしうどん』と表記されている。購入した客から『ふたとカップの表記が違う』などの問い合わせがあって間違いが判明。工場で1ケース、864個分取り違え、そばの製造ラインにうどんのカップを投入下と言う。まあ、間違いは誰にもあるが、こんな間違い、まったく初歩的ですなあ、日清さんよ。


★何かおかしくないかい、自民党さんよ。選挙に勝ったからって、すぐ増税、増税と。森林税?給与所得控除縮小?年金控除縮小?『行政改革』の声は一つも聞こえてきませんなあ。選挙での公約にこんな増税は含まれていたかえ。自民党はかつて『小さな政府』を標榜していた時代があったねえ。こんなのはもう忘れたのか、国民がバカで忘れたから、知らんぷりしているのか。節操がない。財政の基本に返り『入るを計り、出を正す』姿勢に戻らんかえ。世界の金利が1%上昇しただけで年間10兆円の利子が増える状態の過剰赤字状態の財政、日本丸沈没の事態に陥るのだよ。そこんとこ、わかってんかいな。貧乏な日本国政府ということを認識し、諸般歳出削減、いらない補助金廃止、やれよ自民党、国民の生活を保証すると選挙では言ったんだろう。まったく性懲りのなり自民党だ。まあ野党もつまらんからこうなるのだがねえ。

はっきりしているのは、今日本はかつての『英国病』に陥っていること。『ゆりかごから墓場まで』と揶揄された高福祉政策が英国人の勤労意欲を減退させ、弱経済国家に陥った。日本も同じ轍を踏みつつある。際限なき増税、バラマキ、中身の吟味がない教育費無償論などなど。一体この国はどういう方向へ行くんだろうか、それが一番心配だ。

★サンフランシスコ市は、中国系住民らが作った『慰安婦像』の市への寄贈を受け入れた。姉妹都市であった大阪市は、この関係を廃止する予定。慰安婦問題は、朝日新聞の『強制連行』の誤報から、寝た子を起こす事態になり、韓国の反日勢力が元慰安婦達をかつぎ騒動に発展させたもの。この間、外務省の力不足もあり、ソウル市では日本大使館前に慰安婦像、釜山でも公使館の前に、と反日のシンボルとなっている。自発的にカネ儲けを目的にこの職業についた女性が大半なのに、まるで軍隊が女性を強制連行したような騒ぎを起こさせた。

韓国人は戦後の李承晩大統領が上海に逃げる際起こした大量殺戮事件に関連し、韓国人が100万人とも言われるほど日本に逃げてきた。それを日本人は受け入れたのだ。現在の在日韓国人の素性の多くはこの時に日本に来た人達で、戦前からの人達と同化し、在日の勢力になっている。その後朴政権下で、日韓で戦争をした訳でもないのに賠償金をせしめ、また日本企業からの技術移転などの支援を受けて、現在の韓国がある。まさに『恩を仇で返す性悪な人達』と言ったらウソになるかえ、どうだえ、韓国に関連する人達。

また政府もだらしないらしい。現地の設置反対運動をした日系人達によると『日本政府とサンフランシスコの総領事館が私達をサポートすることはなかった』と批判している。一体政府はこの問題に真剣に取り組んでいるのか、その姿勢と態度に大いなる疑問を抱く。どうだえ、阿倍晋三君。


★今年も『東京大学駒場祭』が24~26日、開催される。『駒場祭』は、メディアからの注目度も高く、『学園祭に行ってみたい大学』ランキングでも1位となっており、毎年開催3日間には10万人以上が訪れる。この駒場祭の目玉になっているのが、最終日に広告研究会の主催で開催される『ミス&ミスター東大コンテスト』だ。読売テレビの諸国紗代子さんや、フジテレの安宅晃樹さんなどを輩出している。

昨年のミス東大2016は今日の画像トップに掲げた『篠原梨菜さん』がグランプリに輝いた。東京芸大付属高校という都内屈指の進学校に通い、東大に現役合格を果たした彼女は、英語が強味。現在は『めざましどようび』のお天気キャスターとして出演するなど、ミスコン以後、テレビなどで大活躍中。すでに在学中からタレント性を発揮し、人気も上々。諭吉翁は『天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず』と宣おうたが、なんの、なんの、このミスコンを見る限り、『天は人の上に人を作る』と思われるなあ。美人秀才、日本人もどんどん進化しているのだろう。


★しかし何だねえ、大相撲も、かつて凋落の局面で『モンゴル力士』の出現で救われたが、今度はそのモンゴル力士によって足をすくわれる状態だねえ。今場所の休場力士は8人。横綱・日馬富士、鶴竜、関脇・照ノ富士、前頭・貴ノ岩、とモンゴル力士がずらりーと。加えて、大関・高安が。そして日馬富士と貴ノ岩は暴力沙汰で係争中なり、だな。これじゃ、相撲見物も色あせたというより、魅力がまったくなくなってしまったねえ。加えて、親方・理事の貴乃花が教会内での対立騒ぎに火をつけて。もう文科省も即相撲協会の公益団体扱いを取りやめるべし、だな。その資格が全くないと拙者は思うよ。こんなテイラクでは。


★しっかし、貴ノ岩の暴力問題では、土俵外の人間達が騒ぎ出し、これに民放がからみ大騒ぎだねえ。しかもケガの状況が180度も違う内容に。ひどいのは40発も50発も殴られ、耳の聞こえないとの傍証発言もあって。ひどいことになったもんだねえ。


★エジプトの東部の街で、モスクが武装集団に襲われ、235人が死亡、109人が負傷したと。エジプトでの、テロでの最大の惨事だ。犯行生命が出ていないものの、IS傘下組織が活動を活発化させており、その犯行に間違いないと。困ったもんだねえ、IS。イスラム教自体が問題なのだねえ、こうなると。トランプの言う、イスラム入国禁止、もよく分かる。

『林業再生③、森林管理に先端技術応用』

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★今日の画像は、21日世界6カ国で同時発表された『アストンマーチン・新型ヴァンテージ』と、日本の魅力4選。)かな食文化、交通機関の時間が正確、B慎’修淵肇ぅ譟↓づ膵颪覆里亡儻呂豊富、テき者で真面目、Ε泪鵐やアニメ、Щ裕┐魍擇靴猜顕宗△世函イ瞭き者で真面目は、過去のものになりつつあるがね。『アストンマーチン・新型ヴァンテージ』は、来年半ばの発売で、510ps、4リットルV8エンジン搭載、価格は1,980万円なり。最高速度は314km。すごいボンドカーだねえ。

中国地方の林業で進むのが先端技術やデータの活用だ。これらにより資源がどこにどれだけあるかを把握することで、効率的な林業が可能になる。岡山県東部、面積の95%が森林を占める西栗村では航空機から山に向けてレーザーを飛ばす『レーザー航測』で森林状況を把握する。レーザーが地面や枝、葉にぶつかって跳ね返る距離によって1本1本の木の高さが分かる。枝のつき方からスギなのかヒノキなのかまで細かく把握すると、林道整備や間伐、伐採計画を立てやすい。近じかデータベース化する予定で『山林を地域の資産として活用できる見込みが立つ』と(同村観光課長)。

広島県は小型無無人機・ドローンを使った山林調査に取り組む。昨秋廿日市市の6ヘクタールの森林で実証実験を行った。レーザー搭載のドローンを使い山林の3次元データを取得、樹木の太さや種類、本数、高さなどを確認した。データを加工し樹木を除去した山林の地形など従来では把握できなかった情報も得られる。これまで山林調査は人手をかけてやってきたが、林業従事者が減る中では作業の効率化が求められる。県の岡本イノベーション推進チーム振興監は『今後ドローンの調査データと人が地上で計測したデータを照らし合わせ、効率性や正確性を検証していく』と話す。

岡山県真庭市では2013年から土地の境界線を示す地籍図や航空写真などをデータベース化。そこに間伐作業の進捗情報を組み合わせて、市、森林組合で森林を一括管理するシステムを導入した。かつては紙ベースで作業をしていたが『必要な情報だけ取り出せるようになり作業量が大幅に減った』と言う。実態の把握が進めばそれだけ間伐など森林整備にかかる手間や費用が下がる。木材価格は『1立方mで100ドルというのが世界の相場』と言い、消費が低迷する地合いでは上昇は考えにくい。コストの抑制は重点課題だ。

収益を生まない森林は資産価値が低い。相続を契機に権利が細分化され所有者が分からなくなることも多い。森林組合では最も問題になるのは所有権だ。林道を整備する際に別な所有者の敷地を通らなければならない場合、合意が必要だ。合意が取れなければ作業に入れない。う回して作業道を造ると効率も下がるし、無駄なコストがかかる。

森林管理に工夫を凝らす西粟村では『百年の森林構想』として村が地主から土地を借り受け、収益の一部を地主に還元している。真庭市ではバイオマス発電所に持ち込まれた木材量に応じて一定額を所有者に還付する。金が回る仕組みは所有者の意識の変化につながる。西粟村では家具制作、馬庭市ではバイオマス発電や直交集成材『CLT』など新しい産業が生まれている。間伐が進み、新産業が成長することで、森が整備されるという森林活用サイクルの構築が急がれる。森林国日本の躍進に繋がればいいなあ。


★アメリカの北朝鮮封じのための制裁追加に伴い、米政府は北朝鮮のタンカーが洋上で石油の引き取りを行っている画像を公開。また中国人女性実業家を追加指定したが、この女性のもと北朝鮮は世界に張り巡らしたダミー会社で資材の買い付けなどを行っていたと発表。

と、中国が遼寧省を北朝鮮を結ぶ鉄橋を一時閉鎖に。この鉄橋こそ中国と北朝鮮の貿易ルート。この橋『中朝友誼橋・940m』と命名されているが、中国側は『補修工事のため、車道部分を10日間の予定で封鎖する』と。なにやらトランプ大統領と習主席の間での密約を現実に履行するゼスチャーかな、中国は。いずれにせよ北朝鮮包囲網は確実に狭まっている。抜け駆けを狙うのがロシアだろうなあ。困ったもんだ。

それ以上に、慰安婦問題を長期にわたって担当した自民党政権はどう責任を果たすのだろうか。やられっぱなしで、何も効果的な反撃が出来なかった自民党。声高に国内で威張り散らしても、外交問題ではからっきし成果なし、の寂しい自民党外交なのだな。


★先週初め、往復に夜行バスを使って、京阪神に出かけた。目的は、神戸『エルミタージュ展』と、京都『国立博物館国宝展』を軸に、六甲トレッキング、明石魚棚市場、京都の紅葉、ライトアップ散策を盛り込んで、2泊3日の旅。

一番インパクトがあったのは、インバウンド効果。もう盛り場という盛り場、名所旧跡はアジアの人達に占領されている状態。特に道頓堀、千日前、そして伏見稲荷はもうアジアンの間にちらほら日本人というとんでもない状態になっている。まあ、それはそれで今年の社会現象の一端ではあろうが。

初日、大阪からJR、阪神・山陽電車を乗り継ぎ、須磨裏公園へ。ここから5つの山をアップダウンし、難所の『須磨アルプス』へ。標高はないものの、アルプス並みの岩場にやせた馬の背の尾根道。道幅は1m前後で、両側は切れ落ちている。足を滑らせたら一巻の終わりになりそう。1m先に目を集中させ、ゆっくりと渡った。ここはとても迫力があったねえ。

そこに至るまでに、一の谷町上の尾根道に『ここから義経が馬で駆け下り、平家を散々に破った』との説明板が。本当、見るとこの急峻な谷を馬で駆け下りる決断をした義経はまさに名指揮官だなあ、と感心、感心、であった。たった10キロ程度の低山トレッキングではあったが、なかなか歩きがいのあるルートではあった。

そしてやせた尾根道を守ってる樹木。根が張り出し、尾根の崩壊を防いでいる。本当に山の樹木は大切だと改めて感心した。六甲縦走路56キロのうち、スタート地点の須磨裏公園から、須磨アルプスの先にある東山、そして山陽電車の板橋宿まで10キロ前後。縦走路は、広島の牛田山樹走路のアップダウンを大きくした感じで、最高峰は横尾山の312m。時間的には3時間弱のトレッキングは大満足であった。


★高知市で起きた銀行強盗事件。24日の午後、黒いヘルメットをかぶった男が、女性客に刃物を突きつけ、カネを出せと。職員が1千万円の札束を渡すと、犯人はそれを取ってバイクで逃げ去った。バイクは1.5km離れた所で発見された。ところが、この1千万円の札束、一番上と下だけが1万円札で、中身は銀行員が札束を数える練習に使う紙札。まあ、犯人も驚いたでしょうなあ。1千万円盗ったと思ったのに、たったの2万円しかなかったと。それより素晴らしいのは、犯人が夕刻午後7時過ぎに逮捕されたこと。これはまた素晴らしい高知県警のお手柄ですねえ。あの広島中央警察署で8千万円盗まれ、半年以上経つのに犯人が挙がらないのとは対照的。素晴らしき高知県警の犯人逮捕だ。


★本心が出たねえ、前山本幸三地方創生相。森友国会でも、居丈高な発言を終始行い、晋三首相に忠誠を尽くすそぶりをした人物。福岡選出の自民党三原衆議院議員の政経セミナーで、三原議員が長年続けるアフリカとの交流について触れ、『何であんな黒いのが好きなんだ』との発言をした。事務所では真意は別の所『黒い大陸の意味』であると火消しに賢明だが、あの国会答弁を見ていると、本心から出た言葉だね。傲慢で不遜、人種差別真っ黒の山本議員ではあった。こんなのが自民党にはゴロゴロしているのだろねえ。情けない議員連中だよな全く。


★そしたら、今度は近畿ブロック比例で当選した、神谷衆議員が、選挙に際して選挙区内の市議に現金200万円余りを14人に渡したと。これって完全に買収、贈賄の選挙違反だよねえ。まっくろな政党になりさがりつつある自民党なり、かな。


★24日の夜、北海道千歳空港で管制塔の機能が失われ、離着陸が出来なくなったと。フライトは出発空港、成田などに引き返し、千歳発は運行中止や遅れに。なんと原因は電力供給の不具合で無線、レーダーが使えなくなったと。さらには、電力供給のバックアップであったバッテリーが使用不能の状態であったと。

何か思い出すねえ。そうそう、東電の福島原発で予備のバッテリーが使用不能となり、大事件に発展したのを。まあ、本当に親方日の丸の千歳空港職員達ではありんすねえ。これって日本国の堕落なのではないのかえなあ。


★ジンバブエ・ムガベ大統領がやっと退任。ムナンガグワ新大統領が誕生。37年間大統領の座に座り続け、独裁専横政治で、国の経済を破綻に導いた男、ムガベ。やっと一件落着だが、これから再起を図る新政権もイバラの道だろうねえ。

北朝鮮は、いつ国民、軍部が蜂起するのかな。それとも李王朝時代と同じで、臭い物には蓋、事なかれ主義の朝鮮民族のDNAがしっかり根付き、何も起こらないのか。北朝鮮国民は、ジンバブエの政権変革を見習うべし、だな。


★ポーラ化粧品が同社の店舗で『中国の方出入り禁止』という張り紙を出したとして、中国のSNSに張り紙の写真が公開されたと言う。ポーラは中国人客に対する不適切な張り紙があったとして、HPに謝罪文を掲載した。すでに店舗を特定しており張り紙は撤去しており、事実関係を確認次第、店舗を営業停止にするという。『誠に申し訳なく遺憾に思う』としている。どうやら、店舗が中国人客に占拠され、理不尽な行動をされたみたいだねえ。それに立腹した店主がこんな張り紙を出したのだろう。まあ、この手には商売をするからにはある意味我慢が必要だねえ。まだ中国の人達はあの日本人が大挙して農協の旗を立て海外旅行をした時代、あるいは若い女性がパリのルイ・ビトンで長い列を作った時代と同じと考えれば、あと10年で中国人のマナーも変わってくるだろうから。


★まったくやれやれの今季の『サンフレッチェ広島』だった。2012年から15年にかけ、4年のうちに3度もJ1優勝したチームが、今季は大失速。J2落ちを覚悟するような試合の連続。やっと、功労者・森保監督を交代させ、スウェーデン出身のヤン・ヨンソン新監督でなんとか降格圏から浮上。25日の試合ではFC東京に2-1で競り勝ち、甲府が引き分けたため、勝ち点33となってJ1残留を決めた。

今季の失敗を大反省し、来季の準備に入ってもらいたいものだ。とにかく若手の伸びがない。皆川、茶島などいつもの通りのプレーで。しかも伸び盛りの野津田や川辺をレンタルに出して、本体は身が細る状態に。ドウグラスに代わって入ったロペスも誤算。まあ彼は今季10得点故、余り厳しくは言えないものの得点チャンスを多く逃がした点は猛反省点。

今季の試合で印象に残るのを2つ。一つは前期の柏戦。柏のロングボールに対し、林が出てキック。ところが大きく蹴り出すつもりが、ライナーで相手選手に当たり、そのボールを無人のゴールに蹴り込まれ。さらには、カウンターでゴールに入って来た柏選手の足元のボールを狙って飛び込んだが、ボールは逃がし、柏選手を倒すPKに。結果0-2で敗退。林一人のミスプレーで2失点した試合。今季のサンフレらしい試合だった。

もう一つは、後期札幌戦。1-0でリードした後半、相手の小さいグランディングパスを止めたのはいいが、その球が浮いて自分の手に当たり、PKを献上し、試合は結果引き分けに。この勝ち点2を失ったのも大きかった。犯人は今季移籍加入の稲垣。それ以前にもミスプレーをよく見ていたので、拙者は稲垣を今季の疫病神と呼んでいた。が、25日の試合ではサイドキック気味ながらミドルを右上に決勝点を蹴り込み、チームを白星に導いた。当年25歳、サンフレの柱になってもらいたい選手だ。

今、J2に降格するとなかなかJ1へ戻るのが厳しい。かつてJ1で活躍したクラブで、J2慣れしているのが多く見受けられる。大分、山形、京都、千葉、徳島・・・。是非来季はAクラス入りし、奨励金を勝ち取ってチーム力アップにつなげてほしいねえ。


★J1昇格プレーオフ第1戦は、福岡1-0東京V、名古屋3-2千葉で、12月3日、福岡と名古屋で決勝戦が行われる。拙者の心情としては福岡が上がり、長崎と九州ダービーを戦ってくれるのがいいと思うねえ。名古屋の方々、また株主のトヨタさんには失礼ながら。

『三菱重工救うか「4隻同時建造の大島造船所」』

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★今日の画像は、FC東京に勝ちJ1残留を決めたサンフレッチェ、それを伝える中国スポーツ新聞、そして広島市の西隣り廿日市町極楽寺山700mの頂上に鎮座する極楽寺です。極楽寺は毛利家の庇護を受けていた様子ですが、浅野藩領時代にはどういう対応だったのか、ちょっと不思議です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★三菱重工が造船事業の立て直しに向け、専業大手3社との提携に入った。その1社で異彩を放つのが『大島造船所』(長崎県西海市)だ。『4隻同時建造』という独自の手法で短納期・低コストの量産体制を構築している。舞台は九州の西に浮かぶ1つの島。

佐世保市から高速船で20分ほど。大島造船所の社名の由来でもある大島に着く。船着き場からほど近く、76万平方mの広さの工場が目に入る。その敷地の東側、国内の造船所でも有数の巨大ドックが姿を現した。長さ534mのドックには横に2列、縦に2列、計4隻の船がぎっちりと並んで浮かんでいる。1つのドックでは普通1~2隻の船体を建造するが、4隻は異例だ。ドックには旧約聖書に出てくる巨人兵士『ゴリテア』に由来する『ゴライアスクレーン』と呼ばれる門型クレーンが4基並ぶ。そのうち2つは国内最大級の1200トンクレーンだ。1つのドックで2つの1200トンクレーンを備えるのはこの工場が唯一。2つを同時に使えば2000トンの船体ブロックを持ち上げることが出来る。

船の建造に当たっては、子供のブロック玩具のように、骨格パーツとなる船体ブロックを組み立てる『ブロック建造』という手法が一般的だ。まず、船底の曲線などの形状に合わせて陸上の工場で鉄板を切ったり、曲げたりし、さらに溶接で繋ぎ合わせて塊にしたブロックを造る。それを海のドックで組み立てる。大島造船所では陸上で造る船体ブロックを大型にし、巨大クレーンを使って一気に組み立てる。同社が誇る『4隻同時高速建造』の要諦だ。ブロックを大型化出来ればできるほど、ドック内での作業が減る。造船所はドックでこなせる能力がボトルネックになるケースが多いが、大島造船所ではリスクを最少に抑える。

スケジュール管理の意識も作業員に刻み込む。ドックではおおむね9日に1隻のペースで組立が完了するが、1隻の組立が遅れれば次の1隻の作業に取りかかれない。9日単位を意識した現場作業に徹底する。昨年度は36隻を建造。今年度は40隻の建造を目指す。『一つのドックでの建造量は日本一』。大島工場を統括する小池副社長は胸を張る。

ブロックを製造する陸上での作業でも数々の工夫がなされている。『他の工場よりクレーンの数が少ないでしょう』。ドックと工場間を指しながら、堀口常務工場長が説明する。造船所では船体ブロックを運ぶのにクレーンを使う場合が多いが、大島の工場では何十個ものタイヤがついた運搬車が巨大な船体ブロックを載せて走る様子が頻繁に見られる。大きなものでは880トンまで載せられる。運搬車に載せて運ぶ作業の方がクレーンでつるす作業より時間が早くすむなど、スピードアップに一役買うと言う。


船は手のひらほどの小さなものから、数メートル角の大きなものまで、大型船だと6万点に及ぶ鉄板を組み上げて造る。設備の強味と人海戦術を生かした大島造船所の競争力は、低コスト生産で日本勢の脅威である中韓勢にも対抗出来る。小池副社長は『中韓勢も人件費が上がっており、生産性と品質の掛け算では負けない』と強調する。

今では世界でも最高水準の生産効率を誇る大島造船所だが、歩みは順風満帆ではなかった。同社の設立は1973年2月7日。設立時に12隻の大型タンカーを受注・内定しており、翌年に控えた稼働に向けて、工場建設を進めていた。だが、会社設立直後の2月12日に米国がドルの10%切り下げを発表し、円が急騰。円高という造船業界にとっての荒波にいきなり襲われた。そして10月6日に第4次中東戦争が勃発し、16日にOPECが原油価格を70%引き上げると発表した。『石油ショック』である。受注・内定していた12隻のタンカーのうち7隻がキャンセルされた。生産量は計画に満たず、創業早々、人員削減と賃金カットに追い込まれた。その後の造船不況では従業員を日本電装や日野自動車に派遣するなどで綱渡りで雇用を守った。

平成に入ったころ、ばら積み船に特化する方針を決め、同船型の連続建設でコストダウンを進めた。当時年間7隻程度だった建造量は徐々に増えていった。従業員も9隻を建造した92年には800人余りだったが、今では2100人まで増えた。『大型タンカーを建造するための大型ドックが、4隻同時建造につながった』。かつては重荷だった大型ドックが武器に変わったのだ。

こうした競争力を三菱重工が求めた。日本初の近代造船所として創業し、日本の造船業をリードしてきた三菱重工だが、現在建造量は10位以下に沈む。高付加価値路線に舵を切ろうと受注した大型客船では累計で2,500億円を超す損失を出し、造船事業の抜本改革に迫られた。『新型船の開発や設計などエンジニアリングには強いが、マニュファクチャリング(ものづくり)の力は落ちている』と三菱重工の首脳も認める。

石油ショック以来、何度も国内造船業界は大波をかぶり、タンカーなど単純造船は中国・韓国に需要を取られ、瀕死の中でこの大島造船所は生き抜いてきて、生き残りの決定打とも言える、巨大ドックと超大型クレーンの設置を生かし、高効率、高品質な造船所に磨きを掛けた。簡単に記された中に、関係者の血と汗がにじみ込んでいる雰囲気を感じ取れる。まさに死世界から蘇った造船所である。このDNAは、岩崎弥太郎のDNAを持つ三菱重工をも凌ぐ高い水準。知恵と努力の結晶である大島造船所が世界の造船業の先端を走る姿を、海運業に日本の行く末を夢見たあの坂本龍馬はどう見るだろうか。


★私は旅に出るとき、捨ててもよい文庫本を携帯する。取得先は、地元の古本屋の店頭で売られている、1冊50円の古本類から探す。私の住んでいる街、広島市中区千田町は、かつて広島大学があって、学生達が多く済んでいた街。その当時営業していた古本屋が今も続いている。

今回、京阪神の旅をするに際し、古本屋の店先で見つけたのが、『上前淳一郎著 世界の一流品紀行』。モンブラン、バーバリー、ダンヒル、デンマークの陶磁器、ボルボ、オメガ、グッチ、ゾリンゲン、フランスワイン・・。もう一昔前の話題ではあるが、なかなかうんちくがあって面白い。上前淳一郎さんは、週刊文春で『読むクスリ』というエッセイを長く続けた人。私が某社で広報の仕事をしているとき、彼から電話が入り、会社の従業員で全国的な紹介を受けた人の取材を申し込まれた。上前さんに会えるなあ、と楽しみにしていたが、何と来社されたのは見目麗しい上前さんの女性助手。ある意味がっかり、ある意味嬉しかった記憶が蘇った。


★8人を乗せた北朝鮮の漁船が秋田に漂着した。8人は全員北朝鮮への帰国を希望している。不可解なのは、翌日朝、漂着した漁船の姿が消えていたこと。警察では、沈没したか、流れ出て漂流したか、と、これまた無責任なアナウンス。一体どうなってるんだ、と言いたいねえ、秋田県警様。

日本の外交の弱さを見せつける、北朝鮮の日本経済水域内での乱漁業。日本では禁止されている巻き上げ漁法で乱獲。海上保安庁や海自は一体何をしているんだろうか。日本国を守ると、お題目を上げるが一向にそれらしき行動をとらないではないか。北朝鮮漁船を一掃せよ、海自に海保の諸君は。無駄飯を食っている場合ではない。国益が損なわれているのを指をくわえて黙って見ているのか、君達は!


★20代後半のフリーター経験者の4割が大卒・大学院修了者であることが、2016年の労働政策研究所の調査で分かった。11年の前回調査より13.4ポイント増加し、フリーターの高学歴化が鮮明になった。フリーターになった最大の理由を聞いたところ『つきたい仕事のための勉強や準備、修行時間』が最多だった。研究所では、『ステップアップ型のフリーターが増え、高卒中心というこれまでのフリーター像とは異なって来ている』と話す。そして『従来の職業訓練ではあまり想定していなかった高学歴者の職業能力をどうサポートするか、国などは検討すべきだ』と訴えている。まあ、一歩前進だろうが、大学、大学院を出て、さらに資格を取らないと就職出来ない、とはまた悲劇だねえ。しかしスタートアップなどの勃興で、小さくても将来の夢に繋がる仕事はたっぷりあるのに、やっぱ正社員安定志向なのだろうなあ。が、銀行員が豪雨の中にあるように、今格好良く見える仕事も20年先にはどうなっているかわかんないからね、常に自身の能力を磨くことを忘れない人生を送って欲しいね。


★J1浦和がACLで10年ぶりに優勝。これを横目に、上西小百合元衆議院議員がツイッターで、『レッズなんて、サンフレッチェを航空母艦にして、アルビレックスの戦闘機を載せてるだけじゃん』と書いた。この日先発した元サンフレッチェ広島のGK西川周作、DF槙野智章、MVPを獲得したMF柏木陽介を『航空母艦』、後半43分に2戦連続2ゴールを決めた、元アルビレックス新潟のMFシルバを『戦闘機』に例え、他チームの戦力を使って優勝したと揶揄したと見られる。この日ベンチには元広島の森脇も入り、チームのベースを作り、7月に解任されたペトロビッチ前監督も、浦和の前に広島を率いた。

20日には、『先ほど、レッズの広報部より連絡がありました。私との面会を辞退するとの事でした。理由は、わざわざお越しいただくのも大変恐縮、との事でした。勿論これが本音ではなく、面倒な仕事を持ちこむなということでしょうが、日本を代表するビッグクラブの対応だとすれば、オソマツと思います』と、浦和広報部を批判。『レッズ側は上西の炎上商法に付き合う気はないということでしょう。ただ話をしないということは怠慢です。私がレッズサポーターと揉めて得をする事はない。会社がサポーターに追い付いていないんでしょう。百年構想が五十年で実現するかも知れないビッグクラブなのん、フロントがそれなら百年かかりますね』と批判を繰り返している。何が魂胆か。でもまあ、サンフレの航空母艦に、新潟の戦闘機とは良く言ったねえ。面白い。


★と、またまた秋田に北朝鮮らしきの木造漁船が漂着。今度も8人が乗っていたが、すでに死体になっていた。一部白骨化して、性別も定かでないとも。死因は何だろうか。まさか餓死ではないだろうが。アリの穴から北朝鮮の水が漏れ始めてきた。いよいよ爆発、暴発かな。


★自民党税調は、高額所得者の給与控除を減額するそうだ。まあ高額所得者だからいいっか。と、年収800万円から控除額を減額すると。なんだえ、年収800万円が高額所得者なのかえ。一体自民党議員の頭の中はどうなってるんだよお。年収800万円と言えば、そこらの電力会社の平均年収を少し上回るだけの水準。これが高額所得者かえ、阿倍晋三殿。広辞苑を引き、世間の常識を踏まえた政治をして貰わんと困るねえ。だから拙者は言うんだよね、自民党議員を増やすと勝手気ままなことばかりして、まさに好き勝手次第だ。これも自民党議員を増やした結末だからな、国民は自業自得なんだよな。いやなら海外、外国へ移住しろという訳だろうな。


★東大研究グループは、島付近の海底から採取した鉱物源から、『レアメタル』の採取に成功した。さらにはこのレアメタルを使って『LED』の製作に成功。グループはさらに研究を重ね、2020年の東京オリンピックには日本採取のレアメタルを使ったLEDをふんだんに使って欲しいと希望している。レアメタルの供給は世界の95%以上を中国が握っており、その戦略的な価格操作と相まって消費国は難渋を強いられている。海底から採取する限り、商業的採算にはまだ遠い存在と見られるが、万が一中国のレアメタル供給が途絶えても代替えが可能という点で明るい話題であるし、資源小国と言われ続けた日本にこれほどの海底地下資源があると世界にアナウンス出来るのも誇らしい。是非とも商業的に採算のあう海底地下資源にしてほしねえ。嬉しい話ではある。

『飲み水を浄化、経済も潤す「ポリグルレディー」』

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★今日の画像は、BMW『次期ロードスターZ4コンセプト』と、神戸六甲縦走,任后神戸美術館の『エルタミージュ美術展』と京都国立博物館の『国宝展』をと、京阪神を歩き回った。その一つ、六甲縦走路トレッキング。須磨浦公園からスタートし、須磨アルプスの東まで10キロ程度を歩いた。まず出会ったのが、源氏義経がこの尾根道から深い一ノ谷に攻め下りる『鵯越』を敢行したので有名な尾根から下る厳しい谷。尾根は痩せているが多くの樹木に支えられ、縦走を楽しませてくれる。BMWのZ4は広島の自動車メーカー・マツダがロードスターを開発・販売し、世界的なヒットとなったのを横目に2002年に登場。このモデルは3代目に当たる。欧州を旅した時、ジュネーブでレマン湖畔にたたずむ初代Z4を見たが、とてもエレガントで素晴らしかった。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★泥水に白い粉末を入れてかき混ぜると数分で透明な飲み水に変わる。『日本ポリグル(大阪市)』の創業者で会長の小田兼利(76)は、泥水を簡単に飲み水に変える水質浄化剤を開発した。主に開発途上国で販売する。浄化剤を使った簡便な浄水場も作れ、飲み水の確保だけでなく、雇用も生んでいる。ビジネス開拓に行き詰まりやむを得ず海外を売り歩き、現地の声に従った結果、途上国の生活改善に貢献するビジネスモデルが出来上がった。

アフリカのタンザニアに自然発生的に出来た道の駅がある。そこの中心には日本ポリグルが作った『浄水場』がある。浄水場と言ってもタンクを置いたような簡素なもの。ここで水を汲んで各地で売り歩く女性『ポリグルレディー』が集まったおかげでその女性達に食品・日用品を売る商店や食堂が増えた。今では200軒が連なる。

ある女性は自転車に20リットルの水を入れた缶を6個積んで片道1時間半の道のりを1日2往復する。月収は現地の高校教師並の1万3千円。こうしたポリグルレディ―は世界14カ国で1千人を超え、計300万人が給水を受ける。

浄水場はドラム缶などを使って地元の人達の手で造る。泥水に浄化剤を入れてかき混ぜ、汚れが沈殿したら砂を張ったタンクでろ過する。1gの浄化剤で10リットルを浄化できる。数千万円の費用がかかるような設備は不要だ。小田は『壊れても自分達で直せる。工夫するからイノベーションも生まれる』と楽しそうに話す。

浄化剤の主成分は納豆の『ネバネバ成分』であるポリグルタミン酸だ。これに貝殻を砕いた粉末やカルシウムを混ぜている。汚れの原因物質はマイナスの電荷を帯びているため反発し合い、くっつかずに水中を浮遊している。浄化剤を入れるとポリグルタミン酸の作用で汚れが中和し、昆布のように固まって沈殿する。浄化された水質は日本の簡易水道の基準を満たす。


浄化剤は国際機関などを通じ、小田を含む6人のチームで年間2億円を販売する。販売先はソマリアやエチオピアなど政情不安定な国が多い。50カ所の浄水場があるソマリアでは当初はゲリラの襲撃を受けたが、その都度修理し、翌日に給水を再開するのを繰り返すと襲われなくなった。

小田は何よりの発明好き。元ダイキン工業の技術者で、退職して技術コンサルタントを始めた。ポリグルタミン酸は論文で知った。8年かけて開発し、量産体制も整ったが、日本の行政は実績のない中小企業の製品には見向きもしない。仕方なく海外に販売先を求めた。07年にサイクロンで被害を受けたバングラデシュに寄付したところ評判となり、現地で販売を開始した。『人もカネも言葉もない。ないない尽くし。貧乏企業だから現地に頼るしかなかった』。『水を売りたい』との要望を受けてポリグルレディ―も取り入れた。

小田は開発途上国の最低所得者を巻き込むビジネス『BOPベース・オブ・ピラミッド』の先駆者として注目される。日本で働く若者にもBOPに関心を持つ人はいるが、勤務先の規定でそうした地域には行けない。『企業はBOPに関心のある社員を一度退職させて新しい会社でやらせ、軌道に乗ればその会社を買い戻すか社員に完全にまかせればいい』。そのくらいの覚悟とリスクが必要だと語る。現在、アラビカコーヒー発祥の地とされるエチオピアでコーヒー豆の皮を使う水質浄化剤を開発中だ。皮に含むタンニンに浄化効果があると言う。地元では来年から就労を支援するNPO法人『ホームドア』(大阪市)と協力し、ホームレスが放置自転車を修理してタンザニアに送る計画だ。その意気やお見事ではある。


★信長は、単刀直入の外交方針をとった。僧を使いに仕立てて、稲葉山城にいる竹中半兵衛のもとに送った。『稲葉山城を売れ』、という口上であった。その代償として美濃半国を差し遣わそうというのである。あとでこの話を聞いたとき、猿は、『殿様は、人は欲だけで出来上がっていると思っておられる。半兵衛という奇妙人が、おわかりにならぬらしい』と思い、正直なところヒヤリとした。

同時に猿は、半兵衛のためにも祈った。受けるな、と言うことをである。受ければ、美濃半国どころか信長はそういう強欲な半兵衛を憎み、城を取り上げてから殺してしまうであろう。猿にはそれがありありと見える。この男は、ひょっとすると比類ない人間通かも知れない。

信長の使いは、稲葉山城の広間に通された。たまたま城に来ていた舅の安藤伊豆守が膝を乗り出し、美濃半国の条件を入れようとしたが、半兵衛は目で制した。この場は当然、城を取った半兵衛に発言権があるだろう。『お断りします』と、半兵衛は言った。この若者は無口なせいに、いつもおかし味のあることを言いたがる。『子供の遊びですからな』。龍興と自分の遊戯であって大人の織田殿の介入なさることではない、と言う意味であった。(参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)


★この季節、美濃本巣郡の百姓共が、砂地の畑で穫れた『まくわ瓜』をにない、菅笠をかぶって町の辻々を流し歩く。 瓜、瓜、 味よしの瓜や 瓜を召しませ、という売り声である。美濃の夏ならではの風物詩と言うべきであろう。ちなみに『まくわ瓜』とは、美濃本巣郡真桑という村で穫れる。それで真桑の名がある。インドから中国を経て、日本に伝わったが、この砂地の多い畑に適したらしく、ここの特産になった。織田信長が美濃を我がものにした時、この瓜を朝廷へ献上した。(参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)


★そうだったのか、日本アルプスを命名したのは『ウェストン牧師』とばかり思っていたら、なんとその前に英国人通訳アーネスト・サトウが、日本国中を調査し歩いた折にこう命名したそうだ。そして、息子の武田久吉が日本山岳会を設立し、楽しむ山歩きという文化を開花させたのだそうだ。サトウの孫娘達も高齢ながら、父久吉を山歩きした幼きころの思いでを楽しく持ち続けていると語っている。アーネスト・サトウは日本文化にとても好意を示し、また好奇心を抱いたのだが、日本人女性と結婚し、日本の土に骨を埋めたのだねえ。彼の業績は決して表で華々しい活躍、というのではないが、英国大使の通訳として縦横無尽に活躍したことは多くの書籍が語っているところである。ありがとう、アーネスト・サトウ殿。


★現在、日本版GPSの構築を目指す『人工衛星・みちびき』が3基宙を舞っている。来春には4基体制が整い、本格的運用が始まる。みちびきが4基そろうと、その1基が常に日本上空に留まる形になり、米国のGPS衛生などと併用すれば誤差が最小6cm程度に収まる。

この『みちびき』に対応した受信機がスマホやカーナビなどに広く導入されれば、様々な事業の展開が可能になると見られる。例えば、正確に走る自動運転車や無人で動く農機、高齢者の居場所を見守るサービス、旅行社への観光情報の提供などへの応用が期待されている。

自動運転向け3次元地図を開発する『ダイナミックマップ基盤』は全国の高速道路や自動車専用道3万キロ分の地図制作を目指している。3次元地図の国際規格はまだ決まっていないが、今後は海外と連携して国際標準化を狙う。同社には産業革新機構や三菱電機、ゼンリン、自動車各社などが出資している。

日立造船やデンソー、日本政策投資銀行などは、みちびきが上空にいるアジア・オセアニア地域で位置情報を提供する『グローバル測位サービス』を設立した。みちびき対応の受信機が普及すれば、車線ごとに車の流れが分かり、東南アジア諸国での渋滞緩和に役立つ。オーストラリアの農地では農機の無人運転に行かせる。まさに衛生による通信網の拡大が、社会や生活を大きく変える時代に入るのだねえ。すごいことだ。


★中東サウジアラビアで先月初め、200人以上の閣僚や王族らが多額の汚職容疑で身柄を拘束された。実権を握る30代の皇太子には王族がため込んだ財産を取り上げて、国造りに使おうとの意図があると報じれれている。当局が没収を目指す総額は90兆円にも上る。王族らは調べの中で暴行を受け、自殺を図った人もいると言う。石油に頼らない経済を目指すために、こんな強い手法が必要なのだろうか。地域の盟主として周辺の国へも大きな力を及ぼしているだけに目が離せない。王族の一人は、1千億円の資産の放棄し、開放されたと29日報道されていた。

一方、2期目の指導部を発足された中国共産党の習総書記も反腐敗運動を強烈に推し進めてきた。処分された公務員は140万人と、サウジのケースとはケタが違うが、政敵を除いて、権力を固めようとの意図は似る。『1強』への権限の集中や強硬な手段は、混とんとした情勢の中で、国のかじ取りをしなければならない焦りや不安の裏返しともとれる。しかし、個人崇拝への傾斜がもたらす悲惨な結末なら歴史にいくらでも例がある。皇太子、総書記には見習うべき先を誤らぬように願いたいねえ。


国連安全保障理事会は29日午後、北朝鮮によるICBMの発射を受けて緊急会合を開いた。米国の代表は、トランプ大統領と習主席との電話会談で石油の禁輸を求めたことを明らかにし、中国に対応を促した。当然のことだろう。中国は引き続き、対話の重要性を主張しているが、ある意味時間稼ぎ、緩衝材的時間の取り方だと理解する。北朝鮮に対話を求めても、根っから嘘つきのゴロツキ国家であり、信頼性はゼロで、信用はできない国なのである。中国は北朝鮮と結んでいる石油パイプラインのコックを閉めるべきである。まだまだ北朝鮮は中国の態度を頼りに、甘い考えでいるのは間違いない。またアメリカは、北朝鮮から石炭の輸出が禁じられたにかかわらず、近隣諸国に密輸されていると指摘、関連する国々の協力を求めた。

『新景インバウンド(上)―欧州客、爆買よりも体験。支出、中国人を抜く』

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★今日の画像は、ロスモーターショーで発表された『マツダ6(アテンザ) 2017年型』と、六甲縦走△任后0杰Г侶粉僂了木林の中、右に大阪湾、左に舞子の大団地を、さらには広大な高倉台団地の中を歩け、アルケ、です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★訪日外国人の消費が新しいステージに入って来た。これまで日本でお金を使う外国人と言えば、中国人が中心だったが、英国など欧州勢も1人当たり消費額を伸ばし、存在感を高め始めた。地方での訪日消費も息長く続き、いずれ地方経済のけん引役は公共投資から観光消費に変わるとの期待も出ている。

朝の東京・築地。『新鮮でおいしいね』。市場内で海鮮丼を食べ、イタリアからやってきた若い女性2人は満足げだ。日本に1ヵ月余りの滞在を予定。『スシとラーメンが大好き。色々な日本食を堪能するのが旅の目的』と。食事と宿泊の予算は1日当たり1人8千円と言う。観光庁によると、4~6月期の1人当たり旅行消費額は、首位の英国が25万円、2位のイタリアが23万円、近年トップだった中国は22万円で3位。フランスやスペインも20~21万円台で肉薄する。観光消費の主役は今や欧州勢だ。

欧州と中国の消費行動は対照的だ。英国は宿泊費や飲食、娯楽サービスに旅行代の72%を支払う。対する中国は35%。買い物は英国が13%に止まるのに対し、中国は2015年の爆買いピーク時ほどではないが、今も旅行代の6割を占める。欧州勢はラーメンを好むなど、一つの消費に多くのお金をかける訳ではないが、温泉や景勝地、美術館と特異な体験を求め、各地を回る。

1~6月期の訪日消費額は2兆円を超え、過去最高。みずほ総合研究所では、下期もこの勢いを保つなら、年間の付加価値誘発額は4兆円になると試算。GDPで0.8%の上昇が期待出来ると。政府ハ20年に訪日客消費を現状2倍の8兆円の目標を掲げる。みずほ総合研究所では、『消費を伸ばすには客数に加え支出の底上げが重要。コト消費の取り組み、拡大が欠かせない』と話す。

16年の訪日客は、中国が600万人超で英国は30万人弱。8割以上をアジアが占める構図からの脱却は急務だ。日本の文化や自然をどう訴えるか。訪日客消費拡大へのヒントが見えてきている。


★米ドルの1/100が日本円、そのまた1/10が韓国ウォン。かなり大雑把だが、こんな目分量で海外を旅する人も多いのではないだろうか。そして韓国ウォンをさらに2桁小さくした当たりが南米ベネゼイラの『ボリバル』という通貨の価値らしい。モノ不足によるインフレでボリバルの価値は下がる一方だ。今月初めにはマドゥロ大統領が額面10万ボリバルのお札を出すと発表したが、実勢レートで置き換えると200~300円にしかならないと言う。年率4桁に及ぶとされるインフレが突くようだと、1年経たないうちに10円ほどの値になりかねない。

アフリカ南部のジンバブエを連想した方がいるかも知れない。2008年に年率5桁のインフレに見舞われ、09年には100兆ジンバブエドルという法外な額面のお札を発行した。結果ジンバブエドルは信頼を取り戻すことが出来ず、15年廃止に。日常通貨は隣の国、南アのランドなどが使われている。

そのジンバブエで、長期政権を敷いてきたムガベ大統領が退陣に追い込まれた。41歳年下の夫人に政権を委譲しようとして国民・軍部の反発を受けた結果だ。しかし、よくもこんな出たなめな政治態勢が37年も続いたもんだねえ。まあ隣にも70年にわたる独裁国家があり、国民は栄養失調と寄生虫災に襲われている、恐ろしき国もあるのだから、それほど驚くには値しないかな。


★トヨタの山田会長が、EVの普及につていてを語っている。『EVの普及を急速に進めたら、ほとんどの自動車会社は採算がとれず赤字になってしまう。トヨタもそうだが、中国での環境車販売義務などの規制をクリアできるギリギリの台数でやる。現状ではどの会社も採算は取れないだろう。EVのバッテリー量はHV車の5倍程度必要だ。プリウスPHVは3倍程度ですむが、コスト増にあえいでいる。2030年にはEVが新車の3割に達すると言う予測があるそうだが、急速すぎる。トヨタの年間販売台数が900万台でそのうちHVは140万台、15%程度だ。ここまで来るのに20年かかっている。30年の30%は不可能だと考える。

各国が無理矢理規制すれば実現するかも知れないが、そんなことをしたらめちゃくちゃになってしまう。消費者からも不満が出る。航続距離や充電時間、電池寿命など課題は多い。トヨタが開発している「全固体電池」でも不十分。車全体がEVになる時代は来ない』。


★ついに日馬富士が引退届を相撲協会に出した。事件の核心はベールのままだが、起こった事件は暴力事件に違いないから、結論はこのようになる方向しかなかっただろうなあ。番付の上下関係が日常生活の上下関係にまで発展しているという実態が表にでただけのことだろう。野球やサッカーのような団体競技と違い、相撲は個々の力士の力量が即番付に出るため、このようになるのだろう。ましてやモンゴルから来ている力士には、その民族性の壁もあって、日本人力士との間に溝もあったのかも知れない。人気凋落の相撲がモンゴル力士によって起き上がったが、朝青龍に続くモンゴル人横綱の不祥事が与える影響は少なからず相撲業界へ相当のインパクトを与えるだろう。


★巨人を自由契約になった村田の引き取り球団が出てこない。今だ、スカウトの声が出ないのだ。個性的で、なまじの監督では使えきれないと読んでのことか。内野手としての技量はなかなかのものがある。打撃に関しても水準以上を持つものの、突出した打力とは言い難く、当面穴埋め選手としてしか使えない不便さが災いしているのかも。鹿取GMは、FAにすると人的補償で、受け入れチームが難色を示すことになるから、と、自由契約にしたが、これが仇になっているのかも、と心配そうな声。まあ、最後は条件次第でまだ代打などはこなせるだろうから、名乗りを挙げるチームもあるだろうが、平生往生かねえ。


★驚きだねえ、本当にダマされる人が多いんだねえ。それにお金持ちも多い。滋賀県草津市の不動産業の女性78歳が、現金1億円をだまし取られたと。警察の発表によると、9月下旬女性宅に、大手電機社員や、大手スーパーの社員を名乗る男性から「新規上場する企業の債権を購入出来るなどと電話があり、女性は翌日宅急便で現金1,200万円を東京都内に送った。その後、取引実績が必要、買った債券の」関係者が警察沙汰になったなどと連絡を受け、保証預託金名目での送金をし、都合4回、計1億円をだまし取られたと。しかし、おかしいねえ、78歳とはいえ、不動産業のような際物仕事をしている人がダマされるとは。よっぽどダマシ方がうまいのだろうねえ。驚き、桃の木、山椒の木だ。

★平成29年生まれの赤ちゃんの名前ランクが発表された。とっても明るい、活力ある名前が多いねえ。感心だ。
 <男> 悠真ユウマ 陽翔ハルト 悠人 湊ミナト 蓮レン 蒼アオイ
 <女> 結菜ユイナ 咲良サクラ 陽葵ヒマリ 莉子リコ 芽依メイ


★乗客115人を乗せた大韓航空機を1987年に爆破した実行犯の金賢姫元工作員(55)が、横田めぐみさん(53)について、生存情報を確認したとして『生きている』と強調。めぐみさんが金正日一家の日本語教師を努めるなど、金一家の秘密を知ったことが、北朝鮮が帰国させない最大の理由だとする見方を語った。金工作員は84年6月頃、同僚工作員の日本語教育係だっためぐみさんと一度面会したことがある。北朝鮮がめぐみさんの死亡を主張していることについては、工作員教育に関わったことに加え、『公開しては困る秘密を知ってしまったからだ』だとし、『一番は金正日一家との関わりだ』との見方を示した。破落戸国家、北朝鮮はどこへ行くのだろうか。中国も今回の弾道弾発射については『懸念』を表明。果たして中国が仲介の労を取ることが出来るかが焦点になってきた。さあ、いよいよ中国から石油の輸出禁止が目の前に近づいたなあ。


★九条院は女院の御所で政治の外にある。さっそく常磐に清げな衣装を与え、車まで貸し与えて六波羅に送り届けた。尋問は、清盛自ら執り行った。清盛は最初から常磐に興味があったのだろう。(かの評判の常磐とはどのような女か)と、つい尋問の場に出てしまった。これがこの男の末代までの失敗になった。清盛が白州を望むと、そこで泣き崩れている常磐は地に落ちて雨に打たれ続けている花のようであった。九条院が整えてくれた華麗な衣装も、この情景には効果を添えたに違いない。しかも常磐の掻き口説く言葉こそ可憐であった。自分を殺せ、と言うのである。母を助け給べ、と言い、『三人の公達のお命まで助け候らえとは申しませぬ。しかしながらまず私を殺して後、いかようにもして下され。この上命を長らえて夜昼の嘆きを繰り返すのに堪えられませぬ』と言った。

その間、せきあげる涙で何度か絶句し、このためそばにいる明けて六つの乙若が、母の顔をのぞき込んで、『泣かずによく話を申し給え』と心配そうに言った。そのいじらしさが、平家の検察官達の涙を誘った。驚くべきことに、途中、座に堪えられず中座する者さえ数人出た。東国の源氏武者の復讐心に強いのに引き比べ、涙もろさは西国の平家の共通性であっただろう。彼らはこの繊細な心情美の故に、後に『平家物語』の作者に美しい主題を与えた。清盛も例外ではない。つとめて仏頂面で座っていたが、やがて彼自身が自分に不快になるほど涙を催し、断獄者としての資格を失った。


ただその途中、『常磐、面をあげやれい』と言ったのは、単なる人情ではない。多少の好色が入っている。その瞬間歴史が決定したと言っていい。尋問が終わった後、『助けてやれ』と、執行官達に言った。みな驚いた。義朝の長男悪源太義平は逢坂山で捕らえられ、六条河原で斬られているのだ。ただ奇妙な例外を、清盛はすでに作ってしまっている。義朝三男の頼朝である。12歳で従軍し、父と共に東国へ落ちる途中、疲労と吹雪のために父の一行からはぐれ、美濃で捕らえられ六波羅に送られた。

その頼朝を、思わぬ者が命乞いした。清盛の継母の池ノ禅尼である。尼は、実盛という実子を若死させている。『その実盛に似て居やる。実盛の供養と思いあの子供を助けてあげてたもれ』と、清盛に泣きついたのである。清盛が『部門の子は怖うござる』と道理を諭して拒絶すると、この継母は狂乱せんばかりに掻き口説き、ついには『継母なるが故に私を軽んじるのか。ああお父様が生きておわせばかようなあしらいは受けぬであろうに』とまで言ったから、清盛も閉口して頼朝の一命を助けてしまった。罪は伊豆へ流罪、という寛刑であった。平家滅亡の芽が生まれた、時代の転変の機とも言える出来事であった。(参考:司馬遼太郎著『義経』)


★今年の流行語大賞が『インスタ映え』と『忖度』だそうな。インスタ映えはまあいいとして、忖度、いやな言葉だねえ。本当、阿倍晋三が画面に出てくると、TVチャンネルを変る。この顔、見たくない。不正やウソを堂々と認め、ウソをつく補佐官や理財局長を叱らないんだから。ミーイズムの典型だねえ、晋三は。もういやだよ、この首相の顔を見るのは。自殺者年間3万人がいるこの国を何とかしろよ、晋三!住みにくい国、日本にしたのはお前の自民党のお陰なんだから!

『新景インバウンド(下)―地方を潤す3つの逆転』

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★農業・食品産業技術総合研究所(つくば市)が、遺伝子組み換え技術で開発した『世界初の青い菊』と、六甲縦走です。立ち並ぶ木々が六甲の尾根道を支え、1000年にのぼる六甲の山々の自然美を保護しています。素晴らしき六甲の山々ではあります。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★訪日消費の好調さは訪れる外国人の顔ぶれが多彩になっているだけではない。リピーターが日本の風情を深く楽しもうと地方まで足を運び、帰国後に日本の商品を通販で購入している。一度接点を持った外国人は息長く日本と係わる。『逆転』をキーワードに地方経済自立の芽を探ってみる。

1つの大逆転は、大都市圏を上回る地方での宿泊客の増加ぶりだ。観光庁によると、2016年の訪日客延べ宿泊人数は6,938万人。うち三大都市にある8都道府県(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)は前年比138万人増の4,185万人。他の地域は客数、2,725万人でこそ劣るものの、増加幅は238万人増と三大都市圏を始めて上回った。これまでは延べ宿泊人数は水準も増加幅も三大都市圏がリードして来た。だが、リピーターは地方の良さに目を向けつつある。観光庁によると、訪日回数が2回以上という人の割合は17年4~6月時点で62%、2年前より4ポイント上層した。

地方ならではの楽しみ方は多い。長崎県小値賀町は米国人の東洋文化研究科の演出で、複数の古民家を宿泊施設などに再生。トイレを広くするなど、外国人目線で改修したと言う。岐阜、長野、石川、富山4県の5自治体はミシュランの三ツ星施設を高速バスで結ぶ『北陸・飛騨・信州の3つ星街道』を開発した。

二つ目は、化粧品の輸出額と輸入額の逆転だ。中国人のまとめ買いを言い表す『爆買い』は一段落したが、帰国後も日本製の化粧品や衣料品を手に取る人が増えている。中国人は国境をまたぐ電子取引で化粧品を輸入・購入する。16年は化粧品の輸出額が初めて輸入額を上回った。コーセーは今年3月、主力拠点の群馬工場に新生産棟を稼働。国内生産能力を3割増強し、中国で人気の『雪肌精』などの増産に備える。20年に茨木市内に国内で37年ぶりの新工場を稼働させる資生堂。訪日時に日本製化粧品の良さに触れてもらい、中国の販売網でさらに囲い込む。

第一生命経済研究所は、訪日客の人気が高い『化粧品・衣料品・医薬品・家電・飲食料品』の輸出動向を分析。訪日時の購入額が16年までの5年間で1兆円増えたのと並び、16年の輸出額モも1.5兆円と5年前より6割増えた。研究所では『日本製品への人気が地域経済の雇用を作り出している面がある』と見ている。

3つ目の逆転は、地方経済を潤す主役の変化。北の大地では観光消費が公共投資を押しのけつつある。『3年後にも観光消費が公共投資を逆転する』。道銀総合研究所は、北海道内のGDPの構成比が変わりそうだ』と予測する。『観光は民需主導の自律型経済構造へカジを切る少ない手段。地域の自立意識が芽吹くきっかけになる』と期待する。スキーリゾートなどまだまだ開発する余地は大きいと話す。

本当、ここ大阪、京都、東京に出向き、その外人観光客の驚くべき行動や増加ぶりに驚いた。広島でも、外人観光客が地図を広げて試案しているので、どこへ行きたいのか、聞くとなんとカープの観戦でマツダスタジアムに足を運ぶのだと。モノからコトへ、観光客の視線はどんどん変化しています。


★今日の神戸市の背景に、摩耶の六甲連峰が東西に連なって鋸状をなし、屹立して海面を圧している。東からこの峰の名を数えると、六甲山、摩耶山、再度山、高尾山、であり、義経がわけ入ったのはこの高尾山からはるか西北方の裏山からであった。一ノ谷に出るまでの中間目標としているのは高尾山全面の高地である『鵯越ヒヨドリゴエ』である。

『鴨が飛ぶのか』と義経はその辺りで捕らえた木こりに聞いた。飛ぶと言う。(されば花実のなる雑木が多かろう)と思い、奥州の春が懐かしくなった。道は険しい。熊笹を踏んで3里ばかり行くと至るところに崖が削ぎ立ち、その崖道を行くとはるか下の谷底に風が鳴っている。この崖こそ今の地元で呼ぶ『須磨アルプス』であろう。眼下いっぱいに星がちらばっていた。星の下は海である。海には星の数よりも多い船かがり火が燃え、はるか淡路島に至るまでの空間を埋めている。『あれが平家か』。この大軍わずか三十騎で挑もうという義経の胸中が、再び理解出来ぬようになったのに違いない。

『一ノ谷へ出る道を知っているか』と聞くと、義経にとって最大の幸運であったことに、この少年は一ノ谷まで獣のわなを仕掛けに行ったことがあると言う。義経は喜びの余り、この少年に郎党にしてやる、と言い、名も与えた。経春と言う。やがて高尾山の麓に達した時、夜が明けた。下界ではすでに本隊が突入した合戦の響きが聞こえている。開戦から2時間は経っているであろう。眼下の平家本営はびくともしていない。味方は負けているのか。義経は馬から降り、地に這い、這い進んでこの崖下を見下ろした。義経は叫んだ。『ここから下りるのだ』。一同は驚いた。義経は続けて叫んだ。臆したるか。が、狂人でない証拠にそこへ鞍つきの替え馬二頭を曳いてこさせ、『この馬を落とせ』と、命じた。馬は砂礫を巻きあげつつ流れ落ちて行ったが、やがてはるかな崖下で一頭は立ち、首をあげていなないた。が、一頭は倒れたままついに立ち上がれない。『見たか、ここに一つの運がある』と、義経は言った。

義経は曲芸のようにして岩場に一あしずつ蹄を下ろし始めた。その間、つぎつぎと武者が逆落としに落ちてきた。眼下の平家に、狼狽が起こった。頭上から敵が降ってくるとは思わなかったからであろう。仮屋から人が出て来て矢を射た。その矢の叫びが、かえって源氏を勇気づけ、崖の恐怖を忘れさせた。次々に落ち、さらに人馬とも岩場からすべり落ち、地上で馬を起こすや、そのままその得手の騎射戦を始めた。平家は、にわかに潰乱カイランした。平家滅亡の序章であった。(参考:司馬遼太郎著『義経』)


★プロ野球もシーズン日程が全て終わり、来季に向けてのキャンプやトレードなど様々な動きがある。今季2年連続シーズン優勝したものの、CSで敗退し日本シリーズに出られなかったカープの松田元オーナーが地元紙の担当記者の取材に答え、以下語っている。

今季は苦しかった。みんなに強いカープと認知された中での戦いだったからだ。しかし優勝してファンと喜びを共有出来ることが本当に嬉しい。昨季の優勝で、選手は流れが読めるようになった。チームの現状はどうなっているか、どう動くべきか、いわば勝コツだね。それを覚えたが故に、反面体現する難しさもあった。

緒方監督は3年目だったが、苦しかったと思う。9月18日の甲子園での優勝インタビューは頭が真っ白になったのではないか。ある意味、内容は支離滅裂であったが、心の底から出た素晴らしいスピーチだった。采配面では、選手を使う勇気があった。2軍から推薦された選手をすぐ起用するのは、勇気がいるものだ。バティスタが代表格で、中村と岩本らもそう。CSでの敗退に反省もあろう。一生懸命勉強する男だ。来季につなげて欲しい。

試合では、表で活躍する選手、裏で活躍する選手がいて、我々はそこを見る。表で活躍する菊地、丸ら自覚が出て来た選手が担う責任は重かった。裏の存在として新井がいた。彼がチーム全体の重圧を緩和してくれた。

FAに関しては、カープは『育成』の旗を降ろしていない。最近ではドラフトの上位で即戦力投手を獲得し、うまく開花させている。今年は地元の期待が高い中村奨成も引き当てることが出来た。2軍にはまだ成長し切っていない選手という資産がある。FA補強をすれば、人的補償で狙われる選手が出てくる。誰も出せない。FAと相容れない体質であり、FAしなくてもいい形になった。


カープに熱いファンが増えてきたことは嬉しい。ファン目線を重視してきた結果だろう。例えば、印象深い試合後に販売する球団Tシャツのメッセージ。球団とファンが横に並んでチームを見て、互いに気持をシェアする。その思いでやっている。来年のファンクラブの会員カードは、優勝時の甲子園でエルドレッドが故障の鈴木を抱える場面がモチーフだ。球団職員も感銘を受けた場面だ。その感動をファンと共有したいという思いがある。

『マツダスタジアム』は、建設時、『競技場』というものにするつもりは全くなかった。人が集まり、楽しめる場所にしよう、と。野球が好きな人は前で見て、ほかの人は後ろでしゃべる。ターゲットを広げた。競技場には限界があり、負けたら人が来なくなる。だからこそ多くの種類の席を作った。常に飽きられないような発想と工夫が必要だ。球団職員にはよく海外出張をさせている。今年もオクラホマ州の縁日を視察に行った。視野を広げ、アイディアを蓄積する。それが新たなグッズ、イベントの企画に繋がる。

今は黄金の時代で、次に鉄の時代が来て、いずれは鉛の時代になるかも知れない。頑張って、工夫してファンが飽きないようなカープにしなければならない。


★木造住宅の『住友林業』が、準大手ゼネコン『熊谷組』に20%出資し、資本業務提携を結ぶ。住友林業がこれほどの多額の出資をするのは異例だ。背景には国内住宅需要の深刻な落ち込みへの危機感がある。住友林業の2018年3月期の戸建て注文住宅販売は7,600棟と前期比6%減るなど苦しい状況が続き、通期の業績見通しを下方修正した。先行きの見通しも厳しく、国内住宅着工戸数は16年度の97万戸から、30年度には54万戸にまで減るとの予測もある。

熊谷組を傘下に入れて狙うのは、大規模な木造建築やバイオマス発電所などの受注だ。両社合わせた相乗効果は中期的に売上高1,500億円、営業利益100億円と言う。証券界からは、シナジーが出るまでには相当の時間がかかると批判的。しかし見方を変えればそうでもない。熊谷組の18年3月期の連結純利益は前期比11%減の146億円の見通しで、単純計算すれば住友林業は29億円の持ち分法投資利益が得られる。熊谷組から得られる配当収入も今期ベースで8億円を上回り、合わせて税引き前利益で37億円強の押し上げ効果が期待出来る。

これをもとに、346億円の出資に対する比率を計算すると11%。税引き前利益の段階で10%を超えるリターンは悪くないとの声も出る。勿論オリンピック後の熊谷組の業績下ブレも計算内。どうやら、住宅産業の先細りをゼネコンとの協業で乗り切る算段が見えてくる。それほど先行きが厳しいという訳だろう。見渡して、日本の人口減による景気後退は相当なインパクトがあると見られる。国内市場だけを相手にする業界には特別厳しい。この波をどう乗り切るか、が最大の経営課題になっているな、住宅建設各社には。

1980年代の末、初めてシンガポールの地を踏んだ。空港はチャンギ空港。熊谷組が建設していると言う。すごいなあとも。市内では東急建設が進める商業施設が不況でとん挫の風が吹いていた。その後ゼネコンを覆った大不況は熊谷組も飲み込んだ。今、住友林業の出資会社になる。時代は時とともに大きなうねりを伴いがながら変革している。
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