☆☆パンゲア:『パンゲア大陸』、超古代に存在していた超大陸の名。現在の諸大陸に分裂する前に一つであった大陸の名称である。デジタルの時代、アナログでは考えられなかったスピードとロジックで、世界はパンゲアのような一体化した世界に収れんされつつあるのではないか。
★今日の画像は、リオオリンピックで金メダルを獲得し、今回引退を発表した広島県庄原市出身の水泳『金藤理絵選手』と、やりましたパリバオープンで優勝した『大坂なおみ選手』、そして広島市千田公園で滑り台を楽しむ子供達です。この日は春冷えで寒い日でしたが、子供達は飽きもせず滑り台遊びに興じていました。まさに子供の天国ですね。
★★★移民への反感が渦巻く欧州に『デジタル移民』を募る国がある。人口130万人の『エストニア』。国外に住む人に自国民に準じた行政サービスを提供する『電子移住者制度』で、143カ国、2万7千人の仮想国民がいる。
トルコのイスタンブールで旅行業を営むアルトゥナイさん(44)は2017年3月にこの仮想国民になった。『簡単に会社を作れて、欧州全域で営業出来る免許を取れた』と喜ぶ。テロ頻発による旅客需要の落ち込みで、経営が15年頃から急速に傾いた。打開策を探していたろころ見つけたのがエストニアの制度だった。申請はインターネットで済む。名前や住所を記入し、旅券の写しをアップロード。手数料は1万3,700円はクレジットカードで支払った。1ヵ月ほどで届いた公的個人認証機能を備えたICチップ入りカードが『国民の証』だ。
カードがあれば銀行口座を開き、会社も作れる。エストニアはEU加盟国。5億人の市場で事業を展開する足場が手に入る。電子居住者の会社は今4,300社。小国エストニアはデジタル空間の活用で投資を呼び込んで経済を活性化し、新たな成長の起点に据える。
グローバリゼーションの起源と位置づけられる『大航海時代』から500年が経つ。腕力で植民地を求めた国家が主役の時代、その後市場と労働力を海外に求めた企業が主導する時代を経て今の21世紀。無数の個が新たな世界を拓き始めた。
スイス北部のツークは、デジタル時代の金融の都だ。『我々はビットコインの味方』。ミュラー市長は野心的だ。国家が価値を保証していない仮想通貨を世界で初めて納税に使えるようにした。スイスでかつて隆盛を誇ったのは世界中の富裕層から資産を預かるプライベートバンク。資金洗浄規制の強化で社数は10年で3割減った。金融業の競争力回復へITとの融合を進め、ツークは起業家による仮想通貨技術を使った資金調達(ICOイニシャル・コイン・オファリング)の世界的拠点に浮上。市民12万人の国籍は130を超える。
『すぐに資金を集めたい』。ツークのICO関係者を束ねるブスマンさんの元には毎日10社近くから問い合わせがある。魅力はスピードだ。ネットワーク上に示す事業計画が評価されれば、世界の投資家から手早くお金を調達出来る。イノベーションはグローバル化の先導役だ。18世紀に英国で開発された蒸気機関。大量輸送を可能にして世界の距離を縮めた。20世紀半ばからは欧米の多国籍企業が進出先の途上国に先進国の技術や製品を運び込んだ。
今や新興国や思いもよらぬ国から世界で通用する斬新な製品やサービスが飛び出す。サウジアラビア生まれのメッセージアプリ『サハラ』。アラビア語で率直の意味だ。自分のアドレスを交流サイトに貼り付けておくと、差出人不明の短文を受け取れる。『友達が自分のことをどう思っているか本音を知りたい』とのニーズを掴んだ。昨夏登場するや米国やベトナムなどでダウンロード回数が首位になった。日本語版がないのに日本でも人気だ。
24億人が持つスマホのデータ通信量は、20年に10年の400倍になる勢いで膨らんでいる。デジタルの伝播力で、民泊仲介の『エアービーアンドビー』と言った新機軸のシェアエコノミーも瞬く間に世界に行き渡った。強国や巨大企業が影響力を広げてきたグローバル化の底流が変わっている。米国などの保護主義や排他主義には『持てる者』主導の限界が映る。
代わって浮かぶのは、グローバル化の大波に取り残されて来た『持たざる者』たち。デジタルが生み出す行動力と発信力で、既存の秩序や枠組みを塗り替えていく。『パンゲア(太古の大大陸)』という一つにつながる世界への扉。その先にある混迷を描けるか。昨日までとは違う新たなグローバリーゼーションが見えて来る。
エストニア、ツークの話はとても衝撃的だ。今の日本はいまだ、過去の高度成長の成功体験を引きずっており、新しい世界、デジタルな世界への対応がとても遅れていると思う。特に政治がその典型。こんなことをしていると、日本は元の昔の三等国家に陥るのではないか、と心配するな。来年度予算も核心の論議のないまま、予算は赤字が膨れ上がった状態で決議される。一体この国の行く末に責任を持った政治をしているのか、不信が募るばかりだ。
★<西郷札>西郷軍は、水俣付近から上陸した新な政府軍に圧され、また北方の田原坂でも敗色が濃くなり、薩摩軍は熊本から人吉に逃げた。人吉で2年防ぐと豪語した桐野利秋は、早々に徴兵と食料の補給が豊な宮崎に転身。が、先立つものがない。そこで軍として紙幣の発行を行った。後に『西郷札』と呼ばれる不換紙幣で、いわゆる軍票と呼ばれるものに等しい。しかし宮崎の人達は、西郷が勝つのか負けるのかも分からず疑ったが、逆らうわけにもいかず、不承不承ながら西郷札を受け、米や牛を売り渡した。
『明治10年6月発行・管内通宝』などの文字が、札の表に、黒漆をインキとして木版ずりで刷られている。10円、5円、1円、50銭、20銭、10銭の6種類があった。発行高は総計14万円にものぼったと言われる。あまり多く製造したので材料の布が不足し、神社の幟まで徴発したと言う。
終戦後、当然、明治政府はこの『西郷札』を無視した。被害は宮崎の人達一手にかかったのである。昭和の世、それも戦後になって、九州小倉で朝日新聞に勤めていた『松本清張』がこの西郷札を主題とした短編を書き、『週刊朝日・百万人の小説』に応募入選し、1951年3月の『週刊朝日春季増刊号』に掲載された。その後、松本清張は、1953年に『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞。そして清張は『点と線』『眼の壁』などを書き、日本に推理小説ブームを巻き起こして、幅広いジャンルの作品を残し、小説家として大成したのである。
『西郷札』の内容は、西南戦争が終わり、戦後処理の一環として宮崎の人達から『西郷札』を政府に買い上げてほしいという要望が強く寄せられ、政府も100%は無理としても、いくばくかの補償が必要だという意見が出始めたという筋書き。その政府の情報をつかんだ男が、同郷で太政官の官吏の妾をしている女性を通じ、官吏から資金を引き出し、宮崎で西郷札を買い集めたというあら筋。結果は、政府は動かず、買い集めた西郷札は紙くずになってしまったのだが、西郷死するとも世を騒がせたという短篇で、大小説家・松本清張の処女作となり、西郷札が後世唯一の働きをしたものである。(参考:司馬遼太郎著『飛ぶが如く』)
★<シャープのV字再生>シャープは、親会社鴻海ホンハイ精密工業から送り込まれた戴タイ社長の陣頭指揮のもと、短期間で経営危機を脱し、株式も東証2部から1部に復帰し、株価も堅調に推移している。鴻海の経営資源を最大限に活用したことが、V字型、スピード再生の原動力と言われる。
液晶パネルを製造する亀山工場は、2016年度後半以降、ほぼフル稼働が続く。かつては『世界の亀山モデル』と呼ばれる液晶テレビ用パネルの量産工場だった。様子はガラリを変わった。テレビ用はほとんどなく、主力はスマホ向け。パソコンや車載ディスプレー用が増え、任天堂のゲーム機向けも手掛けた。世界中の企業から電子機器の組立を請け負う鴻海が、その取引網を通じてシャープの液晶パネルを売り込んだ結果、稼働率が特定製品の売れ行きに左右されにくくなった。シャープのある幹部は『単独では難しかった顧客にも販路が広がった』と手応えを語る。
台湾の旧正月を控えた2月11日、台北市内で開かれた鴻海グループ従業員の忘年会で人気を集めたのがシャープ製品の福袋だった。ドライヤーなどを2万円で手に入れた男性社員(30)は『これを買いに来た。品質もデザインもいい』と喜んだ。世界に100万人いるとされるグループ従業員の『購買力』は侮れない。
載社長は『最も重要な取り組みの一つが鴻海グループとの連携の深化だ』と強調する。もっとも、完全復活を宣言するにはまだ早い。絶頂期の08年3月期の売上高は3兆4千億円。18年3月期は2兆5千億円に止まる。まだまだ努力の道は続く。
日本企業を再建した外国人経営者の中で、鴻海グループのナンバー2から転じた『載正呉社長』は異色の存在だ。16年8月の就任後、日本での住まいは大坂市内の社員向け単身寮。2部屋分を1部屋にするなど特別に改装したが、朝食は他の社員に交じって同じ食堂でとる。役員報酬も『会社が赤字なのに受け取るのはおかしい』とゼロにした。高額の報酬を受ける他の多くの外国人経営者とは一線を画す。従業員の雇用には手をつけず、その点でも『コストカッター』で鳴らしたゴーン日産元社長らとは異なる。日本駐在の経験もあり日本語が堪能で、鴻海時代はソニーなど日本企業との取引も手掛けた。後任については、『シャープの経営を日本人に返したい』と繰り返しており、適任者を育成することが最大の課題となっている。異色の再建屋ではある。
★<都立高校、3次募集>東京都都立高校が、新入志願者の3次募集を行うと。2次募集をしても、志願者・合格者が定員を割る状態。かつて、高校は公立高校が私立に比べて学力があり、優秀とみられていた時代が長かった。が、その上にあぐらをかいた結果か、今は私立が優位にある。これは広島市でも同じ。昔二流の私立高校だったのが、今は一流半の評価を受け、公立高校が2流に下がり、その上を行くのだ。まさしく世の中は流転するねえ。しっかりせよ、と、公立高校。
★<最賃大幅引き上げ、対処策は無人化>韓国コンビニ大手『イーマート24』は、昨年6月から無人店の出店を始めた。実験店でノウハウを積み、本格展開を検討する。韓国セブンイレブンも無人店を出店、無人化は韓国コンビニ業界の大きなテーマとなっている。
なぜ無人化か。背景の一つには韓国の最低賃金の引き上げがある。『雇用拡大』を公約の第一に掲げた文大統領は、その政策展開に力を入れる。今年の最賃は16%アップの時給750円。街の食堂や商店、コンビニなどの経営者には劇薬となっている。
そして、その対応策店の無人化なのである。ロッテリアやマクドナルドなどは客がタッチパネルで注文し、清算をした後、作った商品を渡す。文政権が公約達成に躍起になればなるほど、無人化への圧力が増し、雇用は増えないという矛盾が露呈している韓国ではある。
★<ラサール変貌、東大合格数から医学部合格数にシフト>全国有数の進学校、鹿児島の『ラ・サール中学・高校』。1970年代から東京大学の高校別合格ベストテン入り、80年代には100人を超す合格者を出して開成高校や灘高校と上位を争った年もあった。現在、東大合格者はその半分以下に激減。今度は国公立大学医学部の合格率で全国トップを競っている。
中学の1学年の定員は160人、高校は240人。2018年の合格実績は東大42人、京大10人、国公立大学医学部は80人。私立を含めると、在校生の4割が医学部に進む。以前は東大志向だったが、官僚や弁護士が不人気で文系志望者が少なくなり、今は圧倒的に医学部志向になったと。合格率では全国のトップ3には入る、と豪語する。官僚、弁護士の仕事が不人気とは、この国の行く末が気になるねえ。
★<阿部内閣不支持逆転>共同通信が行った、17、18日に実施した世論調査によると2週間前の調査から阿部内閣支持率が9.4ポイント急落し、38.7%となり、不支持率は48.2%で逆転した。財務省の決済文書改ざんでは『首相に責任がある』との回答は66.1%で、否定は25.8%だった。昭恵婦人の国会招致が必要と答えた人は65.3%で、必要はないの29.0%を大幅に上回っている。尤もなことであり、阿倍政権、ここに極まれだな。更に毎日新聞の調査では、支持率は33%と共同の調査を一段と下回っている。麻生君は、早く身代わりになって辞任する気はないのかねえ。
★<大坂なおみ、初優勝>女子テニス・パリバオープンで決勝に進出した『大坂なおみ』。やりましたねえ、ロシアのダイラ・カサキナを6ー3、6ー2で破って堂々の郵相。勝因は1回戦で元世界1位のシャラボアを破って勢いに乗ったこと。7試合を勝ち抜き堂々の優勝。まだ20歳の俊英、これからの活躍が楽しみだ。今季の活躍はコーチの変更にあるようだ。平昌五輪の活躍もコーチの優秀さが報道されていたが、実力を発揮させる玉手箱はコーチにあり、だな。
★<サンフレ磐田とドロー>J1、第4節、サンフレ-磐田。互いに守備優先で、堅い守りだった。サンフレは、格好よくプレーしようとしたように見えた。泥臭くてもいいから、粘りのプレーが欲しい。
願わくば、パトレックに切れがもう少しあれば面白かったと思う。
次節は川崎だから、覚悟がいる。今日も川崎は、小林がうまいゴールをしたが、オフサイド。FKの場面で大久保が出て来て、頭で一発の決勝点、だから。
J1にタイ選手が2人いる。サンフレのティーラシンはJ1、カップ戦いずれも1得点。昨日は札幌のチャナティップが1アシスト1ゴールで勝利に貢献。タイ人選手の争いも結果がでているね、いい傾向だ。
それにしても、開幕4戦白星なしの浦和。なんと13年ぶりのことだそうだ。昨年サンフレも出足不調で苦労したが、浦和も同じ轍を踏むか、な。