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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『原爆供養塔物語番外編①  「努力の才能を持つ投手、黒田博樹」』

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★日米通算200勝を達成したカープの黒田。米大リーグでも寡黙に勝利を重ねた右腕は、高校時代は夏の大会の登板機会もなかった『3番手』投手だった。大阪・上宮高校で黒田を指導した田中秀昌・近大監督は『高校球児に夢を与える投手』と偉業をたたえた。黒田は上宮高校が元木大介(元巨人)らを擁して甲子園を沸かせた直後に入学した世代。

現在は老練な投球術で『勝てる投手』の印象が強いが、当時は『身体が細く、球は早いが制球難で自滅するタイプ』と評価は芳しくなかった。ただ、野球に真面目に取り組む姿勢は今に通じるものがあり、学校生活で教員の評判も良かった。社会科教諭の田中監督も『授業を聞く姿勢が良く、字もきれいでノートもまとまっていた』と人柄に一目置いていた。

プロ入りへの道筋をつけたのは専大時代。それでも、東大阪大柏原高校へ移った田中監督に夏の甲子園出場を決めると当時ドジャースの黒田から贈り物が届いた。『感謝』『苦しまずして栄光なし!』と刻まれた部員全員分のシャツ。恩師は『母校じゃないのに、クロらしい』と目を細める。

米国でキャリアを積み重ねてからも交流を温め続ける。ロサンゼルスを訪ねた時、メジャー全球団の打者について独自のデータをつけていた姿勢に感銘を受けた。『彼は努力という才能を持っている。米国で7年間も先発ローテーションを守ったのは並大抵の努力じゃない』と舌をまく。

師弟関係はいつしか男と男の関係に。『メジャーへ行ってからも全然変わらない』という教え子は、米球団からの巨額オファーを蹴ってカープ復帰を選び日米の野球界を驚かせた。『黒田博樹にしか出来ないこと。生き方を逆に教え子に教えてもらっているようだ』と田中監督。恩師もほれ込んだ『男気』で、20年をかけて大台にたどりついた。 (参考: 産経新聞)

★今夏楽しみにしていた、アルプス・常念山脈縦走、松本~燕岳~常念岳~蝶が岳~上高地、中止しました。今週天候が悪く、来週に延ばしましたが、天候は改善せず、雨、風の悪条件。霧の中を標高差1300m登り、雨が横殴り、霧で周囲が見えない状況の中縦走とはさえないですから。特に常念岳は裾野から山頂まで400m、岩と石に囲まれた登山道で、雨でぬれた岩、石は滑りやすく、一歩間違えば大けが、が心配されます。代わりに、9月、百名山・花の伊吹山に登る計画を立てています。新幹線で関ケ原あたり、北に大きく見える山です。標高1,377m。登山標高差1,117m。のぼりがいのある山です。

★アルプスを断念し夏の暑さをしのぐため、映画でも、と探ったらありました、ロバート・レッドフォードの主演で、アメリカ東海岸アパラチアントレイル3500km走破のドラマが、元松竹座の後の八丁座で。このトレイルはかつてNHK/BSでドキュメントされ、日本人登山家・加藤則芳がスルーしたトレイルです。その後加藤さんは、信越トレイルの建設などに尽力されましたが、筋肉萎縮症のため他界されました。最近日本でもトレイルがブームになっていますが、このトレイルができたのは1920年代。不況で失業者があふれて社会不安がいっぱいの時代、精神的、肉体的健康を取り戻すために支援者により完成しました。偉大なりアメリカ、です。お時間があれば、ご観覧をお勧めします。
http://www.long-trail.com/

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