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『チキンラーメン生みの親「安藤百福伝⑨ 「泉大津で梁山泊の生活」』

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今日の画像は、朝ドラ『まんぷく』で主役を演じる『安藤サクラ』と全米各地でトランプ大統領の非常事態宣言に抗議するデモ隊。そして海外音楽アーティスト『興行収入ランキング』です。36位 デッド&カンパニー、37位 ザ・キラーズ、38位 ロメオ・サントス、39位 シャキーラ、40位 シルク・ドゥ・ソレイユ「Luzia」。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

『まんぷく』も、ファイナルシーンの撮影が終わりました。来月末にかけ、最後のストーリーが始まります。山は、やっぱり『カップラーメン』の開発かな。


★★NHKの朝ドラ『まんぷく』。チキンラーメンの生みの親『安藤百福さんの妻仁子さん』を主人公にしたドラマ。フィクションの部分もだいぶある。百福さんが台湾生まれで、織物の商売で独り立ちされたこと、また戦後土地を買い大きく儲け、その結果信用組合の理事長に祭り上げられたことなど、経営者、財界人としての顔が省かれている。ここに百福さんの『私の履歴書』を参考に、『チキンラーメン、即席ラーメン、百福さん』の歴史を綴る。


★★★日本の復興は食からと言う思いを実行に移すため、私は泉大津の地に専門家を集めて『国民栄養化学研究所』を設立した。栄養食品を開発しようと考えたのである。街ではまだ、栄養失調で行き倒れになる人が後を絶たなかった。国から支給される食糧では足りず、闇市が繁盛した。1947年(昭22)10月、東京地域の山口良忠判事はヤミ食糧の購入を潔しとせず、栄養失調で亡くなった。そんな痛ましいニュースが流れる中で、研究所は誕生した。

最初に研究したのは病人食だった。健康な人でも言えよう失調の一歩手前にいた時代である。入院中の患者が、病気そのものではなく栄養失調のために命を縮めていた。大阪市立衛生研究所や大阪大学の先生方に専門的研究をお願いした。農林省食品局長で後に農林大臣を務められた坂田英一さんからも強い賛同を得て、病人用の栄養食品の開発に着手したのである。

私は昔から面白いテーマが見つかると、我を忘れてしまうところがある。今回も、たちまち栄養食品のとりこになった。ある晩、布団の中で『果たしてどんなものが材料になるのだろうか』と考えていた。すると、カエルの声が聞こえてきた。庭の池に食用ガエルが住み着いていたのである。これは栄養食品になるかも知れんぞと考えた。捕まえてみると体長20cmはあった。きれいに下処理して圧力釜に入れ、電熱器にかけた。

隣室には家内と生まれたばかりの息子、宏基が寝ている。2時間ほど経つと、ドーンという大音響と共に爆発した。中身が家中に飛び散って、家の中で一番きれいな日本間の天井、鴨居、ふすまなどが台無しになってしまった。『まあ、何もこんなところでなさらなくとも』と、家内にさんざん絞られた。


食用ガエルを栄養食品に使う試みは挫折したが、料理してみると大変おいしく、産後の家内の格好の栄養源になった。研究所では、牛や豚の骨からタンパク質栄養食品になるエキスを抽出すことに成功した。『ビセイクル』という名前で、ペースト状のものをパンに縫って食べた。厚生省に品質が評価され、病院にも一部供給された。ほんの小さな商品だったが、私の食品加工の第一歩は、こうして報いられたのである。

戦争から解放された後の泉大津での生活は、私にとって一つのロマンだった。潮の香りや、浜辺で汗をかいた姿が、今も目に浮かぶ。彼らは青年隊を組織し、規律正しく自主的に働いた。毎日、塩を作り、海に出て漁をした。エネルギーは有り余っている。私が車で泉大津の自宅に戻ると、整列して迎えてくれる。そのうち楽器の出来る者が集まって楽隊が組織された。私が望んだ訳ではないが、にぎやかな楽隊つきの出迎えになってしまった。気恥ずかしいので、すぐに止めてもらった。

家内と家内の母の須磨が、彼らの親代わりになった。小遣いはせびられるし、恋愛の相談は持ちこまれるし、大変だったろう。家内は日本酒を買い、お茶で色をつけてウイスキーまがいのものを作った。料理は、青年隊が海で取ってきたカレイやチヌで賄う。楽しく酔い、夜の更けるまで語り合う。まるで梁山泊だった。

しかし、このような生活ぶりが、他人の目には奇異に映ったのだろうか。ある時、気の荒い連中が街に出てケンカ騒ぎを起こしたあたりから、警察官が木に登って、中を監視するようになった。『若い者がいっぱい集まって、どうもうさんくさい』と、疑いの目を向け出したのである。(参考: 2001年9月・日経新聞『私の履歴書』。07年没、享年96歳)


★★<『厚底シューズ』長距離界席巻>東海大初の総合優勝に沸いた今年の箱根駅伝。東海大のアンカーをはじめ、参加選手の4割が同じシューズで箱根路を駆け抜けた。このシューズが陸上の長距離界で話題をさらっている。使用した選手が記録を連発しているからだ。ただ、進化した道具は、時にスポーツの醍醐味を奪うこともある。

今年の箱根駅伝。10時間52分9秒の大会新記録で初優勝した東海大の10区を走り、ゴールテープを切った郡司陽大選手の足元で白く目立つのが、ナイキの『ズーム ヴェイパーフライ4%』だ。東海大では他に5人が履いていた。出場230人のうち95人がナイキを履き、その大半が『ヴェイパーフライ』だった。

最大の特徴は厚底。遠目にも厚いソールが分かる。長距離界の『圧底は着地の衝撃を和らげる一方で重く、初心者向き』という定説を覆した。ナイキによると、反発力が高くバネのように働くカーボン板を航空宇宙産業で用いる特殊素材で挟み、クッション性と軽さを両立させた。その特殊素材は『機密』だと言う。

人気の理由は2018年に遡る。2月の東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太、9月のベルリン大会で世界記録を更新したエリウド・キプチョゲ(ケニア)、設楽の記録を10月に塗り替えた大迫傑の3選手が愛用。『あのシューズがないと走れない』(設楽)などと選手が効果を口にした。


このシューズを履けば誰もがタイムを縮められるかというと、さにあらず。解説者の金哲彦さんは『履きこなす努力と能力が必要だ』と語る。『ランニングは着地した時に力を地面に伝え、その反発で進む。重心を乗せるスポットの大きさはシューズで異なり、ヴェイパーフライは狭いと聞く。少しでもずれると推進力が出ないため、一歩一歩あ、狭いスポットに重心を乗せるコントロールを身につけた選手でないと、使いこなせない』と。

評論家の玉木正之さんは『道具の改良により新記録が続出した場合、レギュレーションを見直すげきか否かという議論を伴うのが一般的だ。ランニングシューズもその時が来た』と見る。08年の北京五輪では、肩から足首までを覆う高速水着を着た選手が世界記録を連発。後に規制された。一方、けり出した際に刃が踵から離れるスラップスケートは、1998年の長野五輪前に急速に普及。五輪の成績を大きく左右し、現在も使われている。

何が境になったのか。『「人間の身体にはこんなことも出来る」という発見がスポーツの喜び。道具が人体の動きにどこまで介入しても人間らしさを感じるかが分水嶺だろう。良い悪いでは語れず、人間らしだの定義は時代によっても変わる』と玉木さん。『個人的にはヴェイパーフライに規制の必要はないと思う。しかし、これだけ新記録が出ている以上、議論がないのもおかしい』と語る。

まさにスポーツ様々なり、だなあ。


★★<教科書ではわからない"応仁の乱"の面白さ>学校で学んだつもりになっている日本の歴史。だが本当の経緯や因果関係を理解している人は少ない。憲政史家の倉山満氏は『日本の歴史教育には欠陥がある。特に同時代の世界の歴史との比較がなく、わかりにくい。その筆頭が応仁の乱だ』と指摘する――。

◇『比較』をしない日本の歴史教育
日本の歴史教育にはいろいろな欠陥がある。たとえば、英仏百年戦争(1339~1453年)が室町時代(1336~1573年)と同時代だと習わない。当時は世界的に戦乱の時代なのだが、日本はまだマシなほうである。いかに室町人が日本人離れして凶暴だといっても、同時代の宗教戦争のような悲惨な殺し合いはしていない。そういう比較抜きに『戦国時代は動乱の時代でした』とだけ教えられても、じゃあどれくらいたいへんだったのかの物差しもないのでは、比較のしようがない。もちろん、百年戦争よりもマシだから、戦国時代が平和な時代というわけでもないが。

文系の学問は理系と違って、実験によって検証することができない場合が多い。そこで『比較』という手法が行なわれることがある。似たような現象を『比較』することで、何らかの発見を得ようとの試みだ。ところが、日本の歴史学や歴史教育では『比較』が行なわれることが、まずない。だからこそ、私は『並べて学べば面白すぎる 世界史と日本史』(KADOKAWA)を書いたのだ。高校生が使う世界史の資料集には、結構な分量の年表がついている。そのなかから、日本の室町時代の出来事を拾って東から並べていくと……。
1368年 明、建国(1351年~紅巾の乱)。
以後、洪武・建文・永楽の三代は粛清と外征の嵐。
 1392年 李氏朝鮮、建国。高麗を亡ぼす。
 1320年 トゥグルク朝、インドを平定。
 1370年 チィムール朝、建国。アジアとヨーロッパを荒らしまわる。
 1353年 オスマントルコ帝国、ヨーロッパ侵攻を開始。
 1333年 カジミエシュ大王、ポーランドの地位を回復。
 1378年 ローマ教会、大分裂。
 1415年 エンリケ航海王子の大航海、始まる。
世界でどれほどの動乱が繰り広げられていたのかに唖然とする。


それはさておき、同時代の世界で何が起きていたかを説明しないのは、歴史学の使命を果たしているのであろうか。日本史の専門家なら日本列島、イギリス史の研究者ならブリテン島で起きたことは説明してくれるが、その時代の世界がどのようであったかを説明してくれる学者・教育者が何人いるだろうか。ほかにも、歴史教育の欠陥を挙げてみよう。

とにかく、わかりにくい。とくに近代史など自虐的だと批判されるが、それ以前に教科書の説明で因果関係がわかるのだろうか。『ペリーが黒船に乗ってやってきて、幕府が鎖国をやめて明治維新になり、日清日露戦争には勝てたけど、調子に乗ってアジアを侵略したので、アメリカに負けた』としか読めない内容になっている。これ、自虐以前に、説明不足の典型ではないだろうか。

◇『応仁の乱』裏切りと寝返り
歴史教科書の説明不足といえば、応仁の乱が筆頭だろう。
『室町幕府8代将軍足利義政の後継を巡り、東軍の細川勝元が義政の弟の義視を、西軍の山名宗全が義政の息子の義尚を担いで11年も争い、京都は焼け野原になった』。

さて、結果は? 九代将軍に就いたのは、義尚である。では、西軍が勝ったのか? 逆で、三管領家の一人であった細川家は管領の地位を独占し、山名家は没落していく。教科書だけ読んでいては、応仁の乱の何も理解できない。むしろ、謎だけが残るだろう。現に高校生時代の私がそうだったので、勝手に概説書を読んで調べたものだ。

過程は複雑である。最初、義尚の母の日野富子は山名宗全を頼った。しかし、応仁の乱の初動で、細川勝元は花の御所を本営とする。そこで富子は宗全を裏切り、勝元も富子に応えて義尚の後ろ盾となった。これに居場所がなくなった義視は出奔し西軍に駆け込み、今度は宗全が義視の後ろ盾となる。いわば、敵味方が入れ替わる『外交革命』が起きていたのだ。これを説明しないと、何が何やらわからない。


応仁の乱の勝者は、将軍の地位を得た富子と義尚、管領の地位を独占した細川家である。ちなみに、勝元も宗全も、乱の七年目に揃って病死している。受験問題では、登場人物の丸暗記が必須だ。
東軍 義視・細川勝元・斯波義敏・畠山政長
西軍 義尚・山名宗全・斯波義廉・畠山義就
三管領家の斯波家や畠山家の家督争いが複雑に絡み、東西両軍に分かれて抗争したと説明される。それはそのとおりなのだが、では、ここに書かれてある名前を全員丸暗記しなければならないのか。

畠山家の家督を争った、政長と義就は興味深い人たちだ。この時代を象徴する人物である。政長は政治力に長け、勝元死後も細川家との同盟を維持し、管領の地位を保っている。そして、勝元の息子の政元が1493年に明応の政変を起こしたとき、自害に追い込まれている。細川家の幕府乗っ取りのクーデター、管領家独占が完成する事件である。政長の生涯を追うことは、この時代のメインストリームを理解することである。

中央政界での地位を使って権力を維持しようとした政長に対して、義就は地元紀伊(和歌山県)にこもり、地元の土豪を掌握して対抗した。中央の権力を介入させない地盤を地方に築いたのだ。幕府の権威に頼らず、独自の軍事力で自らの権力を築いた畠山義就こそ、最初の戦国大名だと評する論者もいる。政長と義就の個性に注目して答えさせるなら、その受験問題は良問だろう。

◇戦国時代はいつから始まったか
一方、斯波義敏と義廉の違いを答えさせるなど、悪問だ。何の意味があるのかと思う。正直にいうが、私は室町の本を2冊書いているが、義敏と義廉の違いなど、いまだについていない。必要があるときに毎回調べなおす。実際、室町時代の歴史において、とくに重要人物でもないのだ。

むしろ、朝倉孝景のほうが重要人物である。孝景は、義廉の守護代として乱で大活躍していた。これに敵の大将である細川勝元が目をつけ、孝景は東軍に裏切る。見返りは、守護の地位である。下の者が上の者にとって代わることを下克上といい、戦国時代の代名詞のごとく語られる。朝倉孝景は栄えある(?)下克上第一号である。織田信長に滅ぼされるまで繁栄する、戦国朝倉氏の祖である。


細川勝元の行為は重大である。西軍の有力武将を引き抜くのはよいが、味方の斯波義敏の立場はどうなるのか。義敏は斯波家の惣領の地位とそれに伴う領地をめぐって争っているのだが、本拠地の越前をかつての部下の朝倉孝景に奪われた。かくして斯波氏と朝倉氏は越前の支配権をめぐって争うが、朝倉孝景は実力で越前を支配した。

室町幕府は権威主義体制で、守護と守護代には越えられない身分の壁が存在した。いくら下の者に実力があっても、越えられない壁である。ところが、細川勝元がその壁を壊した。これが、応仁の乱から戦国時代が始まるといわれる所以である。かつての通説だった。

ところが最近は、1477年に終わる応仁の乱ではなく、1493年の明応の政変を戦国時代の開始と捉える説が有力だ。このとき、細川政元は将軍親衛隊(奉公衆)を解体している。これが戦国時代の到来を象徴する決定的事件だというのだ。

◇『奉公衆』解体こそ戦国時代到来の象徴
そういえば、応仁の乱では10万を超えるともいわれる東西両軍が殺し合いをしているのに、肝心の将軍義政は花の御所で宴三昧である。なぜ、そんなことができるのか? 奉公衆が将軍を守っているからである。花の御所を本営とした細川勝元も、奉公衆には手を焼いた。

義政の父の義教は『万人恐怖』と恐れられた強い将軍だったが、その権力基盤は奉公衆だった。義教はすべての戦争に勝利しているが、その中核は奉公衆である。応仁の乱ですら将軍を守った奉公衆の解体こそ、戦国時代の到来を象徴すると評価が修正されているのだ。

歴史とは、学べば学ぶほど同じ事実でも違った見方ができる。従来の通説、評価が修正されることにこそ、学ぶ醍醐味がある。いまの歴史教育では、学ぶ面白さが伝えられていないからこそ、良書で学んでほしいと願う。(参考: 倉山満筆)


私も、歴史は好きだが、この『応仁の乱』だけは、高校時代には理解していなかったなあ。最近でこそ、応仁の乱に関するいろんな情報はテレビドラマなどがあって、足利幕府の辿った輪郭が分かってきた。NHKでは、対峙する両軍が『堀川』を隔てて陣を敷き、川をまたいでは攻撃、防御を繰り返していたと現場を映して解説していた。この『応仁の乱』で一番残念なのは、京都の町が大火災で焼け落ちたことだ。アメリカ軍でも空爆をしなかった京都の町を、日本人が、しかも愚にもつかない理由で戦乱を起こし、焼いてしまったのだ。そういう意味では、応仁の乱の関係者は『大罪人』だと思うねえ。教科書よ、しっかりしておくれ。

それはそうと、あの『ブラタモリ』で、朝倉氏の居地だった『一乗谷』の史跡を取り上げていた。当時としてはとても整った、近代的な都市だったんだねえ。織田軍が朝倉を滅ぼし、1575年9月に、柴田勝家は越前49万石に封され、『北の庄城=現在の福井市』を築城した。城は9層の天守閣を持つ、当時日本一の城だった。安土城の天守閣は7層。現在の福井市の始祖は柴田勝家なんだなあ。それを豊臣秀吉が滅ぼし、前田利家の領地になったのか、な。いや一旦は、丹羽長秀の領地になって、息子の時代に粗相が多くて滅び、江戸時代になって家康の次男結城秀康が越前67万石の太守となり、松平姓に復帰。が、息子忠直はあの有名な『忠直卿』で有名な、反幕府行動を取ったため、廃嫡される。その後、忠直の弟忠昌が50万石で後を継いだ。が、江戸時代も安閑な福井ではなかった様子で、分裂や併合の波が襲ったとある。幕末には、田安家から養子に入ったのが『松平春獄』で世の4賢とも言われた。『福井』の語源は、福井場内にあった『福の井』という井戸にあるらしい。
『ブラタモリ』は歴史と地理の勉強にとても役立つ。パリ編では、岩石をパリの地下から切り出したのは知っていたが、石膏まであったとは驚きだった。元々パリは沼地だったものが現在の姿になっており、地下でいろいろな機能が今でも生きているといのも面白かった。



★★<ムスリム客の胃袋狙え>訪日外国人客の急増は、外食産業に変化をもたらしている。大阪市の千房HDは、イスラム教徒=ムスリムでも食べられるお好み焼き屋を開店した。食事制限のある訪日客も呼び込もうと、イスラム教の戒律に従って調理したハラールのメニューなどが広がる。

千房の新たな店舗は、訪日客の多い大阪市中心部の道頓堀沿いのビルに入る。イスラム教で禁じられている豚肉を使わず、牛肉や海鮮を入れたお好み焼きを、1,650円から提供していく。調理器具もこの店専用とし、戒律に従ってソースもアルコール不使用のものにした。祈祷質も備え、ムスリムの留学生をアルバイトとして雇うなど、サービス全体に気を配る。

千房では『日本の市場が縮小する中、多様性の対応が必要。いまは千載一遇のチャンスだ』と話す。年内にはインドネシアやマレーシアにも出店する計画だ。

カレーチェーンの『壱番屋』は、昨夏、ハラールに対応した東京・秋葉原に続く2号店を新宿に出した。ムスリム圏に多い大家族を想定したスペースを確保し、『お子様メニュー』も用意。インドネシアの工場で作ったカレーソースを逆輸入している。

自治体もハラール対応を支援していて、東京都台東区は、飲食店に対してハラールの認証取得の費用を一部助成している。横浜ロイヤルパークホテルは昨秋、レストランを改装。訪日客には、ベジタリアンやビーガン=完全菜食主義者など考え方やアレルギーで食事に制限がある人も目立つため、様々な志向に対応するようにしたと言う。

まあ、当然至極の話ではあるよなあ。外国人客4,000万人時代。東京五輪にはどれほどの外国人客が来るのだろうか。しかし、五輪後のリアクションは相当に厳しいだろうなあ。ホテル、ビル、五輪会場などで建設ラッシュに沸く建設業などがその筆頭かな。ホテルも危ないよなあ。ご用心、ご用心。


★★<強殺容疑者、大津で逮捕…防犯カメラに似た男> 広島市中区銀山町の民家で住人の植松一広さん(86)が殺害された事件で、広島県警は27日未明、強盗殺人容疑で指名手配していた同県呉市、無職冨田幸誠容疑者(34)を大津市内で逮捕したと発表した。県警は広島中央署に冨田容疑者の身柄を移し、動機や逃走の経緯を詳しく調べる。

発表では、冨田容疑者は19日夜から20日早朝までの間、植松さん方で、植松さんの首などを刃物で刺すなどして殺害し、金を奪った疑い。22日に広島県福山市で似た男が防犯カメラに映っており、25日朝には、大阪市城東区のコンビニエンスストアに冨田容疑者とみられる男が来店、『東京に行くにはどの道を通ればよいか』と店員に尋ね、シルバーの自転車で走り去る姿が防犯カメラに残されていた。

今治の刑務所脱走犯と言い、大阪の殺人犯と言い、今の時代、防犯カメラ、ドライブレコーダーなど、記録を画像で残せるものがあちこちにあり、逃げおおせる環境にはない。この犯人、コンビニで道筋を尋ねたり、どうみても犯罪者としての知力不足だ。知力不足と言えば、86歳のお年寄りを殺し、いくらの金を奪ったのか。たった2万円や3万円で人を殺すなんて、さもしい話ではある。


★★<大東建託が地主とトラブル実態調査へ>賃貸住宅大手の『大東建託』をめぐり、地主から『賃貸住宅の建築をやめたのに申込金が返金されない』といったトラブルの相談が相次いでいることが分かった。これに対して会社側は返金には応じているとしていて、消費者団体では情報提供を呼びかけて実態を調べることにしている。大東建託は地主と契約を結んで賃貸住宅を建築したうえで、その建物を借り上げて管理などを行っている。

ところが、消費者団体の消費者機構日本や各地の消費生活センターには、おととし以降、解約に関する地主からのトラブルの相談が少なくとも数十件寄せられている。

この中には「強引な勧誘を受けて賃貸住宅の建築を注文し、その後、注文を撤回したのに申込金が返ってこない」といったケースもあった。

これに対して会社側は注文書や約款では申込金や契約時に支払った代金を返金しないと記していたものの、実際には諸経費を差し引いた残額を返金しており、その後、注文書や約款も改めたと主張している。


このため消費者機構日本は情報提供を募ってトラブルの実態を調べることにしていて、結果によっては返還義務の確認を求める裁判を起こすことも検討するということだ。

消費者機構日本は『トラブルに巻き込まれた人は声を上げてもらいたい』と話している。

大東建託は、日曜もない『ブラック企業』との元社員の告発があったが、中味はレオパレスと一緒の業態で、いわゆる『家主からアパートを借りるサブリースビジネス』だ。強引な営業で地主にアパートを建てさせ、手抜きの建築をして、家主からも攻め立てられている内容とほぼ似ている。

今や日本国内は空き家天国の時代。新しくアパートを建てて、需要が増える道理がない。この手のビジネスはやがて淘汰、倒産の憂き目にあうだろうなあ。だって、もうレオパレスや大東でアパートを建てる愚行をする人はいなくなるんだものなあ。これほど悪名が高まるとねえ。


★★<“ロシア疑惑”で重大証言 トランプに打撃>アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長が、28日の2日目の首脳会談後、合意文書の署名式を予定していることがわかった。こうした中、トランプ大統領にとって打撃となる重大証言を元顧問弁護士が行った。

トランプ大統領の元顧問弁護士のコーエン被告は27日、ロシア疑惑について議会で証言し、トランプ大統領が、大統領選で対立候補だったクリントン元国務長官のメールが暴露されることを、事前に知っていたと明言した。コーエン被告は、『数日内に、クリントン氏に打撃を与える大量のメールが暴露されると聞いて、トランプ氏は「それは最高だ」と言っていた』と話した。

また、コーエン被告は、トランプ大統領の不倫疑惑もみ消しのため、ポルノ女優への口止め料を立て替えたが、大統領就任後にトランプ大統領から小切手で返金されていて、そのコピーを証拠として議会に提出した。米朝首脳会談で外交成果をアピールするトランプ大統領だが、国内ではそれ以上に、現在も続く、この議会証言が大きな注目を集めている。

いよいよトランプの『終章』が始まったな。中間選挙で負け、下院がねじれ議会となり、メキシコの壁も遠のいた。北朝鮮外交で得点を挙げるつもりが、その最中にコーエン証言があり、もう断末魔のトランプだな。世界平和のためにトランプ失脚は一番の光明だな。

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