抜群の営業成績を誇るチームが人材派遣の『パソナ』にあります。7人のメンバーに共通するのは、,い疏瓩帰宅する、∋勸蕕特罎僚――の2つ。通称『キャリアママチーム』の成約率は男女一緒の他のチームの2倍。『1分でも1秒でもムダにできないからこそ知恵が出てくる』とチーム長の矢野美紀子さん(38)は微笑みます。
2011年、産休中だった矢野さんは、社長の佐藤スコット(43)から『どうすれば産休明けの女性が活躍出来るか』と、宿題を出され、ママチームを提案しました。矢野さんは、業務効率化の指南役として社内で引っ張りだこ。秘訣は情報とノウハウの徹底した共有化。毎朝ボードに各人が進捗状況を詳細に書き、その対応策を教え合う方法を披露します。同社では第2、第3のママチームが近く発足、いつのまにか『男性社員にもプラスの影響を与えている』と。
愛媛県今治市のホコリ舞う建設現場。『それはこっちにつけて』。檜垣久美子さん(33)は、父親ほど離れた職人に対等に『*タメ口』で指示します。地元『重松建設』に勤める檜垣さんは、戸建て住宅の現場監督。古い体質のベテラン職人の力が大きく、現場監督が気兼ねしていた現場。檜垣さんがタメ口なのも監督として対等な立場をはっきりさせるため。当初は段取りが悪いと怒鳴っていた職人も、めげずに繰り返すうちにいつしか『何かと気が利くし、娘みたい』と評価が変わって。波及効果を実感した重松社長(53)は『女性の活用を続ける』と。
男性職場だった工事現場にも女性の活躍が広がります。03年から女性の技術職採用を始めたゼネコン大手の『大成建設』では、今国内外の土木・建築現場で85人の女性が働きます。
米NYの三井物産オフィスで投資業務を担う千歳敦子さん(41)の遅い帰宅を毎日迎えるのは、1つ年下の夫と6歳の長男。『海外勤務の機会があったら飛びつくからね』。かねて宣言していた千歳さんに辞令が出たのは10年秋。大学の研究者だった夫は迷わず仕事を辞めて一緒に渡米、長男の弁当作りや送り迎えなど家事一切をこなします。新人の頃はあまりの忙しさに出産後も働けるか不安でしたが、今は『婦唱夫随』とも言える支えがあります。『イノベーションにあふれた米国企業は魅力的』。千歳さんは全米を駆けめぐります。
かつては海外赴任者の妻にホームパーティの開き方など内助の功を伝授する講座もあった商社。10年前に10人だった大手5商社の女性赴任者は現在175人に増えています。『日本型』の企業風土をしなやかに染め、変えていく女性達。その革命の先には新たな日本の企業社会の自画像が浮かびます。
インド、バングラディシュ、パキスタン、フィリピン、タイ、韓国・・・。女性の大統領、首相が誕生する国がどんどん現れる中、日本ではまだ女性の官房長官、財務大臣も誕生していません。女性後進国に、じわっと変革の波が企業から起きています。(^.*)
*タメ口:日本語における文体の内、主に丁寧体を含まない物を総称する俗語である。「対等」「同じ」を意味する俗語「タメ」に「口(口ぶり)」をつけたもので、「友達口調」を意味する。タメ語(タメご)ともいう。
★明日、明後日は所用で、アップを休みます。
★北京の裁判所(地裁相当)は、多額の収賄汚職にまみれ、国民から非難を受けていた『劉元鉄道省』に、2年の執行猶予つき死刑判決を言い渡しました。猶予つき死刑判決とは聞き慣れませんが、要は2年の間の受刑態度により無期懲役以下に刑が軽減される判決内容。日本の経済犯罪の刑の軽さに比べ、中国の刑の重さは注目に値します。あのライブドア事件の『堀江貴文』などは、30年くらいの禁固刑に相当するでしょうねえ、あれだけ世間に迷惑をかけたのですから。私も株価急落で大変な迷惑を被りました。それにしても、なぜ週刊朝日がこの堀江にコラムを書かせているのか、編集責任者の常識を疑います。
★ついにエジプト、内戦状態に。解決には時間がかかるでしょうねえ。社会自体が未熟な段階で、いきなり民主化をしても、このような結末になるという良い例でしょうか。しかも宗教問題がからみますから、とかく中東は難しいと写ります。
■今日の画像は、三菱重工の『長崎造船所で建造を始めた、伊コスタ社から受注した大型旅客船』、と『アネモネの美』です。この旅客船は、日本で建造される旅客船としては過去最大の3,300人の乗客を収容します。未曾有宇の造船不況が予想されるなか、三菱は豪華客船の建造に活路を見いだします。さあ、どうする川崎重工ですね。(^.^) (昨日のアップからのアクセス件数は、307件でした)