★今日の画像は、『百名山、7合目から頂上』です。頂上はにわかに発生した霧に包まれましたが、百名山登頂の感慨はまた別格でした。右下をクリックすると大画像が見られます。
★日本が第二次世界大戦で負けたことについては、私はこれを良しとしている。理由は、あの富国強兵、打ちてし止まん、という日本国を被う全体主義が突然消滅し、今の自由な民主国家になったのだから。とは言え、第二次世界大戦の特に太平洋戦争を姑息に勃発させ、これでもって『真珠湾を忘れるな』と国民を鼓舞し、ヨーロッパにおける戦線にも発動したツーズベルト大統領の狐にも似たこけおどしには我慢がならない。米下院議員でルーズベルトに近かった『ハミルトン・フィッシュ』が、ルーズベルトの死後著した『ルーズベルトの開戦責任』がその間の事情をよく説明している。以下、ルーズベルトの冒した罪を断罪する。
★★1940年6月18日、スチムソン陸軍長官は、対独戦参戦は宣戦布告なしでも出来ると受け取れるメッセージを、ラジオを通じて訴えた。英仏艦船にはアメリカの港の使用を許せ、我が国の艦船を両国への物資運搬に使え、それが戦争地域であっても構わない。そう主張したのである。もはや参戦することと同義の主張であった。スチムソンがこうした主張をしていたに拘わらず、いや、していたからこそフランクリン・ルーズベルト大統領FDR政権の高官として起用されたのだ。
彼を政権内部に起用してからも、FDRは、国民には同政権が和平を希求していて参戦を考えていないと言い続けた。その不誠実な態度は我が国の歴史上でも希に見るものであった。偽善と嘘で国民を欺く者であった。1940年の3選をかけた大統領選挙では、民主党の幹部は国民の非干渉の声が依然高いことに慌てている。その空気に迎合するようにFDRは、非参戦の立場を取ることをはっきり口にせざるを得なかった。1940年10月30日のボストンでの演説は、我が国歴史上で最も卑劣で嘘にまみれた国民への約束であった。
投票日が1週間後に迫っていたこの日、FDRは次のように述べたのである。『我が子を戦場に送ることを心配しているお父さんやお母さん。全く心配することはありません。前にも何度か約束したことをもう一度はっきりさせておきます。あなた方のお子さんが、外国での戦争で、戦うことは決してありません。何度でも何度でも繰り返して約束します』。
現職大統領が非参戦をはっきり国民に約束したのである。アメリカ国民がそれを信じないはずがなかった。共和党の大統領候補である、ウェンデル・ウィルキーとの違いを明確するために、」FDRは『我が国の外交方針はヨーロッパの戦争に巻き込まれないことが基本である』とまで述べた。投票日2日前のことである。
ルーズベルトの3選のためについた意図的な嘘。それは何千何万の我が国の若者の命を左右した。その嘘は決して許されるものではない。ボストンでのスピーチでは『我が国が攻撃された場合は別である』という文句が外されていた。非干渉主義者でさえも、アメリカが攻撃さえ受けなければ、と条件を付けていた。FDRはそれさえも省略した。国民の前に明確な非介入の方針を打ち出すべきだとFDRに指南したのはロバート・シャーウッドであった。ボストンのスピーチはそれを受けてのものである。そのシャーウッドも後年、『あの演説を思い出すたびに心が痛む』と述べているほどである。
(参考: ミルトン・フィッシュ著『ルーズベルトの開戦責任』草思社刊)
★『かくして私の小説は弟の思いがけぬ辣腕のお陰で、新人としては破格の四十万円の契約金で日活の作品リストに登録された。私の小説第二作はその後第一回の新人賞を取り、次いで芥川賞を受賞した。しかし、もし芥川賞を受賞出来ず、もの書きとして船出も出来ずにいたら、あの先二人ともどんなことになっていたろうかと思う。思うだけでぞっともする』。
これが石原慎太郎作家デビュー直後の『弟』で書いた記述です。『初心を忘れた慎太郎君』、豊洲移転の発起人であるのに、『知りません、忘れました』、の連発。人間として恥ずかしくないのか!都民銀行でも1400億円をドブに捨てて、知らんぷり。よくぞ傍若無人に都政を仕切ったなあ。トランプ君も顔負けだろうに。
★そのトランプ君、選挙中に公約した発言集。『.瓮シコとの国境に壁』『不法移民を強制送還』『オバマケア撤廃』『ぅぅ好薀犇掬未瞭餠愡漾戞忰ニ/誉任琉下げ』『ζ雲婚の違憲』『日本の核保有容認』『TPPからの脱退』『米軍駐留費の負担増』。さあ、この9項目を4年以内に実行せよ、さもないと二期目の大統領の席はないぞな。人間で一番大事なものは『信用』。約束したことは実行する、これの一事。拙者は、この公約の半分も実行できないと見るがねえ、どうでしょうか。
★W杯予選、サウジアラビア戦、日本代表、見事でした。2-1で快勝。欲を言えば、大迫がもう1点得点していれば、という思いはありますが。原口、大迫、久保、清武。入れ替わった若手前線の活躍は期待以上でした。この勢いで予選突破を果たしてほしいですねえ。
★和牛肉の輸出国、トップはどこか。シンガポール、香港、ノー、カンボジアです。なぜお金持ちでないカンボジア?実はカンボジアで輸入された和牛肉は、梱包を変えてタイへ。ここで、果物類の箱に和牛肉が混載されて、中国の成都へ。成都でさらに、ハムの箱に入れ替えられて、上海に送られます。つまり、カンボジアに輸出されている和牛肉は上海へ届けるためのもの。2001年、BSEが日本で起こって以来、中国は日本産牛肉を全面輸入禁止にしています。が、昨今中国の人々が日本観光に来日し、そこで和牛のおいしさに慣れ親しんだという次第。上海の富裕層は、再度日本牛肉を食べたい需要を喚起し、上海の和牛店が苦肉の策を弄してう回輸入を仕立てたということ。もちろん上海の日本料理店でもメニューに日本産牛肉は書かれておらず、そこは合言葉『メニュー以外のものを』というと、和牛肉のオーダーになるということです。恐れ入りました、カンボジアが和牛輸出先首位の理由、すごいですねえ日本産の食材の勢いは。お見事です。
★女優斉藤由貴(50)の祖先を調べる、NHKの『ファミリーヒストリー』を見て驚きました。なんと由貴さんの祖父母は二人ともろうあ者であったと。が、前向きな姿勢は根気と活力に満ちており、帯職人として自立します。また横浜のろうあ者支援事業への活動なども活発に。そして、あの正田美智子さんが皇太子妃になられる際、祖父は3本の帯を仕立てて納入しているのです。耳が聞こえず、言葉もしゃべれないという最悪な環境下でも必死の努力を重ねられた祖父母に頭が下がりました。それに引き換え、最近の若者は本当に根気が足りないと、多くの場面、事件で私は感じますがいかがでしょうか。
★雪印乳業を起こした黒沢酉蔵さんは、20歳の時、東京に失望して、アメリカに行こうか、北海道へ渡ろうかと考えた。結局札幌へ来たが、それは手持ち金が7円しかなく、サンフランシスコへの船賃20数円にとても届かなかったことによる。が、はじめに宇都宮牧場の仙太郎さんを訪ねたら、牛飼いの三徳ということを聞かせた。第一に、役人に頭を下げなくてすむ、第二に、ウソをつかないですむ、第三に、自分はもとより、国中の人間の栄養がよくなる。黒沢さんはことごとく我が意を得たので、その日から牧夫になった。のち、第一次世界大戦の後、北海道の乳牛農家が疲弊窮迫の底に落とされた時、酪農組合の結成に黒沢さんを立ち上がらせたのも、この根性であった。この組合が、後に雪印乳業となるのである。(花森安治著・一銭五厘の旗)
知りませんでしたねえ、雪印乳業の生い立ち。そしてこの黒沢さんの精神的支柱が、あのクラーク博士の『Boys Be Ambitious!』だったと、花森さんは喝破しています。今時の若者よしっかりせよ、黒沢さんを見習って。そしてクラーク博士の教えを気持ちに入れて。
★アメリカ大統領選挙、韓国の李大統領疑惑、そしてロシアのプーチン大統領、いずれも直接選挙で選ばれた国のトップ。日本は国会議員を選出し、国会で首相を決める間接選挙。どうやら直接選挙は候補者が選挙民に直接訴えるため、良い面もあるものの、ポピュリズムの応酬になります。さらにトランプのように選挙中に発言したことを『そんなことは言っていない』など、まさに政治的詐欺行為がまかり通っています。騙されたアメリカ国民も哀れだが、それに振り回される世界の政治模様。もうトランプなんて、ゲームだけにしてほしいねえ。
トランプは、選挙中、メキシコを目の仇にした発言をしたが、メキシコ州、ロスのあるカリフォルニア州は、アメリカが宣戦布告もせず、不意打ちをメキシコに食らわせて勝ち取った領土。スペイン領だったキューバにも、突如アメリカ艦隊が出撃し、キューバとフィリピンをアメリカ領に取り込みました。アメリカの歴史を正確に世界に発信すれば、いかに汚い国か、というのがはっきりするのですがねえ。
もっとも、間接選挙の日本でも、あのバカ殿『鳩山由紀夫』を首相に選ぶ民主党のでくの棒たちがいますから、安心はできません。日本憲政史上、最悪の首相でしたねえ、鳩山由紀夫君は。
★40年前に西武百貨店やそごう百貨店に就職した人たちは、まさかその後会社がセブンイレブンの傘下に陥るとは予想だにしなかったでしょうねえ。同様に三越百貨店に入社した人たちは、他の百貨店が苦境に陥っても、三越だけは別、と思っていたでしょうねえ。それが今、爆買いが去り、客足が遠のき、屋台骨にひびが入りつつあります。かつて『会社の寿命30年』という言葉がはやりましたが、今やどの業界でも将来安心、という企業はないと心すべきでしょうねえ。若者たちよ、既存の企業に依存していては一生禍根を残します。自らビジネスを構築し、その成果を両手に入れるべきでしょう。ヒントは、第一次産業の6次産業化。今朝取れた大分の関アジを夕方には東京の顧客に配達できるようなビジネス。温帯地方の日本で、コーヒー豆を栽培し、これを消費地で売りさばくこと、などなどその芽はあちこちで出芽しています。この機を逃すな、若者たちよ。
★プロ野球選手の契約をチェックしていて、中日の平田が+5000万円と。年間打率2割4分強の平田がなぜこんなにアップか、とみると、大島は+6000万円。締めて、平田の年俸が1億2千万円、大島が1億5千万円。そうか、二人とも今年FAの権利を取得し、中日が引き留め策で年俸をはずだのだ、と。しかし平田が1億2千万円なら、カープの丸は1億5千万、年俸倍増が必要で、菊池、鈴木もこれに続きますねえ。さてさて楽しみなカープの契約更改の成り行きではあります。
それにしても、中日の落合GM、いつ辞めるのだろうか。中日最下位の実績は、監督谷繁を切っただけでは済まない。この弱体チームを編成した一番の全責任者は落合なのだから。グランパスはすでにトップを含め新しいGMを任命している。ドラゴンズは遅滞なく新体制を決めるべきだ。