1988年4月、私は初めて関西大学の教壇に立ちました。39歳になったばかりの落語家が、大学の非常勤講師になるのは珍しいことなのでしょう。200人入る文学部の306教室は超満員。壁際には数十社の報道陣が並んで。
『えー。実は私、この関西大学を受けて滑っているのです。その私がこうして講師になる。これが人生の面白いところですなあ』。初講義を取材したテレビを夜のニュースで見ていると、某局のアナウンサーがマジメな顔で言いました。『今日、落語家の桂文珍さんが関西大学の｢非常識講師｣として教壇に立ちました』。『非常勤じゃ！』、と思わず画面に突っ込みました。
私と関大との縁をつないでくださったのが、文藝評論家の矢沢永一先生です。『文珍さん、うちの文学部で毎週、講義をやっていただけませんか』『へえ、面白そうですね』。心が動きました。日本文化とは。自分の考えをまとめるいい機会だと。大学の方は矢沢先生がうまくやってくださった。『上方文化に造詣の深い西田勤（本名）という人がいます』と。
教室はいつも満員。文化、芸能、社会風俗、いろんなことを話しました。落語会は毎回違うお客さんなのに、大学ではずーっと同じなのが不思議でした。学校では『先生』。校門を出ると『文珍や、文珍や、初めて見た』と、天然記念物のように言われます。『先生』と『文珍』の切り替えにとまどいながら15年間、その後、慶応大学でも講師を務めました。続けた理由は、自分自身の勉強になる、また、若者達が何に興味があるのか、生のマーケティングが出来るからです。
社会に出て、それなりの立場になった教え子達に、今も時々声をかけられます。皆、立派になったなあ。それに比べ、私はどれだけ成長したのだろう。そんなことを考えるたび、あの超満員だった306教室の光景が、つい昨日のことのように浮かんできます。
<<文珍講師の講義は『落語的学問のすすめ』（新潮文庫）という本になった。当時、矢沢永一さんは『日本の大学には選任教育職員が13万人おり、非常勤はそれ以上。その中でしゃべった通りの講義で本に出来る、あるいはそれを出す度胸のある方が何人おるか』と述べています>>
（参考： 読売新聞 コラム桂文珍筆『時代の証言』）
★年末のBSで『Gone With The Wind＝風と共に去りぬ』、4時間モノを録画。元旦の実業団駅伝、2、3日の大学箱根駅伝を観戦しながら、CMになるとこの録画に切り替えて。すでに2回も見た映画ですが、いいですねえ、ビビアン・リーにクラークゲーブル。良き日のアメリカ映画です。
★有楽町でパチンコ屋などが入る建物が火事に。JRのすぐそばで、一部架線にも影響が出て。山手線、新幹線は一時不通に。27万人に影響が出たと。人気のない、無人の建物の火事、何やらきな臭い臭いがしますねえ。
★米カリフォルニア州グレンデール公園に韓国系団体が建てた『従軍慰安婦像』の撤去を求め、テキサスの男性(64)が署名を集め、ホワイトハウスの請願受け付けを通じ、像の撤去を求めました。署名数は受理に必要な10万人を超えています。請願は『像は日本人への憎悪を助長する』として撤去を求めています。日本人が行わず、アメリカ人がこの請願をしたというのは、日本人の恥でもありますねえ、本当に。何故に出来なかったのか、日本人、です。 (-_☆)
■今日の画像は、昨日の『有楽町駅近くで猛煙を上げる火災現場』と、『正月の広島本通りつれづれ』です。スコットランドでトナカイが飼育されるなんて、ちょっと驚きでした。正月も3日目の広島本通り。人混みで大変な、さすがの本通りです。最近出店されたお店を中心に。／雄み、⊆漸阿盻个討泙后↓このダイソーは新しいですね、こ劵僖好拭▲屮薀鵐鰭覆任靴腓Δ、な欷韻寮賁臈后↓ゥ▲轡奪スが負けています、昨年話題の出店、H&M、Г舛腓辰伐Ｄに入ってみつけました、おそらく戦後60年は営業しているでしょう、喫茶ブルーマウンティン、これも老舗、パチンコFRIEND、私が初めてパチンコをした店です、元パチンコ胡、現イズミが経営する輸入雑貨店。時と共に街も変わりますねえ。(^.^)