米国やカナダに続き、欧州やアジアで新型ガス『シェールガス』の開発が加速しています。英国は優遇税制の導入などで開発を支援する構え。インドネシアやオーストラリア、中国ではガスの探鉱が。シェール革命で潤う米国に対して、各国は自前で低コストの資源開発に乗り出します。日本にとっては、調達先の拡大が見込めるという大きなメリットが。
『エネルギーの価格を引き下げれば、製造業を再び強化できる』と、英国キャメロン首相。英国がシェールガス開発を加速させるのは、急ピッチで生産を拡大する米国への対抗から。自国企業への競争力を高め、製造業の海外移転を防ぐためには、低コストの資源が必要になるとの考えです。
地中の頁岩ケツガンに含まれるシェールガスはフラッキング=水圧破壊という技術などを使って採掘されます。英国は今年からフラッキングを解禁。企業の開発投資を促すため、優遇税制の導入に踏み切ります。シェールガス革命で米国は豊富なガスや石油を手に入れました。企業の生産コストが下がり、生産拠点を再び米国内に戻す企業が少なくなくなって。米国の経済効果は年間で11兆円を上回ります。優位に立つ米国企業に対抗するには、自国でシェールガス開発を進めるのが早道です。
欧州では最も早く2014年からの生産開始を目指すポーランド。国際石油メジャーの米シェブロンやイタリアの炭化水素公社などが探鉱を進めています。天然ガスのロシア依存度を引き下げたいという政治的な思惑から、旧ソ連から独立したバルト3国なども開発を急ぎます。
液化天然ガスLNG輸出国もシェールガスの開発に動きます。インドネシアの国営石油会社ブルタミナは5月にスマトラ島北部の鉱区開発で当局と契約を結びました。8千億円弱を投資し、20年の生産開始を目指します。インドネシアはLNG輸出国ですが、高成長に伴って石油やガスの国内需要が拡大しています。シェールガス開発によって国内消費を賄うほか、将来のLNG価格の低下に備える戦略。豪州は最大需要地であるアジアに近い地理的条件を生かして、輸出を狙います。昨年10月に地元大手サントスが初めてのシェールガスの商業生産を開始しました。
巨大な人口を抱え、資源の『爆食』を続ける中国でもシェールガスへの期待は膨らみます。埋蔵量も米国の1.7倍で世界最大。政府がらみの巨大な開発事業が各地で進みますが、米国のような生産国になるには課題も多く。その一つが採算性。中国のシェールガスは山間部が多い南部や中西部に偏り、しかも大部分が地下4千m以下の深い層にあります。比較的平坦で浅い場所にシェールガスが埋まる米国とは違って、開発コストがかさむ要因に。さらにインフラの未整備でフラッキングに使う水が足りません。『中国のシェールガスは開発が難しく、本格普及には時間がかかる』との声も。
世界各地でのシェールガス開発は、日本にとっては天然ガスの調達コスト削減につながる可能性があります。2017年以降に米国やロシアで液化天然ガスLNGの生産・輸出基地の新設が予定され、天然ガス市場の需給は緩和する見込み。日本にとっては調達先の多様化や価格交渉力の向上が期待出来ます。LNGの日本向けスポット価格は、100万BTU当たり14鉾召个如2月につけた直近の高値から3割安くなっています。LNG運搬船の建造も多く計画され、アジア・中東から日本までのLNGの輸送コストも下がる公算が大きくなっています。
資源小国日本にとって、世界中で資源開発が進むことは大変嬉しいことですねえ。加えて、日本海で燃える氷『メタンハイドレート』の試掘試験が始まります。このメタンハイドレートこそ、日本のエネルギー源の大変革をもたらす熱資源と言えます。経済的に引き合う採掘が出来るまでには相当時間がかかりそうですが、10年や20年以内には実用化にこぎ着けるでしょう。戦後の焼け野原から、一時は世界一の経済大国に躍り出たほどのエネルギーを持つ日本国ですから。(^.*)
★『じぇじぇ』を日本全国の流行語にさせ、東日本大震災の復興へ希望と力を与えてくれているNHKの連ドラ『あまちゃん』。なんとこのテーマ曲のサントラ盤が発売直後、いきなりオリコンに初登場で5位を確保の偉業を。サントラ盤はこれも、1週間で1万2千枚を売り上げるという驚くべき実を。NHK恐るべし、それ以上に質のよい連ドラ恐るべし、ですねえ。ガンバレ、あまちゃん。(^.*)
★民主党が都議選で、第1党から4党になりさがる大敗北。やむを得ませんねえ、首相になった鳩山由紀夫の全く責任な言動、福島原発危機を防止出来なかった菅直人、それに分派活動で民主党を割った小沢一郎らのでたなめ行動は国民をあぜんとさせ、さらに野田圭彦も尖閣諸島国有化で中国の罠にはまり領土紛争を顕在化させた罪。これだけ歴代首相、トップが目に見える乱行を行えば民意は遠ざかるでしょう。その後の党勢挽回も目立った成果はなく、ボロボロと離党議員が続出。維新の会の埋没も橋下徹の慰安婦発言の奇妙さが国民、特に女性票の離脱を招きました。参院選もこの都議選の惨敗状況の連鎖で、民主党の惨敗は目に見えていますねえ。自民党は高市早苗の福島原発死者なし発言の問題はあったものの、阿倍人気で消されて被害なし。
民主党の再生は生半可な状態では実現できない、どん底に落ち込んでいると言えます。奇手、妙手に頼ろうとも、現下の阿倍人気には抗しがたいでしょうねえ。自民党の敵失を待つのみでしょうかしら。しかし、政治改革、社会改革の実績もまだない自公にこれほどの議席を与えていいかという、一抹の不安は伴いますねえ。
特に自民党の『一票の格差解消への消極的姿勢』を見ているとなおさらに。さらには、自民党議員は東京生まれ、東京育ちの人たちが多く、その人たちは親などの地方の地盤を引き継ぎ議員になっているのですね。鳩山兄弟を見れば歴然としています。由起夫が室蘭で育ったわけではなし、邦夫が久留米で育ったわけではないのですね。もちろん阿倍首相も東京生まれ、東京育ち。祖父岸邸で遊んでいたのですから、山口で育ったわけではないのです。心配の種が尽きない自民党ではあります。
★その鳩山由紀夫が、香港のテレビインタビューで『中国からみれば、尖閣諸島意をカイロ宣言の「清国人から盗取した一切の地域を中華民国に返還する」という領有権主張の根拠としては当然成り立つ話だ』と述べています。この人、日本の首相をした人かしら。尖閣諸島の領有権を清朝政府は全く持っていなかったにかかわらず、こんな発言をするとは。民主党が崩壊するのも仕方ないですねえ、こんな党首が政権をかき回したのですから。まったく驚き、桃の木、山椒の木、です。国益に反する、また事実に反する話を、しかも中国関係のメディアに平気で語るとは、ノーテンファイラーの愚の骨頂ですねえ。
本当にあきれて、開いた口がふさがりませんねえ、鳩山由紀夫には。清朝は尖閣諸島意を自国の領土と認識していなかって、『領有権宣言』をしていないのですから『領土』とは言えないのですねえ。またまた、民主党、参院選惨敗のネタが出てきました。失礼ながら『バカ山殿』のご乱行で、民主党の浮上はここ10年ないでしょう。国民から愛想をつかされ尽くしている政党ですから。
■今日の画像は、『「岩手・宮城内陸地震」で発生した荒砥沢ダム近くの大規模な地すべり跡地』と、山口県寂地山『ミヤマカタバミ』『タチカメバソウ』『スミレ』です。ミヤマカタバミは初めてみましたが、とても清楚で可愛い花です。(^.^)
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