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『破天荒、奇跡の成功ニトリビジネス㉘ 社内の不正は尽きない』

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今日の画像は、新入幕で身長168cm、体重99kgと最軽量を誇る、健闘する歌舞伎役者のような力士『炎鵬晃』。そして江田島・クマン岳の『ミモザ=フサアカシアの群生』です。一目、2グループ、50本位の群生で、ラッキーなことに、丁度満開の日に出くわしました。北イタリアでは、このミモザを『愛する女性』、妻、恋人、母・・・に捧げるのが習慣で、この時期花屋さんの店先はミモザでまさに満開になるそうです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


■■中学、高校、大学で、勉学の結果が思わしくなくいわゆる『劣等生意識』を持っているキミ、心配するな、あなた以上の劣等生が世の中に出れば大成功した例もあるのだ。その筆頭に『ニトリの創業者似鳥昭雄さん(76)』がいるのだ。本当、似鳥さんは劣等生で高校大学と卒業さえ危ぶまれた人物。が、今や年間1兆円の売上を目指す大家具チェーンの親分になっている。そのニトリをここまで成長させた『破天荒な似鳥昭雄』の実像を追う。


★★★100店から200店、300店へ。今は年50店のペースで出店しており、会社は規模に応じて『器』を変える必要がある。北海道の会社だが、海外との取引が増え、店舗も全国に散らばる。登記上の本社は札幌に置き、本部を首都圏に移すことを決めた。場所は大型物流センターのある埼玉県白岡町。

『即断、即決、即行』を信条としていただけに2000年に開設した時、移転を見据え、『社長室』も置いた。『東京の隣だし、丁度いい』と北海道人故の大ざっぱな地理感覚で本部を移転しようと思ったら、社員が猛反対。海外と国内各地へ向かう上で羽田空港がニトリの需要な拠点になるが、白岡だと時間がかかりすぎる。『それなら札幌で十分』と言うのが理由だった。

ほどなく北区赤羽にワンフロア1,500坪以上確保できる土地を見つけ、06年に7階建ての店舗兼本部を開設した。だが本部移転後、ちょっとしたスキャンダルがあった。それは船をチャーターする仲介業者とニトリ社員との癒着だ。社内に通報があったが、証拠はない。ただ船の利用料金がなかなか下がらないことはおかしいと思っていた。

ニトリは社内ルールを厳しくしている。本来、怠け者でだらしない私のような性格の社員が増えると、会社はダメになるからだ。縁故採用は禁止だし、接待も一切受けてはいけない。食事をご馳走になると、酒になり、そして最悪なのは女性までお世話になってしまい、相手の言いなりになる。20年以上前から公正取引宣言という文書を作り、取引先にも配っている。


疑惑を解消するため、仲介会社との窓口を努める社員に関係を問いただした。するとやはり社内ルールに反する接待を受けていた。どうも女性もお世話になり、半ば脅迫されていたようだ。船のコストは、年間30~40億円に達する大きな利権だ。この仲介業者は通関業務まで請け負い、税関のOBも入れているし、ニトリの物流子会社にも社員を出向させている。ニトリの役員とも繋がっている。だから情報も筒抜けだ。

そこで私と今のニトリの社長の白井俊之ら3人で極秘のプロジェクトチームを作った。香港など海外各地を回り、船会社を内密で調査した。情報漏れがないように社内に行き先も告げず、ホテルも個人で予約した。3ヶ月間で集中的に状況を洗い出し、不正発覚から6ヵ月後。仲介会社抜きで船会社を緊急招集し、『新たな窓口を作り、直接契約します』と宣言した。

以降、全てコンペ方式に切り替え、年間5~6億円の経費削減にも繋がった。外部に任せすぎると癒着が生まれ、改革の妨げになる。今では通関士13人、1級建築士13人、公認会計士5人を社員として抱えている。手間のかかることは社内でやり、簡単なことは社外に出す。仕事のプロを多く揃える『多数精鋭主義』こそ、成長の源泉だ。

3年前にはタイの現地法人で会社のお金を横領する不正が発覚。メーカーからの通報で分かったのだが、調査すると社員の半分が関与しているというから仰天だ。ただ社内犯罪は複雑にからんでおり、半分解雇して半分残す訳にもいかない。全員に退職金を払い、会社を解散してしまった。トラブルは尽きない。(参考:似鳥昭雄筆『私の履歴書』)


■■日本代表監督『森保一』、U-17日本代表監督『森山佳郎』、J1名古屋監督『風間八宏』、J1大分監督『片野坂知宏』、J2大宮監督『高木琢』、昇格請負人J3北九州監督『小林伸二』、FC今治監督『小野剛』、福岡などの監督をした『松田浩』・・・・・。この人達は全員サンフレッチェの出身である。前身のマツダサッカークラブの時代からの人達もいる。この人材を見出した人こそマツダサッカークラブ総監督、サンフレチェGMを務めた『今西和男さん(77)』。

集英社が、今西さんの足跡、育成した人材を追った『育将』を2016年に発刊している。ただ、今西さんは最後の時期に『FC岐阜』の社長に就任された。まさに泥にまみれた時代だった。なぜこんなクラブを引き受けたのか、詳細はつまびらかになっていない。心配は過去からの累損を個人で引き受けた総額3億円の負債。この処理がどうなったか、不明である。その『育将』の実像の証言を綴る。

いずれも肩書は2016年の『育将』発刊当時のもの。


★★★『育将・今西和男㉘(最終) 森山佳郎2』
門徒たちが語る師の教え U-15/U-16日本代表監督 森山佳郎(2)
今西和男と小林伸二が立ち上げたサンフレッチェユースは、21世紀となり、森山佳郎が監督に就任すると一気に開花する。ユース大会を9度も制し、数多くの代表選手を輩出した。その成功について問うと、森山は自分の手柄には触れず、今西の功績を強調した。『今西さんの教えですね。吉田高校との提携もそうですが、15歳で親元を出る子たちのために三矢寮を作って、若い選手を生活の中から教育されたことですよ。寮長の稲田(稔)さんは東洋工業のマンモス寮時代からの知り合いだそうですけど、この人が今西さんの激烈な信奉者でしたから、今西さんに頼まれた以上死ぬ気でやると、11年間ずっと言ってました(笑)。

「サッカー選手の前に立派な社会人であれ」というのが今西さんのテーマですよね。それはつまり住んでいる地域に応援してもらえる、サポーターに応援してもらえるような人間になれ、ということ。子どもたちにそんな話をしてくれました。吉田町の行事にも必ず大量のカキとか持ってきていて、サンフレッチェのトップが、ユースのある町の人たちと自然に交流する。そこがやっぱり今西さんの素晴らしいところですよ。僕の中では目標とする人物で、何かを判断するときに、必ず今西さんの考えみたいなものが根底にあるような気がします』。

その教えとは。入団してきた選手全員が成長すること。『そうですね。やっぱり人は宝です。自分が指導しているかぎり、選手の成長率は他のチームよりも絶対負けないようにしたいと思って。こいつはもう駄目だからちょっと切り捨てようとか、よくある話じゃないですか。そうじゃなくて、全員来てよかったなと思ってくれるクラブにしたかった。稲田寮長と2人で、ここに来た子たちすべてに愛情と情熱をかけて、人間としてもサッカー選手としても、必ず少しでも成長させて送り出すという気持ちでやっていましたね』。15歳で出てきた子を選手として、人間として、伸ばしながらチームとしても結果を出していくというのは、かなり至難であったのではないだろうか。

『”勝つ”と”育てる”って、矛盾してるようでそうでもないんですよ。選手の成長よりも勝利を優先してしまうと次に繋がらない。蹴っとけ、リスクを冒すな、と伝えて、選手の判断を奪って勝っても、次のステージでは活躍できない選手になっちゃうんです。つまり成長させて勝たないと次がない。僕はそこだけはブレないように来ました。僕の誇りはプロになれなくても、ほぼ全員がサッカー好きでいてくれること。大学に行っても続けたいという子がほとんどなんです』。自分の限界を決めてしまって諦めるようなことはしない。森山は常々、人生はどこからでも逆転できるということを10代の選手たちに言い続けている。


興味深いデータがある。野津田岳人が1年生ながら活躍した2010年の高円宮杯は、優勝するまでに費やした7試合中3試合が逆転勝ちであった。特に準決勝、決勝は先制される展開からひっくり返した。ファイナルの相手FC東京には武藤嘉紀がいた。『根性勝負なら、どこにも負けない』と宣言していた森山が、何があっても跳ね返すとハッパをかけ、試合を絶対に諦めなかった証左である。信頼を得るために森山が心がけたのは、伝える言葉のバックボーンを自分で努力して作ることだった。10代の感性はシャープだ。この人はどれだけ自分のことを考えて、汗をかいてくれているのかを瞬時に見抜く。

『僕はオシムさんみたいに名言を吐けないですけど(笑)、選手に対しての情熱や愛情、エネルギーをいつも目一杯かけていれば、そこに言葉は熱量を持って乗るじゃないですか。それが説得力になると思うんです』。全力で向き合った思い出深い選手は数限りない。現在、ロアッソ熊本でプレーしている平繁龍一は中学時代、パスが2mずれるだけで取ろうともせず、味方に怒っていた。ジュニアユースの監督・上野展裕が注意しても『うるせえな』とソッポを向くような選手だった。平繁はユースに上がる際に提携している吉田高校を受験したのであるが、何と面接で悪態をついて落ちてしまった。

前日、森山が『勉強とスポーツを高いレベルで両立したいという態度で臨みなさい』と心得を伝えていたにも関わらず、『ユースに入るから仕方なく来たんだよ』と言ってしまったのである。森山は学校からの『落としますけどいいですか』という電話に、『落としてください』と伝えて平繁に向き合った。『お前、昨日俺が何と言ったか覚えてるか? 言ってみろ』。平繁は覚えていた。たまたま欠員が出て2次募集があった。『気分も新たに頭を丸めて、受験しろ』『嫌です』『じゃあ、お前は何をしたいんだ!』『サッカーはしたいです』『でも、このままだと吉田高校に受からないぞ。それでもいいのか!』『いい』『じゃあ、どこに行きたいんだ。行きたい学校を言ってみろ。どこでも紹介してやるから』。

熱を込めて話していたら、練習時間になった。コーチに『悪いけど、俺は今日はこいつと話すから進めておいて』と伝えて、座り直した。それから数時間ずっと話し合った。『何をしたいのか』『将来のサッカーの目標は何か』『そのためにはどうするのか』。突然、平繁が泣き出した。『どうしたんだ?』『嬉しいんです』『何が』『こんなに思ってもらって、かまってもらって、俺のことを』。まるで青春ドラマのワンシーンだった。『それなら受験するな? 坊主にして来いよ』。翌日、平繁はスポーツ刈りにしてきた。


坊主ではなかったが、それから努力してプロになった。2007年U-20のW杯にも出場し、現在は森山の故郷である熊本のチームにいる。『ゴリさんと寮長さんのおかげで、今の自分がある』と言ってくれた。現在大宮にいる大屋翼は厳しくすると、よくいじけた。『そんな態度なら帰れ』としかると、本当に帰ってしまった。森山はその都度、辛抱強く説教を重ねた。3年生の3冠がかかった最後の試合の前、大屋はこっそりとやって来て耳元で囁いた。『今日はゴリさんのためだけに戦う』。それだけ言うとピッチに向かって行った。結果、PK戦で負けると『ごめんなさい』と号泣し、その姿を見て思わずゴリさんももらい泣きしてしまった。

選手の数だけ人生がある。森山は誰ひとりとして手を抜かずにぶつかってきた。今は代表監督として選手を見ている。当然ながら15歳で日の丸を背負うくらいであるから、幼少期からのエリートである。広島時代とは選手のタイプも性格も異なる。こんな激励をしている。『お前らは今、代表だけど、15歳で呼ばれてA代表に残れたやつはほとんどいないぞ。逆に本田や長友や岡崎はその年齢でどうだった? 代表にも呼ばれない連中がこれから凄い覚悟で向かってくる。このままだと消えていくんだぞ』。

危機感をあおって慢心を引き締めている。頼もしい人材もいる。バルセロナの下部組織にいた久保建英はまったく物怖じせずに、ピッチの中でも外でもコミュニケーションを取ってくる。『常にゲームに関わって声を出してますよ。ここに出せ、あいつだ、そっちじゃないだろって。先輩でも遠慮しない。ああいうメンタルの奴は集団にとってもまた面白いですね』。

森山もまた今西との出会いによって人生が育まれた。最後に言った。『ほとんどのプロ選手は、やっぱり自分をクビにした人というのは受け入れがたいものですよ。だけど、僕に限らず今西さんからそういう宣告をされて外に出たやつも、やっぱり今西さんのことを慕うんです。僕もチームを4つ渡り歩きましたけど、移った先でも必ず報告をしていた。いろんなサッカーの現場を見てきたけど、クビにした人というのは、もうその人との関係は駄目という場合がほとんどです。その中で今西さんはそうじゃない。それが、やっぱり今西さんという人物を物語っている』。


それだけの人物なのに、広島でも岐阜でも決して報われたとは言い難い。森山はその快活で真っ直ぐな性格から、他者の批判を軽々しく言わない。だから、こんな言い方をした。『今西さんの会があるじゃないですか。岐阜でも広島でも。そこに来られない人って、どうなんだろうって。自分が育ててもらっているのに。だから、僕はその人自体の生き方はどうなんだろうって思っちゃいます』。

森山は席を立つと、大きなバッグを肩から掛けて、一礼してカフェを出て行く。これからFC東京のグラウンドに、ゴリさんの鋭い視線が注がれる。森山の率いるU-15日本代表は昨年末、フランス遠征に出掛け、イングランドを4対3で破っている。勝って育てるというゴリさんの真骨頂がこれから世界を相手に見られるだろう。 

日本サッカーの次世代が花咲いたとき、そのDNAの根源にはひとりの男がいる。育てる人さえ育てあげた。今は地位も役職もないが、だからこそ、何の打算もない人たちにこそ慕われる。今西和男。生涯に章飾無し。されど孤独にあらず。徳は弧ならず必ず隣有り。(参考: 集英社刊『育将』)

★★★<未だ分からぬ、今西さんのFC岐阜社長就任>しかし、今だ分からないのは、今西さんほどの人がなぜFC岐阜の社長になったか、ということ。誰か有力な人に頼まれてのことだろうが。それにしても、FC岐阜は財界、自治体への強力要請や地元から湧き上がる発足したというシナリオは全くなく、サッカー好きがポンと飛び出して集まったもの。よって、行政、財界からの支援はほとんどなく、資金源が全く閉ざされていた。

今西さんが岐阜に入って、やっと財界周りをし、幾分かの援助を受けるが、個人的に3億円という過去の赤字を保証することになる。FC岐阜はその後岐阜県出身の企業家が資金援助し、再発足に至るが、今西さんが保証した3億円の措置はどうなったか不明である。未だ、何故岐阜に行ったのかという理由は述べられていない。奥さんの筋かと思ったが、奥さんは東京人。この点が今西さんにかかる最大の疑念、謎ではある。


★★<時速360キロ運転、次世代新幹線>世界最速となる時速360キロ運転をめざす次世代新幹線の試験車両『ALFA―X』が完成し、宮城県利府町のJR東日本新幹線総合車両センターで9日、報道公開された。10日夜から東北新幹線の仙台―新青森間で試験走行を始め、まずは約3年をかけて安全に高速走行できる技術の確立に取り組む計画だ。

アルファエックスは10両編成で、製造費は約100億円。先頭車の『鼻』の長さは約16メートルと約22メートルの2種類あり、騒音の原因となるトンネル進入時の圧力波を防ぐ効果を比べる。また、高速化しても地震発生時に緊急停止するまでの距離を伸ばさないよう、空気抵抗を利用する『空力ブレーキ』などの実用化や、将来の自動運転化に必要な車両制御技術の開発に挑む。

試験走行での最高速度は400キロ程度となる見込み。JR東は試験の成果をもとに、北海道新幹線が札幌へ延伸する2030年度までに、360キロ運転を実現する新たな営業車両を開発する方針だ。

中国を抜く、世界に冠たる『新幹線』になるだろうなあ。待ち遠しい。


★★<中谷が愛のムチ受け苦悩 阪神生え抜きの打撃不振>『20本のうち18本』。これを聞いてぴんとくる人は筋金入りの阪神ファンだ。阪神・中谷将大内野手(26)が2季前の2017年に放った本塁打20本のうち、変化球を捉えた本塁打が18本だった。つまり、直球を捉えて本塁打にした数は2本だったのだが、問題はこのデータをどう見るかだ。

今季、中谷は8日のヤクルト戦(神宮)の延長十二回1死一、二塁の場面で代打で登場。カウント1-1からヤクルト・近藤の真ん中142キロ直球を捉え、一時は勝ち越しとなる2点二塁打を放った。これが出場10試合ぶりの安打で、打点をあげたのは4月18日のヤクルト戦以来だった。『しっかりと自分の場所で結果を残そうと準備していました』と中谷は語っていたが、一昨年に20本塁打したチーム待望の大砲は昨季、結果を出せず、今季も26試合出場(9日現在)で打率2割1分2厘、本塁打4本、打点13。先発メンバーから外れる日々が続いている。

阪神生え抜きの右打者でシーズン20本塁打を記録したのは2006年の浜中治以来、11年ぶり。それ以前は新庄剛志、八木裕、岡田彰布らの名前が歴史に刻まれている。チームとしてなんとしても育ってほしい右の大砲はプロ入り7年目に覚醒したかに思えたが、そこから思うように結果を出せていない。さらに飛躍するのか、元のもくあみなのか。大きな分かれ道になった言葉がある。18年のシーズン前、前年に20本塁打を記録した中谷に対して当時の金本知憲監督はこう言った。『中谷は変化球は打てるが、直球が全く打てない。相手球団も研究してみんな知っている。カープの打者のように直球を打ち損じることなく打ち返さないとダメだ』と。

監督に『直球が打てない』と内外に向けて“宣伝”された中谷は、ムキになって直球を打ちにいった。バットを強く振ろうとして力み、打撃フォームも構えたときに左肩を捕手寄りに深く入れ、体を強く捻転しようとした。結果として『変化球を捉える感性、バットの振りは天性のもの』(阪神OB)という長所が消えた。打撃を変えることはリスクを生じるが、『直球を打たないと使ってもらえない』という強迫観念があったのだろう。加えて金本語録で『直球ならば打たれない』と“保証”された他球団は強気に直球を懐に投げてきた。


中谷はプロ6年目の16年までは通算で1軍81試合に出場し43安打、本塁打4本、打点14の打者だった。17年の133試合出場、打率2割4分1厘、本塁打20本、打点61はキャリアハイの成績。やっと1軍戦力に成長したところだった。そこでさらに成長を促し、打線の軸にするために短所を矯正させたかったのだろうが、短所ばかりを指摘したことで長所の芽を摘んで、停滞期を生んだ。近藤から二塁打を打ったのは、甘く入ったとはいえ直球。全く打てないというわけではないのだから、自信を取り戻してほしいものだ。

似たような話は世の中、あちらこちらに転がっている。部下の欠点ばかりをあげつらって長所は認めようとしない。そんな上司がいるならば、部下は前向きになれない。部下を万能選手にしようとするなら、その先に待っているのはギスギスした空気と業績不振。プロ野球から学ぶべき点は多い。

まあ、金本は監督の器ではなかったということだねえ。不幸なり、阪神だ。テレビで見ていても金本ほど6球団中、プレーの一挙一動に表情を変える監督はいなかったなあ。あの巨人の高橋なんか、いつもポーカーフェイス。緒方も同様、横浜の外人監督も同様。中日新人与田監督も同様。ヤクルト小川監督にいたっては、何時も何を考えているか分かんない人。3年前、どん底だったヤクルトを率いて、表情一つ変えなかったのには、本当感服したねえ。監督の表情一つが選手の命を奪うこともあるんだからねえ。監督失格の金本なり、だ。


★★<コンビニ、売れ残り実質値引き セブンなど食品ロス削減>セブン―イレブン・ジャパンは今年秋から、全国の加盟店を含む全約2万店で、販売期限の迫った弁当やおにぎりの実質的な値引きを始める。購入客にポイントを数%還元するかたちで、値引き原資は本部が負担する。売れ残りが減り、加盟店は廃棄費用の負担を減らせる見込み。ローソンも実質値引きに取り組み、コンビニエンスストア大手が食品ロスを減らす。

セブンによる実質値引きの対象商品は数百品目で、店頭で取り扱う同社の区切り「販売期限」まで4~5時間に迫った弁当やおにぎり、麺類などが対象となる。購入客に電子マネー『nanaco(ナナコ)」』のポイントを還元する。還元率は5%程度で検討中だ。

セブンイレブンでは売れ残り商品の廃棄費用について、加盟店が原則、85%を払う。本部が主導して値引きすれば、加盟店の廃棄コストの負担が軽くなる。加盟店は人件費も負担し、人手不足の中で収益環境が悪化している。今回の取り組みは加盟店支援でもある。

セブンイレブンは価格の決定権を加盟店に委ねてきたという。だが公正取引委員会は2009年、実際には値引き販売を制限しているとして、独占禁止法に基づいて排除措置命令を出した。本部側はその後も、収益確保などのため値引きに消極的で、加盟店は定価販売を続けている。


ローソンは17日、売れ残りを減らすためのポイント還元の実験を愛媛県と沖縄県で始めると発表した。6月11日~8月31日、合計約450店で、『ポンタ』会員などが16時以降に目印の付いた商品を買うと100円につき5ポイント還元する。竹増貞信社長は東京都内で記者会見を開き『人件費と廃棄ロスが加盟店で発生する2大コスト。利用客にも理解を求めながら仕入れたものは売り切っていく』と述べた。

ローソンの店舗の食品ロスの排出量は17年度で約4万4千トンに及ぶ。おにぎりや弁当は約1割が廃棄されている。同社は総菜や店内調理品などの値引きを推奨している。国内の食品ロスは年間約640万トンで、1人当たりにすると1日に茶わん1杯分ある。国連の『持続可能な開発目標(SDGs)』では30年までに食料ロスを半減させる目標がある。大手の定価販売見直しで、他のコンビニにも同様の動きが広がりそうだ。

まあ当然の成り行きだな。今までも賞味期限が近付いたものの割引は多少やっていたが、組織的、科学的にやると言うのが今回の特徴。スーパーなどではもっと時間値引きは進んでいるよね。


★★<韓国、北朝鮮食料支援を近く発表 人道的側面を強調>韓国の鄭義溶・大統領府国家安保室長は17日の記者会見で、北朝鮮への食料支援について「原則を既に確定させており、どう推進するかという具体的方策について多様な準備をしている」と述べ、近く支援計画を公表できるとの見通しを明らかにした。

鄭氏は『食料問題は安保とは関係なく人道的側面で、特に同じ同胞として検討しなければならないと思う』と強調した。世界食糧計画(WFP)は3日、北朝鮮の数百万人に飢餓状態が迫っていると発表。大統領府によると、文在寅大統領は7日のトランプ米大統領との電話会談で食料支援への支持を取り付けた。

『人道的側面』を強調するなら、何故韓国はバーターで北朝鮮の『拉致問題』を取り上げないのだろうか。韓国人で拉致されたのは、千人を上回ると聞く。食糧問題と拉致とどちらが『人道的側面』が強いのか。よくも国民は『拉致問題未解決』で政権に文句をつけないなあ。おとなしい国民なんだなあ、韓国国民は。韓国の常識は世界の非常識だと思うなあ。残念。


★★<『最賃1,000円、早期に』、政府諮問会議>政府が開いた『経済財政諮問委員会』で、民間議員は企業が従業員に最低支払泣ければいけない最低賃金について『より早期に1,000円になることを目指べきだ』と提言した。過去3年の実績である年3%を上回る引き揚げになるかが焦点となる。

今の最低賃金は全国平均で時給874円。政府は2017年に策定した『働き方改革実行計画』で、年3%程度引き揚げて全国平均1,000円を目指す目標を掲げた。民間議員は中小企業の生産性向上を支援する施策と合わせて、目標の早期達成を求めた。

諮問会議に出席した菅官房長官は『地方で消費を増やすために、最低賃金の引き上げが必要だ』との認識を示した。一方、世耕経産相は『中小企業は現在の引き揚げペースでギリギリのところもある』と述べ、配慮を求めた。

中央最低賃金審議会は、非公開で最低賃金引き上げの議論を始めた。有識者や労使の代表者が出席し、7月頃に目安を決定。これを踏まえ、都道府県毎に定めた最低賃金を10月をメドに適用する。19年度は例年に比べて1~2カ月程度早い議論開始となった。産業別の賃金上昇率などをまとめた『賃金改定状況調査』の調査手法を見直すためだ。

まあ、最賃の引き揚げはスムースにやってほしいねえ。中小企業が大変と言うが、この最賃で募集をかけている企業など今時ないはず。この水準だと誰も来ないからな。実態を真正面から見て、決めてもらいたいねえ、最賃は。せめて最低生活が出来る水準に。憲法でも生活保障を定めているよねえ。
『憲法 第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』


★★<マエケン自らV打で5勝 7回途中無失点12三振><ドジャース2-0パドレス>◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム

ドジャース前田健太投手が毎回の12三振を奪うなど6回2/3を3安打無失点と好投し、自らもタイムリーを放って虎の子の2点をたたき出し、投打に活躍して5勝目(2敗)を挙げた。

1、2回を危なげなく無失点に抑えると、直後の2回裏の2死二、三塁の先制チャンスに先発左腕ストラーム高めのスライダーを詰まりながらも一塁後方へポトリと落とす2点タイムリーを放ち、自らを援護した。前田の安打は今季4本目で5月5日のパドレス戦以来。打点は17年6月18日のレッズ戦以来。

一塁ベース上で両手をぶらぶら振り痛そうな様子を見せながら苦笑いの前田だったが、これに気をよくしたか3回はスライダーとチェンジアップで3者三振の快投を見せるなど2回から6者連続三振と波に乗り、5回には10個目の三振を奪い、昨年5月23日のロッキーズ戦以来1年ぶりでメジャー通算5度目の2桁奪三振をマーク。勢いは衰えず7回2死まで自己最多にあと1と迫る毎回の12三振を奪い、3安打無失点に抑える圧巻の投球を見せた。

救援陣も完封リレーでつないで2点のリードを守り、前回ナショナルズ戦の6回1安打無失点に続く好投を見せた前田に白星をプレゼントした。

また、『12K&全打点(2打点以上)」』はメジャー史上初の快挙だった事が明らかになった。公式記録を扱っているエライアス・スポーツビューローのツイッターがこの日、打点が正式記録となった1920年以降では、前田が12奪三振以上をマークし、チームの全打点(2打点以上)を挙げた初めての投手となった、と伝えた。

カープ出身者が他球団でも活躍するのは嬉しいねえ。特にマエケンには活躍し、何年か先にカープに戻ってきて欲しいと思うねえ。勿論、巨人に行った丸も応援するよ、カープ戦以外にね。


★★<カープ単独2位、広島、赤い彗星ばり連打で虎粉砕 >菊池&バティ終盤だけで計5打点。
セ・リーグ 広島10―2阪神 ( 2019年5月17日 甲子園 )
広島が『赤い彗星』の異名をとるシャア・アズナブルばりの圧倒的な戦闘能力を見せつけた。8、9回だけで計10安打を集め9得点。同率2位で並んでいた阪神を粉砕した。

西に対し通算6度目の対戦で初黒星を付けた立役者は、終盤2イニングに2人合わせて5打点を挙げた菊池涼、バティスタだ。『ニュータイプ』かのように狙い球が的中。菊池涼は1―2の8回1死一、二塁で同点打。3球目に空振りした内角シュートを『また来ると思っていた』と左前にはじき返すと続くバティスタも『コントロールがいい。変化球が多い』とイメージ通りに初球スライダーを左前に勝ち越し打を放った。

9回には四球を挟み6打数連続安打で7得点。2死満塁から菊池涼が右前2点打を放てば、バティスタも自身初となる4安打目の左前適時打を記録した。

この日の一戦は40周年を迎えた大人気アニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボナイターとして実施。試合前のメンバー発表の場内アナウンスを主人公のアムロ・レイが担当し『赤い色のユニホーム? シャアじゃないのか? 間違いない、ヤツだ! ヤツが来たんだ!』と赤ヘル軍団を紹介した。シャアの名言である『坊やだからさ』の声が聞こえてきそうな大勝で5連勝を飾り単独2位。残る敵は1ゲーム差で追う首位巨人だけとなった。

先発床田はよく投げたが、6回四球から失点。残念な結果となったが、次回に期待の雰囲気だ。バティが3番に定着し、2番菊池の当たりが戻り、あとは田中の出番を待つだけだねえ。今日のアドゥアはどんな投球になるか、楽しみだ。

4月、借金8に沈んだ時にはもう今シーズンはだめだなあ、とあきらめていたが、よくもここまで立て直したと感心するねえ、監督緒方孝一には。執念の男、緒方だ。そういえば、緒方は、鳥栖高校が甲子園に出場したのを見て、鳥栖高校への進学を希望した。父親は鳥栖商業へ行かせ、家業の魚屋を継がしたかったが、息子の熱意に折れた。緒方が鳥栖高校に進学せざるば、今のカープはなかったことになる。まさに禍福は糾える縄の如し、だなあ。

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