『VAIO』ブランドで世界展開してきたソニーが、収益改善の見込めないパソコン事業を投資ファンド・日本産業パートナーズに売却することを決めました。残る国内勢の東芝や富士通も、海外勢との競争は厳しく、パソコン事業は苦戦が続く状況。ソニーのファンドへの売却が引き金となり、さらなる再編が起きる可能性があります。
かつて国内メーカーはパソコン市場で、高い開発力を駆使し、世界市場でしのぎを削っていました。だが、最近ではスマホやタブレット端末の普及により、世界的にパソコン販売は低迷。さらに調達した部品を組み立てて割安なパソコンを作る中国や台湾の新興メーカーが台頭し苦戦に。世界的な価格競争は激しさを増し、国内勢は相次いでパソコン事業からの撤退を余儀なくされています。
2007年に日立製作所が個人向けの生産を中止し、2010年にはシャープもパソコン事業の撤退を表明。2011年にはNECが、中国・レノボとの提携でパソコン事業の合弁会社を設立。いまや『日の丸パソコン』を担うのは、世界シェア7位の東芝と10位の富士通のみとなりました。
その東芝も『スマホやタブレット端末との競合で総需要が減少している』と。パソコン事業はここ3年、最終黒字だったものの、2014年3月期は最終赤字の見通し。富士通は2013年3月期が最終赤字でしたが、米マイクロソフトの基本ソフト『ウィンドウズXP』のサポート終了に伴う駆け込み特需もあり、今期は何とか黒字に転換。
ソニーの撤退は、採算の取れないパソコン事業に見切りをつけ、成長性の高いスマホ事業に重点を置くというもの。パソコン市場の縮小は続いており、今後も新興メーカーとの価格競争の激化が予想されます。中国・レノボに吸収されたNECに続いて、ソニーが撤退したことで、国内勢は東芝や富士通を巻き込んだ、さらなる業界再編につながることも予想されます。
『コモディティー化=汎用化』により、誰でも部品さえ集めれば、PCの生産が出来る時代。価格競争は熾烈です。あのDELLでさえ右肩下がりに。その中で、国産PCは利益を追うあまり、高級品=いらぬアプリや機能を織り込んだ製品が主流。DELLやHPの専業メーカーは、ベーシックな低価格品から高性能機までラインアップが豊富です。今やPCは電機製品ではなく、誰でもつくれる日常製品になってしまったのですねえ。世の中の流れは速く、恐ろしいです。
春の連休明けに、私は欧州80日間の放浪の旅に出る予定です。そこでネット環境をどうするか、と考え、結局HPのノートモバイル、3万8千円也を購入。重さ1.28繊M線LANでも無線LANでも使えますが、何より旅の記録を残すのに、紙のノートでは後々煩雑にと思って。ベーシックで、余分なアプリは入っていません。入手後、私がオフィスと一太郎、そして画像取り込みソフトを追加でインストールしただけのもの。旅のよい友達になってくれると期待しています。(@_@)
★映画『紙の月』(監督吉田大八、来年公開)で主演の宮沢りえ(40)の不倫相手役に池松壮亮(23)が起用。今年は6本の出演作の公開が控える若手実力派。乱交パーティーを題材にした主演映画『愛の渦』では、あどけない表情と裏腹の肉体美が話題を呼んで。
初共演の宮沢が『年齢を超越して、凄く素敵な俳優さん』と印象を語れば、池松も『りえさんの人間力と愛情に日々救われています。何が善か、何が悪か、大八監督とりえさんとともに探究していきたい』。映画は銀行に勤めるアラフォー女性が年下男性との不倫におぼれ、男性のために犯罪に手を染めていく物語。小林聡美(48)が主人公の先輩事務員役で共演。ほかに田辺誠一(44)近藤芳正(52)石橋蓮司(72)らが出演します。
★カナダ『投資家移民』を廃止し、中国富裕層に衝撃が。 カナダ政府が今月、多額の投資をカナダに行うのと引き替えに永住権を与える移民制度の廃止を決めました。カナダへの移住を申請していた中国や香港の富裕層ら4万6千人以上に直接の影響が出るとみられ、中国では『中国系排斥の動きだ』と反発の声が出るなど、大騒ぎになっています。
カナダ政府が廃止を決めたのは『投資家移民制度』と呼ばれ、少なくとも160万カナダドル(1億5千万円)の資産があり、政府認可の投資案件に80万カナダドル(7,500万円)を無利子で5年間融資した外国人に永住権を付与するというもの。 中国人民解放軍が民主活動家を武力弾圧した1989年の天安門事件以降、中国共産党の強権体質に嫌気がさした多数の香港住民がこの制度を使ってカナダに脱出。さらに、英植民地だった香港が97年に中国に返還されることになり、香港で共産党中央政府の影響力が強まるのを警戒した人々のカナダ行きに拍車がかかりました。
永住権付与の条件とされる融資額は、中国の富裕層にとっては決して高い額ではありません。このため最近は、中国本土の大金持ちから申請が殺到しています。香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』によると、カナダ政府は 2月11日に投資家移民制度の廃止を発表。これにより、この制度の下で移住が認められるのを待っていた中国の投資家ら4万6千人以上が影響を受けることになります。
まあ、カナダの中国人忌避の政策的手段でしょう。世界の主要都市に行けば、必ず『中華街、中国人街』があります。それほど中国人は、王朝変遷の歴史に従って、中国本土から離れる人達が多かったのですね。それらがカナダ社会に与える害毒を予見し、廃止になったのでしょう。今また、『中国共産党独裁王朝』に嫌気がさし、海外逃避をする人達が激増の様相。困ったものです、中国には。
★泥沼化する『ウクライナ』。チェコスロバキアが平和裏に分割し『チェコ』と『スロバキア』に別れたように、『ウク』と『ライナ』に別れるしかないのでは。これほどの溝が東西で起きると、一つの国としての運営が円滑に行えませんよねえ。別れるしかない、民族、宗教、言語の違う人達は。おっと、チベットも民族、宗教、言語が中国共産党王朝とは違いますねえ。『独立の資質あり、チベット』です。
★『どこかおかしいところがあったのか』。NHK籾井新会長は、経営会議で自分の記者会見の発言に対してこう宣いました。そして、役員全員の白紙辞職願いを取りまとめたことに対して『普通の会社でも見られること』と発言しています。恐ろしいヒトラーですねえ。『普通の会社でも見られること』かも知れませんが、それは一部の中小企業か個人独裁企業の場合であって、超一流の企業や世の中から高い評価を受けている企業には存在しない行為です。ましてや色んな意見を戦わす中で、真像を確かめていくNHKの存在、経営にふさわしい人とは、これっぽちも思われません。
所詮、籾井さんは中業企業の親分であって、ジャーナリズムのトップに立ち、世論の形成や、権威に対してもの申す世界の大メディア・NHKのトップに立つ資質をもった経営者ではない、と断ぜられます。いわば『ユニクロスタイル』のトップであって、自分の方針や異論に対し、心を広く開けて耳を傾けることの出来ない人ですねえ。『阿倍首相のお友達人事』にはこのような不適切な人事があちこちに散らばっているのではないでしょうか。籾井会長の早期辞任、または解任を願うものであります。
■今日の画像は、ウクライナで『治安部隊との衝突で死亡したデモ参加者を追悼する市民』と、広島市地下街『シャレオでの傘の販売風景』です。色とりどりの傘模様、きれいです。(^.^)