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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『大石静は物語の地平を目指す―嵐山光三郎』

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大石静さんは、自分のことを『ブスだ』と自慢しているけれども、それは自慢のしすぎと言うものだ。大石さんは聡明にしでシャキシャキッとしていて、大そう美しい方である。大石さんは東京の庭先に生える芭蕉の葉のようなすずやかさがあり、庭中の水分を吸い尽くしてゆらゆらと揺れている。妻にすれば手を焼きそうだが、その分手の焼きがいがありそうで、夫は退屈しないだろう。

『週刊文春』に連載された、『私ってブスだったの?』を読んだときは、正直言って『とんでもない女だ』と思った。『こういう女を妻とした夫はさぞかし苦労するだろう』と、大石さんの夫に同情した。夫の実母とはケンカするし、言いたい放題、やりたい放題で、自分で白状しているとおり『身のほど知らずの生意気娘』である。にもかかわらず『嫌な女だ』と感じないのは、なぜだろうか。

大石さんの生活ぶりは、深夜に原稿を書き、締め切りに追われ、イライラが続き、そこのところは私と似ている。虫の居所が悪ければ当たり散らし、周囲から嫌われる。ドラマの脚本は、スタッフとの共同作業とかかわるから、さぞかし肉体的にも疲れるだろう。それも恋愛ドラマとなれば、脳の中は男女の出会いと別れがチャンポン鍋の具みたいに入り乱れているはずで、自分のことはおろそかになる。そして女性は限りなく男に近くなり中性化されるのだが、その限りなく男に近い女こそが、じつは一番女らしい女であるという実態がある。つまり、大石静のような女性が、『いい女』なのであり、男の感性を調べるバロメータに『大石静を好きか嫌いか』を基準にしたって、いい。

私は大石さんにお目にかかったのは、対談でお会いした一回限りである。一回会っただけでどうのこうのと決めつけるのは気が引けるが、涼しい火花がはぜる天真爛漫の息があった。娘が野の花をつむような感じで、目についた現象をスイスイと食べる。その食べ方が自然体で品がある。もとよりタダモノではない。駿台荘の長い廊下を遊び場にしていた娘が、これからいかなる物語の地平を目指してバク進するか、私はワクワクしながら用心している。
  (参考:大石静著 『駿台荘物語』解説・嵐山光三郎 文春文庫)

先般、大石静さんの『結婚の夢と現実―オナラ』をアップしました。その本の解説を嵐山光三郎さんが書いていて、その書き味がとてもよかったので、さらにアップを。猛女と言える大石静さんですが、その心配りにはやはり女性でなければ気づかない点など多々あって、また面白いです。

★広島の自動車メーカー『マツダ』は、今月22日に行われる『ルマン24時間レース』に、先進環境技術を採用した『2.2肇妊ーゼルエンジン』を供給します。ワークスの参戦はなく、その下の『LAP2』に参戦する、米国『デンプレーシング』に対し、CX-5に搭載しているDEベースのパワートレインを供給。

しかし、今年の大会が90周年に当たることから、日本車で唯一優勝を手にしたロータリーエンジン搭載の『マツダ787B』が、観戦者の目を集めて式典でデモ走行します。

これと平行してマツダは、東日本大震災で被災した中高生を、この大会に招く取り組みに協力を。主催するNPO『次代の創造工房』を通じて、宿泊費や渡航費を援助。被災生徒らはパリやルマンに6月中旬から2週間滞在し、少年少女達を夢のレース観戦に乗せます。

★厚生労働省で、郵便不正事件に巻き込まれた『木村厚子さん』が、次期次官に就任と。まったくの冤罪で、修羅場を乗り切った経験を買われたものでしょう。厚労省の女性次官は16年ぶりと。まだまだ不足の女性起用状況ではありますが、とにもかくにも木村さんが次官に就任とは嬉しいですねえ。おめでとう、を言います。(*.^)

★FC東京に期限付き移籍中の李忠誠は、今月限りで退団と。結論は監督との相性。以後は、サザウンプトンで練習しながら、新しい落ち着き先、イングランドのクラブを探すと。残念ですねえ、タイミングと運がつけば、香川並の活躍をする選手ですが。功を焦りすぎましたか。サンフレにいて、全日本に出場するだけでは物足りなかったのか、さらなる前進を目指したのか。27歳の李、残された時間は多くありません。

★今朝行われた『コンフェデレイションカップ、対ブラジル戦』、0-3の完敗。個々の選手の技量の差がスコアに現れています。素晴らしいブラジルサッカーでした。眠い。(笑)

■今日の画像は、名古屋市『熱田神宮での初夏の訪れを告げる「熱田まつり」』と、『スパラキンシス』です。赤と白のコントラストが素晴らしいスパラキンシス。好きな花です。(^.^)
(昨日のアップからのアクセス件数は、211件でした)



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