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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『スタートアップ(中) アイディア資本主義』

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★明けましておめでとうございます。今年も『Freeman 雑記帳・広島』をよろしくお願いします。私の今年の夏山は、2度目のスイスアルプス・トレッキングを目指しています。アイガー、ユングフラウの麓、『ベルナー・オーバーラント』に2週間腰を落ち着け、毎日トレッキング三昧を楽しもうと。すでにフライトは、南回り、キャセイでオープンジョー、香港ストップオーバーで、計72,800円也でチケットを入手済みです。大変楽しみです、今年のスイスの夏は。ということで、今日の画像は、平昌オリンピック・スピードスケート女子代表に選出された、小平・高木姉妹と、私の前回のスイスアルプス・トレッキングの画です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

高木美帆は中学生の頃から注目していましたが、堂々の大樹に成長。短距離の小平に対し、長距離の高木と、2人で日本スピードスケート界の覇権争いを演じています。(#^.^#)

★★世界のベンチャーキャピタルVCが注目する大学がイスラエルにある。アインシュタインが設立に加わった『テクニオン・イスラエル工科大学』だ。世界に飛び出した卒業生の株式公開企業は米ナスダック市場だけで70社を超す。

その1社、『リウォーク・ロボテックス』は、体の傾きを把握するセンサーを使い、歩行困難者が次の1歩を踏み出すのを補助する装置型ロボットを製品化した。同大では7割の卒業生が起業。『学生は起業して当然だと考えている』と日本法人の石角代表は語る。優れたアイディアがあれば誰でも起業できる『アイディア資本主義』。うねりを起こすもう一つは米国からのデジタルの風だ。

イベント来場者の予測などに使われる人工知能AI。プログラミングの知識がなくても『天候』『立地』などの要素をブロックのように積み上げて、過去のデータから予測させる。2011年創業の福岡市『グルーヴノーツ』はこんなソフトウエアを昨年1月から販売し、大手企業など40社が採用した。米グーグルがネット上で提供する1時間50円のシステムを事業に使う。『お蔭で高いサーバーを買わなくて済んだ』と最首社長。グーグルや米アマゾン・ドットコムは起業に使えるソフトを格安料金で提供しており、『起業コストは1/10になった』と言う。

もう一つの風はアジアから吹く。自動運転分野でトヨタ自動車との提携を発表した米新興半導体メーカー、『エヌビディア』。画像処理用チップでは名門のインテルを凌ぐが、手掛けるのは『台湾積体電路製造TSMC』に委託する。製品の研究開発・設計と生産を分離する国際分業モデルは、ここ30年で半導体から家電や医薬品に拡大。スタートアップ組でも製造業に参入しやすくなった。


マネーの流れが太くなったことも大きい。泳ぎながら離れた所の人の声が聞こえる。14年創業の香港の『プラティセンス』はそんな通信機を開発した。当初需要が読みにくいと慎重論が強かったが、ネットで草の根資金を集めるクラウドファンディングが突破口になった。デジタル空間で投資家を募ると、420万円が集まった。創業者の黄代表は『資金を調達しやすくなり、成功を掴むチャンスが増えた』と言う。

米シリコンバレー発のVC、『500スタートアップス』は、60カ国の1,800社以上に投資し、日本でも起業家講座を開く。共同創業者のマクルーアさんは、『各地の有望な企業家に一早く接触したい』と語る。デジタル革命とグローバル化の深化が共鳴する『アイディア資本主義』は、ビジネスを変え、マネーを動かす。その奔流を一時的なブームと切り捨てるのは難しい。時代は大きなうねりを伴って変化しつつある。


★昨年は、日本の製造業の信頼を失墜させるような事件が頻発した。日産、スバル、神戸製鋼、東レ、三菱マテリアルなどなど。どれも慣行的に長期に亘って品質不正をしていたのだから同罪ではあるが、一番ひどかったのは『三菱マテリアル』。あの鹿児島で金鉱を掘っている会社。子会社が品質不正をしていたのだが、なんと子会社は品質改竄の指南書まで作成して不正を20年近く続けていたと。

ここのところ三菱系の企業にほころびが見える。あの大三菱重工が、大型旅客船の建造で2千億円以上の損失を出し、また小型ジェット旅客機MRJの開発では当初予定を大幅に上回る遅れを出し、これも債務超過になり、さらには南アフリカの火力発電所の建設で損失を6千億円も出し、日立製作所と係争中である。

この前、浅野セメントの創始者『浅野総一郎』の伝記もの『九転十起』を読んだ。横浜でコークスが廃棄物となっているのを見て、深川のセメント工場の燃料に利用。コールタールが廃棄物となっているのを見て、アスファルトに使用。深川のセメント工場を拡張するため、常磐炭坑を開発し鉄道を敷いた。圧巻は、総一郎がアメリカの臨海工業地帯を視察し、日本にも臨海工場地帯が必要と、鶴見地区の埋め立てを決意する。が、都、政府は銀行の裏書きなないとダメだと。そこで総一郎は同じ富山県出身の安田銀次郎に相談。初対面に関わらず、銀次郎は計画に即賛成し、裏書をして実現に協力した。浮利を追わず、国家100年の将来を見据えた『京浜工業地帯』を築いた二人の功績は偉大で、今JR鶴見線にはその功績をたたえ、浅野駅、安田駅、そして総一郎の娘婿で日本鋼管創業つくした白石元治郎を記念する白石駅と、3人の名前がJRの駅名として記念保存されている。

一方、三菱財閥は『利益至上主義』で、西南戦争時、創業者岩崎弥太郎は政府の戦費4,500万円のうち1,500万円をむしりとっている。その後も、三井などと全面戦争を行って利益追求に走っている。そのDNAが今、三菱自動車、三菱重工、三菱マテリアルなどの不祥事として顕在化しているのではないか。企業は社会の一員であり、公の利益を私する三菱のDNAは今日の企業経営者としてはともて許容される資質ではないのだが・・。立派なり浅野総一郎、安田銀次郎ではあります。東大の安田講堂は銀次郎が建設し寄贈したもの。三菱が大学に記念建築物を寄贈したということは聞いたことがないねえ。


★はっはっは、大笑いだねえ、蓮舫君。立憲民主党へ入党の届を出し、受け入れられた。が、どっこい民進党への離党届はまだ受理されていないのだ。よって蓮舫議員は『二重党籍』の存在となる。日本国籍と台湾国籍との(正確には日本国籍ではなかった)二重国籍問題に続き、二重党籍問題。小さなこととは言え、議席がどこにあるかは議員にとって一番重要なことなのだが、軽々しいなあ。


★韓国が11月、北朝鮮の船舶に石油製品を積み替えたことが国連の制裁に違反するとして、香港船籍の船舶を一時的に拿捕して検査を実施していたことが分かった。韓国外務相が29日、明らかにした。同省によると、拿捕された船舶は台湾企業がチャーターしたもので、600トンの石油製品を積載して韓国の麗水ヨス港を出港。積荷の一部を北朝鮮の船舶に移し替えたと言う。結構ですねえ、拿捕。北朝鮮の船舶を拿捕したのではなく、香港籍の船を拿捕したのだから、北朝鮮も手が出ない。しっかりやれよな、韓国海軍は。

また、米トランプ大統領も10月以降中国が北朝鮮に30回以上石油製品を洋上密輸したことに対し、中国は北朝鮮に石油製品が入ることを許している。大いに失望した、とコメント。中国も対北朝鮮に本腰をいれないと、アメリカとの関係がギクシャクすると、昔の日本のように経済不振に陥るのだ。


★しっかしオソマツだなあ、韓国は。北朝鮮のミサイル実験などを監視する人工衛星を持たないのだそうだ。ここに来て、緊張する北朝鮮情勢から、人工衛星を他国に借りたいと申し入れても、どこも貸してくれないとか。北朝鮮の今、が監視できないのだ。一体この国の防衛思考はどうなってるんだろうかねえ。さっぱりわからない韓国政府の防衛態勢だ。


★高木美帆が、1,500mで小平をかわし1位となった。平昌オリンピックに、短距離が得意の小平と共に期待できるねえ。拙者は高木が中学生の時からのファンだが、決して美人ではないけれど、一途にスケートにかける決意が顔に現れているところがとても好きだ。平昌では金、だね。


★2017年の書籍・雑誌の売上げがピーク時の半分に減った。1兆3,700万円と前年から1,000万円減で、13年連続の減少。書籍が7,150万円で▲3%、雑誌が6,600万円と▲10%で、落ち込み幅としては過去最大。雑誌でも特に週刊誌の落ち込みがひどいのだろう。週刊誌程度の情報はもうネットで、無料で手にいれることが出来るからなあ。時代の変わり目には伸びる産業と落ち込む産業が交差するねえ。反対に電子媒体の電子書籍は+10%、コミックは+20%と好調に推移している。出版業界は大変だなあ。


★以前から疑問を抱いていた、『宮内庁』。まるで『天皇の虎の威を借りたような言動』に嫌気がさしていたからだ。一番強く感じたのは、天皇行幸の時。まるで宮内庁の役人たちは国民民衆を犬、畜生なみに扱った。政治の場でも、誰も知らない天皇家のしきたりなどを振り回し、民を寄せ付けない。さらには仁徳天皇御陵なども国民に解放する気配など一つも感じられない。その宮内庁、なんと長官以下特別職が52人、一般職が958人もいるのだ。ほとんどがあの皇居に勤めているのだろうが、なんと1,000人も。どんな仕事をしているのか知らないが、多すぎる。削減してほしい、阿倍首相殿。大赤字国家日本国の宮内庁には相応しくない陣容だ。みんな血税をたんと使って、しらんぷりだからなあ。


★ついに来たね、『大学経営難の大津波』が。読売新聞の報道によると、日本私立学校振興・共催事業団の調査によれば、私立大・短大を運営する全国660の学校法人のうち112法人・17%が経営困難な状態にある、と発表した。このうち21法人は経営を改善しないと、2019年度末までに破綻する恐れがあるとしている。2018年以降は18歳人口が再び減少局面に入り、経営環境の一層の悪化が懸念される。

各法人は07年以降、事業団作成の指標を使い、直近3年の財務データを基に経営診断を実施。事業団も独自に各法人のチェックを行っているが、結果は『私大経営への影響』を理由に非開示とされてきた。読売新聞では、読売が昨年1月、事業団に情報公開を請求。一度は不開示とされたが、総務省の審議会で異議が認められ、12月下旬に初公開された、と報じている。まあ、私大があぶないとは全体の趨勢で分かっていたが、具体的な数字が挙がるのは初めてだろう。おそらくこの21法人は消え去るか、合併をして生き残るかの選択に迫られているのだろうねえ。


広島県には現在24の大学(大学・短大を別カウント)があるが、目立って近年積極経営をしていると感じるのが『広島経済大学』。大学のカリキュラムもそうだが、学生が教授の評価をするシステムを取り入れ、教授陣にもはっぱを掛けている。また、野球やサッカーなどスポーツ分野でも目覚ましい活躍をしており、ホークスの柳田はこの大学の卒業生である。一方、かつての栄光看板によりかかっていると見られるのが『修道大学』。広島の藩校が出発点の修道学園は、高校の進学校としても有名で、各界で活躍する卒業生も多い。

が、最近の偏差値をみていると、二流から三流大学並の学力と評定されており、仮に私に大学進学の子供がいた場合、修道大学を志望するなら、東京の大学に進学させた方が将来的には本人のためになると思う。経済的には厳しいが、4年間の辛抱なら私達夫婦は耐えうるだろうし。しかし、修道はまだ伝統校で学生数が定員を割るという状態ではない。その他で、定員割れの私大が今年、来年、去就が明らかになるだろうなあ。厳しい。

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