★ことしも北海道に現れた『流氷』と、東京大学の赤門の画像と最後に正門の画像。先日上京した際、これまでに何十回となく東京と往復しているが、今だ東大、慶大、早大の学内に足を運んだことがない。特に東大の赤門は歴史的由来があり、興味を持っていた。とりあえず、赤門を訪ねた。最後に正門をアップ。赤門は前田家が13代前田斉泰の正室として将軍家斉の娘・溶姫を迎えるに当たって、わざわざ門を作り、慣例に従い赤く塗ったもの。戦災を逃れ、今にあるのは溶姫の徳であろうか。東大本郷キャンパスのほとんどは旧加賀藩藩邸跡である。自然がたっぷり残った、本当に広いキャンパスではある。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★物語を描くように身につけてほしいとの願いを込めて立ち上げたジュエリーブランド『クアラントット』のデザインを担う。17年春に開業した『ギンザ シックス』の店舗にはガス灯やラテン語、蜂などをモチーフにしたジュエリーが並ぶ。通りがかりの人が一人、また一人吸い込まれて行く。知名度もない。歴史も浅い。流行も追わない。にもかかわらず、開業月の坪当たり売上は、全241店舗の中でトップクラス。周囲を驚かせた。宝飾デザイナー『伏見愛佳さん(生年不祥)』。
幼い頃から絵や物語を描くのが好きだった。両親の反対で美大は諦めたが、社会人になっても絵の学校に通った。そんな中、気まぐれで始めたジュエリー作りに引き込まれて。仕事を続けながら彫金を学んでいたが、30歳を期に伊フィレンツエに渡った。2007年、神戸の路地に工房を兼ねた3坪の店を開く。なじみのない土地で人の通りもまばら。道に迷い込んだ人との出会いを重ねる日々だった。
3年経ったある日、大丸神戸店で働いていた辰畑明美さん(63)は、カフェのような外観にひかれ、ふと足を踏み入れてみた。『見たことのないジェリーがずらり。宝物を探し当てたと思った』と振り返る。すぐに出店が決まった。その後は東京にも広がり、昨年、フィレンツエに店を構えた。偶然が運命を大きく変えた。
『物があふれている時代、人はその意味や付加価値を求める。クアラントットには、ぬくもりがある』。コンサルタントの淵田大介さん(45)は言う。
『出発点は自分が身につけてたいものを作ることだった。初めてのジュエリーは、社会人1年目に自分へご褒美で買ったダイヤのピンキーリンクで、その時の喜びが原点だ。自分で意味を込めて買う藻だと思っている』と、そのて理念を語る伏見さんには気負いはない。
またフィレンツエ出店については『観光地なら離れ、呼び鈴を馴らさないと入れないような店なのに、思った以上に好調だ。個性的なデザインから売れていくのも大きな自信になった。最近は日本の店で結婚指輪をオーダーし、新婚旅行先のフィレンツエで受け取る人も増えている。そういう物語の書き方もあるんだ、と感心している』。夢は壮大、突破力抜群の伏見さんではある。
★『青山学院大学』。そう言えば、拙者は1988年頃だったか、東京へ行った時、たまたま秋で大学の文化祭の時期。何気なくフリーペーパーを手にとって、文化祭予定欄を見ていたら、青山学院で『小堺一機』講演があると。たまたまその時間帯が開いていたので、早速地下鉄で青山へ。文化祭にしては大学内はあまり出店もなく、賑やかさは今一歩だったが、それなりの雰囲気が。講演は大講堂で。初めに、『私は青山学院のようなブランド大学ではなく、小田急沿線の専修大学卒です』と挨拶。萩本欽一に弟子入りした次第や、ラビット関根と一緒に修行を積んだ話をして、会場を沸かせていた。青山学院自体はそれほど変わったキャンパスではなかった記憶がある。まだまだ青学の陸上部が弱かった時代の話だ。
★ビットコインは『韓国が主戦場』らしい。韓国・中央日報は1年に満たない投資で、働いて稼いだ貯蓄を上回る収益を上げた会社員がいることを紹介。巨大な収入を得る人が出現し、それを追いかけるように投資を始める人が続く『同調現象』が起きていると専門家の意見を伝えた。韓国での取引は国際価格よりも最大2割増しで、韓国通貨ウォンによるビット取引が世界で20%を占めたことがあり、あまりの過熱ぶりから、ビットコインの取引の爆心地になった、とブルームバーグは報じた。
もう一つは中国からのブラックマネーの流入。中国当局は仮装通貨を介したマネーロンダリングを警戒して、大手仮想通貨取引所のビットコインの取引を停止。その影響で中国マネーが韓国のビットコイン市場に飛んで来ているという見方がある。なにやら、きなくささが増してくる『ビットコイン』ではあるなあ。
★そのデジタル通貨、みずほFGが今年『Jコイン』を発行するそうだ。スマホでQRコードを読み取り、決済する仕組みを整えると。コイン加盟店が負担する手終料は、クレジットカードより安く設定する。Jコインは円と常に同じ価値で交換し、利用者がスーパーや飲食店での支払いに使うことを想定している。ビットコインとは種類、目的が違うようだが、いずれにせよキャッシュレス時代の幕開けを予感させるねえ。スマホを持っていない、ガラケー時代の拙者なんか、乗り遅れだね。中国で普及している『支付宝アリペイ』との接続も想定している。さらには、この普及により現金の扱いが減り、ATMなどの経費負担が軽減され、銀行の経営改善に役立つとも。いろいろ変わるねえ、世の中は。
★河野外相は、韓国政府が慰安婦問題をめぐる日韓合意に関して新しい方針を発表したことに抗議した。『最終かつ不可逆的な解決』と明記した合意の『着実な履行』を引き続き求めて行く方針を表明した。そして『日韓合意は国と国との約束だ。政権が代わっても責任を持って実施されなければならないというのが国際的かつ普遍的な原則だ』と強調、ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去といった合意の着実な履行を重ねて求めた。『韓国が日本にさらなる措置を求めることは、全く受け入れることが出来ない』とも語った。けだし当然のこと。韓国は新しい方針で、ボールを日本に投げたつもりだろうが、日本は受け取ったり、受け取る素振りを見せてはいけない。常にゴールポストを動かす韓国だ。もう国交断絶してもええぜよ、と龍馬も言っとるでよぉ。
韓国は、合意に基づいて日本が拠出した10億円について、韓国政府の予算を充て、日本の拠出金については両国間で協議する考えを表明。さらに合意の再交渉は求めない一方、元慰安婦らの『名誉・尊厳の回復と心の傷の癒しに向けた努力の継続を期待する』と述べている。日本側は、この日韓合意に基づき日本政府が拠出した10億円について、韓国政府が『充当』することになれば、これは『合意の破棄』に当たると。外務省筋は『勝手にやれば』と投げやり。しっかしだなあ、強制連行でもなく、慰安婦としての対価はきちっと受け取っている。これに何を謝れというのか。しかも滑稽なのは、韓国側の意見に『法的措置』を取れというものがある。一体慰安婦に対し当時どんな法律的な問題があったのか、知りたい。まるで精神分裂症気味な発言、だと思うねえ、拙者は。
まあ、韓国は生存する元慰安婦31人中、24人がすでに慰労金を受け取っている事実をどうするのか。元慰安婦31人が、元慰安婦全員を代表するのか。一体31人はどういう経緯で慰安婦になったのか。氏名は別いして、元慰安婦の個別の実像、実態、素性を明らかにする責任があるなあ、韓国政府は。
康外務相は『今申し上げた内容は、被害者の皆さんが望むことをすべて満たすとは考えていない』と述べている。被害者は何十万人いるのか。正確な実態は不明であり、現在生存している人はたった31人。31人が不満を漏らしているのかえ。康外相は31人のうちたった23人に面会したと。残りはなぜ面会しなかったのか。たった23人が不満を漏らしたのに乗じ、日韓合意を廃棄するのか。バカな外相にバカな大統領だ。国民もへきへきしているだろうなあ。すでに支援金を受け取った人が3/4に上るというのに。まさにマッチポンプの韓国政府だ。
文大統領は、慰安婦問題の解決には『日本が真実を認識し、被害者に謝罪』することが必要と言及した。一体『真実』とは何か。韓国が一方的にでっちあげた『強制連行』という幻像が真実なのか。被害者に何を謝罪するのか。元慰安婦達が自分の意志で、お金儲けのためにおこなった仕事であれば、何をもって謝罪せよというのか。不思議である。韓国が、売春禁止法を設けたのは、たしかたった30年くらい前であり、戦前戦後、近代においてまで、この職業を社会的に認めていたのだから、何に対して謝罪するのか、不思議である。
まあ、これで韓国側が要請している2月の平昌冬季五輪に合わせた阿倍首相の訪韓も見送る沙汰になるだろう。日本政府高官は『発表に加え、慰安婦像が韓国のあちこちに設置されている中、五輪のために訪韓すれば、首相がもたない』と語っている。慰安婦問題は文政権のアキレス腱になりそうである。
ここまで問題を大きくさせた元凶、『朝日新聞の大誤報』。社説は『合意の意義忘れるな』。日本政府の慎重な対応を求めている。こんな朝日新聞、読む価値があるのかえ、な。
★それにしても、よく落ちるねえ、米軍のヘリ。今度も不時着だけど、不具合があったことに間違いはないな。巷間言われるのは、アメリカ軍人の質的低下。これは徴兵制が撤廃され、志願制度に変わった後、志願する若者が少ないので、あれこれのリクルート策を講じて、兵員確保に努めている。が、そうなると、例えば家庭が貧困で大学に進学出来ない高校生に、退役後奨学金を出すから志願しないか、とか、どこにも就職出来ない若者に手を染めて誘う類が増えて、質的低下を招いていると。ある意味、米軍は基盤が崩れつつあるのではないだろうかねえ。心配だ。
★NHKの大河ドラマ『西郷どん』が始まった。林真理子原作とのこと。ふと、思い出し、司馬遼太郎の西郷伝、『飛ぶが如く』の再読を思いついた。飛ぶが如くは、幕末・維新を書いた『龍馬がいく』と、日清日露戦争を書いた『坂の上の雲』の間に位置する、明治政府初期の国内動乱を扱っている。
司馬遼太郎はこの小説の中で、2つの疑問を呈している。一つは、なぜ真冬の鹿児島でも雪の降る日に出陣したか。東京の政府に掛け合いに行くという目的からすると、出発時期がなんとも不思議な時期である。そして、東京へ真直線に行軍したかと言えば、熊本で立ち止まり、熊本城を攻めた。熊本城は恐れをなし、門を固く閉じ、反撃に出てくる様子はない。なら、熊本城は放置し、すぐに福岡、小倉へ進むべきなのに、熊本に拘った。しかも弾丸、食料などの兵站がズサンで、とても長期戦に耐えられる陣容ではなかったと。
さらには、西郷は鹿児島を出発し、敗れ、宮崎を迂回し、城山まで帰着する間、何一つ軍令を出していない事実。司馬遼太郎は、西郷が鹿児島に帰って、山野を歩き、狩り三昧に過ごす間に、ある日、木の根っこにつまずき、したたか頭を打ったと記述している。この事件は大きく取り上げられていないが、司馬遼太郎はこの事故で西郷の頭脳の働きに変化が起こったのではないか、と問題提起している。結果、側近参謀を自認していた、中村半次郎=桐野利明がすべてを采配したが、とても大軍を動かす器量には劣っていたと。半次郎は『人きり半次郎』として、京都ではテロ行為に勤しみ、戊辰の役で手柄を立てて出世したが、あくまで人きりであって、とても大軍をまとめ、戦略が練れる人物ではなかったと書いている。
★どのような『西郷どん』が展開されるか楽しみであるが、大河ドラマ故、史実の正確さに期待したい。前作、『女城主』では、2つ、史実を曲げた部分があった。一つは、家康の妻・築山殿と長男・信康が武田方に密通したとして、信長から死の命令を受けた際の経緯。このドラマでは築山殿が、とても心優しい人物に描かれているが、実像は、家康より10歳も年上の女房だった。今川の血筋にある女性として、権高く、家康を見下し、家来達にもそのような振る舞いが目立ち、人心は離れてしまっていたと。そこで武田に通じ、自分の存在感を示そうとしたものが失敗したというのが、多くの史実に示されているもの。この部分を曲げたのはこの大河ドラマの失敗であろう。
もう一つは、明智光秀が反乱を起こす前に、光秀が今川氏真にそれを洩らし、家康に通告させ家康共々手を結ばぬか、と誘った一幕。家康は織田軍陣とは、全く枠外の人間。光秀と家康の親交は全くない。光秀とは親しい間柄ではないのだ。氏真は命だけは助けられたものの、徳川家で重用された形跡は全くない。そんな氏真に、光秀が反乱の相談をするはずがないのである。私らの年齢ではこれは史実でない、と判断出来るが、小学校、中学校の児童達にはその力はない。大河ドラマが史実に間違いないことを前提に、公演、放映されることを強く期待する。NHKよ、視聴料を取ってるからには、もっとしっかりしなくてはね。
★『杉浦千畝さん』。戦前外務省に勤務し、終戦時リトアニアの領事館勤務だった。1940年、そこへヒトラーに追い詰められたユダヤ人達が、ソ連、日本経由で上海に逃れるためのビザの申請にやってきた。その数6千人超。本省は発給を禁止との訓令。杉浦はその令に反して、ビザを発給、戦後『命のビザ』として関係者から大変感謝された。
その元リトアニア日本領事館が、記念建造物として保存されてきたものの、痛みがひどくなり、外部塗装の必要が出て来たが、資金不足で不可能と。この話を聞いた日本の塗装職人達『塗魂ペインターズ』のメンバー30人が自費でエストニアに出向き、塗装仕事を一手に引き受けて完成させたというドキュメントがNHKで再放送された。
このペインターズのメンバーには、元暴走族族長、少年院経験者、鬱病経験者など社会の枠から外れた生い立ちの人も含まれていたが、記念館の保存に力を出せればと。外務省は、命令違反でビザを発給した杉浦さんを、外務省勤務名簿録から除外するなど、外務省の歴史から抹殺してしまった。戦後、イスラエルに行き着いた脱出ユダヤ人から感謝の言葉が寄せられるようになり、外務省はやっと杉浦さんの勤務歴を元にもどしたという経緯がある。官僚達のやる、姑息な手段、行動、言動、保身の数々はもう嫌気がさす。反吐が出る。あの国税庁長官にも、退任が相応しいと思うが、はてさてどういう行動に出るやら。恥をしれ、だな。
河野外務大臣殿、1千億円もする『外相専用機が欲しい』などとだだをこねるよりか、このような部分に目を向けて、小さなものでも潰す努力がいるのではないですかえ。外務省の皆々が募金活動をして支援した、という話も聞かない。お高く座って、外地勤務を一度やれば家が建つような高給をはぐむ外務省官僚には、知恵と努力という言葉が欠落しているだろうなあ。慰安婦問題だって、火を消すどころか、油をそそいだ外相の父上もおられるしなあ。困ったもんだ。
★何年ぶりかの異常な寒さの冬を迎えた日本、また北米ではあるが、夏を迎えている南半球のオーストラリアが猛暑に見舞われている。シドニーでは7日、同市で観測史上2番目に高い47.3度を記録した。火災の懸念があるため、当局は屋外での火気使用禁止令を出した。開催中のテニス大会『シドニー国際』も高温のため試合が中断される一幕に。1年前にも熱波や森林火災、洪水などの自然災害が相次ぎ、気象関連の記録が200以上更新された。オーストラリアの森林には、ユーカリの樹木が多く、これが樹液にアルコール分を含んでいるため、森林火災が起こると大規模化することが多い。大変なオーストラリアの夏、ではあります。
★年明け早々から、晴れ着店の詐欺商売が発覚。成人の日に着るレンタル和服の業者が、成人の日にシャッターを明けなかったと。横浜、八王子が主な被害地だが、せっかく一生に一度の晴れ着姿が着れなかった少女達の無念さは想像以上だろう。他の支店でも、正月から社長と連絡が取れなかったと。なんで次善の策が打てなかったのか。この事件に関する相談が千件以上寄せられていると。詐欺で預かった和服がネットオークションに出品されていたらしい。被害者からの通告で業者が出品品の削除を行ったと、大騒ぎである。警察はちゃんとして、詐欺罪で逮捕すべし。