スマホの利用者が2018年に40億人超と、現在の2倍になる見通し。世界人口の過半が使うITインフラへ、端末の汎用化が進みます。値段による機能の差はなくなり、1台数千円のスマホも登場。激変するモバイル市場で次の主役を巡る企業の模索が始まっています。
2月下旬、バルセロナで開かれた世界最大の携帯電話見本市『モバイル・ワールド・コングレスMWC』。会場が最もどよめいたのは、非営利組織の『米モジラ財団』が25=2,500円のスマホ構想を披露した瞬間。『全く新しいカテゴリーのスマホ』と名打って。液晶画面の画質は高級機より見劣りしますが、ネットやメールの利用に問題はなく、130万画素のカメラもつきます。100縫好泪曚話題になったのは前回のMWC。1年で価格は1/4に。市場破壊力は十分です。
安さを支えるのはハードとソフト。モジラ財団のスマホ剥け基本ソフトOS『ファイヤーフォックスOS』はネット上で様々なアプリが使えます。端末は大容量メモリーなど高額部品が不用に。通信を制御する中核半導体は中国の『スプレッドトラム』が開発。安価な半導体を組み合わせてコストを切り詰めました。
スマホで出遅れたフィンランドの『ノキア』は、29ユーロ=4,100円の『220』を発表、すぐに発売出来ると宣言。画面のタッチ操作はできないものの基本機能はほかのスマホと変わりません。
100~200縫好泪杆韻糧焼蛎里鯢雋錣法◆慂謄アルコム』を猛追する台湾の半導体大手『メディアテック』。謝総経理は数千円のスマホについて『狙う市場が違う』とそっけないが、心中は穏やかではないでしょう。
格安スマホが狙う市場は新興国に留まりません。東京のMM総研は『先進国でも格安スマホのニーズはある』と見ます。有力候補が大手携帯電話会社から回線を借りる『仮想移動体通信事業者MVNO』。月額千円程度の通信プランと組み合わせれば商機は大きくなります。
二大メーカーの『サムスン』と『米アップル』を、『フェアウエー』や『ZTE』など中国の新興メーカーが脅かす構図のスマホ市場。その新興メーカーがいつ追われる立場になるか分からないほど、市場の変化、変革はすさまじい速さと勢いで進みます。
日本のメーカーが韓国に喰われ、韓国のメーカーが中国に喰われる。歴史は繰り返しますねえ。あれほどの競争力を誇った日本のカメラ業界も、携帯・スマホの写真機能に侵食され、このところ顔色がさえません。(@_@)
★知りませんでしたねえ、江戸の時代、和算で円周率を計算した人がいるなんて。17世紀、オランダの数学者コーレンが小数点以下35桁まで計算し、墓石にその数値を刻ませました。同時代に活躍したニュートンでも1674年に14桁までしか計算していません。ところが、日本では全く独自な方法で円周率の計算に没頭した人達がいたのです。
1663年、『村松茂清』が著書『算俎』の中で、小数点以下21桁の円周率を示しています。和算の世界で『算聖』と呼ばれた『関孝和』が1664年同じように円周率の計算に挑みましたが、村松の値は上回れませんでした。その頃生まれた『建部賢弘』が1722年に42桁の値を出しています。そして日本で最初の円周率を表す公式『自乗の無限級数展開式』を見いだしました。西洋ではスイス人オイラーが1737年に初めて発見したもので、実に15年も後のことでした。江戸の時代に和算が人気を呼び、階級、階層を超えて多くの算術家が活躍したのには大変な驚きです。
★今年のアカデミー賞は『それでも夜は明ける』、スティーブ・マックイーン監督。えっ、マックイーン。癌で死んだのでは、と見ると、同姓同名のイギリス黒人。自由黒人が奴隷として売られ、12年後開放されるまでを綴った実話。アメリカの恥部ですねえ、奴隷問題は。
★いよいよ熱を帯びてきた『クリミア問題』。中国はロシアに同調せず、『クリミア問題は秩序の枠内で政治的に解決すべきだ』と。そうでしょうとも、住民投票での民族独立を許容すれば、中国の少数民族は全部独立に走りますからねえ。チベット、ウイグル・・・。
★ロシアのクリミア併合、どういう案配になりますか。今日、日本時間20時からプーチン大統領が両議員総会で演説の見込み。直接併合ではなく、変化球併合で世界へのショックを和らげたらいいですがねえ。クリミアは歴史的に幾多の人種が入り乱れて割拠。18世紀にロシアの手に。1955年フルシチョフの融和政策の一環で、クリミア州としてウクライナに移管。その後民族主義が台頭し、ロシア移管の運動が燃えたが、沈静化されていました。
こういう歴史から見ると、クリミアがロシアに帰属する理由もわからないではありませんが、手続きが法に準拠していないこと、ロシアが軍隊を進駐させ、住民選挙を無理矢理行ったことなどは、国際的に容認されないでしょう。ロシアの理屈を認めるとすれば、国内に割拠する非ロシア民族は、住民投票さえすれば独立出来るという論法になりますから。さらには、周辺国がかつて併合や反ソ連暴動などで軍隊の進駐を招いた歴史、ハンガリー動乱、プラハの春などを彷彿させる出来事と、警戒を強めています。
■今日の画像は、『マレーシア航空機の捜索任務にあたるインド海軍の艦艇』と、安芸郡海田町の『日浦山登山口にある大師寺』です。海田町は西国街道の要で、いにしえの栄華がたくさんの寺社とともに残っています。(^.^)
■累計アクセス数がなんと『40万アクセス』を超えました。皆様方のお陰です。これからもよろしくお願いします。\(^o^)/