★今日の画像は、トヨタの『新型クラウン』。デザインは奇をてらったのか、昔のクライスラー・ニューヨーカー復刻版の雰囲気。このデザインに日本のユーザーがなじむには時間がかかるだろうなあ。でも、やっぱりクラウンで、トヨタの販売力で売るだろうなあ、全国のトヨタ店は。やっぱり吉永小百合の『いつかはクラウン』かもね。そして、広島の里山、三滝山~丸山~大茶臼山の縦走の画です。錦秋が真っ盛り、見事でした。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★起業と言えば米シリコンバレー。そんな感覚はもはや現実と異なる。調査会社によると、現在起業初期または準備中の起業家は世界で『4億人』を超える。中国ではおよそ1億2千万人、インドは9千万人で、米国の2千万人を大きく上回る。
中国で起業する米国人もいる。米マイクロソフトを飛び出したマット・スコット(35)さんは中国人の同僚らと深圳に腰を据えた。『世界の工場』と呼ばれる工業都市を拠点に『我々の技術なら世界を変えられる』とAIを使った無人工場に挑む。14年創業の『深圳馬隆科研』の本社。スコットさんらの机の上では大画面のPCが日夜、工場から集まる膨大なデータを読み込む。画像から製品や部品を正確に識別するソフトは人手を減せると評判になり、毎月300社以上から注文を受ける。『いずれ人が工場で働かなくて済むようになる』と野望は膨らむ。
中国は現在人件費の上昇で新興国が競争力を失う『中間所得国のワナ』に直面し、成長分野を切り開く起業家を渇望する。スコットさんを地元政府などが資金支援する裏には『大衆の創業、万人の革新』(李首相)を訴える中国政府の焦燥がある。産業の転換期には起業家が大企業よりも機敏に変化を捕らえる。米国では19世紀、ちっぽけな製油所への投資から身を起こしたジョン・ロックフェラーが20年も経たずに『石油王』と呼ばれ、20世紀末からはグーグルなどのネット企業が瞬く間に世界を席巻した。
伸びる企業は雇用も税金も生む。そのダイナミズムが分かるから先進国も起業の大競争に挑む。『創業期の負担を減らしたい』。フランスのマクロン新大統領は選挙中繰り返し語った。見え据えるのは経済成長と起業が不可分という事実だ。16年までの20年間、米国で年平均2%台の成長が続いた一方、フランスは1%台。調査では米国で起業家比率が10%を超えることが多いのに対し、フランスは5%前後だ。
ソフトバンクグループは、第4次産業革命をにらみ、世界の新興企業に投資する10兆円規模のファンドを発足させたと発表したが。だが、足元の日本は開業率5%程度と欧米諸国の10%前後を大きく下回り、起業に無関心な人も77%で2倍に達する。日本は大丈夫だろうか。疾走する世界の企業家達と話す度にこんな不安が頭をかすめる。
★京都の神社仏閣で結婚式を挙げる外国人が増えている。世界定期観光地として京都の注目度が上がる最中、信仰する宗教を問わず受け入れる寛容さと歴史の深さが人気の背景にあると言う。11月よく晴れた日、新郎ドイツ人のボーンさん(37)と、イタリア人ジュリオサン(41)が上賀茂神社で式を挙げた。日本を訪れたのは初めてだが、ホテルグランヴィア京都での宿泊と挙式がセットになったプランをインターネットで見つけて申し込んだと言う。『美しく、歴史がある神社で式を挙げられて嬉しい。本当にすてきで感動した』と2人そろって笑顔を見せた。
上賀茂神社では年間800組が式を挙げるが、そのうち100組が外国人だと。京都市もこれに賛同し、市長名での結婚証明書の発行を行う。一番人気は英語で神前式が出来る上賀茂神社。他にも高台寺や護王神社、岡崎神社などが続く。国籍も中国や米国、オーストラリアなど多岐にわたると言う。時代は変わる、京都から、かな。
★父の武吉は、私の顔を見るなり、『折角やから、映画でも見て帰るか』と予想もしないことを言った。撲られるかも知れないとさえ思っていた私は、肩すかしにあったような気持で、え?、と問い返し、父の顔をしげしげ見た。父と担任教師との進学に関する面談が、よほどいい形で進んだのかとも考えたが、それはある筈もないことであった。父の恥は、如何に楽天的に思っても否定出来ない。その表情の柔らかさにつけいるようにして、私は、成績悪うて済みませんでした、と素直に頭を下げた。父は、『成績悪いのは恥やない。けど、3年も顔を合わせていて、何の値打ちもないと思われとるのは恥やぞ。これは3年かかってお前が作った評価やから、お前が雪ソソげ。すぐでのうてもええ。何十年か後でも、ただの馬鹿やないと思うてました、と言わしてやれ。わしが言いたいのは、それだけや』と、言った。それから笑いながら、東京大学法学部はお前に似合わん、いや、似合うかも知れんが、お前が似合いたくないと体が言うとる。お前は、官僚やら保守やら安定を恥と考えとるな。
それで、どこの大学を受けるつもりにしてるんや、と父は訊ねてきた。映画館の中の煙の塊がたなびいている。私はそれを追いながら、明治大学、と言った。父は目を閉じた。そして、明治か、担任の先生の言うところの、とても無理やと思う大学の中に、明治も入とったが、やってみい、お前が馬鹿じゃないことはわしが知っとる、と言った。昭和30年3月31日、深沢武吉は、いつか鶴田新八に宣言した通りの日に、兵庫県巡査、いや、辞令上は昇進して巡査部長を辞職した。私は、明治大学に合格して東京へ出た。姉の千恵は、神戸で自分の人生を見つけると残った。父の武吉、母のきく乃と妹の登喜は、根をつけるために宮崎へ帰った。
私、深沢健太は、大学卒業後、テレビ時代を反映し、仕事が増えていた銀座の宣弘社という広告代理店に入り、宣伝企画の仕事をこなし、また放送作家というアルバイトを成し遂げ、一本立ちして作家となった。さらにグループサウンズが盛んな折、急遽作詞を依頼され、一晩で作り上げるという荒作業に自信を得たのか、作詞にも手をかけ、以来これが本業となっていった。その後生涯5千曲の作詞をし、レコード大賞を5回、レコード大賞作詞賞を7回、日本作詞大賞を8回受賞し、父が言った『単なる馬鹿でない』ことを世間や淡路島の人達に知らしめたのである。
☆レコード大賞受賞曲 『また逢う日まで』『北の宿から』『勝手に』『UFO』『雨の慕情』
(参考: 阿久悠著『無冠の父』)
この『無冠の父』は、二回目の読破である。阿久悠が父についての原稿を頼まれたが、出版社の担当者から書き換えを依頼され、阿久悠は原稿を引き取り、押し入れの奥深く置き去りにしていた。阿久悠の死後、この原稿が発見され、遺族に了解を得て岩波書店が発刊した。さすが鬼才阿久悠、すごい小説ではある。
★『少年探偵団・大手柄の巻』、だ。27日、午後10時過ぎ、大阪市吹田市の路上で会社員で帰宅中の女性が近づいてきた男に近くの駐車場に連れ込まれ、腹を殴られた。男は女性の財布を奪って逃げようとしたが、悲鳴を聞いて駆けつけた中学3年の男子生徒5人が取り押さえた。府警は強盗致傷容疑で男を現行犯逮捕した。生徒達は塾の帰りで近くを通りかかり、『やめて下さい』との女性の声を聴いて現場に行き、女性を押さえつけている犯人・横山勝彦(44)に『何やってるんや』と詰め寄せた。そして横山容疑者が立ち去ろうとしたが、生徒達は100m追いかけて取り押さえたと言う。生徒達は『悪い男なので捕まえようと思った』と話している。天晴れ、ご立派、吹田市の少年探偵団ではある。
★大手メガバンクに続き、損害保険大手の三井住友海上火災保険は2018年度から、営業部門の職員が手掛ける事務作業のうち9割をAIなどで代替えする。保険の契約にかかわる手続きや情報照会の対応などを自動にし、全社ベースで見た業務量を2割減らす。手があいた職員は営業支援などの担当に回す。
また業務の効率化は保険金支払いなどの全部門で取り組む。国内で働く全社員の1万5千人について業務を大幅に見直す。損害査定や商品開発など機械化できない高度な分野に人材を集中させる。メガバンクが人員や店舗の削減計画を相次いで打ち出す中、生損保大手は人員削減ではなく、業務改革で生産性向上を目指す。顧客にとっては保険金受取りの円滑化などが期待出来る。
また、東京海上HDとそんぽHDも業務改革で余力の出来た人員をサイバー保険など新種保険の営業や新規事業に積極的に配置する。東京海上は全業務の2~3割削減を目指し、そんぽは自動車事故の保険金支払い業務の一部を18年中に半減させる。
★政府の地震調査委員会は、関東から九州地方までの広い範囲で被害が想定される『南海トラフ大地震』について、2018年1月時点での30年以内の発生確率を現在の『70%程度』から、『70~80%』に引き上げる。南海トラフ地震はマグニチュード8~9級と想定されており、発生確率は1946年の南海地震を基準に、発生間隔を90年として算出している。地震調査委員長の平田東大教授は、『年が変わって急に地震が発生しやすくなる訳ではないが、刻一刻と巨大地震が迫っている表れでもある、いつ起きてもいいように備えてほしい』と話している。地震、雷、火事、親父と言われて、災害の筆頭にランクされる地震。地震国日本でもあり、また地球は生きているので地震を間逃れる方法はないだろうなあ。
★大相撲の暴力事件。モンゴル力士の集まりで、『横綱日馬富士』の暴力により、『貴ノ岩』が大けがをしたというもの。それを、親方・貴乃花が相撲協会に報告せず、警察に告訴した。そして相撲協会からの事情聴取には断固応ぜず、最後まで理事会主流派に対抗し、結果、横綱は引退、貴ノ岩は休場したため十両に降格、貴乃花は理事から2階級降格となった。日馬富士は略式起訴となり、罰金刑に処せられる模様。日馬富士は、出来れば示談にしたかったと語っている。
なにやら相撲界が大きく内部対立、混乱しており、運営自体に問題があるようにも察せられる。文部科学省は速やかに事情を調査し、精査の上、相撲協会の公的法人資格をはく奪を検討すべきではなかろうか。国民に対して、公的団体としての質的、組織的活動がおろそかになっている以上、公的法人として認める必要はない。甘えるな、相撲界、だ!一罰百戒とすべきである。スポーツ全体に社会や政府への甘えが垣間見える。スポーツ庁などとおだてた結果によるものだろう。相撲界は世間、ファンを舐めている。特に貴乃花に言い分があるだろうが、この一連の行動は許されるべきではない。文科相は誰だったか、おうおう山口県出身の林君か、しっかり国民に分かる処分をすべきだろう。
★江戸川放水路で中国人が、牡蠣を取り、中身を食べた後の殻を放水路に放置し、現場周辺には100トンもの牡蠣殻が危険な状態で投げ捨てられている、と各TV局や新聞が報道した。と、なんと中国本土で政府系メディア『今日頭条』が、このニュースを引用報道した。中国人が牡蠣を大量に採り、牡蠣殻を大量に投棄することは『日本の生態環境を破壊する行為』であると批判した上で、現地の人々の生活環境を奪う行為を一刻も早くやめるべきだ、と主張している。関係する中国人は100人程度とみられ、ここ3、4年に牡蠣採り行為が増えている。100トンもの牡蠣殻が川に放置されれば、子供は足を切るし、何よりも衛生上良くないことは日本人なら常識なのだが、中国人の常識は世界の非常識なんだねえ。困ったものだ。