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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『マツダ、新社長に小飼専務が昇格』

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今日、広島の自動車メーカー・マツダの株主総会が開催されました。その後の取締役会で、山内現会長兼社長が社長を退任し、会長に専念。社長後任は生産技術部門出身の『小飼雅道専務58歳』が就任。前社長より10歳若く、リストラ完了後のマツダ大飛躍を期します。

『最も高性能で、最も低コストな部品を目指そう』。マツダ独自の低燃費技術『スカイアクティブ』を全面搭載した多目的スポーツ車・SUV『CX-5』の開発が本格化した2009年春、生産技術部門を統括していた小飼さんは現場にこう指示を出しました。

主導した生産改革で目指したのは、1法77円の超円高でも国内で造って利益が出る車。現場を鼓舞しながら、3万点もの部品を一から検証。気の遠くなる作業をやり遂げた粘り腰は社内の語り草。

昨年2月発売のCX-5は、緻密なコスト削減の結果、1台当たりの利益は『他の車種の3.5倍』にも。マツダが13年3月期に5期ぶりの最終黒字となる原動力になりました。

入社以来、生産技術部門一筋。前社長の井巻さん(70)の薫陶を受けました。『生産ラインでは後工程で働く仲間に迷惑をかけていないか、いつも気にしていた』という実直な技術屋。『相談に気軽に乗ってくれて、マツダ社内のとりまとめも巧み』と、部品メーカー・取引先の信頼も厚く。

08年まで30年、米フォード社と提携していたことで出遅れていた海外生産の巻き返しが課題となります。タイの生産子会社の社長時代、文化の違う従業員をまとめる難しさも知りました。山内前社長が『モノづくりに最も精通している』と表する手腕をどう発揮するか、が大きな課題です。

すらりとした長身で、根っからのスポーツマン。学生時代はラグビー、野球に打ち込み、ゴルフの腕前は自動車業界でもトップクラス、との評。

<子飼新社長の略歴> 昭和52年マツダ入社、平成10年車両技術部長、平成16年執行役員防府工場長、平成20年常務執行役員生産技術・物流担当補佐、平成22年取締役専務執行役員生産・物流・ITソリューション・購買統括担当

大きなリスクを追った住友経営、カネを出さず舌だけ出したフォード経営の負の遺産から、5年ぶりに黒字転化した広島の山内経営のマツダ。その過程では様々な軋轢が地元ともありました。カネがないのですから、地元貢献も限られます。が、知恵を出し、資金のない中、広島市民球場の冠スポンサーとなり、年間3億円を支出、『マツダスタジアム』と称しカープの活動を支援します。サンフレッチェでは、経営をデオデオに譲渡したあとも、練習ユニフォームや試合ユニフォームのスポンサーになってこれも支援。とにかく、もっと元気になって、カープ、サンフレを同時に日本一に輝かせるような、難しい合わせ技を発揮して欲しいですねえ。写真から見る限り、紳士らしく精悍な顔立ちです。頑張れ、世界のマツダ!(^.^)

<山内会長は5年間の社長職を振り返り、次のように語っています>
『世界的な自動車需要の落ち込みに加え、当社は実質的な親会社だった米フォードからの自立が課題だった。経営陣と主要部門にいたフォードから出向者が一斉に引き上げ、人材育成が急務に。国内生産比率が7割と高く、円高進行も経営への重荷になった。円高、円安のどちらになっても多く左右されない経営が理想で、生産コスト削減などを進めた結果、低燃費技術「スカイアクティブ」搭載車は、1法77円で日本から輸出しても利益が出せるようになった。為替の影響で赤字に陥ることは二度とあってはならない。

15年度の世界販売台目標台数を170万台に設定したが、本来は200万台ぐらいないとダメだ。中国の反日デモと欧州での経済不安で見通しに狂いが出た。13年度は全世界でスカイアクティブを搭載したSUV「CX-5」を前年度比1.5倍の30万台に増やし、新車も投入する。こうした拡販の取り組みを一歩一歩、続ける。

他社との提携は、マツダのブランド力と財務基盤の強化につながるなら、商品開発など限定的な提携は行う。しかし、新たな資本提携はしない。今やるべきことは、マツダブランドの価値を世界市場で確立することだ』。

★その山内社長の退任の花道を飾るようかに、5月のマツダ車全世界の販売が好調でした。まず日本は、ほとんどのメーカーが前年比減の中、3.7%増の17,726台、アメリカは同19.2%増の24,270台、ヨーロッパは同29.8%増の11,401台、中国は下げ幅を縮めて。牽引車は当然、CX-5とMAZDA6(アテンザ)。いよいよ今期後半からは、MAZDA3(アクセラ)の新型車が登場します。噂ではこれにもDE搭載とか。世界的なヒットとなりつつある『スカイアクティブ』がいよいよ本領を発揮しますかな。(^.*)

★カープの堂林、昨シーズン半ばから、今シーズンにかけ、不調が続き、心は曇っていたでしょう。が、日曜日の逆転サヨナラホームランでやっとトンネルの出口に近づいたようです。丸、松山、堂林が元気づけばカープもいい勝負をしますからねえ。ガンバレ、堂林。打席に入る前に野村監督が堂林の耳にアドバイス、『潜りこんで打て』と。とにかくファンは喜びましたねえ、このゲーム。これを察知した球団は、早速堂林の『初サヨナラホームラン記念シャツ』の販売を決めたとか。(^.*)

★今年のルマン、最終的には、アウディとトヨタの戦いで、1位アウディ、2位トヨタ、3位アウディ、4位トヨタと棲み分けました。終盤に、突如ものすごいにわか雨が降り、トヨタの1台がスピンアウト。全体は30分くらい、オフィシャルカーに先導されたセーフモードのランで、ドライバー達がイライラしていました。

91年には、日本車で唯一優勝した『マツダ787B』を思い出しながらスカパー中継を。この91年の大会でマツダはルマンへの参加を打ち切りました。巷では、マツダの経営不振によるとかささやいていますが、実は、この年がロータリーエンジンで参加できる最後の年だったのです。翌年からレギュレーションが変わり、ロータリーエンジンでの出場は断念させられていたからです。当時は、BMWやベンツ、それにフランス勢も出場していて、また華やかなルマンでした。(^.*)

★万歳!『Freeman 雑記帳・広島』の累計アクセス数が30万ヒットを突破しました。2006年に始めたこのブログ、初年度は平均20アクセス/日、翌年は12件、3年目に上向き47件、それでも100件を越えたのが5年目の2010年。今年はおかげさまで318件にも増えました。そして今月は1日897件アクセスという新記録も樹立。このブログを閲覧下さり、改めてお礼申し上げます。(*.^)

■今日の画像は、マツダの『会長に専念する山内さん(右)と、小飼新社長』と、『ルマン』です。”従澗罎離譟璽機蔀、⇒ゾー屮▲Ε妊クワトロ、最終回周をランデブーランするアウディ、2位に入ったトヨタHV 、テ輿海旅覬で、先導者に従いセイフティランをするレーシングカー、Ψ磴靴競い合うアウディ(左)とトヨタ、Д瓮ぅ鵐好織鵐匹梁膩化亜△任后(^.^)
  (昨日のアップからのアクセス件数は、372件でした)


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