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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『アマゾンに一矢、セブン日本ならではの知恵絞る』

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★今日の画像は、サッカー日本代表の監督候補の本命に躍り出た『森保元サンフレ監督』、W杯準決勝で決勝点を挙げた『クロアチアのマンジュキッチ』、批判を浴びている日本列島大豪雨被害前の『赤坂自民亭の大宴会』。そしてバラの花三題、『白いバラ』『黄色いバラ』『ピンクのバラ』です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★配達の時間指定は、アマゾンの2時間刻みに対し1時間刻みに、すぐに調理出来るキット食材も充実―。セブン&アイ・ホールディングスがアスクルと昨秋始めた宅配サービス『IYフレッシュ』は、先行したアマゾンとの違いを前面に打ち出した。

アマゾンが17年4月に日本で始めた生鮮宅配の品揃えは、アマゾンの2万点に対し、セブンは5千点に絞った。欠品を極力少なくし注文から配達までの時間に余裕を持たせて、時間の正確さや品質管理を武器にするためだ。実店舗では売っていないキット食材の支持が高く、客層は簡便性を求める40歳前後の女性で『順調な出足を切った』と。

アマゾンの膨張で、米国では17年に玩具小売大手『トイザラス』が経営破綻した。日本では小売店の大量閉鎖はないが、ネットと実店舗の融合が進む18年は優勝劣敗が鮮明になるだろう。規模や資金力で勝るアマゾンに対し、日本企業ならではの知恵で対抗する動きが出ている。


例えばネット通販が難しいとされるファッション業界。スタートトィデイの『ゾゾタウン』は、センサーで採寸出来る前身タイツのようなスーツを無料で配り、サイズの合った商品の提供に乗り出す。デジタル化が遅れていたこの業界で最新技術を融合させた『ファッションテック』を進め、アマゾンの先を行く。

世界でのフリマアプリのダウンロード数が1億件を越えた『メルカリ』は、アマゾンの戦略と距離を置く。アマゾンなどネットの巨人に『まっとうに戦っても勝てない』からだ。自転車シェア、語学などを個人で教え合うスキルシェアと言った『CtoC個人間取引』で事業領域を広げる。アマゾンが本格進出していない分野にいち早く進出し、特定の分野でプラットフォーマー事業基盤提供者の地位を築けるか。日本企業に残された時間は多くないが、知恵で生き延びて来た日本国民。出せる知恵はまだまだありそうだ。


★<『マツダがBMWを超える日』>久し振りに、昔の職場の先輩達数人と飲んだ。その席で、どんな流れだったかは忘れたが、自分が乗っているクルマの自慢話になった。私は基本的にクルマに関心がなく、『走れば何だっていい』くらいにしか考えていない。なのでその大会には参加出来なかったのだが、よく意味が分からないウンチクの応酬が最高潮に達した時、とりわけクルマ好きの50代後半の先輩が、こんな質問を投げかけた。『人生最後に乗りたいクルマを挙げるとしたら、何?』。私には答えられえる訳もなく、適当に相槌を打ちながら皆の話をただ聞いていた。

『ポルシェだな』『いやフェラーリだ』『マセラティ以外には考えられない』など、先輩達は口々にお気に入りのブランドを答えていく。その時、ふと不思議に思ったのは、日本車を挙げる先輩が一人もいなかったことだ。クルマ作りは日本のお家芸のはずだ。トヨタやホンダ、日産など世界に冠たるメーカーもたくさんある。それなのに、なぜ日本車はクルマ好きの彼らの心を捉えられないのだろうか。


本書『マツダがBMWを超える日』を読んで、その答えが分かったように思う。著者の『山崎明さん』は、1984年電通に入社。戦略プランナーとして30年以上にわたり、トヨタ、レクサス、ソニー、BMW、MINIのマーケティング戦略やコミュニケーション戦略などに深く関わってきた。2017年に独立し、マーケティング・ブランディングコンサルタントとして活躍する人物だ。

山崎さんは、ブランドは大きく分けて2種類あると言う。『コカ・コーラ』『マクドナルド』といった、一般向け大量販売の対象となる『マスブランド』だ。一方、『メルセデス・ベンツ』『ロレックス』のように、高価で多くの人が憧れる高級品は、『プレミアムブランド』である。トヨタ、ソニー、任天堂といった世界中の人が知っている日本発のブランドがある。しかし、そのほとんどはマスブランドである。プレミアムブランドとしてよく名前が挙がるのは、ヨーロッパ企業によるものばかりだ。

山崎さんは、プレミアムブランドは、『そのブランドを持っている自分』が、他人の目にどのように映るかを意識しながら選ばれる。つまり、プレミアムブランドは、オーナーのアイデンティティやステータスを代弁するものでなければならない。例えば、メルセデス・ベンツとBMWは、どちらも高級車として知られるプレミアムブランドだ。しかし、そのぞれがまとうイメージは大分違う。


ベンツには『高年齢』『保守本流』『権威主義』と言ったイメージだ。乗るのは、大会社の社長や、金融系の偉い人など、どっしりと落ち着いた富裕層に思える。一方、BMWは『若々しい』『スポーティー』『アクティブ』と言ったイメージで語られることが多い。両者にはキャラクターの違いがあり、ベンツからBMWへ、BMWからベンツへと乗り換える人は少ないらしい。

メルセデス・ベンツは、1886年に自動車の特許を取得した『自動車を発明した会社』によって世におくり出された。そして1900年代前半の世界各地のブランプリレースで大活躍し、堅牢な高性能車としての評価を高めていったのだ。一方、BMWは、航空機エンジンのメーカーからスタートした会社だ。1924年に小型大衆車の生産を始めたが、当初はブランドイメージも、ラインアップも統一性がまるでなかったそうだ。

そんな状態がたたってか、1960年初頭には財務状況が厳しくなり、倒産寸前に陥る。BMWはそこから起死回生の策を打ち出す。資産家から援助を仰ぎ、全てを白紙から設計しなおした新モデルを発表したのだ。そしてこの車種が大ヒットする。新モデルは、先進メカニズムを搭載し、実用セダンでありながら走りがスポーティーで運転を楽しめる。この特性が広く浮き入れられたと判断したBMWは、全ての車種のコンセプトを『運転を楽しむための車』に統一したのだ。こうした努力を結集し、BMWは世界中に『熱いファン』をつかまえることに成功、プレミアムブランドの地位を確立したのである。


日本メーカーも高級車を生産している。トヨタのレクサスや日産のシーマなどだ。だが、どの高級日本車も、残念ながらベンツやBMWのような明確な個性は感じられない。山崎さんの指摘によると、それは日本メーカーの経営視点のブランド戦略が欠けているからだ、長期的なビジョンが足りないのだと言う。

ところで、生粋の自動車マニアである山崎さんが、最近になって愛車『ポルシェボクスターGTS』を売ってしまってまで手に入れた車があるそうだ。マツダの『ロードスターRF』である。マツダと言えば、世界で2%のシェアしかない、トヨタやホンダと比べるべくもない小さなメーカーだ。しかし最近のマツダは、ちょっと違うのだ。自社のブランドポリシーを明確に定めた1960年代のBMWに似たところがある。

かつてマツダは米フォードの傘下にあった。ところが2010年頃からフォードはマツダの経営から手を引き始める。そこで、マツダは単独で生き残りをかけて自社のアイデンティティ確立に乗り出したのだ。BMWと同じように、エンジン、ボディ、サスペンションなどを根本的に見直し、製品開発を全てゼロからやり直した。マツダが考え得るベストを追及したのである。それは、車との対話を楽しみながら、日々気持ちよく走れるクルマづくり。『人馬一体』のように、乗る人と1つになれるクルマづくりだ。


この新生マツダのユニークなキャラクターを持つ車に、長年世界の高級車を見てきた山崎さんも共感した。冒頭に紹介した先輩達も、今ならもしかして『人生最後にマツダに乗りたい』と言うかもしれない。マツダは決してナンバーワンを目標としていない。世界の2%でも構わないが、『マツダが一番好き』というファンを獲得出来るブランドを目指しているのだ。

日本製品や日本発の技術が世界標準になれない、という嘆きもよく聞かれる。だが、世界標準を目指すよりも、マツダのようにうまく独自性をアピールして、少数でも世界中に固定ファンを作るのは可能ではないか。本書に紹介されているBMWやマツダなどの戦略を参考に、プレミアムな価値を追及する日本独自のものづくりを、ぜひ目指して欲しい。(参考:浅羽登志也筆『なぜ日本車は「人生最後の1台」に選ばれないのか』)


★<ソニーミラーレス、キャノニコを食うの図>プロ・ハイアマ向けデジタル市場で圧倒的な存在感を示してきたキャノンとニコンの『キャノニコ』。これまで両社のイチデジ=一番レフカメラが圧倒的だった市場で、ソニーがミラーレスカメラを引っさげて存在感を増している。

カメラ市場がスマホに食われ、減速する中で、ミラーレスは成長している。2017年のイチデジの世界出荷数は前年比-13%の740万台の一方、ミラーレスは414万台、前年比+18%だった。ミラーレスにおけるソニーのシェアは高く、同年の台数ベースで42%を確保している。

2008年にミラーレスが登場した当初、『性能はイチデジほどではないが、小型軽量で持ち運びしやすい』という点がセールスポイントだった。プロの世界では、一瞬の瞬間を切り取る必要があるため、ミラーレスが登場しても、しばらくはイチデジメーカーであるキャノンやニコンの牙城は崩れなかった。しかし状況は徐々に変わりつつある。


目立つのがソニーの躍進。プロ市場におけるシェアは明らかではないが、ソニーはかつて1桁だったが、それよりかなり成長した、と言う。実際、ここ2年でプロ向けサポートの会員数は5倍になったそうだ。現在のソニー製品で一番高価な製品は、昨年5月発売の『α9』だが、これはボディだけで50万円弱。キャノンのフラッグシップモデルが68万円弱、ニコンが70万円弱と比較すればまだ安いが、大のカメラ好きでなければおいそれとは出せない金額。

ソニーはなぜプロ市場を重視するのか。『将来、カメラと言えばソニーと言われる存在を目指しており、プロに使ってもらって認められてこそカメラメーカーという思いが強い』と話す。キャノンやニコンも、2018年度中にもフルサイズのミラーレスを出すという噂が絶えない。高級ミラーレスでの戦いはまだ序盤戦だ。

拙者は、オリンパスがミラーレスを出してからのファンだ。とにかく小型軽量。ミラーレスの魅力はこれに尽きる。オリンパスのミラーレスはフルサイズより小さな『フォーサーズシステム』で、パナソニックと協働の使用。レンズが相互の利用できる点が、レンズ選択肢を多くし、特にパナが売るライカレンズは評判がいい。山歩きでカメラを持ち歩く身、旅に持ち歩く身としては、重く、大きい、レンズも重いキャノニコのイチデジにも食指は動かない。


カメラの基本仕様を変えることは、レンズ仕様も変更を余儀なくされる。多くのユーザーを抱え、多くのレンズを持つユーザーを抱えるキャノニコにとって、レンズ仕様を変えることは大変な冒険であり、旧来のユーザーへの反旗となる。その点、ユーザー数の多くなかったソニーは果敢にレンズ仕様も共に変更するという荒業が出来たということだ。古く、大きな組織になるほど、改革・革新のスピードが衰える。自己の成功体験に安住しようとするDNAが働くからだ。しかし下位ブランドは起死回生を狙う戦術に出る。もし将来、ソニーが『カメラと言えばソニーと言われる存在』を実現すれば、企業経営史にとって新しい一ページを切り拓くことになるだろう。


★<英閣僚の辞任劇>EUのトゥスク欧州理事会常任議長=EU大統領は、英国でデービスEU離脱相に続きジョンソン外相が辞任したことに関し、ツイッターに『政治家は現れては去るものだが、彼らが作りだした問題は残る』と書き込んだ。英政権内で強硬離脱に向けた動きを主導してきた2人を暗に批判した。

トゥスク大統領は『デービス、ジョンソン両氏と共に、英国でEU離脱の目標そのものが消えなかったことが悔やまれる。しかし、今後の展開は誰にも分からない』とも付け加えた。英国でEU離脱を断念するように求める世論の高まりに期待感を示したものと見られる。混迷のイギリスだわな。


★<豪雨被害よりカジノ優先批判>阿倍政権の豪雨被害対応への批判を野党が強めている。10日は、石井国交相がカジノを含む総合型リゾートIR実施法案の担当として参院内閣委員会に6時間出席するのを優先したことに批判が集中した。国民民主党の矢田議員は『一刻を争う状況でカジノ法案の審議をしていいのか』と質した。石井大臣は『審議のあり方は国会で決めていただく』と語るに留めた。立憲民主党の辻元国対委員長は『国交省が中心にならないと、道を開けることが出来ない。人命第一と言いながらカジノ第一だ』と批判。大豪雨の夜は、首相出席の『赤坂自民亭の大宴会』が行われたことに『無神経、危機管理能力欠如』と厳しい批判が続いている。


★<マツダ操業休止から立ち上がる>広島の自動車メーカーマツダは、豪雨災害による操業中止を11日も続けた。地域の道路が寸断されて部品供給、物流が滞っていることなどが理由。が、最大の問題は、従業員が出社出来ない交通網の遮断にある。JRは、海田市~三原まで運行停止、呉線は全面運休。山陽自動車道も不通、呉高速も不通。従業員が多く住む、瀬野川・西条・高屋方面、そして矢野・坂・呉方面からの出勤が困難な状況にある。交通の回復にはまだまだ時間がかかり、特にJRの復旧には日時がかかりそう。マツダの操業休止は当分続きそうだなあ。折角、世界的にマツダ車の売れ行きが好調な中、販売チャンスが減るという経営リスクに直面している。

マツダは、11日、出勤出来る社員を出社させ、操業にどの程度の影響があるかを検証した。早ければ12日、今日にも操業を開始する。休業は休日出勤予定日と合わせて4日間。概算1万5千台の減産になったと見られる。長い盆休みがあるから、それを少し振り替えて、生産台数の取り返しを行うものと見られる。マツダの工場施設自体には被害はなかった。部品メーカーにも大きなダメージはないと言う。物流と従業員の出勤状態がキーとなりそうだ。

と、昨夕マツダはアナウンス、今日12日から工場の操業を開始するそうだ。が、物流のネック、従業員通勤のネックなどを考慮し、工場は昼勤だけの操業で夜間運転を休止。暫くして再度シフトは見直すそうだ。やっと操業再開にこぎ着ることが出来たと言える。


★<日本代表監督に森保元サンフレ監督有力>サッカー日本代表の次期監督の最有力候補に、東京五輪男子代表の森保一監督(49)が挙がっている。W杯で16強入りした西野監督の後任は20日の日本サッカー協会技術委員会を経て、26日の理事会で決まる見通し。

代表監督を議論する技術委員会は次期監督に日本人を据えたい方向でまとまっており、関塚委員長が最終的に人選を一任されると見られる。森保五輪監督は、今大会の日本代表でコーチを務めた。対話を密にするなどして結束し、低い前評判を覆した経緯を知り、ベスト16の成果を引き継ぐ人材として評価されている。

監督を推薦する技術委員会では、西野監督の続投を含めて日本人にチームを任せる意見が根強かった。外国人指導者を排除はしなかったが、いずれにしても日本選手の持ち味を理解して強化を進められる人材を求めた。海外からの売り込みにも、前提の基準を満たす人材の招聘は難しい、との判断が働いた。

8強入りの夢が絶たれたベルギー戦後に、乾は『こういうサッカーを続けていけば、4年後はもっと上まで行けるかも知れない。この経験をスタッフや選手が続けるのが一番いいのでは』と話し、体制の維持を望む声を出していた。過去、W杯出場後の代表監督に日本人を迎えた例はない。W杯出場前から代表強化を実績のある国内指導者に託する時代に入る。


★<クロアチア、イングランドを制す>W杯準決2試合目、イングランドとクロアチアは延長戦の末、クロアチアが2-1でイングランドを下し、クロアチアが初の決勝戦進出を決めた。決勝戦は、クロアチアとフランスの対決となる。

決勝トーナメントでは、2試合連続PK戦となる苦しい戦いを続けて、20年ぶりに4強に入ったクロアチア。52年ぶりに王座を狙うイングランドとの試合は、開始5分、ゴールほぼ正面でインフランドがファールを獲得すると、トリッピアーが右足で直接狙ったボールが、壁の上を通って枠に吸い込まれて行った。


劣勢のクロアチアだが、2試合連続続けて延長戦+PK戦を戦った疲労からプレー精度は上がらずチャンスを作れない。しかし後半リズムが出て来たクロアチアは、68分、右サイドの低い位置からクロスを入れると、飛び込んできたペリシッチが足を伸ばして合わせ、これがネットを揺らした。

両者後半でも決着がつかず、延長戦に突入、死力を尽くして戦い続ける熱戦は109分、ついにクロアチアにマンジュキッチの追加点が生まれ、試合に決着をつけた。栄光の初優勝なるか、クロアチアだ。人口440万人の小国クロアチアが『不屈の精神』でここまで上り詰めた。新しく生まれる森保ジャパンも鍛錬すれば、この座に来れる可能性を秘める。ガンバレ、森保ジャパン。

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