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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『広島学12 初めてヨーグルトを製造したチチヤス』

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<広島学を30回、毎日更新アップします>
★の画像は、シンガポール航空ショーで登場した、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社の旅客機タイガーマスクの『E-190 E2』、何ともはや迫力満点です。そして、厳寒日光の『雲竜渓谷の氷瀑』です。すごいですねえ、この氷瀑、ここにたどり着くまでに凍死しそうです。

★★我が国で初めてヨーグルトを製造・販売したのは、いまでも乳製品業界で確たる地位を占める広島の『チチヤス』である。チチヤスの始まりは、安芸門徒の講に由来する『闡教社センキョウブ』が開校した私立光道館小学校の運営資金を確保するため、明治19年(1886)6月、野村保が広島合資ミルク会社として旧沼田郡広瀬村(現広島市中区榎町)に設けた牧場であった。その後、同37年(1904)に旧佐伯郡大野町(現廿日市市)に移転、現在の社名『チチヤス』に変わったのは昭和5年(1930)である。2代目の野村清次郎が父親の名前の『保』を読み換えた『ヤス』と『父』『乳』の『チチ』を組み合わせて考案したと言われている。

同社が日本で初めてヨーグルトの販売を始めたのは、創業からおよそ30年後、大正6年(1917)のことである。この時の商品名は『チヽヤス。ヨーグルト』で、ガラス製の瓶は『本封實(固く閉じること)はメチニコフ博士の細菌学的設備と多年の経験とにより理想的に調整したるはチヽヤス。ヨーグルトに相違なきを証明す。 チヽヤス細菌試験部』と、いささか大時代的な調子の文言を記したシールで封印されていた。メチニコフ博士とは、ロシアの微生物学者。


また、人の老化の原因は大腸内の細菌が作り出す腐敗物だとし、大腸内を乳酸菌で満たして、老化の原因となる大腸菌を駆逐するように努めた。これは、自身が東欧のブルガリアを旅行した際の経験から、ヨーグルトが長寿に有用であることを学んだからである。チチヤスによって日本でもヨーグルトが作られるようになったのだが、当時はまだ高級な食べ物で、値段も19銭(米1升が50銭の時代)であった。サイドカー付きのオートバイで牛乳を配達するなど、同社の斬新な営業スタイルは常に人々の注目を集め、戦後も、わが国で初めて、プラスチック容器によるヨーグルト販売やヨーグルト専門工場を建設するなど、積極果敢な経営姿勢は常に話題を呼んでいた。

その時代、まだ牛乳は健康によいとの認識が徐々に広まりつつあり、病気にかかった人が薬代わりに飲んではいたようである。その牛乳が一般に広まったのは、日清戦争の時、広島へ大本営が移されたため来広された明治天皇にチチヤスの牛乳を飲んでいただいたのがきっかけであった。これにより牛乳はいわばお上の『お墨付き』をいただいた形になり、以後広く飲まれるようになったのである。今でも皇族の方々が広島を訪れた際には、同社の牛乳を愛飲していると言う。ちなみに、日本でヨーグルトが広く食べられるようになったのは、1950年代に入ってからのことだ。 (参考:岩中祥史著『広島学』)


★<カープの打力>至近距離で、下から軽くトスした球を、ホーム付近から外野めがけてロングティーという打撃練習がある。この練習で見られるカープのレギュラー陣のスイングは圧巻だ。勢いのない球を遠くに飛ばすのは至難で、スイングの『地力』が計られる。各球団を見ると、日本ハム・中田、西武・浅村ら主砲クラスはぽんぽんとスタンドへ放り込むが、他の打者はそうはいかない。カープの野手陣は主軸でなくてもスタンドに届く。田中、菊池や西川まで連発とはいかないが、はまれば柵越えを放つ。

カープでレギュラーになろうと思えば、これくらいの握力が必要、という訳。おおざっぱだが、定位置確保の当確ラインが他球団のそれより5mくらい先にある感じ。そのラインを必死に超えようとしているのが、19歳の坂倉。腕だけでは飛ばせない。上半身と下半身とが連動し、インパクトの一点に力が集中された時、軽くて死んだトスボールに命が吹き込まれて飛ぶ。そのコツを体感しつつある19歳の姿に、カープの育成の秘密と強さの一端を見る。(参考:日経新聞)


★山あいを走る国道154線に集落が並ぶ群馬県下仁田町、ガソリンスタンドの経営者(74)はため息をつく。『70~80代のドライバーが多く、販売量は減るばかり。そして車を運転出来ない高齢者宅などへは暖房用の灯油も配達しているが、町内のGSの減少で配達範囲が拡大し、負担は増える一方だ』と。が、町民はGSがなくなることに、『冬場の生活が立ちゆかなくなる』と心配の声。

GSの姿が次々消えてゆくのは全国的な傾向。経済産業省の調べでは、20年前に比べて『半減』だと。同省はGSが3ヵ所以下の市町村をl『GS過疎地』に指定し、対策に乗り出している。下仁田町も『最低2ヵ所のGS』を残す方針を立て、維持費などを押さえる方法などを考案中だが、特効策は見いだせていない。町の人口は、7,600人余りだが、2040年には半数の3,800人になると見込まれ、高齢化率は60%にも上ると。町の担当者は、車や農機具のガソリンや暖房用灯油を供給するルートの維持に危機感を抱く。このGSの経営者も高齢で、廃業が頭をよぎることもあるが、地元の人が困るから、と決断できずにいる。このようなケースはこれからどんどん増えるだろうなあ。深刻だ。高齢化率60%と言えば、広島県内でもすでに存在するねえ。こんな地域は生活過疎地になるから、生きていくだけで大変な苦労があるなあ。


★<日露平和条約とウソつき元財務局長>安倍首相は、都内で開かれた北方領土返還要求全国大会の挨拶で、北方領土問題を含む日ロ平和条約交渉について『私とプーチン大統領が終止符を打つ』と述べ、条約締結への決意を強調した。3月の大統領選挙でプーチン氏が勝利すれば、5月に訪ロして首脳会談に臨む意向も示した。この交渉が成功すれば、『モリソバ』問題も吹っ飛ぶだろうなあ。黒田清隆が泥酔して妻を殺したのを、当時の太政官政府首脳が救ったように、な。

しっかしだ、な、国会でウソをついた元財務局長・現国税庁長官をかばうのは感心せんねえ。子供達にウソをついても、最後までかばい通してもらえば無罪放免、と知らしめることになる。子供達にウソつきの知恵をつけることは罪悪であるな。阿倍君、一国の指導者たる者、そこんところをきちんと考えんといけんぜよ、と龍馬も言っているゼヨ。


★<ボルボ>ボルボ車xc60が日本ノカー・オブ・ザ・イヤーを獲り、また各国の賞も獲得している。が、同時に販売価格700万円もアナウンスしてもらいたいねえ。日本ブランド車の倍もする価格をつければ、これくらいのクルマは日本車メーカーだって当然作れるさ。所詮は、スウェーデンという欧州の田舎での出来ごとではないか、と思うが、どうだろうか、な。貧乏人のひがみ、だろうなあ。


★<広島のテレビ局>広島の民放+NHKの夕方のローカルニュースを見ていて、つくづく思う。なんと、広島のテレビ局は楽な仕事をしていると。つまり、カープさえ報道していれば番組がつくれるという勘定だ。山口や岡山、島根、鳥取の民放はそれに比べて苦労していると思う。本当にとっかえひっかえ、同じ選手が5チャンネルを回り報道されるのには、見ていて安直な報道姿勢にあきれかえるな。安閑とカープ報道に乗っかっている広島のテレビ局に、喝、だ。


★<台湾地震>台湾でマグネチュード6.4の地震があって、なんと大きなホテル2つが倒壊した。死人も出ている様子。これくらいの地震で倒壊するホテルってどんな造りなのか。または地震が異常に厳しかったのか。または手抜き工事か。事故の原因調査に関心が寄せられる。

その後の報道で、何やら手抜き工事の臭いがぷんぷん、とのこと。刑事事件に発展しそうだね。


★<東電原発被害判決>東京電力福島第一原発事故による避難生活で精神的苦痛を被ったなどとして、南相馬市の元住民ら321人が東電に109億円余りの損害賠償を求めた訴訟の判決が、東京地裁であった。判決は、原告318人に『故郷で生きる利益を侵害した』として、計10億円強を支払うよう東電に命じた。この事故で東電の被災者に対する態度、行動は褒められたものではなかった。強制的に移住させられた住民達に対して、懇切丁寧に、そして丁重に補償行為を行ったとは言えない。不遜で、お上の目線で、政府と結託し補償をけちったうらみがある。被災者にとってはたまったものではない。地域を壊され、人間関係も破壊された。さらに慣れない土地で長く避難させられて、満足な補償がなかった。第一、東電はこの事故を今だ『予測不可能な事故だった』と抗弁している。社内にその可能性があるというレポートが存在するのに。そして、最大の原因がスペアの電池が動かなかったことにあるのに。満足な補償も出来ないのであれば、即全国の原発の稼働を停止すべきではないか。それが道理であり、倫理にかなうものであると思う。政府の責任も重い。原告被害者達は、一応の前進だが、補償額については不満足を表明している。


★<河野太郎>かつての『自民党の異端児』と言われた『河野太郎外相』が、ここに来て『ポスト阿倍』のダークホースに急浮上と。週刊文春の報道だ。『岸田政調会長は、禅譲を狙っていまだに総裁選出馬を明言せず。石破、野田両氏も党内支持が広がっていない。その中で河野氏が外相として結果を出し、存在感を増している。本人も総理への野心を隠そうとはしない。菅官房長官も「河野はいい」と公言。2021年まで阿倍首相が努めた後、河野氏を担ぐ青写真もあるようだ』(政治部デスク)。

外相としては韓国・文政権への強気の姿勢を貫く。慰安婦に関する『河野談話』を出した父・洋平氏とは対照的な姿勢だ。河野氏の祖父は副総理などを務め、河野派を立ち上げた一郎氏。父は洋平氏。母方の曾祖父は伊藤忠商事の創業者、伊藤忠兵衛氏で、政界屈指の財力を誇る、と。なにやら自民党内が逆転現象を起こしつつあるのかも知れないなあ、時代だ。

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