『大石静は物語の地平を目指す―嵐山光三郎』
大石静さんは、自分のことを『ブスだ』と自慢しているけれども、それは自慢のしすぎと言うものだ。大石さんは聡明にしでシャキシャキッとしていて、大そう美しい方である。大石さんは東京の庭先に生える芭蕉の葉のようなすずやかさがあり、庭中の水分を吸い尽くしてゆらゆらと揺れている。妻にすれば手を焼きそうだが、その分手の焼きがいがありそうで、夫は退屈しないだろう。...
View Article『眠れる大地の「緑の実験」、モザンビーク穀倉化計画』
広大なサバンナが広がるアフリカ南東部の『モザンビーク』。手つかづで眠る肥沃な大地を、日本の支援が大穀倉地帯に変えようとしています。かつて援助したブラジルの成功例をモデルにしますが、課題も少なくありません。題して『プロサバンナ計画』。...
View Article『「大石静さん」の、初シナリオ成功物語』
かいつまんで話しますと、今現役シナリオ・ライターとして大活躍中の『大石静さん』は、当初舞台俳優を志し、友達と劇団を立ち上げます。が、俳優としての的確性より、シナリオ・ライターの方が向いているのではないか、というアドバイスで、トライしたらこれがバカ受けし、一躍『有名シナリオ・ライター』に出世した物語の抄録です。...
View Article『欧州サッカー、若年日本人選手の青田買い続く』
今季のJリーグが始まった時期。J1鹿島の鈴木強化部長の元にポルトガルの代理人から電話が。『植田ってどんな選手?』。植田直通(18)は、熊本・大津高出身の新人DF。J1での出場経験はありません。『なぜポルトガルのクラブが興味を示すのか』。鈴木さんは首をひねりました。若い植田を期限付きで獲得してBチームで鍛え、育ったらビッグクラブに売る腹ずもりではないか・・・。...
View Article『豊臣秀次夢の跡―近江八幡』
歴史ドラマの勉強で、書き出す前も書き出してからも、あちこちに取材に出かけた。その中で、もっとも印象的に残ったのは安土城址と、近江八幡の町である。近江八幡を商業都市として作り上げたのは、豊臣秀次である。...
View Article『日本初の女性旅客機機長「藤明里さん」』
ジャルエクスプレスは日本航空の子会社で、国内線を中心に運行します。国内航空会社で『初の女性機長・藤明里アリさん(45)』が機長になったのは3年前。今でもグループ1,300人の機長のうち、女性は2人だけです。とある日の藤さん。...
View Article『ミドリムシでジェット機を飛ばす夢、「出雲充-ユーグレナ社長」』
これから僕たちが発表するだろうニュースの中で、最も話題となるだろうと思われるのが、国産の『ミドリムシ』から抽出した燃料で、ジェット旅客機を飛ばすことだ。これは我々が考えている最大のマイルストーンの一つである。...
View Article『台湾輸出に努力が実る、島根県山間部のコメ』
島根県雲南市の山間地、『宇山地区』が台湾向けのコメの輸出を軌道に乗せつつあります。中国山地の山あいにある標高の高い豪雪地帯で、豊かなわき水と寒暖差の激しい自然環境を生かし、努力の成果として小規模ながら高品質のコメを生み出しました。コメの輸出をきっかけに地位に活力が生まれています。...
View Article『社員食堂のおばちゃん「山口恵似子さん」、「松本清張賞」受賞』
東京有楽町のガード下にある新聞配達員向けの食堂で、朝食を作って11年。野菜たっぷりのポークジンジャーがが得意な『食堂のおばちゃん』が『松本清張賞』に輝き、受賞作『月下上海』(文藝春秋)が、単行本として発刊されました。『山口恵似子さん』、55歳の快挙です。...
View Article『マツダ、新社長に小飼専務が昇格』
今日、広島の自動車メーカー・マツダの株主総会が開催されました。その後の取締役会で、山内現会長兼社長が社長を退任し、会長に専念。社長後任は生産技術部門出身の『小飼雅道専務58歳』が就任。前社長より10歳若く、リストラ完了後のマツダ大飛躍を期します。...
View Article『米国のシェールガスを追う、欧州・アジア各国』
米国やカナダに続き、欧州やアジアで新型ガス『シェールガス』の開発が加速しています。英国は優遇税制の導入などで開発を支援する構え。インドネシアやオーストラリア、中国ではガスの探鉱が。シェール革命で潤う米国に対して、各国は自前で低コストの資源開発に乗り出します。日本にとっては、調達先の拡大が見込めるという大きなメリットが。...
View Article『45年前の物語「ブルー・ライト・ヨコハマ」』
<2013.6.27> なんでもかんでも懐かしがるようになったら人生、オシマイだと言いますが、それにしてもなつかしい『ブルー・ライト・ヨコハマ』。45年前の1968年の年末12月25日にリリースされた『いしだあゆみさん』のミリオンセラー。フィギュアスケートの有望選手から芸能界入りしたいしだあゆみさんは、当時20歳。まだこれといったヒットがない頃でした。...
View Article『J1セレッソ大阪、タイを耕す』
5月初旬、タイ・バンコクで開かれたU-13・ASEANカップ。タイ代表を率いる元Jリーガーの丸山良明(38)は、何度も訪ねられました、『どこであの選手を見つけたんだ』と。目を細める丸山の視線の先でFWタナドン・スパポーン(13)が躍動していました。荒削りですが、スピードとバネがあって。...
View Article『大学人気、就職に有利と「看護学部」など資格系が沸く』
宮崎市郊外の緑豊かな丘の上にたたずむ宮崎県立看護大。5月に開かれた大学祭には、来春の入学を目指す多数の高校生や保護者が詰めかけました。高校3年の長女と訪れた都城市の女性(42)は、『地元での就職は難しい。看護学部なら女性が一生続けられる仕事に就ける』と目を輝かせます。今春入学した女子学生(18)も『文系学部の受験も考えたが、資格があれば就職に有利』と進学の決め手を語ります。...
View Article『絶滅の危機、「丹後ちりめん」知恵紡ぐ』
京都府北部の丹後地方に伝わる伝統産業の絹織物『丹後ちりめん』。最近は着物を着る人が減り、絶滅の危機にあります。生き残りをかけて若手がチームを結成。問屋に卸して終わり、だった商法から脱却し、日傘など洋装に合う商品作りも始めました。...
View Article『変わる中国、変動の予感、「起業家層の台頭」』
西欧の市民革命、社会革命は、社会の新しい中間層の出現、『ブルジョアジーの台頭』によるところが大きいと、習った覚えがあります。今、中国共産党王朝で起きつつある現象はまさにこの『中間層、ブルジョアジーの台頭』です。その代表格『任志強さん』の逸話。...
View Article『日本の軽自動車規格崩し、VWの一石二鳥の狙い』
日本とEUとの『経済連携協定EPA』締結交渉が都内で始まりました。焦点の自動車分野ではEU側が日本の軽自動車の優遇措置。この動向を注視するのが独VW。世界販売首位を競うトヨタ自動車に一撃を加え、提携解消を巡り調停中のスズキを揺さぶる2つの狙いが透けて見えます。...
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