★日本が第二次世界大戦で負けたことについては、私はこれを良しとしている。理由は、あの富国強兵、打ちてし止まん、という日本国を被う全体主義が突然消滅し、今の自由な民主国家になったのだから。とは言え、第二次世界大戦の特に太平洋戦争を姑息に勃発させ、これでもって『真珠湾を忘れるな』と国民を煽り、ヨーロッパにおける戦線に発動したツーズベルト大統領の狐にも似たこけおどしには我慢がならない。米下院議員でルーズベルトに近かった『ハミルトン・フィッシュ』が、ルーズベルトの死後著した『ルーズベルトの開戦責任』がその間の事情をよく説明している。以下、ルーズベルトの冒した罪を断罪する。
★今日の画像は、ノーベル賞受賞の大隅博士夫妻。そして百名山『伊吹山登山2合目まで』です。9月下旬爽やかな日に。この山2度目。花咲き乱れる伊吹山、いいですねえ。画像の右下をクリックすると大きな画が見られます。
★★第二次世界大戦の発火の原因は、ドイツとポーランドの、バルト海に面した港町ダンツィヒの帰属を巡る争いだった。もともとドイツの前身であるプロシア領であったダンツィヒは、第一次世界大戦後のベルサイユ条約(1919年)によって独立したポーランドが外交権を得たことで『自由都市』となり、ドイツから分割されたが、そこに暮らす90%の住民はドイツ系であった。
ヒトラーはポーランドに対してダンツィヒの返還を要求した。そしてドイツ領から飛び地になっているこの港町へのアクセス権(ポーランド回廊問題)を要求した。ウィルソン米大統領が第一次世界大戦後のパリ講和会議で主張した民族自決原則からすれば、ヒトラーの要求に理があると考える政治家はイギリスにもアメリカにも多かった。機甲化されたドイツ陸軍とその航空戦力を考えたら、ポーランドはドイツとの外交的妥協を求めた方が賢明である。多くの政治家はそう考えた。
ドイツにとって、ダンツィヒ帰属問題の解決は、加重な賠償を始め、敗戦国ドイツに対するベルサイユ条約の不正義からの回復運動の完成を意味した。ヒトラーのナチス政権は、ダンツィヒ問題を終結させ次第、その矛先をソ連ロシアに向けると考えられていた。ヒトラーは、何度もダンツィヒ問題の外交的解決を図ろうとしていたし、同時に、英仏とは戦いたくないというメッセージを発していた。
外交の常識からすれば、ポーランドはドイツと妥協し、場合によってはドイツに協力して共に東進するオプションもあるはずだった。ソ連はポーランドにとって十分に危険な国であった。しかし、ポーランドはなぜか意固地にヒトラーの要求を拒否した。
ポーランドの頑な外交姿勢に業を煮やしたヒトラーが、犬猿の仲であったソ連と独ソ不可侵条約を締結したのは、ポーランドの強硬姿勢の背後に英仏がいることを確信したからであった。ポーランドの独立維持は、英仏の安全保障に何の関係もなかった。ダンツィヒをドイツ領に戻したとしても、英仏の安全が脅かされるはずもなかったのである。
このような欧州情勢の中、アメリカ、ルーズベルト大統領はニューディール政策の失敗による経済的打撃から回復したいがために参戦を考えていた。しかし、圧倒的なヨーロッパ非干渉を願う世論を前にルーズベルトは身動きが取れなかった。それは防衛力の強化に理解を示しながらも、アメリカ自身が攻撃されない限り、ヨーロッパの戦いにアメリカの若者を送ってはならないという主張が全米を被っていたからである。さらにはルーズベルト再選に当たっては、欧州非参戦を旗印にしたことで無理難題の状況であった。
こうしたアメリカ国内のヨーロッパ問題非干渉の世論が形成されている中で、日本の真珠湾攻撃が起こる。1941年12月7日早朝。アメリカ国民は、ルーズベルトの対日外交などには関心はなかった。アメリカ国民にしてみれば後ろから鈍器で頭を殴られた感覚であった。日本の在米資産の凍結も、対日石油禁輸にも強い関心はなかった。ましてや、日米戦争の危機感を強めた近衛文麿首相がルーズベルトとの直接会談を望んでいることも、最後通牒の性格を強く持ったハル・ノートが日本に手交されていたことも知りはしなかった。
1940年11月の大統領選挙にあたり、ルーズベルトは『私はこれまでも述べてきたように、あなた方の子供達には外国の地での戦争に送り込まれることは決してない』と公約していた。が、日本がハワイとはいえ、アメリカ領土を攻撃したことは、ルーズベルトの公約を破棄し、日本とまた、真珠湾攻撃の4日後、ヒトラーがアメリカに宣戦布告をしたことと相まって、参戦への口実を与え、ここにアメリカを巻き込んだ第二次世界大戦が始まったのである。
ルーズベルトは1944年の選挙でも勝利すると、ドイツと日本の敗戦後の世界の枠組みをチャーチルとスターリンとの間で話し合った。これが1945年2月のヤルタ会談。それは世界の半分を共産化することを暗黙に認めたもので、自由主義諸国への裏切りであった。戦争の始まりがポーランドの自由と独立の保持にあったことなどはもはやどうでもいいことだった。そして、その会談のわずか2ヵ月後にルーズベルトは世を去ったのである。
ルーズベルトの死後、彼の対日外交の詳細と日本の外交暗号解読の実態が次第に明らかになり、ハル・ノートの存在が露見すると、ルーズベルト支持者の第一人者であった元下院議員フィッシュは臍ホゾを噛んだ。窮鼠(日本)に猫を噛ませた(真珠湾攻撃)のはルーズベルトだったことに気づいたのである。彼は、対日宣戦布告を容認する演説を行ったことを深く恥じた。彼は、ルーズベルトに政治利用され、そして、議席を失ったのである。
ルーズベルト外交の陰湿さが戦後の研究で明らかになると、フィッシュのルーズベルトへの怒りは日に日に増していった。しかし、彼は自重した。母国アメリカが世界各地で共産主義勢力と対峙している現実を前にして、既に世を去っていたとは言え、自国の大統領の外交の失敗を糾弾することは出来なかった。長い沈黙の末、彼がようやくその怒りを公にした著が『ルーズベルトの開戦責任』である。上梓された1976年は、真珠湾攻撃からすでに35年が過ぎ、ルーズベルトの死からも31年が経過していた。フィッシュ自身もすでに87歳の高齢であった。世を去る前に本当のことを書き残したい。その強い思いで『ルーズベルトの開戦責任』を書き下ろした。
GHQの『ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラムWGIP・War Guilt Information Program=戦争についての罪の意識を日本人に植え付ける宣伝計画』により、今や日本人そして日本メディアは太平洋戦争を起こしたのはすべからく日本人の責任であるとの信仰に近い思い込みをしている。が、ことの本質はルーズベルトによって用意周到に準備された罠であった。対スペイン、メキシコ戦争で奇襲攻撃をかけたアメリカが、事前に情報を取得していたものを隠して、日本軍が奇襲をしかけたと対日戦争機運を盛り上げたのはすでに周知の事実となっている。が、アメリカの姑息なプロパガンダによって日本のメディアを含め、日本人全体が戦争責任を負うトラウマに陥いらされている、と私は思う。
(参考: ミルトン・フィッシュ著『ルーズベルトの開戦責任』草思社刊)
★池井戸潤作『陸王』、25万部を売り上げさらに伸長中。埼玉県行田市の足袋業者『こはぜ屋』が需要不振から脱却するため、地下足袋のランニグ開発を開始。5本指の地下足袋を開発し、底板など材料面での協力者も得て完成品に。この地下足袋ランニングを履いて世界記録を突破すべく力走する陸上選手、と下町のロケットを彷彿させる物語。
実は、この『こはぜ屋』には実在モデルがあって、その名を『きねや足袋』と。行田で足袋の生産が始まったのは江戸時代。最盛期には国内生産の8割を占めましたが、時代の流れに逆らえず、衰退の道を。きねやの社長に就任した中沢貴之(39)。他社が足袋以外の商品に間口を広げる中、足袋にこだわりアウトドアなど新分野に打って出て。裸足ランニング界のトップアスリート高岡尚司(37)から『裸足感覚のシューズを作ってくれないか』というリクエストに応え、幾度の試作品を経て完成。これまでに3,500足と販路が限られる商品としては決して少なくない販売実績。小説が刊行された7月には、300足の注文を受け目下人気急上昇中。苦あれば楽あり、の典型ですかねえ。O(^-^)o
★米ニューアークにある『垂直植物工場』。ベンチャー『エアロ・ファームズ』が運営し、何段にも高く積み重ねらえた苗床からは、ミズナなど野菜を年30回も収穫する。LEDによる赤、青色は成長に最適化されて発光。栄養や水分は噴霧散布。最少の資源投入で最大の収穫をもたらす垂直工場が100億人の人口が現実となる世界の救世主になるか、な。
★三菱重工の星、国産小型ジェット『MRJ』は、アメリカへの輸送飛行に3度も4度も失敗し、挙句のはてが、なんと納期の5回目の延長。もう信頼性がどんどん落ちますねえ。1000億円で受注した豪華旅客船の建造で2300億円もの巨額赤字を出した体質は、航空機の分野でも健在です。この納期延長には、これからの受注活動に大きな障害になるほか、すでに受注している440機程度の顧客へのペナルティが加わり、まさに旅客船赤字と同じ道を歩みつつあります。まったく、三菱自動車といい三菱重工といい、もうこれらの三菱企業は前世期の遺物なのでしょうかねえ。
★厳しいプロの世界。そのプロ野球界に『戦力外通告』という選手淘汰の季節が。巨人はなんと16人、阪神は9人。西武の09年ドライチの中崎勇太も戦力外通告を。カープのクローザー中崎翔太の兄。翔太は今シーズン大活躍、優勝に貢献、来期も大いに期待されています。兄弟で明暗がくっきり。そういえば日本ハムのハンカチ王子斉藤裕樹も今だぱっとしませんねえ。
ちなみにプロ野球選手の年俸ベスト10。々6億円、金子5、サファテ5、っ翅4.1、ツ暫4、摂津4、和田4、内海4、松坂4、です。黒田が年俸第一位とは、貧乏球団カープも変身しました。
★生活保護を受けている人が200万人を超えています。お年寄りで年金の少ない人はそれなりに、が一番心が痛むのは、シングルマザー。よかれと思って結婚、同棲し子供が生まれた後離婚、離別。男に騙されやすい女性たちなのか、はたまた辛抱が足らない人たちなのか。もっと自分の人生、大事にしてほしいねえ、若い女性たちよ、このような人生を送らないよう十分に男に騙されない確固とした男性評価眼を養ってくださいませ。
★日本人25人目、3年連続でノーベル賞を東京工業大『大隅良典栄誉教授』が受賞。賞は『医学生理学賞』で、細胞の新陳代謝活動である『オートファジー(自食作用)の仕組み発見』。何とすごいことでしょう。本当に日本人の誉れですねえ。まあ、こんことは言いたくありあせんが、韓中の反日の方々、ノーベル賞25人受賞者を出す国って、あなたたちがバッシングする悪役の国日本国ではなく、世界に貢献する本当にすごい国なんですよ。韓中の方々には中々賞が取れませんねえ、何故か。
韓国の主要紙はすべて社説で取り上げ、韓国の現実はみすぼらしい、日本の受賞歴がまぶしい、ノーベル賞シーズンには韓国は萎縮する、など自虐的な論調。しかし大隅さんが語っているように、日本のノーベル賞受賞は過去の遺産を食っている状況で、これが未来永劫続くとは限りません。科学研究環境の改善は従来にも増して必要になります。無用な八ッ場ダムに6000億円も突っ込むならこの資金を科学研鑽にシフトして欲しいですね、安倍晋三殿。
★ユニセフの報告では、北朝鮮が大水害による被害で60万人に食料支援が必要だと。金額にして29億円を世界各国に支援の要請を出しました。が、ちょっと待って、北朝鮮は水爆や軍備拡張に多大な費用をつぎ込んでおり、言うならばユニセフは『北朝鮮よ、国民の飢餓状態を救うために水爆実験を止め、軍事費を削減し、その削減した費用を食料支援にあてるべし』と宣うべき。なぜこう言わないのだろうか、不思議です。
それよりもなお、北朝鮮の国民が本当に困窮し、現在の政権が国民生活を無視した政策を断行しているなら、なぜ国民は政権を転覆させないのでしょうか。朝鮮国時代の李王朝も同じですねえ。民衆は飢え苦しんでいるのに、王侯貴族・士族は豪華な生活をやり放題でした。これに対する下から湧き上がる反駁のエネルギーが出ないのですねえ、朝鮮国には。あのロシアでさえ、また東ヨーロッパでさえ革命を成し遂げたのに。人の悪口や揚げ足取りだけは百人前の挑戦国ではなかった朝鮮国、人民は悶え苦しむ歴史を繰り返す国ではあります