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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『日本の農業ビジネスを考える⑬ 進む自動制御による施設栽培』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、セブン-イレブンが導入する、『燃料電池トラックFCV』、レアル・マドリード監督辞任を表明した『ジタン』と、色鮮やかな『ルピナス』と『クレマチス・一重と八重』です。

このFCVは、トヨタがすでに販売している量産FCV『ミライ』の技術を活用したトラック。1回の水素充電で200km走行出来る。その他、セブン-イレブンの一部店舗では、ハイブリッド車の使用済み電池を使った蓄電池の導入なども進める予定だ。FCVは、酸素と水素を結合させ、水を発生させる際起きる電気を利用して走る。排出物は排気ガスではなく、『水』というところが完全無公害な仕組みになっている。FCVの普及は日本の技術力を示すシーンだ。


マツダのロータリーエンジン車では、燃料としてガソリンに替え直接水素を燃やし、走るすことが出来る。これを公用車としてノルウェーがRX-8を現在30台、水素社会実験のためノルウェー国内で走らせている。勿論、水素Hを燃やせば、酸素と結びつき、H2O・水になるんだよね。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★デジタルデータを活用した農業の代表格は、現状ではビニールハウスやガラスハウスで野菜や花を作る『施設栽培』だろう。施設栽培の農業者は、基本的な項目だけでも、温度、湿度、二酸化炭素濃度、光の強さ、日射量、風向き、風速、降雨、養液の濃度・・・、など実に多種多様なデータを取り扱う。これらを常にチェックし、ハウスの内部が作物にとって最適の環境になるよう留意しているのだ。それ故に、ハウスを『自動制御』するシステムの導入も進んでいる。ハウス内に複数の温度センサーを設置することで、温度が上がれば天井の窓を開いて換気、逆に温度が下がったら窓を閉め、加湿器を作動させるといった動作を、ハウスが自動的にやってくれるのだ。こうした施設園芸の環境制御技術に関して、今世界で最も進んでいる国が『農業輸出大国』のオランダである。

日本の施設栽培の場合、自動制御の導入はそれなりに進んでいるとは言え、まだ大半は窓の開閉や空調の自動化止まりだ。しかしオランダの施設園芸の場合、温度、湿度は勿論、CO2や養水分、日射量から風向きに至るまでの項目が、いずれも各作物に最適の生育条件になるようにコントロールされている。こうした制御システムの差は、両国の生産性に如実に表れている。施設栽培の代表的な作物である『トマト』の生産量を例に比較すると、平均的な日本の生産者が1平方メートル当たり20kg前後のトマトを生産するのに対し、オランダでは70kgという生産者が珍しくない。


農産物とデータの関係は、生産現場だけで完結する話ではない。例えば、物流業者は、輸送経路や農産物毎に適した保管温度、積み下ろしの回数などを集計・分析しており、農作物が収穫されて卸売市場やJAに出荷されてからは、これらの物流データが大いに活用される。小売店に届けられた後も、市場価格データをもとに徹底した商品管理がなされている。

もはや消費者だってデータと無縁ではない。最近では、消費者が自分の毎回の食事の写真を撮るだけで手軽に健康管理に役立てる仕組みも生まれている。自分がバランスの取れた食事が出来ているかどうかを簡単にチェック出来る上、次の食事や翌日の食事で何を食べればいいか、選択する参考にも出来ると言う訳だ。時代は足音を立てて、急速に変化している。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<シャープ、東芝のPC事業買収>シャープが東芝のパソコン事業を買収した。買収額は50億円前後。東芝は構造改革の一環で赤字が続くこの事業を切り離す。シャープはPCから撤退済みだが、親会社の『鴻海ホンハイ精密工業』は、米PC大手から生産を受託しており、効率生産のノウハウを持つ。グループ基盤を使って再参入し新たな収益源に育てる。

1985年に世界初のノートPCを発売した東芝は『ダイナブック』のブランドで一時は世界首位のシェアがあった。近年は中国のレノボなど新興勢力が台頭。スマホやタブレットにも市場を奪われて、販売が落ち込んだ。そして、利益捏造の温床として長い間東芝の経営を腐敗させた。

『メビウス』のブランドでノート型PCなどを手掛けていたシャープは競争激化による採算悪化で10年に撤退した。だが、16年に鴻海の傘下に入ると大きく方針を転換する。鴻海との相乗効果が一番大きいのが、IT機器なのだ。鴻海は自社ブランドではPC事業を展開していないが、米デルなど大手からの生産受託を通じて効率的に生産するノウハウや、部材を安価に調達するネットワークを持つ。シャープはこうした鴻海の経営基盤を活用することで、東芝のPC事業を収益化することが可能だと判断した。

まさに、捨てる神あれば、拾う神あり、だな。


★<ジタン、レアルの監督辞任>『多くの人は、今なぜ、と思うだろうが、今こそ変化を起こさなければならない。3年経っている。正しい判断だと思う』。レアル・マドリードの監督だったジタンの辞任会見の言葉である。

『マドリードの監督は他のチームの監督よりずっと神経をすり減らす。常に注目され、話題にされ、意見される上、全てを受け入れなければならないからだ』。マドリーを始め、国内外で多くのチームを率いた元スペイン代表カマーチョの証言だ。

今回はそれが特に酷かった。CLを連覇してファンの期待を高めておきながら、リーガの優勝争いから早々に脱落したせいだ。批判の矢面に立ったジタンは選手を守って疲弊し、レガネスに敗北した国王杯準々決勝の夜はスタンドから浴びせられる罵声に気力を削がれた。

気になる今後については、来シーズンは休むものの監督は続けることを明言しており、早速カタールサッカー協会が年俸64億円を提示したともつたえられている。まさに世界規格のジタンではある。一方、マドリードはジタン以上の監督後任探しに苦労し、頭を抱えている。


★<マツダ、ディーゼルを継続>世界の自動車大手がディーゼル車DEの縮小・撤退を次々と打ち出す中、広島の自動車メーカー・マツダの藤原専務執行役員は『DE技術は企業としての強み。やめる必要はない』と述べ、開発を続行する考えを示した。

藤原専務は、今月の株主総会後副社長に就任することが決まっている。今春に欧州で開かれたシンポジウムでVWやアウディなどが次世代のDE技術を報告したことを示し、『欧州勢は本気でDEを改善しようとしている』と指摘する。『マツダは日本勢としてやる必要がある』と力説した。

英仏中などでは環境対策からDE車の販売規制を検討している。これを受け、トヨタ自動車では欧州ではDEを搭載しない考え。日産やスバル、ボルボなども次世代DEの開発を取りやめる方針だ。

VWの排ガス不正の影響で欧州ではDEが不振。マツダもそれを認識しているが、藤原さんは『多目的スポーツ車SUVは売れ筋になっており、重い車になればなるほど力強いDEの良さが出せる』と開発理由を説明する。マツダのDEは、普通のDEは有害物質を後処理する装置を必要とするが、それを付けなくても排ガスを出さない技術を織り込んでいるのが特徴で、競争力が高い。自社のガソリンエンジン車に比べても燃費効率に優れる。


ツダは昨夏、技術開発の長期ビジョンを公表した。企業平均のCO2排出量を30年までに10年比50%削減する目標を掲げた。エンジンの環境性能や電動化技術を深掘りしこの難題に臨む。マツダは環境経営で『ウェル・トゥ・ホイール(原料採掘から使用まで)』の立場を取る。『EV電気自動車は走行時CO2を排出しないが、火力発電の場合は発電時にCO2を排出する。蓄電池を作る際にもCO2を排出する。環境負荷が全くない訳ではない』との考え方だ。EVシフトは避けて通れないが、技術の進展や規制の動向など変数も多い。

また、世界のどのメーカーもすぐにEVを100%生産することはない。徐々に徐々にである。マツダもEV対策として、汎用性の高いEVを開発するトヨタと研究合弁会社を設立した。これにはスバル、ススキ、日野、ダイハツも参加している。

仮に、今全世界の自動車がEVに全て変わったら、原発が100基あっても足らないという試算もある。それに、リチウム電池を造る原材料が有限なため、全量EV化はコスト的にも大変厳しいと言われる。はてさて世界はどう動くかな。


★<ロシアW杯要人低調か>開幕する『サッカーロシアW杯』では、プーチン大統領との対立を反映し、欧米諸国のほとんどが14日に行われる開幕戦に政府要人を贈らない見通しだ。自ら演説する式典に各国首脳を集め、大国としての存在感を示したいプーチン大統領の意向に反し、双方の溝が鮮明になった。

ボイコットの旗振り役は、ロシア元情報機関員らの襲撃事件を巡り、プーチン政権と報復合戦を繰り広げた英国。ジョンソン外相は3月、ロシア大会をナチス・ドイツ政権下の1936年ベルリン五輪になぞらえ、ロシアの宣伝に政治利用される懸念を示した。

スポーツに政治を入れるなというのが世界の常識だが、プーチンも英国も譲らないのだろうなあ、情報部員の暗殺問題についての主張は。なにやらどちらかが北朝鮮のようになってきたな。問題はロシアが北方領土を返す気持ちがあるか、ないかだ。おそらくないだろう。ロシア人を住まわせ、インフラも着々と。なら、日本は永久にロシアと友好関係を結ぶべきではない。ニコニコと近寄っていっても、なんら反対給付はないぞえ、阿倍晋三君。北極の熊は一度飲み込んだ領土は返さない。歴史が証明している。


★<セ全球団が4年ぶり一斉白星>昨日のプロ野球。セリーグの6チームが、全員白星を挙げたが、なんと4年ぶりの快挙だと。弱セ、強パが定着するプロ野球界を象徴している。

カープは、妻の出産のためアメリカに帰っていたジョンソンと、楽天は三振奪取王・則本。白星は厳しいがどうなるかと思っていたが、7回1失点後、裏の攻撃で四球の鈴木を1塁において松山がホームラン。久しぶりに同一カード勝ち越しを決めた。お見事、と言っても弱小球団楽天に勝ったのはあまり誇れない。

(則本に真のエースを見た)『8回表の楽天の攻撃はジャクソンを攻めて1死2塁、2死3塁になりましたが最後は渡辺クンがライトフライで無得点。このところ不振が続く楽天打線、今日の試合もベンチにあきらめムードが漂い始める中、則本クンが8回裏のマウンドに向かいましたよね。楽天守備陣も停滞ムードなのか攻守交代もちんたらちんたらで中々出てきません。で、内野陣が誰もまだ守備位置にいない、がらんとしたダイヤモンドの中で、黙々と、淡々と、則本くんが投球練習をする様子の、少し遠景の画が、しばらくテレビ画面で流されてましたよね。その姿を見て、なんだか小生、じ~んとしちゃったんですよね。』(参考:カープがやっぱり好きなんよ)


★<マレーシア新政権、中国離れ的政策>92歳で首相に返り咲いたマレーシアの『マハティール首相』が、公約に掲げた消費税廃止は早速今月1日に税率を0%に変更して実現。中国主導で進められてきた、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画も中止を表明し、前政権の主要政策を矢継ぎ早に撤回した。汚職疑惑を抱える、ナジブ前首相の捜査も始まり、政権交代で誕生した新政権の『成果』を国民に示している。

『巨額費用がかかるだけで有益ではない』。マハティール首相は、中国主導で進められてきた『高速鉄道計画』を中止する方針を発表した際、ナジブ政権の目玉政策をこう切り捨てた。その後も首都圏の鉄道整備を取りやめるなど、既存の大型事業の見直しをすすめている。それでも国民の期待は大きい。政府は債務圧縮を目指し、国民から寄付を募る基金を設けると、早速15億円程度の募金があった。

マハティール首相は、前回首相時には、『Look east!』を掲げ、日本の近代化・躍進に見習うべきと主張していた。が、今回は債務1千兆円を抱え、もだえ苦しむ日本を見て、言葉では出さないものの『Don’t look east! 日本を見習うな』と言っているような気がしてならない。マハティール首相は高齢故、一定の政策転換が図れた段階で任期を待たず、退任すると推測されている。見習え、日本政府、マレーシアを!


★<起死回生、ガンバ、セ大阪柿谷獲得にフォアー>J1低位で苦しむガンバ。そのガンバが戦力強化のため、なんと同じ地域地盤のセレッソのエースストライカー『柿谷』の今夏での獲得をオファーした。さあ、柿谷どうするか。柿谷はセレッソで育ち、いわば看板選手。これが手の平を帰すと、セレッソファンは怒るだろうなあ。ガンバもいよいよ窮地に陥った。なぜ、在籍し大活躍中のサンフレ・パトリックにオファーを出さないのか、ちょっと不思議。やっぱりメンツもあるんだろうなあ。

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