今日の画像は、端午の節句を前に男児の健やかな成長を願い、岡山県瀬戸内市で生産のピークを迎えている『張り子の虎』、力投で強打線横浜を初完投で1失点に抑え、連敗を阻止したカープの床田。そして広島市『二葉の里歴史の道此「明星院」』です。毛利輝元公、福嶋正則公、浅野本家歴代、『芸州廣嶋藩主祈願寺』との表示があります。由緒あるお寺なんですねえ。私は初めて訪れました。広島のお寺としては境内も広く、美しいです。敷石千枚は、広島電鉄が寄贈したものだそうです。すごい。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★★10個ほど並んだいけすの中を、1.5キロほどのトラウトサーモンの群れが悠々と泳ぐ。その数8千匹。いけすの場所は海ではない。木更津市内陸部の緑豊かな工業団地の一角。三井物産が2017年に買収したFRDジャパンが手掛けるサーモン陸上養殖場だ。3ヵ月後には回転ずし店や量販店へ年30トン供給する分の初出荷を控える。『めちゃくちゃ緊張してますよ』。十河COO(34)は語る。
いけすの水は底がハッキリみえるほど透明だ。この水こそがFDRの新技術だ。天然の海水や地下水ではなく水道水から作った人口海水をバクテリアを使ったろ過システムで清潔に循環し続ける。陸上養殖は水の入れ替えや温度管理で電気代がかさみ、海での養殖より2割ほどコストが高いとされるが、FDRは沿岸養殖と同等だと言う。
十河は京都大学農学部を卒業後、三井物産に入社。子供の頃からの大の魚好き。物産から身を転じて『陸上養殖に人生をかける』。
世界的な人口増でタンパク質需要が膨らむ反面、気候変動や乱獲で天然の水産資源を増やすのは難しい。需給のギャップを埋める切り札が養殖だ。世界では13年に養殖量が漁獲量を上回るなど、企業参入が続く。
日本でも漁業法改正で企業参入が期待されるが、海での養殖は漁業権の取得や既存業者の反発などまだ壁は高い。注目は陸上養殖だ。生産場所を問わず、消費地までの物流費も抑えられる。特別な漁業権もいらない。
『今後の養殖は海から陸にシフトして行く』。伊藤マルハニチロ社長(69)の主張は明快だ。マルハニチロは山形県遊佐町でサケ・マス類の中で最高級の魚種と言われるサクラマスの陸上養殖に取り組む。水温や水質のデータもクラウドで分析、管理。餌やりも自動化した。5月には出荷出来る水準まで達した魚を試験出荷出来そうだ。
『人海戦術や経験値に頼った養殖から脱却し、日本の技術を結集しないと成功しない時代になった』。的埜日本水産社長(65)の危機感は強い。18年4月からNECと提携。ブリの海面養殖にAIを使い魚の大きさや体重測定などを省力化した。19年度には陸上養殖のバナメイエビを事業化するメドをつけた。ノルウェーやチリなど漁業先進国でも普及が進む陸上養殖。日本勢も『先端技術+養殖』で世界に広がる水産物需要を狙う。
★★<広島平和大通りに『パークPFI』>広島市は、市中心部の平和大通りににぎわいを生むため、民間資金やノウハウを生かす『パークPFI』制度の導入を検討する。民間事業者がカフェなどを設置、運営し、収益の一部で施設を整備する手法。緑地帯などを都市公園と位置づけることで制度を使い、規制緩和を進めていく。
市議会の総括質問に対し、松井市長は『人の流れをいかに作り、にぎわいづくりの担い手を確保するか。パークPFIの活用で課題を一度に解決出来る』とし、導入に前向きな姿勢を示した。公募で事業者を選び、収益の一部をベンチやトイレなどの整備費に充てると想定。財政負担を軽減しつつ、通りの魅力を高めたいとする。
広島市は2016年度から『ひろしまドリミネーション』へのスイーツカフェの出店や芸術展の開催など、にぎわいづくりの社会的実験を続けている。パークPFIを巡っては、南区の比治山公園で進む『平和の丘』整備でも導入を検討している。
◇PFI(英語: Private Finance Initiative)とは、公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法である。
★★<働き方進化論 やる気の鼓舞>八王子市にあるコニカミノルタの開発拠点。インド工科大学を卒業して昨秋入社したゴダム君(23)のプログラム開発速度には周囲が舌を巻く。大学時代、通常なら1~2年かかるソフトウエアを半年で済ませる技術を培い、現在の仕事に生かす。
コニカはデジタルカメラの登場で、祖業のカメラ事業から撤退を経験した。松崎前社長(68)は構造改革を進める中で『異質性を取り入れないと、変化に対応出来ない』と外国人を積極的に採用した。日本人エンジニアが中心の現場に、外国人が刺激を与えている。
終身雇用が社員の安心感を生み、組織に貢献しようと勤勉に働く――。日本に関するそんな定説は過去の話だ。米ギャラップの調査によると、『熱意あふれる社員』の割合は米国が32%なのに対し、日本はわずか6%にすぎなかった。調査した139カ国中最下位だ。組織の生産性を高めるには、社員のモチベーションを高めることが急務だ。
パナソニックは昨年、希望者が別の部署で仕事を兼務する『社内複業』や、スタートアップ企業などで最長1年働ける『社外留学』の制度を設けた。『成長したい社員の熱意を後押しする』。大企業ではやりたい仕事が出来ずやる気をなくす社員も少なくない。仕事を選ぶ機会を与え、力を発揮させる。
昨年末の時点で、20~50代の社員40人超が別世界での仕事に挑んでいる。照明器具の商品企画を担当する赤井三奈子(37)は『組織の壁は高い。だから壁を越え、同じ思いを持つ人と組織を変える仕事に取り組みたい』と人事・総務センターでの仕事に手を挙げた。
様々な人が集い、働き方も多様になりつつある日本企業。ただ、人材が最重要であることには変わらない。社員の挑戦心を呼び覚ます風土作りが今求められている。
★★<カープ・床田 志願のプロ初完投『素直にうれしいです』 >カープの床田寛樹投手(24)が志願のプロ初完投勝利でチームの連敗を5で止めた。
初回、神里に両リーグ一番乗りとなる先頭打者本塁打を浴びて1―1の同点とされたが、結局、失点はこのソロ本塁打による1点だけ。8回まで116球を投げていたが、自ら志願して9回のマウンドにも上がり、127球で完投した。9回4安打1失点。2017年の左ひじ手術を乗り越えての6奪三振、2四死球の完投勝利は、今季チーム初の完投勝利投手誕生でもあった。
『素直にうれしいです』とプロ初の完投勝利について感想を口にした床田は、チームの5連敗で迎えたマウンドも『特に連敗しているからと気負うこともなく、普段通りに入れたと思います』と冷静。8回を投げ終えた時にベンチでコーチから『行けるか?大丈夫か?』と気遣う言葉があったが『行かしてください』と答えたことを明かし『最後まで投げました』と静かに喜びをかみしめた。
2017年に左ひじの手術を受け、2018年は1軍登板なく2軍暮らし。それが、ここまでチームが2019年に挙げた4勝の半分にあたる2勝を稼ぎ、床田が今季初勝利を挙げた6日の阪神戦以来となるチームの勝利だ。『このままチームに貢献できるように少しでも頑張るだけです』と控えめな笑みを浮かべた床田。ヒーローの頼もしい姿に、敵地へ駆けつけた鯉党も歓声をあげて大喜びだった。
横浜ラミレス監督も、『非常に安定していた。直球もすごく良かったし、あれだけいいスタミナもあった』と称え『本当にいい試合をしたなと思います』と脱帽した。
大瀬良、ジョンソンが不振な中、見事なピッチングだった。横浜を1点に抑えるなんて、カープの投手陣ではなかなか出来ないこと。投手陣総崩れ、野手エラー総崩れの中、雄一光明を放つ床田ではあるな。