若手起業家が新鮮な発想力を生かした商品やサービスを相次ぎ生み出し、次々と起業に成功しています。20歳代の起業は全体から見れば、1割程度とされますが、若手の起業家を支援する仕組みが徐々に社会全体に整いつつあります。これから平成生まれの経営者が活躍すれば、日本の産業界に新風を吹き込むことにもなりますねえ。
女性の服飾雑貨の『ノーブル・エイペックス』(東京)は、女性の首にかけるタイプのスカーフやネクタイをヒットさせています。社長は21歳の『大関綾さん』。ノーブルを設立したのは4年前、高校2年の時です。最近は女性ファッション誌『CanCan』などで紹介され、1本8,400円と安くない商品ながら販売が増えています。取り扱い店は、有力百貨店など40店。主力商品は『セパレディ』。固いY字の芯材を使い、形崩れが防げます。デザインも担当する大関社長は『女性がスーツを着るときに胸元を飾れるものが少ない』と思い商品化に踏み切りました。
起業1年間は商品作りに没頭。発売当初はほとんど売れませんでした。そこで、有力百貨店の経営者10人近くに手紙を書き、商品の良さを訴えて。『これだけ若い女性ベンチャー経営者は珍しい。熱意が伝わるかもしれない』からです。この結果、大丸松坂屋百貨店の山本社長と会え、商品の独創性が評価され、納入につながりました。他の百貨店の担当者からの連絡も入り、取引先も増えて。
2013年10月に設立されたスマホアプリ会社の『ラワンティWarratee』(大阪)。2月からスマホで家電製品の保証書を管理するサービスを始めます。すでに日米大手2社と契約に成功して。『ワランティ』の社長は京都大学を13年春に卒業した27歳の『庄野祐介さん』。コンサルタント会社への入社が決まっていましたが、卒業直前に大阪市が主催するシリコンバレーの研修旅行に参加。優秀な若者が卒業後すぐに起業しているのを見て、『大きな刺激を受けた』と言います。
庄野さんは内定をお断り、自らのアイディアとして温めていたスマホでの保証書管理で起業を目指します。そして、学生を含むエンジニアやデザイナーなど20~30代の若手を中心に仲間を集めました。資金は日本ベンチャーキャピタルから1,000万円を調達し、会社を設立。アプリはスマホのカメラを用いて商品のバーコードを認識します。利用者はテレビやパソコンなど様々な家電の保証書を1台のスマホで管理出来ます。
若者の企業支援拠点は自治体を含め増えています。庄野さんのように半年程度の準備で会社を興し、世界大手とビジネスを始めることも可能です。
平成生まれの学生起業家では、旅行企画会社『トリッピース』(東京)社長の『石田言行さん(24)』がよく知られています。個人がSNSを使い、仲間を集めて旅行ツアーを実現するという珍しいビジネス。11年3月に中央大学3年生だった時に21歳で起業を。『ラオスで象使いになる』ツアーなど、すでに1万人を超える利用者を集めました。石田さんは、投資会社などが主催する大企業とのマッチングセミナーなどに参加し、JTBなど旅行10社と提携。昨年8月には米系VCベンチャーキャピタルから2億円の資金を調達しました。1月中にシンガポールに初の海外拠点を開き、同じSNS型旅行で日本に観光客を呼び込みます。
VCなどが開く大企業などとのマッチングイベントも増え、若い起業家でも人脈を広げる機会が拡大しています。日本政策金融公庫は、今年度から『高校生ビジネスプラングランプリ』を始めました。1,500組が応募し、希望校に対しては公庫の職員が事業計画の策定を支援する出張授業も延べ161回展開。こうした取り組みが広がれば、日本でも20歳代で起業を目指す若者が増えますねえ。
まさに、若さはバイタリティ。猪突猛進に見えますが、それが若さの特権。大関さんのように、百貨店の社長に直接手紙を出す、なんて一般人は恐れおおくて、手を出しませんからね。高校生で起業出来る環境が整いつつあることに、日本の明るい将来を感じます。ガンバレ、若手起業家達!
★平日なのに大入り満員、昨日の大相撲初場所13日目。その一番の人気取り組み、大関復帰を目指す琴欧州と遠藤。立ち上がり推された遠藤は、土俵際を凌ぎ、すくい投げで琴欧州を破りました。これで二桁勝ち星、10勝3敗。賞金板も11枚、しっかり横綱並です。琴欧州は6敗目で大関復帰の道が閉ざされました。遠藤は来場所、前頭の上位に位置するはずですから、横綱、大関陣にも当たります。どこまで通用するか、新関取遠藤ではあります。今日は小兵ながら、技に強い里山との一戦。これもミモノです。(*.^)
★ウルグアイ代表FWで、2010年W杯南アフリカ大会の再収集選手に輝いた、『ディエゴ・フォルラン(34)』がC大阪入りに。C大阪の陣容どう変わりますか。緒戦は、3月1日V2のサンフレとになります。
★政府が、尖閣諸島、竹島に関する専門HPの開設を。遅きに失する行動ですねえ。まあ政治問題ですから、トップ首相の裁可がいるのは分かりますが、親方日の丸と批判されても仕方ない行動の鈍さではあります。
★昨日から、アルゼンチン、トルコなど新興国の通貨が大暴落。円は危機回避資金の買い物で1円以上の円高。ダウは310砲硫射遏F仞菠も460円もの大暴落。月曜日は暗黒の兜町になるでしょうねえ。困ったものだ。
これら通貨の暴落している新興国に共通するのは、経常収支赤字から抜けきれない国際収支構造。この2国に、インド、インドネシア、ブラジルを含めたグループを『フラジャイル・ファイブ=脆弱な5カ国』と称し、市場は投機の標的にし始めています。事態の収拾にはIMFなどの登場が必要で、時間がかかりますねえ。まるで『リーマンショックの再来』のような騒ぎになるか、です。(-_-;)
■今日の画像は、『すくい投げで琴欧洲に勝った遠藤』と、呉市神蒲刈町『向港の風景』です。向は下蒲刈町三之瀬に対峙する上蒲刈町の集落です。(^.^) (昨日のアップからのアクセス件数は、349件でした)