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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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ルーズベルトの開戦責任⑦『共産主義者を世界に蔓延させた罪』

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★今日の画像は、自宅前にある広島市千田公園の紅葉です。見事に色づいた木々が、過ぎ去った秋の足跡を語っています。右下をクリックすると大型版で見られます。

★日本が第二次世界大戦で負けたことについては、私はこれを良しとしている。理由は、あの富国強兵、打ちてし止まん、という日本国を被う全体主義が突然消滅し、今の自由な民主国家になったのだから。とは言え、第二次世界大戦の特に太平洋戦争を姑息に勃発させ、これでもって『真珠湾を忘れるな』と国民を鼓舞し、ヨーロッパにおける戦線にも発動したツーズベルト大統領の狐にも似たこけおどしには我慢がならない。米下院議員でルーズベルトに近かった『ハミルトン・フィッシュ』が、ルーズベルトの死後著した『ルーズベルトの開戦責任』がその間の事情をよく説明している。以下、ルーズベルトの冒した罪を断罪する。


★★テキサス州選出のマーチン・ダイズ議員は非米活動委員会の議長を務め、共産主義思想に影響された連邦政府職員2千名の名前を公表した。ルーズベルトFDRはこれに激怒。ダイズ委員長は、自らに課せられた使命を忠実に実行し、調査の結果を大統領に報告した。ただそれだけのことであった。ところがFDRはダイズ議員を徹底的に排除しようとした。

本来であれば、ダイズ委員会の調査の労に感謝し、連邦政府から給料をもらいながら破壊活動を行う共産主義者を追放するのが筋であった。彼らはアメリカの敵なのである。ところが我が国の安全と憲法を守ると宣言したはずの大統領が、多数の共産主義者、破壊主義者が政府組織の内部に浸透しているという事実に目をつぶった。意図的であったかどうかに拘わらず、FDRがアメリカ国内における共産主義者勢力の伸張を助けたことは間違いなかった。

その後ヤルタ会談の結果が示しているように、FDRはスターリンの友人になり果て、共産主義を世界中に広める立役者になった。なぜそうなったのであろうか。私はその理由は簡単だと思っている。FDRは権力に魅せられていたのである。3選、そしてその後に続く4選が示すように、彼は権力に執着していた。彼は権力の獲得に関しては歴史上最も狡猾な大統領であった。FDRは獲得した権力を失うくらいなら死んだ方がましだと思うような貪欲な政治家だった。

ルーズベルトは、世論の人気を得るための才能には恵まれていた。常にどうやったら再選されるかばかりを気にしていたから、世論を自分になびかせるテクニックを心得ていた。彼は南部民主党員の支持はがっちり掴んでいた。ニューディール政策によって政府資金をたっぷりと注ぎ込んだ賜であった。同時に、ニューヨークの過激なリベラルや共産主義に甘い考えを持っている連中の心を掴むのもうまかった。FDRのリベラルな姿勢は、大都市の票を確保するのに役立った。ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、デトロイト、サンフランシスコ、ロサンゼルス。こういった都市のリベラル票はFDRに流れたのである。 (参考: ミルトン・フィッシュ著『ルーズベルトの開戦責任』草思社刊)


★高校生諸君に是非見てもらいたいNHKの番組があります。月曜日総合22:25からの『プロフェッショナル』。様々な職種のプロが登場します。発明家、グラフィックデザイナー、ロボット開発者、介護施設経営者、地方公務員、義肢装具師、ITビジネス経営者、Jリーグ監督、農業、漁業、林業、整備士・・。驚いたのは、神戸で個人ベーカリーを経営するプロ。パンのバリエーションは2000種類。かつて三ノ宮で億をかせぐ人気ベーカリーだったが、どうも自分の目標と違うと進路を120度切り替え個人営業に。仕事はお金だけではないとういう証拠。

全国の漁港から毎日朝とれた魚を羽田に空輸し、都内の料理店、割烹などに届けるビジネスモデルを開発した人には感心した。が、日南市で小さな魚屋を営みながら、個人、料理店、一流シェフなどから毎日50件もの注文が入る魚屋さんもまた素晴らしいです。店主の魚に対する目利きと腕が見込まれ、東京などの高級レストランからも。熊本で大きさは普通の倍、糖度がブドウを上回る25度、価格は1個5,000円という恐ろしい『シンデレラ』というブランドの柿を開発した人も、まさにプロ。極め付けは、中国人残留孤児の父親と中国人の母親のもとにうまれ、17歳で日本に帰国。が、いじめや言葉など苦心惨憺。が、新津春子さんはこの逆境にもめげず、清掃の仕事のつき羽田空港ビルの仕事に。そして鍛練した結果、なんと全国のビル清掃競技で金賞を獲得。今や『清掃の仙人』とも呼ばれています。

これらはみな、高校生諸君が将来の仕事をイメージするにとても参考になります。そして目指すは、全員、『プロフェショナル』に。その道のプロになれば、心底仕事が面白く、やりがいのある一生になります。是非ご覧ください。ここに登場するプロの神髄を一言で言えば『物事に骨身を惜しまない』ことにつきます。あの池上彰さんは、NHKではあまりパッとしませんでしたが、退職してから大ブレークしました。在職中の仕事に『物事に骨身を惜しまない』姿勢が爆発した要因ですねえ。

★楽天がスペイン・バルセロナのスポンサーに。年間65億円。何か血迷った感あり。楽天はアリババに大敗北して中国から撤退し、東南アジアでも泣かず飛ばず。アマゾンとは格段の差のあるプアーなビジネスモデルなのに、無駄使いだろうなあこの宣伝は。私が楽天の嫌いな理由、二つ。一つは、検索機能のでたなめさ。一つの品目を検索すると、関係のない品目を含め、1円の品物がずらーと。目的の品物を探すのがもう大変。これってみんなよく我慢しているなあ、と思う。私の検索方法が間違っているのかしら。アマゾンはその点、一発で目的の品目を選んでくれるなあ。二つ目は、送料。アマゾンは1000円弱の商品から送料無料。楽天は個別の店の出店のためまちまちで、おおむね1000円程度の商品だと500円程度の送料を取る。アマゾンに軍配をあげる訳です、私は。楽天はバルサのスポンサーになってもなんら変わりはないと断言します。


★イラクでISの自爆テロが続いています。先日は100名も死亡の事件も。元はと言えばアメリカが、大量破壊兵器をイラクが持っているとして、侵攻し、解体したこと。そこではじかれたバース党幹部が北部に逃れ、IS国を建設。何事も共和党ブッシュ政権の大失態。アメリカは遠い国イラク、シリアで起こることなど蟻が射したほどの痛みを感じないのでしょうねえ。大量の移民を発生させた罪も含め、ダメな国アメリカではあります。さて共和党トランプ新大統領はイラク、シリア政策で新機軸を打ち出し、世界を平和の道に導くことがなあ、心配だよ、本当に。

★プロ野球選手の年俸契約更新が始まりました。優勝を逃した巨人は、さすがに坂本に1億円プラスの3億5千万円に大幅増額した以外にはマイナスが目立って。安部が▼6,600万円の2億6千万円。内海が▼2億円の2億円。片岡、亀井、相川、脇屋・・、ことごとくマイナス。驚いたのは、同じ優勝を逃したソフトバンク。リリーフエースのサファテは、1億円から5億円に5倍増。松田は2倍の4億円、柳田は3倍の2億7千万円。とにかく4億円台がずらりと並ぶ豪華さ。一番の驚きは確か終盤に1試合だけ投げてボコボコになった松坂を4億円で据え置いたこと。金満チームの顔躍如たるものがありますが、球界のためには何か懸念も。この線で行くと、カープの鈴木など10倍増の1億7千万円にしてもまだ足らぬ存在に。菊、丸は倍増でもとてもソフトバンクの水準には近づけない。球界の水準を大幅に突出させたソフトバンクの契約更改模様ではあります。日本ハムの大谷は、1億円が2億円の倍増に止まっています。実績からしたら、松田や柳田を超えていることは万人が認めますねえ。謙虚ですねえ、ハムは。

★福島原発の被害補償と廃炉に、総額20兆円かかるとの報道。従来示された額の倍。何もかにも、福島原子力発電所の、あの非常時に備えた蓄電池が稼働していればこんな大事件にもならなかったし、住民への多大な被害も防げたはず。なのに、東電の当時の経営者や、東電自身の懺悔、謝罪の言葉が聞こえないのは何故か。おごり高ぶった東電の精神的腐敗がこのような大事件に発展したのではないか。もっと謙虚に東電は世間に頭コウベを下げるべきである。当時の経営陣は刑事責任をも甘受すべきと思うがどうだろうか。

★米大統領選挙を巡り、ウィスシンコンシン州が小政党『緑の党』の要請で最集計を行うことに。緑の党では、再集計の費用を募り5億6千万円を蓄えたと。続いて疑惑のあるミシガン、ペンシルバニアはどうなるのか関心があります。ただ、最集計で票が変わっても選挙結果は変わらないという、変な形ではあります。これってアメリカンなのでしょうかねえ、不正があってもそれを認めるとは。


★トランプ曰く、『移民を阻止する』と。何言ってんだい、自分も移民の子孫、なれの果てではないか。その上、先住民を殺戮し、土地を奪い、メキシコに突然戦争をしかけ、メキシコ州とカリフォルニア州を略奪したのだ。その両州から石油が吹き出し、カリフォルニアでは金がどっさり取れて金持ちになっただけではないか。アメリカ国民、全員移民の成れの果て。今更移民を卑下したり、駆逐したりすることは建国の精神に反するはず。ワシントンも墓の下で涙しているし、リンカーンは右手を上げ怒っている。トランプよ、歴史と自分の出目をよくよく監察しろ。そしたら移民卑下、非難などできないはずだ。お前ももともと移民の子孫なのだから。

★スケーターの羽生結弦が出演し、仙台藩の殿様を務めて話題となった『殿、利息でござる』の原作、『無私の日本人、穀田屋十三郎』を読みました。著者は歴史家の磯田道史。史実小説なので、事実に即した書き物で、波乱万丈のような小説ではありませんが、とつとつと『無私の日本人』の心を書いています。寂れ行く仙台藩・吉岡宿の再興を目指し、有志が千両の金を藩に貸付、毎年利息をもらい、吉岡宿が未来永劫、子孫代々まで続くことを願ったもの。その心からの奉仕の精神に磯田さんは感じ入ったのでしょう。この物語は吉岡宿の子孫の家から発見された古文書から読み解かれたもの。

著者の磯田さんは、岡山の旧家・家老の血筋の生まれ。家には江戸の時代からの古文書がたくさんあって、これを読み解きたいとの思いがつのり、中学生の時に古文書辞典を手に入れ、高校時代にはもうすべからく古文書を読み解いた天才肌の人。大学の入試に古文書科目がなかったのが残念と笑わせます。ここに書き留められた3人の日本人の生活感、哲学は二宮金次郎にも通じる江戸時代の庶民代表の姿でしょう。自分を殺しても、世の中に役立つことを、と念じて。

しかし、私はやはりこのような人達が江戸の時代を差配したと同時に、北海道の開拓においては同じ日本人がアイヌ人をそれはそれはひどい扱いをして、ダマシ、さげすみ、虐げて動物並みの扱いをしています。これが同じ時代の日本人かと思うほど。松前藩はそれを見知らぬ格好をして、上納金をピンハネし、知らん顔をします。これが同時代の同じ日本人かと疑うほど。日清、日露戦争に勝利した日本人は、以後一等国になった誇りと優越感で、朝鮮半島や中国の国で後者のような振る舞いをしたのでしょうかしら。それが慰安婦問題で火を噴いたと考えれば、納得の歴史観ではあります。が、決して日本は慰安婦を強制的に徴集はしていません。なぜなら、当時朝鮮にはこの種の女性はあまたいて、強制徴集しなくても普通に集まったからです。慰安婦をした女性が、自由に慰安婦から離脱し、里に帰り家を建てたなんて話はあちこちにあるのですから。

磯田道史の著書には他に、世に有名になった『武士の家計簿』『龍馬史』などがあります。

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