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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『誰もかれも朝日の手下になりゃがって―阿川佐和子③』

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今日の画像は、クルマ雑誌『カー アンド グラフィック』が、国産小型SUVを実車試験した結果の性能比較表と、昨日巨人に逆転勝ちし5連勝、阪神に代わってカープが首位を奪回したセリーグ・順位表。そして、淡いピンクが魅力の彼岸桜、白色がまぶしいモクレン、黄色が鮮やかなサンシュユです。

『カー アンド グラフィック』は、カー雑誌の中では、信ぴょう性、信頼性の最も高い雑誌です。その雑誌が独自に小型USVを実験テストした結果がこの一覧表。注目点は、100キロ走行時の燃費。CHRは20.8km、JC08モードの燃費に対しなんと68.8%という実効率。以下、ヴェゼル85%、CX-3・106.4%、ジューク95.5%。CHRのユーザーはこの事実を知っているのか。これって本当詐欺的数字だと思うねえ、カタログ燃費と実走行燃費のかい離が大きすぎる。それでも売れ筋一番を確保するとは、ほんに『販売力のトヨタ』だねえ。『燃費最高、C-HR』、だがそれはカタログ燃費の数字で、実燃費は7を切るという事実は、トヨタにしては重いねえ。

広島のマツダ、106.4%と、定置テストを上回る燃費。これも知られていないのだなあ、しかもガソリンレッギュラー平均価格1L・123円に対し、軽油は1L・100円と。燃料費が81.3%、それに時速100キロ時の燃費、106.4%を加味すると、実際の燃費効果は130.8%、3割もカタログ燃費よりもいいということ。こんな事実を一般ユーザーは知っていない。宣伝下手、商売下手のマツダではありますねえ。画像の右下をクリックすると大きい画が見られます。

カープって、本当に強いんですねえ。この対巨人3連勝で、巨人には10勝1敗と無敵の進撃。まあ、苦手、横浜と阪神が浮上したので、結果はケセラセラではありますが。交流戦で勝ち越せば、連続優勝の卦が出てきます。(@_@)

役立たずのアシスタントにもかかわらず。なぜか私はクビにならなかった。ところがどういう訳か、その後番組として同じ深夜の時間帯に始まった朝日新聞の筑紫さんをメインに、『筑紫哲也NEWS23』のアシスタントとして私は起用されることになる。すでにご存じの向きもあるかと思うが、父は朝日新聞が大嫌いだった。『読まず、書かず、取らず』の三原則を実践していたくらいだ。

娘が朝日新聞のジャーナリストの元で働くことになっただけでなく、なんというタイミングか、国際政治を専門といていた兄が同じころ、雑誌アエラで連載を始めた。父は苦々しい顔で、『どいつも、こいつも朝日の手下になりゃがって』と憤慨していたのを思い出す。その話を筑紫さんに伝えると、おおらかな筑紫さんはゲラゲラ笑って、『今度、お父さんと麻雀をやりたいなあ』と。今度はそれを父に返すと、父はまんざらでもない顔で苦笑いをし、『そうかい?』。好きな麻雀相手に関しては、思想を越えるところが父にはあった。ただ、筑紫さんとの麻雀が実現したかどうかは、定かでない。

しかし、朝日の手下であろうとなかろうと、娘が政治や経済問題に口を挟むこと自体を、父は快く思っていなかった節がある。たまにゲストの解説の受け売りを父の前で披露したりすると、たちまち顔色が変わった。たとえば湾岸戦争について食卓で話題になった時、『まあ、フセインにはフセインの事情があるんじゃないの?』などと口を滑らそうものなら、『冗談言っちゃいけない。どこにそんな事情があると言うんだ』と気色ばみ、『俺は小説家であって、政治のことはよく分からん。しかし、お前もニュース番組なんぞに出て、少しばかり物知りになったと思っていい気にならない方がいい。昔から何度もお前に言ってるつもりだが、正義の御旗を掲げるようになったらおしましだ。ことに女は自分が正しいと思い始めたら、感情的になる傾向がある。そういうことにならないようよく気をつけなさい』、正義、正論については何度となく諭された。

テレビでさまざまなテーマを取り上げていると、つい感情的になる場合がある。父が私の出ている番組を見ることはほとんどないと知りつつも、出しゃばった意見を吐いた直後に、たちまち心の中で『父が見ていたらどうしよう』と怖くなることがあった。今でも『しまった!』と反省することがたまにあるが、よく考えると父はもういない。それなのに、まだビクビク。還暦を過ぎてもなお、ビクビク。
(参考: 阿川佐和子著『強父論』 文芸春秋社刊)


★私は髭剃りに、パナの乾電池型電気髭剃器を使っている。電池は特殊なパナのCR123Aというやつ。量販店で600円もする。ひょとして、とアマゾンでチェックすると、送料無料で400円。アマゾンは街中の量販店も食っている。どんどん太るアマゾンは、法人所得税を日本では払っていない。こんな理不尽は日米通商交渉で速やかに解決すべし。幸い、アメリカが日本に交渉を申し込むらしいから、この機を逃すな。自動車では、アメリカのピックアップトラック輸入関税25%を廃止させろ。こんな高い輸入関税をかけておいて、何が自由貿易だ、トランプ君。

★都議会議員選挙の日程が近づいた。自民党は、反小池都民ファーストの会を意識し、対決姿勢を鮮明に。ファーストの会のウィークポイントを旗印に、殲滅せんと。が、一方の小池ファーストも負けてはならじと。ファーストの会は公約で『忖度だらけの古い都議会の刷新』を掲げている。そして、例えば議員の公用車は廃止する『都議会改革』を前面に打ち出している。また、議会改革条例や受動喫煙防止条例、東京五輪経費透明化条例など、議員提案による12の条例制定を目指すとも。野田代表は、『30年間、議員が条例を作ることが出来ていなかった。都議会の風土そのものを変えていきたい』と。その心意気やよし、です。ガンバレ、小池都民ファースト!


★佐賀県唐津市名護屋小学校のプールで、絶滅危惧種である、『両生類・カスミサンショウウオ』が見つかった。近くに川などはなく、棲みついた経緯は不明と。専門家も『学校のプールで見つかったという話は聞いたことがない』と驚いている。小学校によると、掃除のためプールのほとんどの水の抜いたところ、体調3~5cmの生物が複数いるのが見つかったと言う。教員が体の特徴からカスミサンショウウオと確認した。児童らが20匹をも捕獲し、しばらく教室で飼育した後、ため池などに放流する計画だと。驚き、桃の木、だなあ。プールにサンショウウオとは。

★総合商社の伊藤忠が、外車販売会社『ヤナセ』を子会社化する。現在の持ち株比率39.4%から、65.3%に引き上げると。昨今、欧州生産の外車ビジネスが盛況になっており、商社もこの分野の強化に乗り出すということだろうなあ。なぜ、米車扱い会社ではないのか、トランプ大統領の力も及ばないのかねえ。教えてくれよ、トランプ君。


★加計学園問題。前川文部科学省前事務次官の発言で、民進党の示す書類が実存したと。が、その前に、獣医学部の新設については、加計学園と京都産業大学が認可を競い、加計学園が勝ったと。一般常識的に言えば、京都産業大学の方に勝負の利がありそうだがねえ。審査の過程の公表が必要だなあ。やっぱ、40年来のお友達、加計学園に勝ち名乗りを上げさせたのは、『阿倍首相への忖度』ではなかったのか、真相の究明を求める、その結果を次期衆院選に反映させる。

★民進党の山井国会対策委員長の発言。傲慢、詭弁の安倍政権の姿が見え隠れする。『前川喜平・前文部科学事務次官の証言に関して、前川氏のスキャンダル的なものが首相官邸からリークされ、口止め、口封じを官邸がしようとしたのではないかという疑惑が出ている。私は背筋が凍るような思いがする。政権に批判的な発言をした、しようとする人間に対しては、政権がスキャンダルを流して、その口を封じようとする。一体、どこの国の話かと。そんな恐ろしい国に今の日本はなっているのか。私は非常に心配で心配でならない。一言で言えば、安倍1強政治の弊害、おごり、ここまで来たのかという心配をしている。そういうことの真相解明のためにもしっかりと、(前川氏の)証人喚問をしていく必要があるのではと思う』。まさに正論、賛成である。


★サッカーの試合で骨折し、相手選手に賠償訴訟を起こしている案件がある。事故は東京都社会人4部リーグ。男性が球を蹴ろうとした左足に、相手選手のスパイクシューズの裏側が接触した。ファウルにならなかったが、男性はすねを骨折し、手術などで1ヵ月入院。2015年5月、相手選手らの690万円の損害賠償を求め提訴した。

昨年12月の東京地裁の判決は、故意とは認められないとする一方、何等かの傷害を負わせることは予見できた、と指摘。相手選手に慰謝料や治療費など250万円の支払いを命じた。相手選手は不服として控訴。現在東京高裁で審議中。

この裁判は日本サッカー協会の関係者が傍聴するなど、サッカー界の関心は高い。協会の基本規則には、例外を除き、加盟する団体やチーム、選手に対して『サッカーに関連した紛争を通常の裁判所に提訴してはならない』と国際サッカー連盟に準じて定められている。提訴した男性が所属するクラブも承知しているが、個人の訴訟を止める力はない。はてさて、どういう結末になるかなあ。一般論として、故意でなければ、スポーツによるケガの弁済は必要ない、と思うがなあ。

★立教大学と桐蔭横浜大学が、法科大学院の募集を停止した。いずれも定員割れが続き、改善の見込みが立たないこと。東京六大学で法科大学院の学生募集を停止するのは立教大が初めて。司法の庶民化を旗印に、弁護士などの多数要請を目的として設立された多くの法科大学院で、低調な司法試験合格率などが影響し、法科大学院進学希望者自体が減っていた。日本の司法試験は、裁判官、検察官、弁護士、三者が同一のラインで合格を競う。アメリカのように、弁護士は一定の専門性があれば許容される社会と違う。ここに法科大学院構想の欠陥があったと思う。さらには、司法試験に合格できなかった人に、一般企業は門戸を閉ざし、希望者自体の人生・生活がにっちもさっちも行かなくなり、人気が急落したという次第。法務省、文部科学省の役人が、机上で書いた絵は、世間には通用しなかったというまさに『悪例』と言える。


★関脇『高安』が今場所好調な成績、11勝を挙げ、大関昇進のライン、3場所で33勝を十分にクリア。来場所から新大関を務める。稀勢の里と同門で、稀勢の里の優勝パレードでは釖持を務め、やっぱり横綱はいい、自分も精進して横綱になりたい、と希望を膨らませていた。ガンバレ、高安、です。

★『安倍晋三首相が自身の提言した、憲法改正案について「読売新聞を熟読して」と国会で答弁したことについて、私も熟読したけど、よく分からなかった。自民党員として言えば、自民党の機関紙でおっしゃっていただきたかった。権力とメディアの関係から言うと、それって本当に良かったのかなという気がしない訳ではない。あるいは自民党大会は3月にやって、そこで総裁が言えば「おっ、そうなんだ」ということで、またみんなの気持ちも違っていたかも知れない』。こう語るのは、自民党石破茂前地方創生相。TBSの番組で語った。こんな初歩的なことが、自民党内部で語られなく、読売新聞でしか知らされない自民党員は、内心石破さんと同じ、忸怩たる気持があるだろうなあ。いつかそれがマグマとなって噴火するのではないか、と拙者は思うぞえ。


★『親しき仲にもスキャンダル』と。週刊新潮が『「文春砲」汚れた銃弾』、として『週刊文春』を告発する記事を、5月25日号から2号続けて掲載している。新潮は文春を『スクープ泥棒』と呼ぶ。しかし、あらゆる手を尽くして情報を取ることが一方的に悪いと言えるのだろうか。『週刊現代』『フライデー』の編集長を歴任した元木昌彦氏が問う―。

私見だが、週刊誌編集長には大胆さと繊細さが必要だと思う。毎週のようにスクープを発信している『週刊文春』新谷編集長は、見かけは女性誌編集長のように軽やかに見えるが、その決断力と実行力は『剛毅』という言葉がぴたりとくる編集長である。口癖は『親しき仲にもスキャンダル』。彼が編集長になってすぐの頃、『小沢一郎の妻から離縁状』という特集を読んだ。私は現役時代、小沢一郎キャンペーンを毎号続けた。そこには政治的な話題ばかりでなく、愛人問題や別の女性が生んだ隠し子についても追及した。そのとき一緒にやっていたライターの松田氏が離縁状をスクープしたのだ。

小沢の妻が有力支援者に出した手紙の中に、その情報が入っていた。内容は面白いが、私信である。訴えられたら負けるかも知れない。しかし彼はこう考えた。『あの手紙を報じる公共性、公益性はある。日本の政治を長い間牛耳りコントロールしてきた小沢の人物像をつまびらかにした超一級の資料』。彼はそう決断し、全文を掲載した。彼の編集方針は、出版社系週刊誌の王道である。少ない人数と情報量。あれもこれもと追いかけていたら時間もカネもかかる。そこで『選択と集中』する。

文春のやり方に違和感があるのは、自分のところのスクープではないものを、速報として流してしまうことだろう。それはやってはいけない。私のような週刊誌のすれっからしには、まあ、バレたんだから中吊りを手に入れていたことは認めて、だが、これからもあらゆる手段を使って必要な情報は取りに行く、とでも発表したらどうだろうか。

元木さんの意見、説得力があるなあ。『確かに盗んだ。が、情報を伝える週刊誌である以上、今後も一生懸命情報発掘には努力する、盗むこともあるよ』と言えば、世の中納得なんだが、『盗んでいない』とウソを言うと、詭弁になるなあ。

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