《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》
★今日の画像は、市役所建て替えのため消滅する神戸市の『日本初の花時計』、地球が引き裂かれる地帯『ケニアでの地割れ』。そして、ポケモンGOを確保するため、ひろしま美術館横の公園に集まった人々、何が面白いのか拙者にはさっぱりわからんが、みんな老若男女、必死の様相だった。
★★★三木トリローサンと一緒にテレビ局で仕事をするうちに、初めてテレビ局からテレビのレギュラー番組の作曲を頼まれた。ボクは飛び上がって喜んだ。『パパは何でも知っている』というアメリカのテレビ映画の音楽だ。当時は、音楽のロールが別送されて来なかったので、日本語に吹き替えてしまうと、アメリカ製の映画の音楽は全部ダメになってしまって放送が出来なかった。従って、日本の作曲家がそのために作曲するより仕方がなかったのである。
これがまた実にスサマジイ仕事であった。1日に70曲以上の劇のための音楽を作曲しなくてはいけない。どうしても、夜は徹夜を続けてその仕事を間に合わせなくてはいけない状況だった。ボクと桜井順、越部信義は、このようにして世の中に作曲家としてデビューすることが出来た。
民放のラジオの名番組に『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』という10年以上続いた番組がある。ある日のこと、買ったばかりの電話の受話器に『皇太子』の声が飛び込んできた。『たくチャン、チャカウカという番組の音楽をやる気がありますか。あったら今すぐTBSのロビーに来て下さい。イヤなら断って下さい。とてもうるさいプロデューサーですから注意して下さい』、ガチャリ。早口で言いたいことを言ってしまうと、永六輔は電話を切った。ボクには何も言う暇はなかった。
やっと買ったばかりの中古のオンボロ・ルノーを運転してTBSに駆けつけた。そのオンボロ車を待っていた永六輔は、『あのね、チャカウカの番組のブリッジ(転換音楽)を全部コーラスでやりたいんです。たくチャンを推薦しましたからよろしく』と、ボクをディレクターに紹介したまま、自分は中古のプジョーでスイスイと帰ってしまった。そして3ヵ月も経たないうちに、『僕はあの番組はつまらないからよします』と、自分でサッサと仕事から下りてしまった。
それ以来、彼は『たくチャン、今度この仕事をやろう』とボクを強く誘っておいて、ボクがやっとその気になると、『僕はケンカをしちゃったからやめます。たくチャンはどうぞお好きなように』と一方的に仕事を止めてしまう。永六輔のそのクセは今だに治らない。だが、ボクにはない彼の意志を貫き通すそのクセが、ボクにはたまらなく好きで、うらやましいのだ。ボクは永六輔が誘ったから仕事をやるんで、彼が止めたらボクは仕事をしても全く意味がないのである。
にも関わらず、彼がサッサと止めてしまった『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』の作曲を、その後ボクが10年間休みもなく続ける羽目になってしまった。『いずみサン。CMソングの仕事があるのだけどやりますか。とても安いですよ』。『たくチャン』とは決して言わない、礼儀正しい野坂が、ある日ボクに声をかけた。代理店の人にリベートを払うのだけど、1万円くらいは作曲料をくれると言う。おカネよりも何よりも仕事をしたくて仕方のなかったボクは、彼と組んでCMソングを作曲し始めた。『野坂昭如作詞、いずみたく作曲』というタイトルでは千円でも売れしない。『冗談工房作詞・作曲』という悲しいベールをかぶったデビューであった。
いすみたくが、これほど永六輔と親しい間柄とは全く知らなかった。後に、日本全国47都道府県の歌を二人で作るが、それほどの仲だったのだなあ。ヒット曲『いい湯だな』『女ひとり』はその一つである。デューク・エイセスでCD発売した。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)
★<青大原監督客員教授へ>箱根駅伝4連覇を達成した青山学院大の原晋監督(51)。4月から埼玉医大の客員教授に就任した。昨年、原監督は早大大学院スポーツ科学研究科で学び、最優秀論文賞を受賞。テレビや情報番組やバラエティー番組に積極的に出演するなど多彩な活動が目立っている。それに加え『医大教授』という新たな肩書きが加わった。
埼玉医大では、原教授に期待することとして、『社会に通じる医師の育成』『スポーツ医療への助言と協調』『スポーツ医学への共同研究』などを挙げている。昨秋、TBSドラマ『陸王』に特別出演した異色指揮官は新たなチャレンジとして『白い巨塔』に臨む。原さんの人生を観ていると、まさに『人生は塞翁が馬』だね。この言葉、意味が分からない人はいないだろうが、分からない人はすまんが、広辞苑を引いておくれ。おっと、ネット検索でも十分に用は足りるな。
★<鹿児島信金、不正1,600件>鹿児島市にある鹿児島信用金庫は、2001年3月~昨年12月までに顧客の預かり金を着服するなどの不正行為がなんと『1,600件』もあったと発表した。職員計23人が関わり、不正に扱われた額は計5億4千万円にものぼる。解雇を含め計144人が懲戒処分を受けたと。
着服・流用以外にも、ノルマ達成を目的に不必要な融資をしたり、ローンを組ませてその利息を職員が払ったりするなどしていた職員も複数確認された。理事長は、『15年以上発覚しなかったのは私の責任。しっかりと内部統制を行って立て直したい』と陳謝した。至極当然なことではある。
★<ちばてつや>網膜剥離で漫画制作から引退していた『ちばてつや』さん。小学館、ビッグコミックが放ってはおけないと声をかけて。2015年の暮からビッグコミックに4ページ漫画を掲載中と。それを今回まとめた『にねもすのたり日記』を発刊。満州の奉天で小さい頃を過ごし、苦労して帰国した、引き上げ一家。そこから醸し出される、微笑がまたいい。
『あしたのジョー』『のたり松太郎』『あした天気になあれ』など、スポーツもので一世を風靡した、ちばてつやさん。健康でまだまだ描いてほしい人ではある。コンビニ立ち読みのネタがまた一つ増えたな。79歳、元気にな~れ!
★<J1長崎、柏を下す>昨日のJ1の試合、長崎が柏に勝った。50分、PA左前からのFKをヘッドで押し込んで。試合内容は、丁度浦和と札幌のようだった。一方的に、浦和、柏が攻め、札幌、長崎が守り一辺倒に。
しかし札幌は無得点だったが、長崎は得点して嬉しい白星。勝点11で、順位を11位まであげて来た。16位鳥栖と3点、1馬身の差。サンフレも、長崎と今週土曜日の対戦だ。油断大敵だろう。水曜日、東京でFC東京。土曜日、長崎で長崎と。強行軍ではある。
★<福田セクハラについて、中谷発言>財務省の福田次官のセクハラを巡る問題について、『非常にお上意識で、国民をなめているようだ。もう問題が積もり積もっている。今だに森友学園への国有地売却を巡る決済文書書き換えの報告も明らかになっていない。他の省でも加計学園も証拠の文書が出て来ているのに、「記憶にない」と言う。このままでは国民は納得いかない。若手の時にお仕えした宮沢喜一元首相には、「権力は出来るだけ使わないようにしないといけないよ」と言われた。今回の一連の対処を見ていると、何か権力的なところに逃げ込んでいるような対応だ。
政治のあるべき姿は「巧拙不如拙誠コウサハセッカニシカズ」。巧みに偽りごまかす「巧拙」よりも、つたなくとも正直に誠意がある「拙誠」の人物の方が信頼にたる』とテレビ番組で語った。まさに的と時期を得た発言といえるな。麻生君の耳まで届くかな。やっと与党から国民が理解できる、常識的な、普通の言葉が出だした。
★<北方領土隣接地への修学旅行補助>北方領土に隣接する地域への修学旅行を誘致しようと、政府が4月から費用補助を増額した。領土問題への若者への理解を深める狙いだ。
政府はこれまで、修学旅行で根室市や羅臼町など北海道の1市4町を訪れた中学や高校を対象に、バス借り上げ費用として生徒1人当たり最大1,000円を補助してきた。今年度は全額補助する。
一体政府は何をしているだろうか。パーキンソンの法則を地で行くような、役にも立たない仕事をドンドン増やし、赤字を積み上げる、バカバカしい施策。こんなことをしても、ロシアがウンと言わなければ、領土は帰ってこない。いくら見学者、若者の理解が進んでも結果は出ない。こんなものに税金をつかうほど、政府財政はゆたかのか、まったくバカバカしく、不思議である。
★<カープ負の連鎖、3連敗>カープが名古屋での対中日戦に3連敗した。昨日の試合では、昨季15勝を挙げたリリーフ薮田が3者連続四球とストライクが入らず、わずか13球で降板した。無死満塁からは、アドゥアが京田を三振、アルモンテを2ゴロ併殺に打ち取り、ピンチを切り抜けたが、先発の柱として期待された右腕の不振は深刻だ。
それに輪をかけたのが、バティスタの守備。両チーム無得点で迎えた2回、大野の左翼後方の打球を目測を誤り、捕球できず。失策はつかなかったが、痛恨の追加点を許した。さらに3回にも2死1塁から、モヤの左前安打をバティスタがトンネル、後逸し、3点目を献上。1塁を守っても捕球面でのミスが目立つ。加えて、タナキクマルの打棒が下降線をたどり、丸に至っては超不振。今季のカープ優勝の希望は、残念ながら消えつつある。