今日の画像は、ジュネーブモーターショーで発表された、高級車メーカー・ブガッティの『ワンオフモデル La Voiture Noire ラ ヴォワチュール ノワール』。そして、『世界遺産50 掘戞11 コロニア・デル・サクラメント ウルグアイ、12 サラマンカ スペイン、13 デルベント ロシア、14 アンコール遺跡群/カンボジア15 トンブクトゥ マリ共和国です。
『ワンオフモデル La Voiture Noire』は、ブガッティ誕生110年を記念するもので、まさに1台しか生産されません。すべてがハンドメイドで作られているラ ヴォワチュール ノワールのボディーは、カーボンファイバーが用いられています。パワーユニットはベースとなったシロンと同じ最高出力1500ps、最大トルク1600Nmの8リッターW16エンジンで、これをリアミドに搭載します。お代はなんと『14億円』。でも買う人はいるだろうなあ、世界は広いから。それしても、馬力が1500psとは、とんだじゃじゃ馬ですねえ。
★★NHKの朝ドラ『まんぷく』。チキンラーメンの生みの親『安藤百福さんの妻仁子さん』を主人公にしたドラマ。フィクションの部分もだいぶある。百福さんが台湾生まれで、織物の商売で独り立ちされたこと、終戦時には不動産に手を染め、その関係で信用組合の理事長に祭り上げられたことなど、経済人、財界人としての横顔が落ちている。ここに百福さんの『私の履歴書』を参考に、『チキンラーメン、即席ラーメン、百福さん』の歴史を綴る。
★★★『日清食品はあと何日もつか』。新聞記者達が、そんな話をしていると言う。1959年(昭34)、高槻市に新工場を建設中のことである。旧国鉄の摂津富田駅から5分のところに、1万5千屬療效呂鯒磴ぁ△気蕕剖い燭靴董合計2万4千屬砲覆辰拭I瀉呂砲賄甜屬料襪らよく見えるように『魔法のラーメン、チキンラーメンの日清食品工場予定地』と大書きした看板を立てた。その敷地を見た汽車達が、たかがラーメンであんな大きい工場を作って大丈夫かと噂していたのである。
私は新工場の量産化プラントを設計するために、技術者達と意見が対立し、よくぶつかった。例えば、製めん機の幅を45cmにすることに技術者は反対した。33cmが限界で、それ以上広げると均一に伸びないと言う。そんなことはないだろうと、製めん機にかがみ込み、切り歯に右手を差し出した。その瞬間、薬指が第一関節のあたりで切れてしまった。医師は皮一枚で繋がっているのだから、切断するしかないと言うのを、そんなことはない、私の指だから私が責任を持つ、くっつけてくれと頼んだ。指は未だに、ちゃんと繋がっている。
私はたとえ医師や弁護士であっても、専門家の言うことを鵜呑みにしない。時には素人の発想が正しいこともある。指を切る原因になった製めん機も、結局私のアイディア通りの45cmで実現した。
チキンラーメンはいくら作っても需要に追いつかなかった。工場では問屋の人達が4万円、5万円といった現金を懐に入れて、製品が出来るのを待っていた。中には20万円もの前金を置いていく人もいた。商品を待つ問屋のトラックは高槻工場を一周し、さらに国道まで延びていた。門前市をなす状態とはこういうものかと、初めて実感した。なにしろ現金売りである。工場用地の購入代金が、わずか1ヵ月の売上で賄われたほどの繁盛ぶりだった。
当時を振り返ると、時代が私に味方していたことが分かる。大量生産、大量販売を可能にする条件が整いつつあった。チキンラーメンを発売した58年、神戸・三ノ宮に中内功さんが『主婦の店ダイエー』をオープンされ、新しい欧米型流通システムの先駆けとなった。即席めんなどの加工食品を大量販売するルートが開かれたのである。そこころのダイエーの特売商品はチキンラーメンと卵だった。
第2はテレビの登場である。民放のテレビ放送が始まったのは53年。街頭テレビにたくさんの人々が群がっていた。私は早速テレビ・コマーシャルという新しい宣伝方法を採用した。『イガグリくん』『ビーバーちゃん』『地上最大のクイズ』『ヤングお~お~!』など、明るく嶮胡適な番組を提供した。日清食品は期せずして、テレビの草創期に生まれ、テレビと共に成長した。
第3に、高度経済成長である。時代は岩戸景気に入り、池田勇人首相が所得倍増論を打ち出した。人々は生活を謳歌するのに忙しく、食事にも簡便性を求めるようになった。チキンラーメンの発売から2年後、森永製菓がインスタントコーヒーを発売し『インスタント』が流行語になる。全てが私に、追い風となって吹いているようだった。
日清食品の売り上げは順調に伸びて、創業5年目で43億円に達した。経営の基盤は固まったと思い63年の10月、東京、大阪両証券取引所の第2部に上場した。池田市の研究小屋で悪戦苦闘した日々を思い返すと感無量で、胸がいっぱいになった。(参考: 2001年9月・日経新聞『私の履歴書』。07年没、享年96歳)
★★いよいよ『平成』も終わる。『昭和』はどんどん遠くなる。その昭和の歌謡界で、是非ともアップしておきたい人、『西条八十さん』。西条さんは、早稲田大の仏文の教授でありながら、童謡や校歌、歌謡曲の作詞も行って、同僚らから『堕落だ』と厳しく攻められた。なら、大衆のためだと、教授職を投げ打つ。そして作詞と仏文の研究を貫きとおし、幾多の名曲を生み出した。(「哀愁日記」「白鷺三味線」「ピレネエの山の男」「この世の花」「りんどう峠」)
『西條八十亜「伊豆の佐太郎」の高田浩吉』
戦後復興した映画界は観客動員を増やし、街には映画館が増えている。終戦の年、全国で845館だったのが、翌年には1,300館を越え、昭和27年には4千館に達した。時代劇スターの高田浩吉は、歌手としても昭和10年に『大江戸出世小唄』をヒットさせ、『歌う映画スター第1号』と言われる。この年、コロンビアで歌手復帰第1作を出すため京都から上京してきた。作曲の上原げんと、ディレクターを交えた打ち合わせの席で、八十が『どんな歌がいいか、何かご希望はありませんか』と尋ねると高田は恐縮しながら答えた。『私が兵隊で満州へ行った頃、戦地でよく歌った歌の一つに「勘太郎月夜唄」があります。この歌は先生の「誰か故郷を想わざる」と同じくらい兵隊に人気がありました。私も大好きなんで、出来ましたらあんな感じの、やくざ者を主人公にした歌をお願い出来ませんか』『高田さんはいろんな土地へロケに行ってますでしょう。中でもどこの土地が好きですか』『そうですねえ、やっぱり、伊豆ですか。風光明媚で魚が旨い。あそこでロケがあると嬉しいんです』『分かりました。早速書きましょう』。
伊豆と言えば『唐人お吉の唄』の舞台、下田を何度も訪れていて知人が多い。西條邸の植木の手入れに来てくれる職人、横田佐太郎もその一人だ。真面目な青年で長い独身生活だったが、晴子の知り合いの女性と見合いをして所帯を持った。佐太郎は仲人である八十夫婦を恩人として敬っている。『伊豆の佐太郎か。うん、語呂がいいな』。題名が決まると、次は設定である。佐太郎というヤクザ者は、生まれ故郷を飛び出して長いこと旅を続けていたが、久しぶりに伊豆へ戻って来た。昔、恋仲だった女に会いたい。しかし、ヤクザに身をやつした自分を見られたくない。そんな男を描きつつ、春の伊豆半島の景色を交えた。
◇『伊豆の佐太郎』
故郷見たさに 戻ってくれば 春の伊豆路は 月おぼろ
墨絵ぼかしの 天城を越えて どこへ帰るか どこへ帰るか 夫婦雁
逢って行こうか 逢わずに行こうか 伊豆の佐太郎 忍び笠
どうせ明日は またながれ旅 はいた草鞋に はいた草鞋に 散る椿
この歌詞に上原げんとが二拍子の陽気な弾み調子の曲を付けた。F長調から間奏では短調に変じて曲に変化をつけたり、バンジョーを三味線の音のように入れるなど、随所に工夫が見られる。この歌のヒットにより、新東宝が同名の映画を制作し、高田はスターの地位を不動のものとする。伊豆の佐太郎の由来を知っているのは、晴子だけである。『佐太郎さんみたいな真面目な人をヤクザ者の名前に使うなんて、ひどいじゃありませんか』。晴子は怒って、レコードを聴こうともしなかった。(参考: 吉川潮著『流行歌・西條八十物語』)
★★<さようなら香港 移住希望が急増>『もうかつての香港じゃない。香港から移住します』。カナダのブリティッシュコロンビア大学に通う香港人学生の陳宗立さん(24)はこう話す。『大学で修士号を取得して、仕事を探して新しい人生をスタートさせる』という。
◇若者の51%が海外移住を希望
いま香港で陳さんのような若者の海外への移住希望が増えている。香港中文大の2018年の調査では、18~30歳の若者のうち51%が海外への移住を考えていると答えた。17年の調査と比べて5.5ポイントも増えた。
『政治的な対立が多すぎる』『人が多くて住環境が悪い』『政治制度に不満』――。移住を希望する理由の上位にはこんな項目が並ぶ。陳さんは普通の中流家庭に生まれ育った。経済的な心配はほとんどないにもかかわらず『香港でどうやって幸せに暮らせるか分からない』と悲観する。教育水準の高い人ほど移住を希望する人が多いのも最近の特徴だ。
香港で移住に必要な書類作成などを支援する会社、ゴールドマックスの少玲さんは『移住の相談は多い。当社の場合は前年比2~3割増えている』と明かす。主な顧客層は30~40代だが、20代の若い夫婦が『海外で子どもの教育を受けさせたい』と相談してくるケースもある。移住先ではカナダとオーストラリアの人気が高く、英国と米国を加えた4カ国で全体の8割を占める。『香港の仕事や教育環境にストレスを感じている人が多い。政治的な問題も引き金になっている』という。
香港では小学校のころから厳しい競争にさらされ、社会人になっても長時間労働が当たり前。しかもマイホームを手に入れるのは至難の業だ。米調査会社デモグラフィアによると、香港の住宅価格は平均的な世帯年収の20.9倍。米国の3.9倍やカナダの4.3倍と比べて異様に高く、9年続けて世界の主要都市の中で『最も住宅を手に入れにくい都市』になった。
シンガポールの金融調査会社バリューチャンピオンが80年以降に生まれ、生活の質を重視する『ミレニアル世代』の移住に適したアジアの都市をランキングしたところ、香港はシンガポール、東京に続く3位だった。失業率が低いなど雇用環境はいいが、生活コストや生活の質の評価がとくに低い。
カナダ政府によると、17年にカナダの永住権を取得した香港人は1270人と、2年前の2倍に増えた。カナダのパスポートを持っている香港人は30万人に上るとされ、潜在的な移住希望はもっと多いとみられる。トランプ米大統領が移民に厳しい発言を繰り返し、カナダでは中国の通信機器大手、華為技術の副会長が逮捕された。英国もEU離脱に揺れている。政治的に不透明な状況は中国や香港に限らないが『移住先に大きな変化は出ていない』(ゴールドマックス)と言う。
◇大学卒業間もなく移住検討
香港は97年の中国返還前にも海外移住が増えたことがある。中国と英国が香港の返還交渉を始め、民主化を求める学生が弾圧された天安門事件が起きた80年代には香港の未来を案じた海外移住が相次いだ。今が当時と違うのは、大学卒業間もない20代で海外移住を考える人が増えている点だ。多くの若者が行政長官選挙の民主化を求めた14年の雨傘運動から4年あまり。若者の要求は実現せず、むしろ中国の経済・政治的な影響力が増している。
カナダで学ぶ陳さんは『カナダでは政府が市民を気にかけていると感じるが、香港政府は無駄なことばかりして、市民が反対の声をあげても侮辱するかのように反応するだけだ』と語る。香港政府は若者にイノベーションを促して、貿易や金融、不動産に依存した経済構造を変えようとしている。だが、このままだとミレニアルの貴重な人材を失いかねない。若者の閉塞感が続く限り、イノベーション都市も絵に描いた餅に終わる。
まあ、今の香港だと、若者達は将来に不安だろうなあ。自由主義の国から、一党独裁の国になったのだから、何かにつけて窮屈だし、香港自体人口過剰で、競争が激しく、気が抜けない。カナダなんかと比べると雲泥の差だね。
★★<ICタグ、図書館業務を大改革>私は、自宅の隣にある県立図書館と少し離れた市立図書館の両方を愛用している。特に市立図書館は、私がリクエストする本が理にかなえば買ってもらえるという経済的メリットもある。が、図書館は、年1回の『書の棚卸』をする必要がある。行方不明本が相当数、毎年発生するからだ。昨秋あの、北九州市立図書館で『松本清張全集 60巻』が持ちされたのは有名な話。
広島県立図書館は、2月中旬から2週間、休館して、その業務をこなした。市立図書館も毎年、3月に2週間休館して棚卸をする。で、今年はどうかと図書館カレンダーを確認した。と、通常の月曜日休館に加えて、22日と29日の金曜日、2日が休館になっているだけ。ICタグを導入した市立図書館では、貸出手続きのない本は館外には持ち出せず、書棚にある書籍もICタグのお陰で一瞬の短時間で在庫確認が出来る。
まさに世に役立つ技術とは、このようなことを指すのだろうねえ。カウンターでの本の貸し出し業務も、従来は一冊ずつバーコードを読み取っていたが、今は10冊でも、読み取り台の上に置いて、PCでチェックすれば終わり。まあ、とても近代的、効率的なシステムだと思う。ICタグの料金がまだ10円近くしているが、情報によると2、3年後には限りなく1円に近づくとも。そうなると、ICタグの適用範囲は各種の商品管理など、購入手続きなど利便性が格段に向上する。本当に素晴らしい時代になると思うねえ。コンビニも人員半減などの相当のメリットを受けることになるなあ。素晴らしい。
★★<BMW、合意なき離脱なら英国外に『ミニ』などの生産移転も >合意なしでEUを離脱した場合、エンジンと小型車ブランド『ミニ』の一部生産を英国外に移転する可能性があると明らかにした。合意なきブレグジット(英のEU離脱)が現実化すれば、英国で生産されたエンジンはEU製部品とみなされなくなり、一部車種は多くの国際貿易協定で求められる原産地調達比率の基準を満たせない恐れが出てくる。
こうした中でBMW取締役でミニを担当するピーター・シュワルツェンバウアー氏は、エンジン生産に関してはオーストリアのシュタイアにある別の工場に対応余地があると指摘。『われわれはそれができるように準備を進めている」』と語った。
BMWは昨年、イングランド中部のハムスホール工場で37万5千基のエンジンを生産した。シュワルツェンバウアー氏は、実際にこの一部の生産をオーストリアに切り替えるかどうか、まだ最終的には決めていないと付け加えた。また同氏はスカイニュースから、合意なき離脱があればミニの生産をイングランド南部オックスフォードの工場から英国外に移すのかと聞かれると『少なくとも検討はしなければならない』と語った。
ホンダの英国工場閉鎖、日産の新型車の英国工場生産中止に続く、BMWのアナウンスだ。結局、南極、英国国民はEU離脱を軽くみて、論理的整合性を確認せず、情緒に走りやっちまった、ということだねえ。まあ、天に向かって吐いた唾は、自分の顔に落ちてくるわいな、ねえ。
★★<米大統領弾劾へ向けての助走始まる>米下院民主党、米ロ首脳間のやり取りや司法妨害に関する情報請求。米下院の3委員会は、ホワイトハウスと国務省に書簡を送り、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と交わしたやり取りの詳細について明らかにするよう要請した。下院情報委、外交委、監視・政府改革委が発表した声明によると、3委員会はホワイトハウスのマルバニー首席大統領補佐官代行とポンペオ国務長官に書簡を送り、両首脳の会談内容などに関する文書を提出するよう要請した。
書簡では『メディア報道によると、トランプ大統領はプーチン大統領とのやり取りの詳細を他の行政当局や議会、米国民から隠すために何度も措置を講じたようだ』と指摘した。さらにホワイトハウスに対し、両首脳のやり取りを電話や直接聞いた通訳者などとの面談を要求。特にドイツ・ハンブルクで20カ国・地域首脳会議(サミット)に合わせ開催された2017年7月の首脳会談や、18年7月16日のフィンランド・ヘルシンキでの首脳会談に携わったスタッフへのインタビューを求めた。 また、米下院司法委員会は、トランプ大統領による司法妨害と職権乱用の疑いを巡る調査の一環として、81の政府機関や団体、個人に対し文書の提出を要請する書簡を送付したことを明らかにした。
対象となる個人にはトランプ大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニア氏やエリック・トランプ氏、娘婿のクシュナー大統領上級顧問、トランプ氏一族が経営するトランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイセルバーグ最高財務責任者、ジェフ・セッションズ前司法長官、ホワイトハウスのドン・マガーン元法律顧問らが含まれる。また、内部告発サイト『ウィキリークス』や司法省も対象となる。
下院司法委は、コミーFBI前長官の解任など、敵対的とみなす人材を排除するトランプ大統領の行動が司法妨害に当たるか、また大統領特権を乱用した恩赦や証人への関与といった行為があったかどうかを巡り調査を開始した。ナドラー委員長(民主)は『議会が2年にわたり責任ある監視を拒んだことはわが国の民主主義機構に損害をもたらした。議会は権力の乱用を防止しなければならない』と語った。
トランプ大統領は、ナドラー氏の調査に協力するかとの質問に対し『いつでも誰にでも協力している』と応じた。ホワイトハウスのサンダース報道官は、ホワイトハウスが下院司法委から書簡を受け取ったことを確認。詳細を見極め、適切な機会に対応すると語った。 またホワイトハウスの報道官は、大統領には『外国の元首と率直な1対1の会話』をする憲法上の権限があると反論。『大統領は会話の内容を公表するかどうか、選択することが可能だ。こうした協議は、すべての外交協議同様、センシティブな性格であることが多い』と表明した。
さあ、始まったねえ、民主党によるトランプ弾劾への助走が。現在大網を描きつつあるが、すでに議会は『コーエン証言』も得ており、いくつか弾劾に当たる事案がチェックされつつある。これからも相当数の弾劾相当事案が表に出てくるだろうなあ。まあ、トランプのように品位品性も知性も感じられず、歴史にもうといアメリカの大統領は前代未聞だと思うなあ。
★★<北朝鮮の2018年食糧生産量、ここ10年以上で最低>国連(UN)は6日、北朝鮮の2018年の食糧生産量について、自然災害や耕作地不足、非効率的な生産方式などが相まって、過去10年以上で最低を記録したと発表した。 国連の評価報告書『Needs and Priorities』によると、昨年の北朝鮮の食糧生産量は前年比50万トン減の495万トン。
北朝鮮担当の国連常駐調整官であるタパン・ミシュラ氏は『ここ10年以上で最低の生産量」と指摘し、生産量減少が「深刻な食糧不足をもたらす』との見解を示した。また食糧減少の結果、栄養失調や病気により北朝鮮国内で人道支援を必要とする人の数は前年比60万人増の1090万人になるとみられ、これは人口の約43%に相当するという。
北朝鮮は昨年、台風19号がもたらした豪雨や洪水で被害を受けたほか、7月から8月にかけて熱波にも見舞われ、生産量はコメ・小麦が12~14%減、大豆が39%減となり、金正恩朝鮮労働党委員長が食糧増産のため栽培を奨励しているジャガイモも34%減少した。 北朝鮮は先月、国連に対し、2019年の食糧生産量が140万トン不足する見通しだと報告している。
飢えと苦しみを国民に押し付け、自らは贅沢三昧。こんな社会を、独占社会、封建社会などと呼ぶのだろうねえ。それにしてもおとなしい北朝鮮の国民だ。餓死寸前になっても何らの手だてもしないんだから。それとも政権のよっぽど締め付けと、秘密警察網が充実しているのだろうかな。韓国も見習って。
★★<『前工程で最大2カ月』、ルネサスが一時帰休実施>半導体大手のルネサス エレクトロニクスが2月末付で、取引企業などに対し、国内外の工場すべてで2019年4~9月の6カ月間のあいだ、一定期間の帰休を実施すると通知していた。
今回の帰休は前工程工場、後工程工場ともに実施を予定。前工程は5月および8月の大型連休にあわせて2回(それぞれ1カ月程度)、後工程工場については、顧客への出荷対応を考慮し、複数回に分けて実施する予定。取材によれば、前工程は少なくとも5月は実施がすでに決まっているが、8月の帰休に関しては需要を見ながら判断するという。後工程は4~9月のあいだ、1カ月あたりの稼働日数は14~15日程度になるもようだ。
◇18年から一転して調整局面
ルネサスは、16年の熊本地震の影響に伴う顧客側での在庫積み増し需要を受けて、マイコンを中心に17年までは高水準の引き合いが続いていたが、需要が一服したことで、18年からは一転して調整局面に入っていた。
需給ギャップ解消に向け、これまでにも同社では生産調整を実施していた。自社ラインのウエハー投入量は、18年8月から大きく減少させている。また、ファンドリーからの購入量も18年7月から減少しており、在庫水準の適正化に向けた取り組みを加速させている。自社の前工程ラインの稼働率(ウエハー投入ベース)は、50%台半ばにまで落としたほか、300mmラインに限れば50%弱まで抑えたもよう。
これらの取り組みにより、同社の18年12月末時点の棚卸資産は1180億円となり、9月末に比べて235億円減少した。当初は12月末に向けて200億円程度の削減を見込んでいたが、在庫調整は想定以上に進捗している印象だ。
◇一歩踏み込んだ対応
これまでは生産ラインの稼働調整という対応にとどまっていたが、今回の一時帰休はそれよりも一歩踏み込んだ対応であり、状況の深刻化さがうかがえる。ただ、ルネサスとしては工場を低水準で稼働させるよりも、思い切って工場を止めた方が良いと判断したようだ。
また、今回の決定は決算発表からわずか3週間後のものであり、主力製品のマイコンを中心に足元では予想以上に需要低迷が進んでいることを示している。ただ、生産オペレーションで対応が後手に回ったこと、さらに構造改革の発表以降、進めていたEOL(End of Life=生産終了)に伴う市場シェアの減少や、一部他社への切り替え(転注)もあったと見られ、今回の一時帰休の措置を需要の低迷という要因ですべて片付けられないところもある。
ルネサス エレクトロニクスは、日立、三菱、NECの半導体部門が統合して生まれたメーカー。日本の代表選手のはずだが、はてさてどうなるかな。東芝メモリーも急激な業績低迷に陥っている。米中貿易戦争の影響がすでに出始めているな。アベノミクスでもこれには対抗はできいだろうな。