★今日の画像は、半世紀にわたって箱根観光の屋台骨となってきて、その歴史に幕を下ろした『箱根小涌園』と、慶応大学三田キャンパスです。ブロンズ像は、32年卒業生有志により寄贈された、朝倉文夫の『平和来』。明治期から戦後まで活躍した朝倉文夫の第8回日展出品作品で、戦没塾生の霊を慰める趣旨で1957年に寄贈されたもの。台座には戦時中塾長であった小泉信三の碑文が刻まれている。
『箱根小涌園』は、毎年新春の箱根駅伝でその姿が放映される。私的には、ある時期手掛けていた仕事で、何回かここでセミナーを開催し、全国から参加者を集めた経験がある。ある時、早めに入り、芦ノ湖カントリーでラウンドしたのも今は楽しい思い出である。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★いてもたってもいられず、飛行機に飛び乗った。『これしかない』。深刻な人手不足に苦しんでいた資源リサイクルの埼玉県シタラ興産の設楽社長にとって、残る頼みの綱は人づてに聞いたフィンランドのロボットだけだった。
同社の施設では昨秋から人手に代わってアーム型ロボットが活躍。センサーで廃物を画像認識し、AIが瞬時に選別すべき対象物を判断する。ベルトコンベアーを流れる廃棄物から再利用する木くずやがれきをより分ける。以前は18人による手作業だったが、今は2人でロボを見守るだけだ。
もともとロボットの導入など念頭にはなかったが、厳しい人手不足で選別する作業員が集まらず、廃業さえ考えた。向かった先はフィンランドのメーカー、ゼンロボディクス。アジア展開の予定がなかったゼン社を必死で口説き落とした。ロボットを含む設備投資額は25億円と実に資本金の250倍。だが、人手で1日400トンが限界だった処理能力は5倍に増るという驚異的な生産性革命に繋がった。
調査機関によると、成長率や労働力が現状のままとして、2025年には583万人の労働力が不足すると予測した。克服するためには、労働生産性の伸びを14年までの20年間の平均値の0.9%から3倍超の3%にする必要があると試算。人手不足克服の鍵を握る『生産性』。グローバル競争の勝敗を分ける要因となる。
『ウィーン』。スマホをかざすとドアが開いた。中国で急増する『無人コンビニ』。支払いも読み取り機に商品を置き、スマホで決済するだけ。店員を置かない分、他のコンビニに比べて価格は5%ほど安い。先駆者の『ビンゴボックス』は既に200店にまで増えた。ローソンは今夏、上海にスマホで商品のバーコードを読み取り、電子決済で支払いを済ませ、レジでの清算を不要にした新型店を出店。だが、無人化までの道のりは遠い。『ITでは完全に中国が上』と認める。人手不足とグローバル化。生産性競争で負ければ、将来は暗い。
300年前、今の日本と同様、生産性の低さに苦しむ国があった。英国だ。産業革命が始まる前には生産性が低いため国際競争力が高まらず、綿などの工業製品は人件費が安い中国やインドと勝負にならなかった。だが、その高い人件費こそが省人化のニーズを高め、ワットの蒸気機関の改良などを後押しし、英国で産業革命が起こった。300年前の英国と時空を超えて重なる日本の姿。変化に気づいた人はもう走り始めている。
ネット上で不動産仲介を手掛けるスタートアップの『イタジン(東京)』。かつて東京・六本木に店を構えたが、客が来ず、会社はつぶれかけた。物件情報が検索サイトでヒットしやすいように工夫すると来店客でにぎわうようになった。今では問い合わせの6割をAIが回答。スタッフ1人が対応できる客は月1,000人と従来の25倍。『ネットを使えば大手にも先んじることが出来る』と創業者の伊藤CEO。
AIなどの新技術は多くの分野で雇用減の圧力となる。みずほなど3メガバンクは単純合算で3万2千人分の業務量や人員を減らす。あるメガバンクの40代行員は『どんどん取引がネット経由に移り、来店客が減っている』と語る。行内には同様も走るが、それでも人口減が続く中、新技術で1人当たりの付加価値を高め、賃金を増やして行く。そんな好循環を生み出すことが日本経済の成長には欠かせない。
人手不足を克服出来ずに衰退の道をたどるのか、それとも生産性革命を成し遂げ、再び成長の道を歩むのか。後の世代から『革命』と呼ばれるかも知れない時代を私達は生きているのだろう。
★<江夏の21球◆筌ープ対近鉄、日本シリーズ第7戦。9回裏、近鉄の攻撃、1アウト満塁で、近鉄の打者は石渡。石渡はスクイズをしてくるはずだ。問題はいつやってくるか。全神経を集中して、石渡を観察した。ふだんは右目で打者を、左目で捕手を見てやっていたが、ここは両目で石渡だけを見た。
1ストライクからの2球目。石渡のバットが一瞬下がるのが見えた。来た。スクイズだ。100分の1秒というほどの瞬時の判断で、外角高めに外した。石渡が飛びつくように出したバットが空を切り、サイン通り突っ込んできた3塁からの走者藤瀬はタッチアウト。なお、二、三塁とピンチは続いたが、最後は石渡を空振り三振に仕留めた。昭和54年(1979)11月4日、カープが初の日本一に輝いた瞬間だった。九回に投じた球数は21。無死満塁からの脱出劇をノンフィクションライターの山際淳司さんが深掘りし、『江夏の21球』として世に広まった。
スクイズを外した球はカーブだった。普通、ピッチドアウトするなら直球であり、カーブはあり得ない。ましてや、とっさの判断で投げる直前にボール球にするなど、ちょっとでも野球をかじった人には人間業とも思えないはずだ。近鉄サイドや評論家が偶然外れただけ、というのも無理はなかった。しかしあれは100%、自分の意志で外した。
初めての日本一に酔いしれたが、個人的には納得出来ないことが一つ残った。九回のピンチにブルペンで、池谷らを準備させた古葉監督のことだ。監督を一度ぎゃふんと言わせなくては・・。翌80年の開幕戦で、ある作戦を決行した。『去年のシリーズの最後の試合に関して納得出来ないことがある。もう野球をする気がないから、帰らせてくれ』。監督が一番困るのは自分がベンチに入らないことだ。
慌てた古葉さん、開幕日に来られたお偉いさん達との面会を全部キャンセルし、延々と釈明した。自分としてはちょっと困らせて一言謝罪があれば、それで十分だった。広島のユニホームはこの年が最後になった。再び近鉄を破り、連続の日本一となったあと、私は日本ハムへ移籍した。(参考:日経新聞『江夏豊・私の履歴書』
★<トランプとヒトラーの比較>米共和党は本来、零細家族経営を含むビジネス・オーナーや企業の利益を代表する政党で、公共福祉などの財政支出や規制を極力減らし、従って税金も減らし、誰でも利益機会を求めて国内外で自由に活動出来るようにサポートする。それに必要な範囲で軍事力を強化する、と言うのが基本スタンスだ。これは労働者の利益とは真っ向から対立するが、その労働者を過去10年くらいの趨勢で共和党が支持基盤に取り込んで勢力を拡大して来られたのは、民主党が見捨てた空白地で、民主党は怠け者の黒人やメキシコなどからの違法移民を救済するから、勤勉な白人の生活が圧迫されていると主張したからだ。その主張に同調した白人労働者を支持基盤に取り込んだため、オバマ大統領や議会の民主党と協力することは、共和党の支持層に反することになる。そのため、共和党はオバマが推進した国民皆医療保険、地球温暖化対策、公共インフラ投資、違法移民法の合法化など、あらゆる政策に真っ向から反対して、議会を麻痺させた。
民主党は都市の進歩派富裕層やハイテク産業から政治資金を得て、都市部に集中しているマイノリティを取り込み、共和党は重厚長大産業やエネルギー、金融界から政治資金を得て、中西部や南部に集中している貧しい白人を取り込んだと言う構図だ。いずれも政治資金を確保するために、富裕層や企業の利益を守る必要がある訳だから、富の集中が進むのは当然の理だ。
第一次世界大戦後にヒトラーが台頭し、ヨーロッパ中が悲惨な戦争の犠牲になった歴史を振り返っても、なぜドイツ国民がヒトラーを熱狂的に支持したのか、普通の感覚で理解することは困難である。冷酷残忍なデマゴーグ(扇動的民衆指導者)に独裁を許したら、誰の利益にもならないことは明らかだ。なぜドイツ人はそんなことが分からなくなったかと、世界の多くの人は疑問に思う。でもトランプの台頭を目の当たりにすると、当時のドイツの状況が容易に想像出来る。
デマゴーグが大衆の困窮や不満につけ込んで、事実を無視したあらゆる嘘をつき、彼らが望んでいることを実現すると公約すると、多くの人がそれを信じようとする。見栄のいいエスタブリッシュメントを口汚く罵ると、自分達がエスタブリッシュメントに対して抱いている反感や疑心は正しいと満足する。自分達が感じているのと同じことを、自分達が使うのと同じ言葉で、大声で分かりやすくする。ビリオネア(億万長者)は、自分達と同類で、自力で成功した有能な人だと思うのだ。自分達を理解してくれる心強い味方がワシントンに乗り込んで、変革してくれる。自分達のリーダーがついに登場したと熱烈に歓迎する。デマゴーグの無知と悲惨なボキャブラリーは、同程度に無知な人とのコミュニケーションを容易にする。
トランプの大統領選挙勝利を、このようにヒトラーと比べてみるととても理解しやすい。アメリカ国内がヒートアップしているのだ。トランプの選挙公約の多くは、所得税の減税を除くと、合法的手段では実現が困難だ。そして所得税を払っているのは、納税申告者総数の3割強に過ぎないから、減税で得をするのは、所得税全体の3割以上を払っているトップ1%の高所得者と、利益の多い大企業だけだ。大半の労働者が払っている給与税については、減税の話はまったく出てこない、などなど公約と現実のギャップが大きすぎる。
世襲の君主制では、精神異常の君主は数多く存在した。アメリカは建国に際し、その欠点を取り除くべく『選挙で選ぶ君主制』を構築した。君主は行政権のトップであると同時に、アメリカの基本理念や道徳の象徴であり、国家の求心力でもある。トランプはそれをも壊したしまった訳だから、機関としての大統領が持つ権威や正当性さえ損なわれる恐れがある。アメリカ国民は気づいていないだろうが、まさに『アメリカ版ヒトラー』の出現だ。
アメリカ社会の不安定な構造は、これまでは経済的側面に限定されていたが、トランプの出現によってその範囲を超えてしまった。それがアメリカのみならず、世界中を一段と不安定にすることは避けられないだろう。ブルーカラーの職を奪っているのはロボットであり、20世紀の労働者を21世紀の労働市場に移行させなければいけないという課題や、富の一極集中を是正するといった根本的な問題を放置してきたことが、社会崩壊に向けて、このような形で新たな引き金を引いてしまったようだ。(参考:小林由美著『超一極集中社会・アメリカの暴走』)
今年はアメリカの中間選挙の年。上院議員の1/3、下院議員全員が改選になる。共和党内部は内戦状態で、トランプ支持派と反トランプ派で混沌としている。ヒトラーが選ばれるか、チャーチルが選ばれるか、よそ事ながら心配ではある。この本の著者、小林由美さんは、75年東大経済学部を卒業、長期信用銀行に初の女性エコノミストとして入社。長銀を退職後、スタンフォード大学でMBAを取得。82年ウォール街で日本人初のアナリストとしてペインウェバー・ミッチェルハッチンスに入社。85年経営コンサルタント会社JSAに参加後、ベンチャーキャピタル投資やM&A、不動産開発などの業務を行い、現在に至る。才媛ではある。この本の内容はとてもシリアルで、切り口が鋭い。いつかまた、是非このブログで紹介したいと思う。
★<逃亡犯タイで捕まる>14年逃亡中の暴力団関係犯罪者が、タイで捕まった。逮捕されたのは、津市で暴力団幹部42歳が射殺された事件に関わりあいがあるとして、国際手配されていた元暴力団の白井繋治容疑者(74)。タイのロッブリー県で逮捕された。警察関係者によると、白井容疑者は同県でタイ人女性と暮らしていたと言う。フェイスブックに入れ墨を見せる白井容疑者とみられる男の写真が投稿されたことをきっかけに、警察が潜伏先を突き止めたと言う。なんとも、情けない極道の終末やなあ。もうちょっと大人しくしていれば、無事にあの世に行けたのになあ。
★<マツダ米再進出>広島の自動車メーカー・マツダが、トヨタと共同でアメリカ・アラバマ州に新工場を建設する。年産30万台、各々が15万台の生産能力で、4,000人の従業員の雇用を見込む。投資総額は1.800億円弱。相当な投資額だ。マツダが1992年に新工場を稼働させた防府第一工場が年産20万台で400億円の投資だったから、相当な増額だ。マツダにとっては、2012年にフォードとの共同経営の生産から撤退し、10年ぶりの再進出となる。折しもアメリカ市場はピークを打ち、逆風が吹く下降曲線模様。成否のポイントは、マツダの販売力強化にかかっている。市場最高の販売状況下、マツダは一人蚊帳の外であった。スバルが年間販売10万代から、60万台に伸ばす中、マツダはせいぜい25万台程度で推移してきた。
一言で言えば、売れるクルマ作りが出来ていないのである。まだまだマーケットインとは遠い、プロダクトアウトの企業と言える。ある意味でマツダにとってはこのプロジェクトは正念場と言える。そため、アメリカの販売網の再構築に出ているが、10年前とは様相がすっかり変わっており、韓国の現代、起亜が大手に名を連ねる状況。スバルも手ごわい。マツダの行く手はイバラの道が待っていると言えるが、積み重ねた技術開発力、日本車で唯一ル・マン優勝、REブランドでの開拓者魂はマツダユーザーの心を捕らえる。
マツダの世界販売は、アメリカで停滞を続ける中、中国では新記録を打ち立て、ヨーロッパ、とりわけドイツではホンダ、日産を尻目にトヨタに次ぐ日本車ランクとなっている。またオーストラリアでは全銘柄中、トヨタに次ぐ第2位の座を継続的に保っている。この世界的優位性をアメリカ販売でどう生かすか、まさに経営の知恵と努力が試される。マツダ・アメリカの責任者が昨年、米国人から日本人に交代した。新戦略を持ち込み、販売力の再生を狙う。
思い出されるのは、1960年代前後のマツダの活力。ダイハツがミゼットを爆発的に売ると、マツダはK360と言う対抗車種でダイハツを凌駕し、さらにB360という軽四輪を出してダイハツに差をつけた。スバルが軽乗用車を出すと、マツダはR360、キャロルという対抗車でスバルを凌いだ。そしてカローラ、サニーという大衆車の出場の舞台では、ファミリアという名車を出し、対抗した。経営が揺らいだのはオイルショック。持ち前の世界で唯一量産化に成功したスポーツ型エンジン、ロータリーエンジンが石油ショックの直撃を受けたこと。
さらに住友経営下で最高構築に挑戦した5チャネル構想が、バルブの崩壊と供に露と消え去り、歴史的な円高で経営の屋台骨がずたずたとなった。メインの住友銀行はフォードの力を借り、再生に乗り出す。が、フォードは企業力の整備には力を入れたが、資金を出す訳でもなく業容は停滞した。そして、自主経営にもどったここ10年、エンジンの革新を旗印に、世界の中で競争する。米国工場はマツダの投資分が900億円にものぼり。日経は『マツダにとっては過大投資だ』と厳しく断定。この事業は当面最大の経営課題であるが、それに劣らぬのがインド市場。ここにどのような形で参入するか、経営陣の腕が試される。
★<不法移民検査>トランプの不法移民摘発が実行を伴い出した。米移民税関捜査局は10日、全米のセブンイレブン100店に抜き打ち検査に入り、米国に不法滞在している疑いで21人を逮捕した。雇い主が刑事罰や民事罰に問われる可能性がある。トランプの不法移民に対する厳しい姿勢を改めて示し、中間選挙に向け逆風が吹く中、挽回の手を打つ。
★<米WTOに提訴される>が、トランプの撃ち出す諸政策は、アナクロリズム調のものが多く、トランプ支持者からも疑念が沸く。錆びたベルト地帯に、鉄鋼、石炭産業を再生すると声高に叫んだトランプ。現地からは、それよりか、新しい産業を芽吹かすのが正道。衰退する産業を力任せに引っ張ってみても、やがて時間と供に棺桶に入るだけだと手厳しい。
そんな中、トランプの外交の柱であった、NAFTA北米自由貿易協定の見直しで、カナダが米国による制裁関税がWTOのルールに違反するとして、米国をWTOに提訴した。米商務省は昨年11月、カナダ産材木が政府から不当に補助金を受けているとして、最大24%の相殺関税をかける最終決定をした。カナダはこの措置を『不公正だ』と批判。『この事実無根の主張が通れば、カナダだけでなく他の国を利することになる』と反論している。
両国とメキシコは今月23日から、NAFTA再交渉の6回目の会合をカナダで開く。ロイターによると、複数のカナダ政府関係者の話として、米国が近くNAFTAからの離脱を発表するとの見通しを伝えた。世界貿易戦争の行方、混沌とする2018年ではある。
★<北朝鮮ガソリン>北朝鮮で暴騰していたガソリン価格が今週に入って急落している。複数の北朝鮮関係筋が明らかにした。ロシアや中国からの密輸や当局による備蓄放出などの可能性があるが、真相ははっきりしない。
★<元慰安婦関連、韓国の判決>韓国にある故吉田清治氏の謝罪文を書き換えたとして、韓国で起訴された元自衛官・奥茂治さん(69)に、大田地裁で判決があった。『懲役6月、執行猶予2年』が言い渡された。奥さんは、『判決内容に不満はないが、判決文を入手し、どのような理由で判断したのかを見て、控訴するかどうか決めたい』と語っている。また、『私は「碑文はウソだ」と強調したかった。動機を裁判所が考慮したかどうかが重要だ』と話している。
『損傷した』とされるのは、現在韓国の済州島で女性を強制連行したと証言し、後に虚偽と判断された故吉田清治が中部・天安の国立墓地に建てた碑。『慰霊碑』とだけ書かれた別の文を張り付けた。6月に韓国当局からの出頭要請を受けて入国した際、一時拘束された。その後、拘束は解かれたものの、出国禁止の下、取り調べを受け、9月に在宅起訴された。
判決に先立つ、先月23日、『奥茂治被告を励ます会』が東京都内で行われ、嘘の証言を朝日新聞に対して行った吉田清治氏の長男のメッセージが伝えられた。メッセージは次の通り。『このたびは父の虚偽がもとで日本の皆様方に多大なるご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした。せめてもの償いに私が決意したことが父の謝罪碑を撤去することでした。その願いを実現してくださったのが奥茂治さんだったのです。私の人生に奇跡を起こしてくださった奥さんには言葉で表現できないほど感謝しております。今はただ一刻もはやく奥さんが無事に帰国されることを願っております』と。
さらに、吉田清治氏の息子は『父の嘘の証言で不必要な対立を日韓双方に与えた。その懺悔と屈辱の思いは、言葉で表現出来るようなものではない』と、奥被告に碑文の書き換えを委任した理由を綴った陳述書も提出している。
何度も書くが、物事のけじめをきちっとしないのが朝日新聞。この誤報について、一昨年秋だったか、社長会見、タイトルは『東電事故の誤報についてお詫び』だった。出席した他社の記者から慰安婦報道の誤報について質問を受け、『慰安婦強制連行は誤報さった』と認めただけ。HPにちらっと掲載したが、英文でもって、全世界、とりわけ影響を強く与えた国連には通知していない。姑息なり、朝日新聞だ。150万部も購読部数が減るのも分かるな。もっと減れ、日本を陥れた朝日新聞だな、日本人である自分の気持ちとしては。