<広島学を30回、毎日更新アップします>
★今日の画像は、制服が『アルマーニ』、8万円になって、全国的に有名になった東京銀座の『泰明小学校、そして新しい制服』と、広島市金座街の風景です。金座街は本通りに比べて店の転換が早く感じます。もう、古い店は廣文館など数軒しか残っていないと感じます。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★広島・呉が軍都であったが故に生まれたものがある。その一つが『ふりかけ』である。軍の施設に多くの将兵が駐留、赴任していたこの地域には食品加工工場が数多くあった。様々な食料品が作られ、ほとんどが軍に納められていたが、『ふりかけ』はその中で非常に重宝された商品である。
その一つに、今でも広島の人達に親しまれている『旅行の友』がある。『旅行の友』を作っていたのは、市内に西区に本社がある田中食品工業である。明治34年(1901)に呉市で創業した当時は、味噌・漬物・海苔佃煮が主力商品だった。大正3年(1914)、第一次世界大戦が勃発すると、日本軍は日英同盟に基づいてドイツに宣戦布告し、マリアナ、パラオ、カロリン、マーシャルなど、赤道以北のドイツ領南洋諸島への攻撃を始めた。だが、亜熱帯から熱帯性気候の中を長期間航行するとなると、食料の問題が出て来る。日本軍の保存食=味噌が腐ってしまうのだ。海軍は田中食品に対し、そうした地域に持っていっても腐らない新しい保存食の開発を要請、それに応えて生まれたのがふりかけだった。大正5年のことである。
今でこそ、ふりかけはどうということのない食べ物だが、食生活がまだ貧しかったこの時代の日本では、カツオ節や海苔といった、栄養価の高い材料を使った高級食品であった。そのふりかけを一般向けに発売したのが『旅行の友』である。当時、旅行に行く人はもっぱら、ご飯に梅干しか漬物を添えたものを食べていた。そうした人達向けの食品、まさしく『旅行の友』として売り出したのである。その後、調味料に使う醤油の味を変えたり、夏場に肉体労働に従事する人のために塩の量を増やしたりなど、様々な試行錯誤を重ねながら、ラインナップを広げて行った。ふりかけの専業メーカーとなった田中食品の『旅行の友』は超ロングセラー商品として、広島を中心に西日本で今も広く浸透している。 http://www.tanaka-foods.co.jp/products/products.html
『旅行の友』より世に出たのが少し早かったのだろう、全国ふりかけ協会では、ふりかけの元祖として認定しているのは現在熊本のフタバが製造発売している『御飯の友』である。こちらは、カルシウムを補うため、イリコの骨を乾燥・粉末にして味付けし、煎りゴマ、青海苔などを加えている。その後も、東京の丸美屋食品工業から、昭和2年(1927)に『是はうまい』、翌3年には広島で『露営の友』、さらに4年には静岡の小泉楼が同種の商品を発売している。どれも皆、戦地に赴く兵士用の食べ物であった点が共通している。広島の小松原要助が作り軍に納品した『露営の友』など、そのものズバリというネーミングではある。
『満州事変勃発後、大勢の兵士が中国大陸へ動員されて行ったが、兵士の慰問袋に入っていたのがふりかけだった』とあるように、ふりかけのルーツが戦争にあったのは間違いない。と同時に『戦地で初めて白いご飯を食べたという人が少なくなかった時代。その味になじんだ兵士達が、帰還後、それぞれの出身地でふりかけを広めた』(ニッポン・ロングセラー考)とは、なんとも興味深いことである。
(参考:岩中祥史著『広島学』)
広島に住みながら、田中のふりかけ、を知らなかった。ふりかけは幼少のころから三島食品のものを使っていたせいだ。が、マツダスタジアムでの田中食品の宣伝看板を見て、あらためて『旅行の友』の偉大さを知った。
★<北朝鮮オリンピック>何でもありかえ、韓国の文大統領殿。北朝鮮の貨客船『万景峰号』が冬季五輪会場近くの港に寄港したことについて、菅官房長官は『国際社会全体として北朝鮮に対する圧力を強化する必要がある中、圧力を除きかねない行動は避ける必要がる』と述べ、寄港を認めた韓国政府の対応を批判した。
菅官房長官の発言は正しいと思う。韓国は何を血迷ったのか、この五輪で北朝鮮にすり寄って、『平和五輪』を演出しているようだが、北朝鮮に幾度も煮え湯を飲まされている韓国の政府とは思えない行動だ。第一、日本から見ていても旅客機が2度もテロで墜落され、相当数の韓国人を北朝鮮が拉致しているのに、これが全員帰国できない状況が続いている。しかも、北朝鮮からの文大統領訪問招聘を受け、即行く、と、発言とは。気前が良すぎるか、気が抜けているかの韓国政府、現政権ではある。ウソの積み重ねの北朝鮮、五輪が終われば、掌を返したような行動にでることは見え見えなのになあ。しょうもない韓国ではある。
まあ文大統領、即行くと言ったものの、条件が合えば、という但し書きをつけている。その条件とは、単に時間稼ぎでないという証拠を担保にする必要がある。例えば、北朝鮮がアメリカと直接対話をするとか、核兵器問題に言及するとか、であるなあ。が、心配なのは、文大統領の北朝鮮からの取り込みである。南北和平という、韓国内の世論が反対しにくいテーマを投げ枯れられた文政権はいかにこれをさばくか、見ものではある。もち、核兵器全廃が最善だが、これはアメリカとの駆け引き材料に残すだろうな、北は。
★<婚活男性ぼやき>『こっちは真剣に婚活してるんですよ!』。見合いのお茶代もデート代も、カネを支払うのはいつも男。結婚する気があるんだか、ないんだか、気持がクルクル変わる女の気まぐれに付き合わされていたら、時間のムダ、カネのムダ、本当に疲れます!
月1面談にやってきた44歳の男性は、ソファに腰掛けるなり声を荒げた。入会して3ヵ月。いつもは柔和な笑顔の男性が、これほど声を挙げることに、婚活の不調ぶりがうかがえる。この間3人と『交際』に入った。ところが、3人とも3回の食事の壁が越えられずに、女性から断られた。収入も世間並み、ただバツイチで息子が妻に引き取られていること、か。が、ここでひるんではいけない。交際終了を相手のせいにしないこと。疲れたら休むこと。で、粘り強く戦うこと、につきるなあ、この年代での婚活は。
★<銀座の小学校の制服>銀座の小学校の制服に、『アルマーニ』が採用されるとの報道。アルマーニがデザインに関与すると言うことで、一般的なアルマーニのファッション製品ではない模様だが、それでも男児用8万円、女児用8万5千円と。義務教育の制服は、家計に負担をかけないことが第一の目標なのにこれは一体何だ、と思う。教育委員会が記者会見で、出来るだけ全員がそろうように、という要望を出し、小学校が検討したことだから、教育委員会は関与しないという姿勢。
これは国会でも取り上げられ、希望の党の寺田議員が政府の見解を質した。麻生副総理は『一人だけ制服を買えない人が出たら、これ、難しいなという感じはする』と答弁。林文科相は、『いろんな考え方があってはいいと思うが、ちゃんとみんなが納得の上で、進んでいくことが望ましい』と。
林文科相の答弁はトンチンカンだね。この制服を決めたのは父兄ではなく、小学校側なんだから、父兄が事前に相談を受けて納得した訳ではないのよね。どうも、制服の問題といい、クラブ活動の問題といい、勇ましい意見がドンドン前にでて、『待てよ』と考える過程が抜けているような気がする。学校教育とは何だ、と、基本的な部分で疑問を感じるねえ。この小学校が私立ならば、父兄の選択の範囲。だが公立だからねえ、行きすぎだよ、校長先生、教頭先生、1年生の担任の先生方々。
区教委によると、この小学校の制服は着用が義務付けられていない標準服。校長から昨年夏に変更意向を伝えられたと。区教委はPTAや地域住民と十分話し合うよう指導したが、その後保護者から『なぜアルマーニなのか』『十分な説明がない』などの苦情が5件あったそうだ。この小学校には、学区外から半分が越境入学(規則違反ではない)の児童を迎えてる。その関係で、区外から児童を募集しやすいように、制服をブランド化したのではなかろうか。児童のことを考えたのではなく、小学校のマネジメントの要請からこうなったのだろうな。なら、公立から私立に切り替えるくらいのリスクと冒険を犯してほしいねえ、校長先生。
その和田校長先生が記者会見に。『説明が不足していたと反省している』と語ったものの、導入を取りやめる予定はないと言い切った。そして、3年前からシャネルやエルメスなど海外の高級ブランドにデザインの打診を続け、唯一前向きな反応を示したアルマーニとの交渉を自身で行ったと説明。価格は安くはないと答えたものの、本校の保護者なら何とか出せるのではないかと思った、銀座の街で発展するために、海外有名ブランドの力を借りるのも一つだと思った、と述べている。和田君、すまんがこういう行為や発言は、私立学校の校長になって言ってほしいねえ。公立学校校長の常識の範疇を逸脱している、よ。それに気がつかない和田君は裸の王様だねえ。
こんな教育費の高騰が、少子化の大きな要因となっているのに、行政も教育界もなんら否定的発言がないのは不思議な国の日本ではある。
★<村田・梵>巨人を自由契約になった村田に声がかからない。が、カープを自由契約になった梵にも声がかからない。この時期まで声がかからないということは、プロ野球からは引退の可能性があるねえ。村田はまだ惜しいだろうに。カープの新井もたしかこの年齢くらいで、阪神から放出同様の年俸の大減俸を言い渡され、カープで再起を図ったな。カープ再入団の年の年俸はたしか、2千万円だった記憶がある。カープの優勝には、この新井とドジャースから帰った黒田の貢献は大きい。直接横浜に頼み込む手があるのだねえ、村田君、メンツを捨てて頭を下げろよな。
★<オリメダル早稲田突出>冬季オリンピック出場者124人の日本人選手。このうち、大学卒業・在籍者は71人、で、トップは早稲田の11人と。羽生、鬼塚、渡部暁斗、善斗の兄弟・・。早稲田大学スポーツ科学部ではこのようなスポーツ推薦などによる入試制度が充実しており、各競技で中高校時代から世界に活躍する選手が多く入学している。これが功を奏して、早稲田が1位になっている。2位は日体大の6人。高梨、高木美帆を擁する。大学もスポーツの分野での競争が激しくなっているなあ。箱根駅伝もそうだし。ある意味、若い人達が幅広いジャンルで活躍出来る社会に進化していると言えるのではないだろうか。