《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》
★今日の画像は、71歳の若さで急逝した鉄人『衣笠祥雄』、『世界で最も美しい湾クラブ』に加盟認定された『長崎・九十九列島』の美。そして美しき『スイセンたち』です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
驚いたの何のとはこのこと。少し前NHK・BS、『アナザーストーリー、運命の分岐点』で、カープ優勝時の監督『ジョー・ルーツ』についての特集があったが、その冒頭、外木場さんに続き衣笠さんが、『温厚な人、普通は。しかしグラウンドに立った時だけ人が変わる』と。青い帽子を赤に変えたり、君たちは優勝出来る、なんて言って、『このおっさんお変しいではないか、と思った』などと回顧していた。19日に横浜スタジアムで行われたDeNA-巨人戦の解説を務めたのが、公の場に姿を現した最後になった。体調を気遣い『代わりましょうか?』と関係者から打診されたものの、仕事への強い意欲を示したと言う。衣笠さんらしい言動だ。2,215試合連続出場の鉄人。娘さんが、私がかつて務めた会社の同じ部門に勤務しておられ、ひときわ親近感があります。死因は結腸がんだと。それにしても早世すぎる。 ご冥福をお祈りします。 合掌
★★★次の日、野坂と会ったボクは、CMソング制作の会社を作ることを提案した。野坂が作詞、ボクが作曲、あと一人作品を売る営業兼セールスマンがいればよい。同じ頃冗談工房の営業をクビになった、元総会屋上がりの、口の達者な、みかけだけは社長然として恰幅のよい、杉本銀吉という男がいた。この3人が相談して、いよいよCMソング販売会社が設立された。新橋の小さなビルの地下の、3人の会―團伊球磨、黛敏郎、芥川也寸志―の事務所を、また借りして開業した。
杉本はその名も恥ずかしい『国際芸術協会』という名を掲げ、『CMソング大安売り。お盆につき大特売。作詞、作曲、歌、録音、締めて8万円』と大宣伝。『冗談じゃない8万円で出来る訳がないじゃないか。しかもパッケージで』。『いやー、スポンサーがひっかかればいいのだよ』。杉本はビクともせずに、シャアシャアしている。しかし、本当に引っかかってきた。しかも、M製菓という大メーカーが。ボク達はやっと一息ついた。しかもそのM製菓の仕事は、その後30年たった現在も続いているから、世の中は不思議なものだ。
ピアスはピアス ピアスがピアス
ピアスにピアス ピアスをピアス
ピアスへピアス ピアスとピアス (野坂昭如作詞)
この作詞を見て、スポンサーはあきれた顔で、『これでも作詞料を払うのですか?』『ええ、之はアイディアですから』。野坂は平気な顔でニヤニヤと答えた。あるスポンサーは、『われわれの方にも是非、ヒットするようなため息入りの歌を作って下さい』『お宅は何を売ってらっしゃるの』『ヘイ、うちは長靴です』。コントにもならないようなバカのような話だ。『商売ガタキのK社のCMソングには商品名が12も入っている。ひとつ我々のP社には、15、16も商品名の入っている歌を』。今考えるとおかしいが、本当の話だ。やがて、『飲んじゃった 飲んじゃった ハイカップ 飲んじゃった』とか、『いいタッチ、このタッチ カシミヤタッチ』などなど。まさに面白冗談だ。
作るCMソングの新鮮さが受けて、商売は繁盛して、2年間に200曲近くのCMソングを作曲した。つまり3日に1曲の割合でCMソングを作曲したことになる。しかし、作詞料も作曲料も、三木トリローサンの1/10にも満たない、安く、はかない新人のCM稼業だった。仕事ばかりはメチャクチャに忙しい日々が続いた。運転手生活から急激に作曲家への転換に、まったくとまどってしまったボクの家庭生活も、統一がとれなくなって、性格上の不一致も原因してか、ボクはC子との結婚生活を精算して、別居してしまった。
ある日、野坂が一人の若い音楽評論家を連れてきた。料理屋で食事しつつ、彼は詳しくメモを取ってボク達から取材をした。生まれて初めてといってよい記者会見であった。その記事は有名な文芸誌に『茶の間に歌を運ぶ男』というタイトルで発表され、その原稿には『阿倍寧』とお大きく名前が記されていた。阿倍さんはその後十数年間、ボクのCM音楽や、ミュージカルや、ポピュラーの音楽の作曲をいろいろと力づけてくれたのだが、当時の阿倍さんは、現在の貫禄十分の彼と違って、とても新鮮で、若々しく張り切っていた。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)
★<アパホテル意気軒昂>国内最大のホテルネットワークを持つ『アパグループ』。元谷社長は、首都圏に集中させてきたホテルチェーンを今後は関西や名古屋圏にも広げていく方針を示した。全国的なホテルの供給過剰が懸念されている点については『むしろ成長のチャンスだ』と持論を展開した。
アパホテルは今月、新大阪駅近くに新しくホテルを開業した。新大阪エリアでは初めてのもの。今後大阪や京都、名古屋などでも力を入れていく。アパホテルは現在、国内で7万5千室のホテルネットワークを持つ。これを20年には10万室に増やす計画だ。
東京五輪を控え、新規参入などでホテルの『供給過剰』の指摘もある。これに対しては『観光客の反動減で、五輪後1、2年は厳しい』と認めた上で、『経営が立ち行かなくなるホテルが出たら積極的に買収する。供給過剰を拡大のチャンスに変える』と述べた。
強気の拡大路線の背景には、訪日客がさらに増えるという期待がある。『日本の周りには人口が多く、所得が上がって行く国がたくさんある。そういう人達が日本に来て、日本は将来観光大国になる』と読む。アパホテルは繁忙により、宿泊の価格を大きく変える方式を採っている。数年前には首都圏で1泊3万円になり、話題になったこともあった。社長は『需要と供給で価格が決まるのは当然で、高く売れる時には高く売る』と説明。ただ最近はホテルや民泊が増え、そこまで高くなることはなくなったそうだ。
海外展開にも力を入れる。『海外のホテルはもうからなくても、ブランド力や知名度が上がればグループ全体の稼働率も向上する。全体を見た戦略でやって行く』と元谷社長は意気軒昂だ。
★<転職で給与増の時代来る>転職すると、給料が下がるというのが、これまでの常識的な考え。が、今時転職するとなんと給料が1割以上上がったひとが3割に達すると。17年度は転職者の求人倍率が過去最高となった。成長分野への人材移動が加速すれば、日本全体の生産性が高まるというメリットもある。
景気回復が6年目になり、2月の完全失業率は2.5%と超低い水準にある。一部の業種では人手不足が深刻だ。中でもIT技術者は次の成長分野を担う人材として企業のニーズが高い。AI開発の専門家なら年収3千万円の求人もあり、青天井の状況だと言う。
若手だけでなく、大手企業の管理職がベンチャー企業に転職しても、給料が減らない例が増えてきているそうだ。株式上場を目指すベンチャー企業などは、業態が大きくなれば管理系の人材が必要になるという理屈だ。大手で経験を積んだ人に、希望に沿う報酬を支払う動きが広がる。
転職がしやすい社会になり、本当の意味での『自己実現』が可能となる社会の到来は、若者達だけでなく、中高年の人達にも福音をもたらすだろう。働く環境の悪き企業、ブラックに近い企業には人材は集まらない。自然に淘汰される。いい社会になってきつつある。
★<衛星画像10分の1に>三井物産やスカパーが出資する宇宙開発スタートアップ企業の『アクセルスペース』は、2019年から衛星画像の販売を始める。衛星の開発コストを抑えて、価格は欧米勢の10分の1に設定する。そして、農地を観測し作物の生育状況に応じた効率的な農作業をしたり、コンテナや鉱山の動きから経済動向『見える化』したりする使い方を提案する。交通状態を把握すれば都市開発にも生かせる。
自主開発した重さ100kgの超小型衛星を18年中にまず打ち上げる。衛星は地球から高度600kmを周回しながら画像を撮影する。22年までに50機に拡大。地球上のどの部分もリアルタイムで撮影、配信出来るようにする。一定期間毎に画像を更新していると見られるグーグルに比べ、常に最新状態を把握出来るのが特徴だ。画像の解像度は車の車種が判別出来る2.5mだ。
1平方km当たり150円から販売する。利用者は碁盤の目に分かれた写真を自由に選び購入する。衛星を小型化した上、電子機器なども市販品を活用して開発費用を1基数億円に抑えた。出遅れている日本の宇宙ビジネスを、切り口を変えて市場に撃ち出す。まさに日本的ではあるが、とても有望に見える。期待がかかるなあ。
★<カープ年間指定席利用>2月、1.98倍と高い有効求人倍率が続く広島県。人材確保がままならず、受注の損失機会の声も聞こえる。そんな中、人材サービス大手の『スタッフサービス』では、派遣登録スタッフの確保に広島ならではのメニューを作って効果を上げている。
それは、福利厚生の内容を見直し、例年継続していたメニューを5年前にカープ観戦の年間指定席に切り替えたところ、これが数十倍にもの効果となって表れた。泣いて喜ぶ登録スタッフもいて、広島のカープ愛がにじみ出る。
既に6月までの席も配布済み。止まるところを知らないカープ愛へのアプローチ効果が続く。今年は、無期雇用を促す改正法も施行された。4月に入って、広島駅最寄りにも営業拠点を設け、登録者の開拓に弾みを付ける。偉大なり、カープ効果ではある。またすごいスタッフサービスではある。
★<軽薄、二階幹事長発言>財務省福田次官の辞任が、昨日の閣議で了承され、退任した。騒がれた退職金については本人の了解のもと支給が留保されている。この辞任について、二階自民幹事長は、『優秀な職員で、こういうことで職を辞すのは残念だと思う』と語っている。アナクロだ。優秀な職員だったら、あんな世迷い言のようなセクハラ発言はしないのだ。クダラン職員だからあんな発言をし、世間を騒がせ、国会を騒がせ、政治の中断を招いているのだ。もっと発言に神経を配ってほしい、幹事長殿ではある、な。
★<長崎、サカスタ、早期実現の見込み>三菱重工は、長崎市のJR長崎駅北側にある工場跡地再開発の事業者公募で、サッカースタジアム整備などを提案した通信販売大手『ジャパネットHD』を中心とする企業グループを、優先交渉権者とする方針を固めた。早期に長崎にサカスタが実現しそうだ。
再開発予定地は三菱重工長崎造船所幸町工場の跡地7ヘクタール。ジャパネットは、今季からJ1に昇格した子会社の『ファーレン長崎』のホームスタジアムとする2万3千席のスタジアムや、マンション、ホテル、商業施設、オフィスビルなどの建設計画を提案している。公募には、JR九州など5つのグループがホテルや商業施設などの整備を提案していた。
松井広島市長殿、広島市のサカスタ計画、ぼやぼやしていては、長崎に先をこされますぞえ、本当に。しっかりして欲しい、市長さんですが、ねえ。
★<1イニングに5三振>高校野球、春季東京大会、東海大菅生-東海大高輪台の試合でのこと。東海大菅生の鈴木投手が、4回に1イニング5奪三振という珍記録を出した。鈴木は6点リードの4回から登板。先頭の8番久保、次の梅沢を連続三振に。その後1番宮下、2番三浦に振り逃げを許し、2死1、3塁のピンチに3番佐藤も三振に取って、計5三振と言う次第。強気な投球が持ち味の鈴木、100回記念大会を迎える夏に向けて猛ダッシュだ。本当に珍記録、1イニングに5三振とは。
★<投壊カープに中村佑太、ナイスピッチング>四死球リーグ1を誇る、悪投カープ。勝てる司会も、遠慮して黒星にしてしまう。薮田など、救援で出て18球連続ボールとか。その中で、先日褒めた、また期待した『中村佑太(22)』が、猛打打線DeNAを8.1回、123球、2失点と好投し、カープを首位に戻さしめた。もう一息で完投だったが、残念。それほどスピードがある訳でもないが、緩急とストライクゾーンを広くとって散らした球が良かった。DeNAにノー本塁打というのもまた珍しいな。マエケンの2代目との声も高い中村佑太、頑張ってほしいね。試合は7-2でカープの勝利、首位に返り咲いた。