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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『スマホ部品で、アップルとサムスンを取り込む村田製作所』

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スマホ部品の巨像『村田製作所(京都)』。最終製品を作らない企業故、知名度は今一歩のところがありますが、どっこい世界的なスマホ部品の巨像です。世界市場の35%を占める主力の積層セラミックコンデンサーMLCCだけでなく、特定の周波数を取り出すSAW(表面弾性波)フィルターや無線LANモジュールなどでも米アップルや韓国サムスンからの受注を増やしています。独自のM&A戦略でMLCCの周辺部品も展開。スマホ市場の成長の波長を取り込む『村田製作所』は、まさにスマホ部品の巨像と言っても過言ではないでしょう。

『需給が逼迫し、生産が追いつかない・・・』。SAWフィルターを生産する金沢村田製作所ではフル稼働が続く中、増産対応に追われています。仙台工場でも新設備の導入が急ピッチで進みます。仙台工場は08年に富士フイルムから買収しましたが、リーマン・ショックや東日本大震災で本格立ち上げが遅れていました。それが今やスマホの追い風を受け、稼ぎ頭に。

SAWフィルターは従来型携帯電話には5個程度搭載されていましたが、最新式スマホでは3倍の15個も使われます。アップルやサムスンが端末を世界中で販売するため国毎に異なる携帯電話の周波数に対応する必要があるからです。SAWフィルターの生産能力は13年春に前年に比べて2~3割増強したばかりですが、9月末までにさらに2割の増強を急いでいます。結果、村田製作所はSAWフィルターで世界市場の4割を占めるまでに。

アップルのスマホ『iPhone5』の販売が伸び悩み、日本の電子部品各社が減産に追い込まれた今年1~3月も、村田製作所は受注額が過去最高となる1,855億円を達成しました。サムスンが今春発売した『ギャラクシーS4』向けが急増したためです。

他の電子部品や半導体メーカー各社が利益確保に苦労する中、なぜ村田製作所だけが勝ち続けられるのか。キーワードは『汎用品』『微細化』『供給能力』です。主力のMLCCはあらゆる電子機器で使われる汎用部品。特定メーカーや特定機器に依存せず、IT業界の主役がパソコンからスマホに変わっても、需要を取りこぼしません。また、汎用品は価格競争にさらされる宿命ですが、村田製作所は微細加工技術で先手を打ち続けます。価格下落を上回るスピードで小型化や大容量化した新製品を投入し、『価格競争に巻き込まれずに利益を維持する』と。また、MLCCは、極薄のセラミックや電極を積み重ねるなど素材産業に近いためアジアの新興メーカーも容易にまねが出来ません。

そしてここ数年で最も重視されるようになったのが供給能力。月1,000万台規模のスマホを販売するアップルやサムスンのような『巨人』に高品質な部品を大量供給し続けられる部品メーカーは限られます。村田製作所が生産能力の増強を急ぐのはそのためです。

M&Aにも積極的です。2月には水晶部品製造の東京電波とコイル製造の東光への出資比率引き上げを。12年にはルネサスエレクトロニクスのパワーアンプ事業を買収しました。『顧客から課題を聞き出し、それを克服しようとする企業文化が根付いている』ことが、村田製作所の最大の強さの源泉のようです。

京都に本社を置く『村田製作所』。京都には同じように本社を置き、ユニークな経営をする企業が多くあります。『京セラ』『島津製作所』『オムロン』・・。古来、朝廷の御在所地として歴史を刻んだ京都にこのような筋肉質な企業が育った秘密は何なのでしょうかしら。オムロンの誕生には、京都大学の存在があり、その実験施設や用具から出発した謂われがあります。このITの時代、世界をリードする部品メーカー村田製作所は、終戦直前に陶磁器の会社として産声をあげ、セラミックコンデンサーの生産に。セラミックコンデンサーでは世界一のシェアを。そしてITの進展とともに、セラミックフィルターなどに進出。日本トップクラスの電子部品メーカーに成長しました。最終商品を作らないため、派手さはありませんが、アップルもサムスンも村田製作所なかりせば、これほど急激なスマホ進展は望めなかったでしょうねえ。世界規模で活躍する、素晴らしい村田製作所ではあります。(^.*)

★見て、一瞬で面白いと感じたCM。ドコモのもの。サッカーの本田と渡辺謙のコンビのもの。主役が本田で、渡辺が脇役。コミカルに描き、二人のキャラがとてもよく出ています。出色のCMだと思いますねえ、これは。

★幻の王朝、カンボジアの『古代クメール王朝』が9世紀に築いた最初の首都『マヘンドラバルタバ』が発見されました。筑波大学などの国際研究チームが。アンコールワットの時代よりさらに300年も古いもの。碑文でその存在は分かっていましたが、都市の全容は未知のものでした。今世紀最大の発見と、関係者の間では驚きと賞賛の声が。素晴らしいですねえ、この歴史的発見は。この時代、カンボジアのクメール王朝はタイ、ベトナムなど周辺の国々を従えて、栄華の極致にあったようです。すごい発見です。(^.*)

★もうチーム総崩れのカープ。巨人にひどい負けを喫し、さらに阪神にも2戦続けて逆転負け。28日のゲームは特にひどかったですねえ。7回まで1軍に上がったばかりの、武内が良く投げ4-1でリード。それが8回を終わったらなんと4-7。エラーに四球にヒットにと。野村監督が『選手の状況判断が出来てない』と起こりましたが、状況判断が出来てないのは、監督やコーチ陣ではないでしょうか。一体このチーム、春の沖縄、宮崎のキャンプで何をしてきたのでしょうかしら。前季よりチーム力が減退しているように見えます。3年目、前進なき指揮官は去るべきで、結果の出せないコーチ陣は全部首ですねえ、松田元オーナー殿。ファンも1年くらい3位があったか忘れましたが、20年以上も続けてBクラスのカープのだらしなさに愛想が尽きていますよね。見習うべし、貧乏でもAクラスを維持するサンフレッチェを。

★ヤクルトの新人小川が昨夜巨人戦に投げ勝ち、8勝目。ハーラーダービートップに。巨人の菅野は7勝。取らせてやりたい新人賞です、小川に。こざかしく、生意気な菅野の鼻をへし折るためにも。ガンバレ、小川。なお、ヤクルトは巨人戦4連勝です。何たる違い、

■今日の画像は、長野県辰野町『乱舞するゲンジボタル』と、『ガザニア』『わすれな草』『ムラサキカタバミ』です。もうホタルなんて、長い間見たことがありません。素晴らしいゲンジボタル、ではあります。(^.^)
  (昨日のアップからのアクセス件数は、470件でした)


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