これから僕たちが発表するだろうニュースの中で、最も話題となるだろうと思われるのが、国産の『ミドリムシ』から抽出した燃料で、ジェット旅客機を飛ばすことだ。これは我々が考えている最大のマイルストーンの一つである。
ミドリムシでジェット機を飛ばす、と言うとたいていの人は『ええっ、ウソでしょう！』と驚くが、これは正真正銘、本当の話である。今の人類のエネルギー源の中心である石油も、元をたどれば動植物の死骸が変化したものだ。太古の昔に太陽光エネルギーを取り込んだミドリムシのような微生物が、そのエネルギーを蓄えたまま大量に地中に埋まっているのを掘り出して、今使っているのが石油なのである。だったら当然、生きているミドリムシからも、石油と同じくらい高効率のエネルギーが取れるということになる。
僕たちはこのミドリムシ燃料によるジェット機の離陸を、2018年までに行いたいと考えている。ミドリムシから作るバイオ燃料には、農業を脅かさないという利点もある。トウモロコシやサトウキビなどからもバイオ燃料を取ることは出来るが、わざわざ畑で食料を作って、それをエネルギーとして燃やしてしまうというのは、効率が悪すぎるし、食料危機が懸念される今の時代には現時的ではない。
その点、ミドリムシの培養には農地がいらない。砂漠のような荒れ地にプールを設置してそこに原料を入れ、十分な量の日射を与えれば、いくらでも生産することが出来る。将来的には、ミドリムシ由来の燃料でジェット機を飛ばすことが当たり前になるだろう。
（参考： 出雲充著『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』 ダイヤモンド社刊）
出雲さんの人生を変えたのは、バングラディシュで研修中、栄養失調の人達を見て、炭水化物の食料、コメやジャガイモ、だけでは人は健康に育たないという事実を知ったことです。そしてそれを補完する『栄養素普及ビジネス』を学ぶため、東大文系から、農学部へ転身し、そこでミドリムシを見つけ、鈴木健吾さんと福本拓元さんというパートナーに出会い、2005年に『ユーグレナ（ミドリムシ）』を設立。以来辛酸をなめつくす中で、ミドリムシの売り込みを全方位で行って来ました。その中で、イトチューとか、JXなどが受け入れてくれ、一本立ちに。
2012年12月には、念願の株式上場を果たしました。資本金9億円に対し、時価総額は1,224億円、株価は9,000円とまさに、ベンチャーの希望の星として輝きます。出雲さんの持ち株比率は50%。現在時価600億円の株式を所有する大富豪ですねえ。出雲さんもこれまでの苦労が一気に報われた感じです。素晴らしい熱意と努力の末につかんだ、出雲さんの起業物語は、高校、大学生の若い人達のマインドを刺激するでしょう。ここには、単に就職するという受け身の人生を抜き出たアグレッシブな男の夢があります。少年、青年達、是非この本を読み、『若い時の苦労は買ってでもせよ』、といだと思います、出雲さんは。(^.^)
★『何たる柔道界！』と怒ってみても仕方がないのでしょうねえ。おおむね日本のスポーツ界はこのような視界不良業界でしょうから。その柔道界、なんと6年にわたり、27人の指導者に3,600万円、正確に言えば3,620万円を不正支出していたと。資金の胴元は独立行政法人『日本スポーツ振興会』、まあ文部科学省の出先ですね。第三者委員会が最終報告で、こう断じました。
柔道界はセクハラ問題で激震が走り、また今回不適切支出で揺れます。しかし考えてみると、この程度のご乱行は柔道に限らないのではないか、と一市民は考えますねえ。サッカー協会のように組織がしっかりし、事業も幅広く監査役制度が充実している場合には、このようなことは起こりにくいですが、まあ、バレーやバスケットの類はどうかしら。卓球やテニスは・・・、と続きますねえ。この人たちの感覚は、まあ人のカネを使うには節操はいらないのでしょう。この業界の人たちに共通する問題だと思いますが、どうでしょうか、柔道連の上村会長殿。
★台風4号は大雨をもたらし、からから梅雨だった日本列島に慈雨を授けてくれました。多少の被害はあったものの、大被害にはならずに。と、インド北部で大洪水が。死者207名、行方不明者がなんと13,800人と発表されていますので、死者は相当に増えるでしょう。灌漑設備が整っていないこの地区での大洪水は、日本の洪水の比ではないでしょうねえ。心配です。
■今日の画像は、京都市伏見区伏見稲荷大社の『神楽女が「御田舞」を舞う中、神田に苗を植える早乙女ら』と、『アヤメ』『マーガレット』『ブルーデージー』です。アヤメ、カキツバタ、ショウブ、見分けがつきにくいです。(^.^)
（昨日のアップからのアクセス件数は、341件でした）