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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『「6次産業化」、変わる農業、変わらないJA』

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『1X2X3』。農家など1次産業の従事者が加工(2次)や流通(3次)も手がける『6次産業化』。政府は手がける成長戦略で市場規模を1兆円から2020年に10兆円に増やそうとしています。その先駆けは農村ではなく、都市近郊にありました。

『石田ミルク』『青木くんのトマト』『高梨くんの緑茶』・・。神奈川県伊勢原市の*ジェラード店『めぐり』の店先には季節毎に旬の果物や野菜をふんだに取り入れたジェラードが12種類並びます。20~30代の若手農家が育てたもの。仕掛け人は『石田牧場』代表の石田陽一さん、28歳。

大学卒業後に働いたニュージーランドの牧場で、大規模経営に圧倒されました。『実家の牧場とは別世界』。継いだ牧場は都市に近い分、規模の拡大は望めません。その代わり、すぐ近くに大きな市場がある利点をとことん追求することにしました。帰国後、新鮮な牛乳を使ったジェラード店を開くことを思い立ちます。ヨーグルトやチーズよりも『地域の農産品を生かしやすい』と考えて。

地元には廃業の瀬戸際に立つ小規模な農家が多く。せっかくなら同じ悩みを持つ農家が一緒に取り組めるものにしたい。09年冬、地元の居酒屋に石田さんと気心の知れた若手農家が集まりました。『高齢化で農業も減るばかり。おれたちで何とかしないとな』。こうつぶやく仲間に、石田さんは店の構想を打ち明けました。地域ぐるみの『6次産業化』は、こうして始まりました。牧場の年商は6,000万円。11年に始めたジェラード店が1/3を占めます。『東南アジアに伊勢原のジェラードを届けたい』。こんな夢も出てきました。

日本の農業を世界に。成長戦略は『メード・イン』ならぬ、『メード・バイ・ジャパン』もうたいます。農産物の輸出だけにこだわらず、海外に日本のノウハウを持ち込み、お金に換える。モデルになったのが農業技術の輸出に取り組む千葉県香取市の企業、『和郷』です。

『降雨量が不足しています』。和郷と提携する長野県のイチゴ栽培の技術者にこんなメールが届きました。発信元は和郷のタイのグループ企業が管理する農園。立ち上げ時には日本人技術者が苗だけでなく、日射量の管理、農薬の減らし方などを一から伝授。今もインターネットなどで現地に指示し、品質の維持に努めます。衰退が叫ばれて久しい日本の農業。発想を転換すれば、内に外に、まだまだチャンスはあります。

『金属の後にくる新しい資源を研究しろ』。国立の研究所でこのような命題を受けた研究者。悩みに悩みましたが、金属の後には『木材を資源に』と着想。プレス機のような押し出し機で、一気に木材材用からコップ、おわんなどを成形する技術を確立しました。その研究者の頭には恩師の言葉、『資源は地下深くだけにあるのではない。日本人の頭脳の中にも隠されている。この頭脳の知恵資源を使わない手はない』と、壁にぶつかるたびに繰り返したそうです。まさに、農業のブレークスルーも、頭の中にある資源『知恵と工夫』で乗り越える道が正道ですねえ。

それにしても、このような若手農家の改革はよく耳にするようになりましたが、JAがこのような活動をしているとは聞きませんねえ。農家保護、保護政策、そして選挙活動へのエネルギーばかり耳にします。JAは農家の儲けのカスミを取って生きる団体だけに成り下がった亡国のやからでしょうかしら。くやしかったら、世界に通用する農業に仕立てて欲しいですねえ、まさに『知恵と工夫』で。

*ジェラード店:ジェラート(Gelato)は、イタリア語で「凍った」という意味を持つ氷菓。発祥はフィレンツェ。果汁、果肉、牛乳、砂糖、時にはコーヒーや香草などを混ぜた物を凍らせて作る。イタリア人の夏には欠かせないお菓子であり、シチリアではブリオッシュに挟んで食べられることもある。

★パナマで、北朝鮮船からロケットの部品やミグ21戦闘機とエンジンなどが発見され、パナマ当局から差し押さえを受けました。船長は自殺を図るなど、隠蔽工作に必死。輸出国キューバは外務大臣がコメントを発表。『あれらは、北朝鮮で修理してもらうために輸送中のもの』と。修理に出すような品物を、倉庫に密閉し、その上には砂糖袋をぎっしり詰めたりするものか。あほらしい次第ですが、なんともこれらの国々のやっていることは、漫画チックで話にもなりません。(笑)

★立派、パリーグ『東北楽天ゴールデンイーグルス』。2004年表面化した、近鉄とオリックスの合併余波を買って、楽天が仙台にフランチャイズを置く新球団としてスタート。パリーグのお荷物球団になる、との前評判が的中し、初年度は38勝97敗、勝率0.281。まさにお荷物球団。が、翌年監督に野村克也を迎えてからじわじわと上昇気流に。野村監督4年目の最後の年には、勝率0.538で2位を確保するまでに。そしてこの時代に獲得した田中奨大がエースとして大きく飛躍。今シーズンは星野監督下、首位で折り返しました。田中は無傷の13連勝。以前にも書きましたが、甲子園を沸かした斉藤佑樹との投げ合い、この時田中は負けましたが、プロでは斉藤に格段の差を付けて勝者に。素晴らしい田中奨大、見事な星野楽天イーグルスではあります。かたや広島カープ。もうどうにもならないどん底状態。野村監督以下は頭をまるめて、全員辞任ですねえ。

★それにしても、日本ハムの新人『大谷二刀流』は素晴らしいですねえ。セパ交流戦でもその片鱗を見せましたが、『マツダオールスターゲーム』で見せた、投打に渡る活躍は賞賛に値するものでした。特に打の面で、悠々2塁打を打ち、190cmの身長のながーい足を駆けって2塁に進むさまは、まさに新人類。本当栗山監督はよくぞ大谷を国内にとどめましたねえ。感心と感謝です。(^.*)

■今日の画像は、『十両初入幕で14勝1敗という素晴らしい成績を残し、来場所は超特急で幕内入幕が予想される遠藤』と、『マーガレット』『ローズマリー』『ツツジ』です。使用レンズはオリンパス50mm(35mm換算100mm)、F2.0のマクロ。とてもきれいにぼけるので花撮りには欠かせません。  (昨日のアップからのアクセス件数は、460件でした)



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