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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『向かうパンゲア2 世界の人々の距離を劇的に縮めた「インターネット」』

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☆☆パンゲア:パンゲア大陸。超古代に存在していた超大陸の名。現在の諸大陸に分裂する前に一つであった大陸の名称。デジタルの時代、アナログでは考えられなかったスピードとロジックで、世界はパンゲアのような一体化した世界に収れんされつつあるのではないか。

★今日の画像は、『阿蘇の山焼き』、引退する富士急行『トーマス号』と、美しき『マーガレット』『ヒメウツギ』です。マーガレットは一般的な春の花ではありますが、その美しさは見飽きることがありません。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★今から500年以上前の『大航海時代』。1942年にコロンブスがアメリカ大陸に到達してから、世界は距離を縮めて来た。コロンブスの時代に距離を縮めたのは海であり、帆船だった。20世紀に入ると1903年にライト兄弟の有人飛行に始まり、舞台は空と飛行機に移った。そして21世紀。世界の人々の距離を劇的に縮める主役となったのが『インターネット』だ。60年代から軍事目的として世界中のコンピューターネットワークをつなげることで始まったインターネット。90年に商用利用が可能となり、個人が自由に情報をやりとりし始める。電子メールも登場し、遠く離れた地球の反対側にいる人達でも時間を気にすることなく、簡単に連絡が取り合うことで、互いを身近に感じるようになった。

95年、スタンフォード大学のペイジとプリンが『世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセス出来て使えるようにする』と考えたのが『グーグル』の始まりである。2人はウェブ上にあるページの重要性を判断することで、今では必要な情報を検索出来るエンジンを開発。今ではユーザーが欲しい情報は1秒以内に見つかる。

通話を越えて、個人同士が繋がる道具となったのがSNSだ。ハーバード大で学んでいたザッカーバーグが04年に大学生の間の交流サイトとして立ち上げた『フェイスブック』は実名主義を徹底し、ネットと現実の世界の壁を取り払った。06年には短文のツイートを共有するツイッターが誕生。誰でも世界中の人達に向かって情報発信が出来るようになった。ツイッターは月間3億3千万人、フェイスブックは同じく20億7千万人と世界の3割の人が利用する。


パソコンメーカーだった『アップル』は07年、iPhoneを発売。人々は家やオフィスでパソコンの前にいなくても移動しながら情報をやり取りする。スマホがSNSの普及を促進し、使った人々の距離を縮めるのに一役買った。スマホとネットによって個人が繋がったことにより多くのイノベーションが生まれた。09年にはウーバーが誕生し、スマホ上で自動車の利用者と運転手を結びつける移動手段となった。スマホ上に表示された2次元バーコードを使った決済は銀行口座がない人達の生活水準を引き上げている。

SNSで距離が縮まったことを世界が実感したのが10年から起きた中東・アフリカの民主化運動『アラブの春』。チュニジアで失業中の若者が警察官の暴行を受け、抗議のために焼身自殺した動画がフェイスブックで世界に拡散。チュニジアの長期独裁政権の崩壊に繋がっただけでなく、同様の民主化の動きがエジプトなど他の国家にも広がった。

一方で、国家を超えるグローバリゼーションの原動力となってきたインターネットに国家が規制を加える動きも出ている。中国では政府がグーグルやフェイスブック、ツイッターを利用出来ないようにしている。回避の手段として使われてきた技術に対しても、17年に規制が入った。インターネット対国家のせめぎ合いが、グローバリゼーションの進展に影響を与えることも考えられる。


★<家具業界のスタートアップ>家具業界であらゆるモノがネットにつながる『IoT』やAIの活用を探るスタートアップ企業が増えてきた。機能やサービスで独自性を打ち出して、ネットで注目を浴びる。家具は大型店に足を運んでじっくり見比べて買うものという常識を打ち砕く。メーカーや大手小売店との連携も始まった。

『カマルクHD(シンガポール)はインドネシアで家具を生産し家電量販店向けにテレビ台などを供給する一方で、IoTを活用した製品も開発している。2016年から音楽が流れる机『サウンドテーブル』を販売する。薄型スピーカーを内蔵し天板全体から音が出る。スマホとつなげて好きな音楽を再生したり、天気に連動した音楽を流したり出来る。インターネット販売で300台売った。和田CEOは『ITやデザインで家具をアップデートして行きたい』と意気込む。

カマルクの社員でもある峯CEOが起業した『ユアニチャー(東京)』の家具は自由にサイズを指定出来る。第1弾としてシンプルな形状の箱『シンプルボックス』の試験販売を始めた。注文時に縦・横・奥行きが10cm~50cmの間で1cm単位で指定出来る。峯CEOは『サイズ入力から瞬時に海外の生産工場に自動で製造指示書を作成出来る』と語る。年内に新たに投入する収納棚も1cm単位でサイズを変更出来る。


消費者のコミュニティー作りでもスタートアップの存在感が増す。『Tunnelトンネル(東京)』は部屋の画像共有サイト『RoomClipルームクリップ』を運営する。これまでに300万枚の画像が投稿された。投稿者は画像に映っている家具や小物の情報を任意で登録出来る。ルームクリップで1万6千人以上のフォロワーを持つ東京の女性は、『投稿写真に対して、どこの商品かと聞かれることが多かったので登録出来るのは便利だ』と話す。ニトリHDなどと組み、画像から商品の通販サイトに誘導出来る仕組みも整備してきた。

家具業界の専門紙『ホームリビング』を発行する『アイク(東京)』によると、国内の家具販売市場は近年3兆円前後で推移している。ピークだった90年代前半の6兆円規模から半分の規模の縮小している。家具とその他の商材をセットにして消費喚起を探る動きも出ている。ヤマダ電機は17年から新型店『家電住まいる館』を増やしている。ニトリHDは中古住宅販売会社と提携し、住宅とニトリ製品のセット販売をする試みを始めている。

少子高齢化。家具はその影響をもろに受ける業界だな。一度買うと何十年も、また一生使うものだから、そうそう買い換え需要は起こらないし。ある意味、家具は側役だから、メインの住宅などの連携するのは賢い道だろう。そういう意味でも、家電量販店の業態変化は著しいねえ。


★<韓国GM工場閉鎖>米GMの韓国部門が経営危機に陥り、韓国経済を揺るがせている。GMは4年連続赤字を計上する韓国事業の大幅縮小を視野に、韓国にある3つの工場のうち群山にある工場の閉鎖を発表。韓国GMの従業員数は1万6千人、その影響が大きく国内を揺すぶる。

韓国GMは、元の『大宇自動車』。車1台生産するのに60時間かかる。日本のトヨタ自動車は24時間、米フォードは21時間と推定され、極端にまで非効率な操業実態が浮かぶ。その主因はもろい労使関係で、ストによる操業喪失が大きく響いている。

韓国を取り巻くカントリーリスク。今までそれほど問題が出ていなかったが、GMの工場閉鎖で色んな意味のリスクが指摘され、トランプによれば『GMはアメリカに帰ってくる』とまで言わせている。


★<モリトモ問題、ファイナルラウンド近し>各種世論調査で阿倍政権支持率が急落し、不支持率が上回った。これまで支持率の『復元力』で政権を維持してきた阿倍首相だが、『モリトモ問題』は、首相を直撃している。

『とても残念だ。深刻に受け止めている。信頼を回復するには、国民が納得出来るような調査結果を麻生財務相が出すことだ』。野田総務相は、支持率急落の最大の要因とみられている財務省の文書改ざん問題への明確な説明が必要だと強調した。

公明党の山口代表は、『決裁文書の書き換え問題が影響していことは明らかだ』と指摘した上で、『厳しい結果で、政府・与党は真摯に受け止め、誠実に対応して行かなければならない』と語り、国民への説明に尽力する必要があるとの認識を示した。

首相官邸幹部は、『大変だ。財務省がなぜ隠したのか昨年の段階で本当のことを全て明らかにすべきだった』と漏らす。


決裁文書の改ざんは、誰の指示で、なぜ起きたかについて、新たな説明がなければ、政府はさらに厳しい立場に追い込まれることになりそうだ。米国、韓国が北朝鮮との首脳会談に乗り出すに合わせて、首相が日朝首脳会談を探るのではないかという観測もあるが、野党は『困ったときの北朝鮮、は国民に見透かされる』と冷ややかだ。

横暴に、傲慢に、国民、国会を目下に見てきた麻生ぼっちゃんの言動も、国民の神経を苛立たせていると言える。財務省が全ての根源であるのに、自分だけ無罪、蚊帳の外、と逃げ腰なのが国民の反発を招いていることに気づかない、麻生おぼっちゃんは罪な人ではある。


★<大坂なおみランクアップ22位>パリバ・オープンで優勝した『大坂なおみ』、世界ランクを44位から22位に大幅ランクアップした。また優勝賞金は『1億4千万円』と発表された。まさにすごいなあ。まだまだ活躍の場は広がりそうだ。

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