《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》
★今日の画像は、高さ17mの厚い雪を掘り進み開通した立山のスカイウエイと、砕氷船で湖面の氷を砕く阿寒湖。日本全国春模様ですねえ。しかし、立山の雪、本当に半端ではないですね。これが7月には溶けてなくなるのですから、立山から流れ出る水の量はすごいものでしょう。そういえば、雪解け時期だけに現れる幻の滝もありましたねえ。また、夏に歩きたい立山です。そして、マツムシソウ、黄スイセン、雨に濡れたハナカイドウ、可愛い花達です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★★27歳の秋。朝日放送ABCホームソング・コンクールに応募していたボクの作った曲が、グランプリを受賞した。『ぶどうの歌』、これが受賞曲の名前だった。朝日放送のコンクール受賞の通知があった直後、芥川サンから電話があった。『たくチャン、ボクと交際のあることは隠しておきなさい。師弟関係があるなどと言ってはいけないよ』。突き放したようなその声にボクは驚いて、『どうしてですか』『実はボクは審査員の一員だったんだが、匿名審査なので、君の曲とは知らずに、一生懸命推薦してしまった。君とボクとの師弟関係が分かれば、これは八百長と思われて、君にもボクにもマイナスになるよ』。実はボクは恥ずかしかったので、芥川サンにも断らずに内緒でコンクールに応募していたのだった。芥川サンは『全く知らなかったけど、いい曲だったよ』と励ましてくれた。
その次の日、ボクは一通の電報を手にした。『シキウ アイタシ ミキ トリロー』。突然の電報に戸惑いながら、早速ボクはその事務所を訪ねた。『君、ボクの手伝いをしない?ボクのところで働いてくれよ』。恰幅のよい大きな体で、メガネの奥に笑みを浮かべながら、三木トリローさんはボクに向かって言った。実は、ボクは三木トリローという人物について何も知らなかった。ボクは彼の音楽そのものを全く知らなかったので、何日か考える時間をもらって帰宅した。
翌日芥川サンに相談すると、『三木さんは大衆的な音楽にとても素敵な才能を持っている。タクちゃんも、思い切って少しでも音楽の仕事に近づくいい機会じゃないか』。つまり、現在の運転手よりより音楽的環境に近づいた方がよいという芥川サンの意見だった。ボクはその場で、三木さんに電話した。『是非お手伝いをさせて下さい』。初のグランプリ曲は、ビショップ節子サンによって歌われ、編曲は三木サン自身がしてくれた。ボク自身も合唱用の編曲とオーケストラを初めて編曲したが、三木サンのポピュラーの編曲と、ボクのクラシックを基礎にした編曲の違いに驚いてしまった。
三木サンの事務所で働く決心をしてからも、まだボクはクラシックの夢は捨てきれず、何か自分が堕落して行くような寂しさを感じた。J化粧品の社長に今までのお礼を述べて、今後の自分の決心を離して退社を申し出た。社長は、『たくチャン、会社を辞めるのはおよしなさい。会社で働きながら音楽は出来るだろう。君は体が弱いのだから、時々休んでも仕方ないから、会社にいなさい』。社長は、きっと音楽のために会社を休むことを知りながら、体のせいだとボクを慰め、退社を思いとどまらせようとしたのだ。ボクは、社長の温情を心で感謝しながら、自分の意志を通して、5年間の運転手生活に別れを告げた。ボクに残った財産は、1台のピアノと1台のオートバイだけになった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)
★<ラジオ通販全国ネットへ・ジャパネット>店に突然現れたのは、岡山市に本社があるRSK山陽放送の広島支社長、久米眞志さんだった。久米田さんは『メーカーの製品なのに、あたかも自分がカメラを作ったかのようにしゃべっていて実に面白い』と感想を聞かせてくれた。『こんな見方をしてくれる人もいるんだ』と嬉しかった。
久米田さんは、建設中だったハウステンボスの仕事で佐世保に来ていた。帰りのタクシーで佐世保駅に向かう途中、ラジオでたまたま私(高田明)の放送を耳にして相当興味を持ったのだろう。わざわざUターンして店を探し、私に会いに来てくれた。放送局は雲の上のような存在。なのに久米田さんは威圧感もなく、一介のカメラ店主と気さくに話す。初対面なのに旧知の仲のような気がして『ちょっとご飯でも食べに行きましょう』と誘った。私は『ラジオ通販を長崎や九州に止まらず全国でやってみたいけど、受け入れてくれるラジオ局がなかなか見付からないんですよ』と悩みを打ち明けた。久米田さんはうんうんんとうなずきながら、黙って聞いていた。
軽い食事のつもりが、気がつけば酒が入って2次会はカラオケとなった。午前2時を過ぎた頃、酔いが回った久米田さんは『高田さんの全国ネットに全面的に協力します』と大声で言う。私も『今日は佐世保に泊まったら?』と応じて盛り上がった。放送業界の右も左もわからずやってきた私にとって、強力な助っ人の登場だった。それから山陽放送との二人三脚が始まった。
それまでは、佐世保の代理店を通じて放送枠をもらう交渉をしていたが、もっとスピードが必要だと私は焦っていた。山陽放送が他局との交渉の間に入ってくれるようになると、ぐんとスピードが上がった。翌年の1991年(平3)には山陽放送のお膝元の岡山は勿論、広島、鳥取でも放送が始まり、山口や四国の4県がそれに続いた。年内に東北、北海道への進出も果たした。
94年に全国をほぼ網羅すると、私の声が日本中に届くようになった。朝から晩までしゃべりっぱなしの毎日。そんな忙しさがかえって楽しく面白かった。カメラ店の営業は弟の武に店舗を譲った。通販一本に全力を投じるようになったのは、それからだ。(参考:高田明筆『私の履歴書』)
★<再使用型ロケット実験へ>『宇宙航空研究機構JAXA』は、2019年度にも、繰り返し飛行出来る再使用型ロケットの離着陸実験を始める。ロケットエンジンなど主要機材は100回以上繰り返して使えることを確認しており、打ち上げ費用を大幅に抑えられる。まず、観測機器を打ち上げるロケットとして20年代以降の実用化を目指す。すでに民間企業が実験に成功した米国に続き、日本側も技術の蓄積を進める。
実験は秋田県能代市にあるJAXAの施設で行う。ロケットは全長が7mになる見通し。観測機器や衛星を打ち上げた後に地上に帰還し、翌日に再打ち上げ出来るロケットの実現を目指す。まず小型ロケットの再使用を想定しているが、将来は人を乗せて宇宙基地などに送るロケットにも応用出来ると見ている。宇宙基地への資材の運搬が容易になるとの期待もある。
軍事用ロケットや、大型衛星用ロケットの領域は除いて、小型分野で腕を磨くJAXA、いいですねえ。本当に日本人精神、開拓精神、研究精神が宿っているJAXAだ。政府も厚労相、省もこうあって欲しいものだねえ。
★<ミスキャスト近江アナ>NHKの『あさイチ』、有働アナの後釜として、『近江友里恵アナ(29)』が登場した。『ブラタモリ』で好演したとの評があるが、その前任者桑木真帆アナにくらべると、そのキャラクターの違いが歴然としている。どちらかと言えば、静かで文化的な番組に適していると思っていた。それが、有働さんの後釜とは、NHKのミスキャストであろう。有働で沸いたあさイチのイメージを変えるつもりだろうが、ちょっと危ういな。拙者は桑木を推す。
と、NHKが『近江あさイチ』の出だしが好調で、視聴率も安定して安堵しているとの報道。どうやら拙者の勘違いで、世の中は優しく近江あさイチを受け入れているのだ。心配したが、心配倒れになってしまった。
★<誠也出陣間近>カープの鈴木誠也の1軍登録が終わり、出陣が間近に迫った。先週ウエスタンで出場、第1打席で本塁打を打った。17日には山口県の由宇球場で2軍のシート打撃に参加。左腕の高橋昴に対して、4打席立ち、左越え2塁打など2安打。右翼の守備にも就き『ハリは大丈夫。全力でプレー出来るので、1軍首脳の指示待ちです』と語った。水本2軍監督は『足の痛みはないけど、再発の怖さとの闘い。あとは緒方監督が見て判断すると思う』とし、近日中の1軍合流を示唆した。
『タナキクマル+セイヤ』が、カープの誇る機動的、重量打線。これなくして優勝はない。4人が好不調の波を平均化し、チーム力の底上げに寄与してこそ優勝がある。セイヤの登録、出場が大いに待たれる。昨夜のヤクルト戦には、ベンチに入り笑顔を振りまいていた。安堵、安堵。
★<カステラ、輸出4年で12倍>広島県福山市にある『マルト製菓』。菓子市場は値下げ競争の真っただ中に入り、問屋から『味も販売実績も関係ない。288円が無理ならいらない』と。三代目の戸田康介取締役は、『国内では戦えない』ことを痛感した。2012年のことである。
細々と試みていた輸出も、現地の代理店が『円高だから安くしろ』と。康介は『生き残るには自力で販路を広げるしかない』と腹をくくった。中国の展示会に参加、自ら試食販売に奔走。当時の中国ではしっとりとしたカステラが珍しかったこともあり『見たことのないほど、人、人が来てくれた』。カステラは一口食べれば商品説明など不要だ。みな口々に『おいしい』と食べ、康介は『販路開拓は可能だ』と実感した。
また商品の賞味期限を延ばす工夫を加え、一般的に1~3週間程度の日持ちを、180日にまで改良。こうして中国、香港、台湾のほか欧米など20カ国に販路を拡大。13年7月期に3千万円だった輸出は、17年7月期に3億8千万円になった。18年7月期は5億円を目指す。中国ではマルト製菓の商品とそっくりなパッケージのニセ物が出回るまでになった。
輸出好調を背景に、値下げ要求が強烈な国内の取引先とは取引を終了することが出来た。一方、海外勢は『値上がりしてもいいから、もっといい材料を使って』と言ってくる。社内も活気づき、新しい商品開発、製造過程での知恵絞りなど、善回転の活力がみなぎる。
国内市場だけでは、今後の少子高齢化に対応出来ない業種は多い。困難を極める輸出だが、世界は広い。どこかで自分達の商品を待っていてくれる市場があるはずだ。根気、ねばりだな、必要なのは。
★<コミー著書ベストセラーに>コミー元FBI長官の回顧録、『高い忠誠心―真実とうそとリーダーシップ』が、17日米国で発売された。トランプ大統領を『道徳的に不誠実』と指摘し、米国の基本的な価値観を守らず、強迫観念にとらわれてうそをつく人物と酷評している。この本は、アマゾンでベストセラーを独走しトップを保持している。出版元のフラットアイアン・ブックスは初版85万部を刷ったが、さらに増刷を計画していると言う。トランプ崩壊を後押しする書だな。米国民、また世界のためになる本だ。
★<福田次官実質更迭>麻生大臣は、財務省の福田次官の辞任を発表した。森友学園に関する文書改ざん問題に加え、週刊誌でセクハラ疑惑が報じられた責任を問われており、事実上の更迭と見られる。麻生大臣は、『引き続き身の潔白を明らかにしたいが、現在の状況を鑑みるに職責を果たすことが困難だ』と福田次官から申し出があり、了承したと記者団に説明した。
福田次官は、女性記者と会合したことについては、『男女を問わず会合を持つことはあるが、あんな発言をしたことはない』とし、『あんなひどい会話をした記憶はない』と述べている。セクハラ報道については『事実と異なるもので、裁判の中で引き続き争いたい』と述べた。真相やいかに、だ。
ひょっとして週刊新潮の今日の発売ゲラが福田次官本人に手渡され、内容を見て、逃げ切れないと思ったのではないだろうか。これで、財務省は次官と国税庁長官が空席という異常事態になっている。麻生大臣の任命責任はどうなるのだろうか。
★<テレ朝女子社員福田次官からセクハラ被害>テレビ朝日は、今朝深夜緊急記者会見を開き、テレ朝女子社員が福田次官からセクハラを受けていた事実を発表した。女子社員は取材のため、福田次官と1年半前ほどから数回にわたり2人で食事をしながら取材をしたと言う。そして身をまもるため会話を録音していたそうだ。女子社員はセクハラの事実を報道すべきだと上司に相談したが、難しいと言われたため、次官によるセクハラは社会的問題であり、放置すれば今後も続く懸念が強く、彼女は週刊新潮に取材を受けこの録音記録を持ち込んだと。
テレ朝の篠塚社長は『社員からセクハラ情報があったにもかかわらず、適切な対応が出来なかったことに関しては深く反省している。当社社員が取材活動で得た情報を第三者に渡したことは報道機関として不適切な行為であり、遺憾に思っている』と述べた。まさに、今日発売の週刊新潮に、その録音された内容が報道されているのだろうなあ。
今朝深夜、午前0時過ぎの記者会見とは、新聞の最終原稿締め切り時間午前1時を意識してのことだろう。テレ朝としても、かっこいい記者会見ではなかった。テレ朝が社員の訴えを退けて、社員が週刊新潮にネタを持ち込まれたのだから。テレ朝は財務省に、セクハラの次第について抗議する予定だそうだ。
逃げに逃げ、最後の辞任の弁でもウソをつきとおした福田次官という人の人間性を疑う。これが東大法学部出身の高級官僚の真顔だと思うと、日本全国東大法学部卒で汚染されているのだろうか、それとも福田次官固有の問題なのだろうか、謎と疑問は深まるばかりだ。
★<喫煙者にきつい縛り、青梅市>東京都青梅市は、庁内の『働き方改革』第2弾をスタートさせた。第2弾は、\賤僖好據璽垢杷Г瓩討い振侈鎧崔罎竜扮譴魘愡澆垢襦↓⊇伉イ篦3阿任硫餤捗仞覆聾饗2人以内とし、係長以上の出席は1人とする、DF發硫餤弔竜鳥燭詫彁櫃里澣載する—などが柱。喫煙が厳しく縛られるねえ。まあ、喫煙自体否定される世の中だから仕方ないと言えば仕方ないが。喫煙者の方々、今からでも遅くありませんゾエ、禁煙するのは。