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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『自分のペース―阿川佐和子⑪』

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今日の画像は、人気上昇中のパナソニックの電動アシスト自転車『Guttoギュット』と、美人アネモネ、ディモルフォセカ・アフリカキンセンカ、いずれも美人花ですねえ。好きです。右下をクリックすると大きい画が見られます。

★★テレビの仕事を始めたのは30歳になった年である。正確に言えば30歳の誕生日を迎える丁度1ヵ月前に、TBS系『情報デスクTODAY』が始まった。

それまで何をやっていたかと言うと、大学を卒業後、就職もせず、好きな織物の腕を磨こうと、ひたすら稽古事に通い、その月謝を払うために様々なアルバイトをしていた。どうせ数年のうちには結婚し、子供を産み、平凡な主婦になるだろうと思っていたので、それまでの間、企業に勤めても、お茶くみやコピー取りなどの仕事で終わってしまうに違いない。それよりも結婚後も続けられ、ささやかな内職に繋がりそうな技術を身につけておく方が利口だと考えた。

ところが私の計算は見事に狂った。まず、そう簡単には結婚話がまとまらない。そして、憧れの織り職人に成るための修行は思いの外厳しく、さしあたり師匠の内弟子にはなってみたものの、織物一本で食べていこうとすれば、相当の覚悟が必要だということに気がついた。さてどうしたものか。

悩んでいるところに、テレビ局から新番組のアシスタントにならないかという話があった。そもそも自分が軟弱であるから悩みに陥るのであって、職種を変えたところで突然強くなったり、有能に働けるはずはない。まして、何の経験もない私がめまぐるしいマスコミの世界で長続きするとは思えない。収入があるぶん、失敗すればしただけの責任はすべて自分に返ってくるという怖さがある。またしても悩んだが、とりあえず『収入』というものに引かれた。織物のことはひとまず棚に上げ、他の仕事場で社会の風に当たってから身の行く末を考えよう。

自分に言い聞かせ、自信のないまま仕事を始め、あっという間に数年が経過した。相変わらず自分が何をしたいのか答えが出ていない。いやだいやだとわめきつつ、周りの人に支えられながら、息も絶え絶えに生きている。

人は他人と同じであることに不満を持ちながら、他人と違うことをするのを恐れる。他人が安定した居場所を見つけているのに、自分の居場所が見付からないと、焦り、嫉妬し、悲観する。しかし、みんなそれぞれに生き方が同じはずはないし、ペースも違う。私は同年代の友達と比べるとペースが遅いのだろう。でも、どんなペースであろうと、楽しんでさえいればいいではないか。そう思えるようになったのは、つい最近のことである。(参考: 阿川佐和子著『メダカの花嫁学校』)


★モーターの力で楽に運転が出来る『電動アシスト自転車』。この自転車、シニア向けのイメージが強かったが、市販から20年以上経ち最近は子育て世代向けの車種が目立つ。子供の送り迎えや買い物に便利と好評何なのだ。

以前はタイヤが大きい26インチ車が主流だったが、現在人気の車種はどれも20インチと小ぶり。『座面が低いので子供の乗せ降ろしが楽で、重心が低く安定感もある』と自転車店。20インチ電動アシスト自転車が好調なこともあり、パナソニックサイクルテクニックでは、3年でこの子育て自転車の出荷が倍増した。『都市部の共稼ぎ世帯の間で急速に普及している』と言う。

2009年に警察庁が幼児2人を乗せる『3人乗り』を認め、安全基準を満たした車種ならチャイルドシートを前後につけることが出来る。前はおおむね10ヵ月~3歳程度、後ろは2歳半~6歳以下が目安と。安全を考え、子供には必ずシートベルト、ヘルメットを着用させたい。警察庁によると14年、自転車同乗中の事故で死傷した6歳未満の子供は975人。54%が頭や顔にケガをしていた。この自転車のお値段は15万円前後と、安くはない。

★福島県の最西部にある『只見町』。人口4,500人、9割は森林の小さな町。ここに何件もの棟を持つ三角屋根の『本の店』がある。古本屋さん。収容蔵書は140万冊。これが多くの三角屋根の家に収納されている。大都市の図書館の蔵書数にも匹敵するボリューム。ベストセラーから絶版本まで、全国各地から古本が集まる。21年前から、吉津さん(64)が経営している。

東京から古本を持ち込んだ夫婦。買い取り料金は1,750円。吉津さんは、この代金の引き換えに、自分が所有する山林の1坪の交換券を渡した。夫婦は山林に入り、アケビを採取。吉津さんは、荒れる山林に人が入る手だてをしている。人が入れば、山林は荒れないから、と。これまでに3万5千人が山林交換券を手にしている。まさに『緑の里、伊吹あふれて』だ。アイディアと工夫は絞れば絞るほど、出て来るものなのだなあ。素晴らしい!


★高知県の山あいの村『大川村』が、村議会を廃止し、村民が直接審議する『町村総会』の設置が正式表明された。定数6人の村議会の議員は全員70歳以上の高齢者。諸般の事情で若い人達の立候補が期待できない中、村の行政機能を確保するための苦肉の策。勿論日本初。が、このように過疎地での異常事態があちこちで起きているだろう。山村の魅力に魅せられる人も多いだろうが、いろいろな生活の不便さを考えると、多くの人達が田舎に押し寄せるのはまた、難しい問題だろう。が、地道にその土地土地に合った行政形態、生活様式を生み出していくのも一つの解決策だと思う。総人口は406人。

★屋久島・宮之浦岳下山中の男女2名が、沢で流され心肺停止状態で見つかった。2人は登山愛好家と一緒に入山、11日朝下山のため山小屋を出発し、午前9時過ぎ沢を渡っている途中に流された。気象庁によると、11日午前、大雨注意報を出し、川の増水などに警戒を呼び掛けていた。9~10時の雨量は28mmと言うから、激しい雨だったに違いない。

私も宮之浦岳の魅力に取りつかれ、何度か計画を練ったが、その度に断念した。と言うのも、屋久島は年に360日雨が降るという特別な気候。岩場もあり、雨の岩場はとても滑りやすく、苦手。万一滑落すると大けが、または命に係わるから、断念していた。が、この方達は宮之浦岳の魅力に勝てなかったのだろうなあ。ご愁傷さまです。 合掌


★『ミツバチ』。日ごろ直接接する機会もないから、まあわからないことだらけ。まず生存期間。働き蜂は普通50日程度の寿命。そのうち1週間位が密採取の期間。残りは、巣箱のメンテナンス、空調などを担う。密の巣にミツバチが群がっている画像を見ることがあるが、これは巣を35度程度に保つため暖めている。その効果で酵素が働き、密が濃厚になるのだと。現在養蜂家ヨウホウカに使われているミツバチの多くは、西洋ミツバチ。日本ミツバチはやや小さく、密採取量が1/5程度と低いが、蜂蜜は高品質で、500mlで4,500円もする。女王蜂は1日、1,000~2,000の卵を産む。すごいなあ、ミツバチ、だ。

★『それにつけてもおやつはカール』で一世を風靡した、明治のカールが今夏、東日本で販売を終了する。ピークの1990年代に190億円もあった売上が、1/3に減ったのが終了の理由。『ポテトチップスなど競合する菓子に顧客を奪われたから』と説明するが、本当の理由は10~20代の若者にそっぽを向かれたことが大きい。ある菓子メーカーは『明治はカールを売り込む努力を怠っていた』と指摘する。カールのテレビCMを2014年に終了し、SNSなどでの宣伝をしてこなかったと。長寿ブランドと言えども、長年築いた名声だけでは売上を維持出来ない、という歴史の証明を明治はやったんだね。すごい!(笑)


★昨年8月に発売され、話題を呼んだ山口県発の8万8千円の日本酒『夢雀ムジャク』。2年目の今年、仕込んでいた仕掛けが動き出す。ワインのように年号を表示して、熟成するほど価値が増す『ビンテージ酒』として売り出す。発売時はあえて伏せておいた取り組みをオープンにした。

昨年11月、夢雀をプロデュースしたアーキス(山口市)の松浦奈津子社長、原亜紀夫副社長は、ドバイにある世界一の高層ビルのアルマーニホテルにいた。日本料理店での夢雀の提供を祝うレセプションだ。価格は現地酒税の関係もあって1本・750mがl60万円もの値段に。12月にはカシオ計算機の世界限定300本のG-SHOCKゴールドと夢雀のコラボ商品を香港で発売。価格は100万円を超えたが、10セットは当日完売した。どちらも『最高の価格の日本酒が求められた』と、松浦社長は分析する。

昨年の仕込みから200本をビンテージ用に保存しており、夏以降に数万円のプレミアムをつけて発売する予定。すでに既成の市場である、日本酒市場へは、既成概念で取り組めばジリ貧になる可能性もある。尖った商品の性格を鮮明にして、世界市場を相手に、ニッチに飛び込む姿は勇ましく、日本酒の商品にぴったりと感じるなあ。ガンバレ『夢雀』。


★時計メーカー、カシオ計算機とシチズンの今期決算予想が明暗を分けた。カシオは主力の『Gショック』が中国や東南アジアで伸び、連結純利益は、320億円、22%増。一方、セイコーHDは、純利益が50億円、7%減と。国内外で時計販売が伸び悩むと予想。

カシオのGショックはSNSを使った宣伝や口コミ効果で知名度が上がり、中国での販売が伸びている。中間層が拡大する東南アジアの需要も取り込む。Gショックの年間販売計画は900万本と、前期に比べて50万本増やす。関数電卓や電子辞書など教育関連の伸びもカシオの業績を支える。

セイコーHDは外販用の時計駆動装置・ムーブメントが落ち込み、明るさが見えない。決算関連ビジネスなどの伸びで今期は微増収だが、半導体孫会社を連結対象から外す影響もあり、純利益は減る。

それより、何より、新興のカシオの売上高予想が3,500億円に対し、セイコーは2,600億円と、1千億円近い差が。カシオの設立は、1957年・昭和32年、セイコーは1881年・明治44年。会社は古いだけでは意味がないねえ。ガンバレ、セイコー時計だね。

プロトレックを愛用している私だから、カシオを応援するワケではないが、時計をファッションに結びつけたGショック戦略は、セイコーには全く見られない。1度購入すれば10年も、20年も使うセイコーの時計に比べ、カシオのGショックは、極端に言えば毎年買い替え、または10種類くらいを取りそろえ、毎日日替わりで使う、など多用途に耐える商品になった。プロトレックもバリエーションを拡大し、2万円台から10万円台まで豊富な品揃えが人気を呼んでいる。


★卑劣だねえ、『菅義偉』。加計学園の文部科学省内の文書の露出について、記者会見の開口一番が『怪文書』だと決めつけ発言し、調査もしないと断言した。ところがどっこい、文書に個人名が出たり、内閣支持率が8ポイント以上急落したのを見て、『徹底的に再調査する』だと。もう遅いわいな、菅官房長官殿。今週の調査では、まだ支持率は落ちるよ。都議選惨敗の自民党になるなあ。衆院選も敗北の兆しあり、ダヨン。国民を見下し、傲慢な発言に終始する『阿倍-菅ライン』の終焉になるだろう。

★韓国の文新大統領。なんと、2030年のサッカーW杯を、中・韓・日・北朝鮮の4カ国で開催しただどうかと、FIFA会長に提案したと。韓国政府関係者は、正式な申し出ではないと打ち消したが、なんたる不認識。馬鹿ではないか、この人。北朝鮮の、あの真っ黒な腸の金某のゴロツキ国家の真の顔を知ってか、知らずか、はたまた、工業団地を取り上げられる契約違反を簡単にやってのける北朝鮮に砂糖や塩を送って、一体何の解決になるのだ。気に入らない側近を何百人も殺害した。国を分けて60年。国の統一に一体韓国はどれだけ努力したのか。まったく白々しい発言、虚構の大統領ではある。仮に四か国共同開催案が遡上に登ったら、即刻、JFAは断固として組みせぬこと、絶対に潰すこと、だ。


★やっと、巨人13連敗の責任者が引責辞任する。堤辰佳GMが退団と。2011年、球団トップとの対立で退団した清武GMの後任者の原沢GMの後を継ぎ就任。元は読売新聞記者。大学時代野球をやっていた関係で巨人のスタッフになった。が、チーム編成で成果がないばかりか、今季は13連敗というとてつもない新記録をつくる結果に。巨人の人材源は、大きな部分他チームからの引き抜きに頼っており、自前の若い選手の育成・台頭が他のチームに比べて少ない。前季優勝し、今期も首位を走るカープに比較してみればその差は歴然としている。今季も、陽、山口、福森、マギーら総額28億円とも言われ巨費を費やして戦力強化を行ったが、陽、山口の出足の後れなどでチームはどん底状態になった。内外から堤GMのやってきた球団運営方針の破綻との声が強くなり、球団としてもなんらかのケジメが必要であった。後任GMは、鹿取義隆、元巨人投手。プロ野球選手が巨人のGMに就任するのは初めてのこと。読売新聞が影響力を持ちすぎたんだねえ、今の低迷の原因も。そういえば、中日の低迷も中日新聞の影響が大きすぎるのだろうなあ。記者上がりはとてもマネジメントに使えないという証拠かしら。

石井社長も『清武、原沢、堤はいずれも新聞社出身。そういったGMの不足しているところがあったのかもしれない。選手としての経験や、専門家としての目。そこに期待してお願いした』と説明した。


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