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『破天荒、奇跡の成功ニトリビジネス㉑ 調子に乗りすぎ、醜聞デマに巻き込まれる』

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今日の画像は、視聴率がNHK大河ワーストを更新した『いだてん』の『主演発表会見で記念撮影』と、番組視聴率最高を記録した『科捜研の女の沢口靖子』の対比画像です。そして可愛い『スノーフレーク=すずらんずいせん』『ホトケノザ』『ナズナ』です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


■■中学、高校、大学で、勉学の結果が思わしくなくいわゆる『劣等生意識』を持っているキミ、心配するな、あなた以上の劣等生が世の中に出れば大成功した例もあるのだ。その筆頭に『ニトリの創業者似鳥昭雄さん(76)』がいるのだ。本当、似鳥さんは劣等生で高校大学と卒業さえ危ぶまれた人物。が、今や年間1兆円の売上を目指す大家具チェーンの親分になっている。そのニトリをここまで成長させた『破天荒な似鳥昭雄』の実像を追う。


★★★将来の幹部候補生が大量に入社した1979年(昭54)は大きな転換期だった。その前年、チェーンストア経営を普及させるための経営・研究団体のペガサスクラブに加盟した私は、長期計画を立てることにした。当時の店舗数は7店で、年商は30億円にも満たない。分相応に100億円ぐらいの計画を立案したが、クラブを主宰する渥美俊一先生は『もっと大きな計画にしろ』と言う。

そこで、100店・1,000億円という途方もない計画を立てた。立案したのは79年だが、多店舗化をしようと決めた72年に遡り、そこから30年の2002年を達成の時期に定めた。実際には1年遅れの03年に達成することになる。もっとも79年は会社としてはまだ未成熟。新入社員を含めてチェーンストア理論を学んでもらおうとして、一緒に徹底的に勉強した。会社も小さく、私も現場へ出向いては社員と飲んだり、食べたり、会社の将来について議論を交わした。

店舗や商品、売り場のレイアウト理論を社員が理解して行くうちに『理論とうちの会社のやっていることはずれているのではないか』という声が強まってきた。どんどん社員が本気になり、社長の私もその熱意に飲み込まれて行く。79年入社の4期生は本州進出時にも私の背中を押すことになる。

80年代は会社が飛躍する重要な時期となった。80年につくった立体自動倉庫も一つのきっかけだ。日産自動車を見学した時、『この倉庫を家具に応用出来ないものか』と考えた。機械メーカーのダイフクに相談したところ、相手も乗ってきた。『うちがモデルになりますから、安くあげてください』など相変わらず虫のいいことを言いながら、実現にこぎつけた。


この年、札幌市手稲区に6階建ての日本初の家具専用の自動倉庫が完成。するとメーカーからまとめ買いが出来るようになり、低価格化と出店拡大に大きな力を発揮した。89年に年商50億円を突破。『ようやくペガサスクラブでダイエーやイトーヨーカ堂と同じく、Aクラス入りした』と喜んだものの束の間、クラブはAクラスの条件を100億円に引き上げてしまった。

成長に伴い、家具の同業は潰れ、取引先も変えて行く。業界からはねたまれ、悪い噂も沢山流される。お陰でちょっとした事件に巻き込まれてしまった。ある日、刑事が電話してきて『ちょっと外で話が出来ないか。あなたも困るだろうから』と言う。『やましいことは何一つありませんよ』と返答すると、札幌の本社にやって来た。刑事は『あなたは女性問題で男から恐喝され、数千万円を脅し取られているのですか』と聞いてくる。

『この店へ行ったね』『あそこにも行ったね』。驚いたことに刑事は私が通った飲み屋をほぼ把握している。遊びに夢中の私は全然気付かなかったが、2人の刑事が半年も尾行していたと言うのだ。確かにこの頃は調子に乗り、毎晩のようにクラブをハシゴし、遅くまで飲んだり、歌ったり、大騒ぎ。そこに顔を出していた女性の交際中の男性に問題があったようで、変な噂が流れたのだろう。刑事は『こういう噂は8~9割は当たっている』と話し、銀行口座まで丹念に調べ上げていた。(参考:似鳥昭雄筆『私の履歴書』)


■■日本代表監督『森保一』、U-17日本代表監督『森山佳郎』、J1名古屋監督『風間八宏』、J1大分監督『片野坂知宏』、J2大宮監督『高木琢』、昇格請負人J3北九州監督『小林伸二』、FC今治監督『小野剛』、福岡などの監督をした『松田浩』・・・・・。この人達は全員サンフレッチェの出身である。前身のマツダサッカークラブの時代からの人達もいる。この人材を見出した人こそマツダサッカークラブ総監督、サンフレチェGMを務めた『今西和男さん(77)』。

集英社が、今西さんの足跡、育成した人材を追った『育将』を2016年に発刊している。ただ、今西さんは最後の時期に『FC岐阜』の社長に就任された。まさに泥にまみれた時代だった。なぜこんなクラブを引き受けたのか、詳細はつまびらかになっていない。心配は過去からの累損を個人で引き受けた総額3億円の負債。この処理がどうなったか、不明である。その『育将』の実像の証言を綴る。いずれも肩書は2016年の『育将』発刊当時のもの。


★★★『育将・今西和男㉑ 上野展裕』  
上野展裕『今西―オフト体制に憧れていた』
門徒たちが語る師の教え レノファ山口監督 上野展裕(1)

上野展裕ノブヒロとは、Jリーグアウォーズの会場である新高輪プリンス ホテルで待ち合わせた。2014年、JFLに昇格したばかりのレノファ山口の監督に就任するや4位に食い込み、いきなりJ3に昇格。それだけでも輝かしい実績であるのだが、今年はJ3という初のステージで、おそらくは誰しもが予想をしなかった見事なスタートダッシュ(開幕してから、長野戦での黒星を挟んで5連勝を2度達成)から優勝を成し遂げた。この結果、2年前まで地域リーグを戦っていたレノファ山口は、猛スピードで来季からはJ2に昇格することになった。

特筆すべきは、そのスタイルが結果に執着する手堅いサッカーではなく、爆発的な得点力で相手をねじ伏せる超アグレッシブな攻撃サッカーであるという ことだ。実にJ3の得点ランキングのベスト3を岸田和人、福満隆貴、島屋八徳 とレノファの選手で独占しており、チームとしても36試合で96点を叩き出している。幾多のアスリートを輩出しながら、プロスポーツの空白県と言われた 山口のサポーターが一気に盛り上がったのは、昇格という結実のみならず、毎試合ごとのこのゴールラッシュのカタルシスに因るところも大きい。2点くらい先制されても後半にひっくり返してしまう力強さに『あきらめない姿勢に県民も勇気をもらった』と村岡嗣政知事もコメントを出している。

下部リーグからJリーグを目指す地方クラブにとって、結果が重要なのはもちろんだが、サッカーそのものの魅力を伝えることも大きな命題と言えよう。何となればリアリズムに凝り固まったスタイルで勝てなくなった途端に、スタ ジアムへの客足は遠のく。県庁行政、地方銀行、地方紙、そしてもちろんスポ ンサー……これらを巻き込んでクラブの支援、後押しを磐石にするためには、 その気運が勝敗に左右されるようでは長続きしない。そのためには地域密着のイベントなども有効ではあろうが、何よりも勝とうが負けようが、また観に来たいと思わせるサッカーをピッチの上で提供することが肝要である。


上野はまさにこの『魅せて勝つ』ことをJ3、1年目で成し遂げた。早くも名将という呼び名がweb上などでも散見されるが、それでも本人に驕った様子は一切ない。『今はストーブリーグと言いますか、補強も担当しているので毎日忙しいんで すよ』 。強化に向けての選手視察や交渉も監督自らが受け持っている。地元のサポー ターに聞くと編成のみならず、練習場でもトレーニングに関わる準備の雑務を 先頭切ってこなしているという。

上野は2014年のレノファの監督就任直後、3月3日の中国新聞の『私の学び』 と題したインタビュー記事でこのようなことを語っている。『指導者になった今、「中途半端は嫌」と思い、選手ができるようになるまで 練習を繰り返す。その原点も教育者のようなマツダ時代の恩師今西さんの 影響かもしれない』。上野はアルビレックス新潟でユースチームの監督をしていた2013年の夏に、 マツダでチームメイトだった河村孝(現レノファ社長)から監督のオファーを 受けた。新潟との契約も残っており、何より現実的にJ1のクラブからJFLへの チームへの転出は、3つカテゴリーが落ちることになる。環境面の変化は必至 で迷ったが、そこで思い浮かんだのが今西のことであったという。

上野は今西がハンス・オフトとの二人三脚で、日本リーグの2部に落ちていたマツダの建て直しを図り、中・長期を見渡したクラブ戦略でサンフレッチェ広島の礎を築いた後に入社している。総監督の今西が外から支え、現場はオフトが仕切っていたという。2人のタンデムには憧憬の念さえ抱いていた。ああいうことを山口で河村と一緒に挑戦したいと思った。中国新聞の記事は最後に上野のこのコメントで締めている。『ジャンボ(河村社長の愛称)とレノファで、第二の今西・オフトになりたい。ジャンボとならなれる』そう信じて気持ちを奮い立たせ新天地での戦いに挑む。記事について話題を振ると、上野はこう語った。『やっぱり僕がサッカー人生で一番影響を受けたのは今西さんですからね。広島を出て10年ぶりに中国地方に帰ってきたので、本当に恐れ多いと思ったんで すけれども、「第2の今西、オフトを目指して河村と2人でやっていきたい」 というのを中国新聞に載せてくれとお願いしたんです』。


ところが、これがスムーズにいかなかったという。『JFLの記事はまだ載せられないと言われたんですよ。J3だったら載せることは可能かもしれないですけど、スポーツ面にそれは載せられないという規定が あるみたいですね。サッカーを担当しておられた方に相談しても、やっぱり駄 目だと言われたんです。でも、何かないかと考えていたら、結局社会欄だった ら載せられるということで掲載に至ったんです』。上野が監督就任挨拶の第一声で発信したいと思った言葉が、今西へのオマー ジュであったというのが、何とも興味深い。しかも自らが奔走してまでも記事にしたいと拘ったところにその尊敬の深さが垣間見られる。記事を読んだ今西の知人がコピーして広島在住の本人に届けられたという。上野にとってのメディアを介した今西への就任報告とも言えた。

早稲田大学でプレーしていた頃から、上野はオフトのモダンなサッカーに魅 せられていた。卒業後はマツダでサッカーをやりたいという意志を持っていたが、なぜか誘いはなかった。全日空への入社を決めたが、やはり心残りがあり、社会人3年目に早稲田のOBでマツダのサッカー部に所属している先輩に思いきって聞いて みた。すると意外な答えが返ってきた。『お前はてっきり関東か東海のチームに行くもんだと思っていた。ホンダかヤ マハに決めているんだろうということで手を引いていたんだ。広島は遠いから 来てくれないと思っていたんだ』。

広島は遠いどころか、上野にとっては親戚も多く切望していた場所でもある。『そういう希望なら話してやる』。上野展裕がマツダに来たがっている。話は総 監督の今西のところに上げられた。(参考: 集英社刊『育将』)


★★<人口減少の危機を正視せぬ日本人>朝日新聞に連載された、近未来の予測小説・堺屋太一著『平成三十年』を読み返して驚かされるのは、日本人の出生数が100万人を切る年を言い当てたことだ。著作集から。

  実際、子供の減少は著しい。昨平成二十八年の出生数は、
日本政府の切なる願いに反して、百万人を割ってしまった。
(中略)そうなった一因が、若い世代の晩婚化だと言う。

厚生労働省の人口動態統計によると、平成二十八年、2016年に生まれた日本人は前年より2万6,699人少ない97万6,978人。朝日新聞がこの小説を連載した90年代後半は、下がり続けてきた出生数が今度こそ反転すると厚労省が希望的観測をしていた時期に重なる。だた当時はまだ少子化対策を禁忌する空気があった。国の財政への負の影響を心配した大蔵省に、一部の学者が『女性は経済の道具か』などと感情的に反発し、政治は傍観した。

橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗首相の時代である。生存者は森さんだけだが。

小説には『厚生年金の支給開始が67歳に上がり、支給額は物価上昇率より小幅の増額に止める』という場面も出て来る。積立金枯渇を食い止め、将来の世代に年金制度を残すために、この二つの改革は避けて通れないなずだ。いまだに改革が不十分なのは、政治の情けなさ故だ。人口危機を正視出来ない日本人の国民性を改めて思わざるを得ない。

06年夏、猪口邦子少子化対策相に大胆な提案をしたのは、日経新聞の人口問題取材班として紙面対談を企画した時だ。『大学内に保育所を増やして、学生結婚をしやすくし、両親共24歳になるまで学費と保育料の全額を奨学金として出せばいい』。

猪口さんは『官僚主義で出生率を下げ止められなかった事実を受け止め、新たな対策を議論している』と応じた。以降の歴代政権は少子化相を置き、対策に取り組んでいる風を装って来たが、改善は見られない。19年10月の消費増税に伴う保育無償化に至っては、待機児童減らしに逆行する恐れさえある。

2人、3人と我が子を増やしたいと望む若者の身になった堺屋構想の肝は、これまでの延長線上で政策を立案する官僚的発想からの脱却だった。


日本経済が閉塞感に覆われていた03年1月のインタビューで、こう話していた。『学校の試験は易しい問題かた取り組めと教わったでしょう。簡単な問題を8問解けば難問に挑戦して2問しか正解しないより評価されるから』『この仕組みをかいくぐった試験の達人の多くが銀行や役所に入った。バブル経済後、彼らに決断を避ける知的怠惰がはびこった』。

今、厚労省を襲う統計不正が露見させた組織ガバナンスの不在も、知的怠惰の帰結であろう。問題をことさら矮小化し、身内をかばおうとする。怠惰は拡散しているのかも知れない。

統計と言えば、非議員枠で小淵、森両内閣の経済企画庁長官を務めた堺屋さんは『迅速かつ正確な経済統計を生み出すことにこだわり続けた』。政府の景気判断に責任を持つ内国調査一課長だった大守さんの述懐だ。

もっともゴルフ場のキャディー、スナック経営者、パチンコ屋の店員などが抱く景況感を統計化するのは『難しい』。これが役所の常識だった。その旨を伝えた大守さんに長官は一言。『何が出来るか考えて下さい』。

あれっという感じだった。出口がないままに検討委員会を組織した大守さんは、日銀調査統計局長の村山さん、早川さん両氏や街角指標の分析に定評がある民間エコノミストの宅森さんらに助言を求めた。こうして2000年に公表を始めたのが『景気ウオッチャー調査』だ。知的怠惰に流されかけた官僚組織を救った恒例であろう。

経済産業省出身の政策アドバイザー原さんも、薫陶を受けた一人だ。人口危機の克服には『万博誘致を起爆剤にして、世の中を楽しくすることだ』と語っていたと言う。

文庫本の『平成三十年』上巻の副題は『何もしなかった日本』。平成後を生きる私達世代に対する希代の未来予測家の遺戒である。(参考: 日経新聞・大村尚筆)

まさに『何もしなかった日本』。フランスや北欧のような大胆な少子化対策は何もなかった。今に来て、保育所 長期政権自民党の垢と膿である。それなのに、未だ国民は自民党支持と言う。亡国の国、日本国、日本国民也、だなああ。情けない。


★★<NHK『いだてん』視聴率が大河ワーストの7.1%>NHK大河ドラマ『いだてん』の第16回が4月28日に、第17回が5月5日に放送され、関東地区の平均視聴率が、第16回は7.1%(関西地区8.0%)、第17回は7.7%(関西地区8.6%)と、ともに7%台だったことが、ビデオリサーチの調べで分かった。これまでの同作最低は3月31日に放送された第13回の8.5%だったことから同作のワースト記録となった。

また、これまでの大河ドラマのワースト記録は12年11月18日に放送された『平清盛』の7.3%で、第16回の7.1%は、これを更新した。

4月28日放送の第16回は、降板したピエール瀧被告の代役として起用された三宅弘城が登場して作品に新たな風を吹き込んでいた。また、孝蔵(森山未来)も落語の才能を開花する気配を見せるなど明るい雰囲気を漂わせていた。5月5日放送の第17回はマラソン選手育成を目指す金栗四三(中村勘九郎)と日本における駅伝の始まりが描かれた。

どう言ったらいいんだろうかなあ。演出が視聴者のレベルの先を行ってるとでも言ったらいいのか。とにかく煩雑。ストーリーが複雑。なぜあの落語家が出てくるのか、未だにわからない。このおっさん、ビートたけしが出てくると、ストーリーが逆回りすると言うか、本筋を離れる。まあ、一言で言えば飛びすぎているとでも言うか、挽回に奇策はなしで、オーソドックスな筋道に戻すしかないだろうなあ。


★★<沢口靖子『科捜研の女』3回14・1%最高記録更新>沢口靖子(53)主演のテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』(木曜午後8時)の2日3回の平均視聴率が14・1%だったことが、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は13・7%、第2話は12・3%だった。

99年10月期にスタートした人気ドラマの最新シリーズ。開局60周年と番組の放送開始20周年を記念し、20年3月まで1年間通年放送される。第3話のゲストは長田成哉、堀内敬子、セイン・カミュ。科捜研の元物理担当研究員で、現在カナダの『科学捜査センター』で働く相馬涼(長田)から『京都に行くから科捜研に立ち寄る』と連絡を受ける。しかし相馬が訪れる予定の日に射殺死体が発見され、榊マリコ(沢口)ら科捜研メンバーは現場に向かう。被害者はカナダ・トロントにある大学の物理学研究所研究員、遠藤元也で、大阪の空港に到着後どこかで撃たれ、京都で遺棄されたものと思われた。

鑑定中の科捜研にやってきた相馬は、殺された遠藤は友人だと明かす。遠藤は論文捏造疑惑を科学誌に報じられていた。そんな中、遠藤が大阪の心理療法士、越田由美子(堀内)によるオンラインカウンセリングを受けていたことが分かる。由美子に事情を聴いた土門刑事(内藤)は、由美子が何か重大なことを隠していると直感するのだった。

ストーリーがシンプルで、視聴者に分かりやすいのが好評のポイントだろうなあ。『いだてん』の対角を行く。それに沢口の爽やかさもファンを魅了しているな。お見事。


★★<巨人・好調の秘密は原辰徳監督の『攻撃的采配』にあり>5年ぶりのセ・リーグ優勝に向けて、巨人が走っている。主将の坂本勇人が開幕から32試合連続出塁で、長嶋茂雄に並んで球団2位タイの記録を作るなど絶好調をキープ。広島からFA移籍した丸佳浩も開幕戦こそ4打席連続三振を喫したが、その後は安定した打撃を見せている。

しかし、期待の1番候補だった吉川尚輝は開幕当初こそ打棒が爆発したが、4月中旬にケガで2軍落ち。4番の岡本和真は本塁打こそ出ているものの、低打率に留まっている。外国人選手のゲレーロ、ビヤヌエバも期待されたような活躍はできていない。投手陣に目を移しても、先発陣は菅野智之と山口俊の2本柱を中心に試合を作っているものの、リリーフ陣は抑えのクックが2軍落ち。安定した守護神と呼べる存在がおらず、毎試合のように中継ぎ陣のやり繰りで凌いでいる。

オフに大型補強を敢行したが、新戦力では丸が活躍している程度。炭谷銀仁朗や中島宏之は一軍に帯同しているものの、レギュラーを奪取するまでには至っていない。単純に戦力を比較すると、昨年とそこまでの変化はないようだ。それでも、首位をキープしている要因は何なのか。野球担当記者が語る。

『原監督の手腕に尽きるでしょう。前回の監督時にも増して、あらゆる意味で攻撃的になっています。4月に2試合連続11失点を喫して惨敗すると、5人を登録抹消。外国人の入れ替えにも積極的で、5月6日には開幕直後は好調だったゲレーロ、昨年メジャーリーグで20本塁打を放ったビヤヌエバを2軍へ落とした。一方で、ファームで活躍していた増田大輝や北村拓己を1軍に上げて、すぐに使う。キャンプ直前、「実力至上主義、勝利至上主義」と宣言した通りの指揮を見せています。どの監督も開幕前は横一線を謳いますが、シーズンが始まると実績のある選手、特に外国人は我慢して使い、若手のチャンスを潰すことはよくある。原監督は良い意味で容赦なく、“実力至上主義”を貫いています』(以下「」内同)


5月6日のDeNA戦では、8対0と大量リードした直後の3回裏で丸をベンチに下げ、坂本も6回の打席を終えると交代させた。終盤の7~9回、一塁・岡本を除く内野陣の昨年の出場試合数は、二塁・山本泰寛が38試合、三塁・北村拓己が1試合、遊撃・増田大輝が0試合という布陣で臨んだ。もしこれで逆転負けを喫すれば、今後のペナントを左右しかねないような采配となる。しかも、先発は新人の高橋優貴だった。『原監督からすれば、この交代は油断ではなく“攻撃”なんです。大量リードの時に主力を休ませたいと思っても、3回で丸を代えるのは普通なら躊躇する。しかし、長いペナントレースを考えれば、休める時には無理をしない“積極的休養”が後々効いてくる。

また、今年の巨人でレギュラーと言えるのは坂本、丸、岡本の3人だけ。若手からすると、早い回で交代できれば、2打席は回ってくる。ポジション獲りへアピールする大チャンスになる。丸の代わりに入った重信慎之介は、9回表にホームランを放った。若手は『打てば使ってもらえる』という確信があるから、必死になれる。そんな状況を原監督が上手に演出している』。5月4日の広島戦では、慣例であるシートノックをせずに試合に臨んだ。ナイター明けのデーゲームで、8連戦目という事情も考慮してコンディション管理に務めた。

『選手に“攻撃的になれ”と言う監督はいくらでもいる。だが、監督自身がそれを実行できているかに選手は敏感です。起用法1つとっても、守りに入ったかどうかを自然と感じ取っている。監督自身が攻撃的になれば、選手も自然と攻撃的になっていく。原監督は自らの采配を通じて、選手に“攻撃的になれ”とメッセージを送っているのではないでしょうか』。3年の充電期間を経て、原監督は常識に捉われない“攻撃性”を増して戻ってきたようだ。

打率『0.160』と打撃超不振、『エラー5』と失点に続くエラーを続ける『田中広輔』を使い続けるカープの緒方監督との違いが如実に出ている。拙者は、田中に代え、新人小園を使ってみるのも手だと思うがなあ。守備に関しては田中を超えてはいないが、同じレベルの守備は出来ると見るが。『選手は競争の中にある』と言うことと、選手起用のチグハクを感じる昨今の緒方監督ではある。


★★<ソフトバンクG、『含み益』頼みの4割増益 格付け会社などは見方厳しく>ソフトバンクグループ(SBG)が発表した2019年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比36%増の1兆4111億円だった。ファンド事業の含み益が初めて1兆円の大台に乗せ、利益拡大をけん引した。孫正義会長兼社長はサウジアラビアなどと組んだ10兆円規模の投資ファンド『ビジョン・ファンド』の第2号ファンドを立ち上げると発表した。実現が不透明な含み益に経営を一段と依存することになり、格付け会社などの目は厳しさを増している。

営業利益は81%増の2兆3539億円と過去最高となった。ビジョン・ファンドなどを通じて、非上場の有力企業などに出資するファンド事業は子会社のソフトバンクが手掛ける通信事業などを上回り、最大の稼ぎ頭となった。ファンド事業は、投資先企業の価値を四半期ごとに評価し、値上がり分を営業益として計上する。ビジョン・ファンドは立ち上げから約2年で82社の世界中のユニコーン企業に出資した。中国の配車アプリ滴滴出行などファンドの含み益(未実現益)は1兆円の大台を超え、グループの営業利益全体の約4割を占めるまでになった。

今後、米配車アプリのウーバーテクノロジーズの新規株式公開(IPO)を控え、ファンドの含み益はさらに膨らむ見通しだ。さらに9日の説明会では、孫社長が第2号ファンドを立ち上げると発表した。規模や時期については今後詰めると明言を避けたが、第1号の10兆円ファンドと同程度の規模になるという。孫社長はビジョン・ファンドに出資する投資家の利回り(内部収益率)が45%に達すると明らかにし、第2号ファンドの資金集めに自信を示した。

孫社長は巨額の含み益を抱える中国アリババ集団などを相次ぎ発掘し、世界有数の投資家となった。その手腕には世界中のベンチャーキャピタルなどが強く注目するが、経営には課題もある。代表的な課題が負債の大きさと現金収入の少なさだ。米格付け会社ムーディーズ・ジャパンで格付けアナリストを務める柳瀬志樹氏は『利払いと現金収入のバランスに課題がある』と指摘する。本業で生み出す現金を示す営業キャッシュフロー(現金収支)は1兆1718億円と営業利益のおよそ半分にとどまる。一方、利払い費など財務費用は6337億円に達する。


19年1~3月期は、アリババ株の上昇によって生じたデリバティブ関連の利益の大幅減少に加えて、こうした財務費用が重く、最終損益が約1200億円の赤字となった。アリババ株は昨年末から3割超上昇していた。米S&Pグローバル・レーティングの西川弘之アナリストは『有利子負債の負担が重く、投資先価値に対する有利子負債の比率も世界の同業他社に比べて高い』と指摘している。

孫社長もこうした課題を認識している。9日の会見では、投資先価値に対する純有利子負債の割合を原則25%未満に抑える財務方針を示した。その方策の一つがヤフー株売却によって得られる現金収入だ。孫社長は『財務バランスの強化やビジョンファンドの第2号ファンドの資金などにバランス良く使う』と説明した。

格付け会社は、ソフトバンクグループの投資のポートフォリオが特定の企業に集中していることも問題視している。同グループの投資先株式の時価は約27兆円。そのうち4割をアリババ集団が占め、通信子会社のソフトバンクと英アーム・ホールディングスを含めた上位4社で8割を超える。孫社長は9日、ソフトバンクグループの株価水準が低いとの見方を示し、株式分割による実質的な増配を発表した。今期の配当は前期の実質2倍となる。

ソフトバンクグループは短期間で世界有数の投資会社に成長した一方、不安定な収益構造に対する投資家の懸念は根強い。投資家が重視する投資指標であるPER(株価収益率)は9日まで7倍台に低迷しており、日経平均構成銘柄の平均(約12倍)を大幅に下回る。人工知能(AI)とインターネットの発展による成長戦略を掲げる孫社長の構想を市場が消化し、評価を改めるにはなお課題が多い。

『トヨタに迫るSBの営業利益』などと新聞の見出しが踊っていたが、なんだ、未実現利益1兆円も計上し、利払いに充てる現金調達にも四苦八苦している様相なのだなあ。まあ、『張り子のトラ経営』なのだろう。これも経営手腕の一つなんだろうなあ、孫さんの。が、一旦ハイテクショックが世界を覆うと、目も当たられない惨状になるんだろうなあ。そうならないことを祈るが、トランプショックはいつ来るか分かんないなあ。


★★<米、北朝鮮貨物船を没収 制裁違反の石炭輸出で >米司法省は9日、国連安全保障理事会の制裁で禁じられている石炭輸出などに関わっていたとして、北朝鮮籍の貨物船を没収したと発表した。制裁違反による北朝鮮船舶の没収は初めて。飛翔体発射を繰り返す北朝鮮に対し、制裁の手を緩めない姿勢を改めて示した。

没収したのは貨物船『ワイズ・オネスト』で、2016年11月ごろから複数回にわたって北朝鮮西部の南浦で石炭を積み、中国やロシアに向けて出航していたという。米国の制裁対象に指定されている北朝鮮の貿易会社の関係会社によって運航され、北朝鮮に重機を輸入するためにも使われていた。この船舶は位置や速度を他の船に電波で知らせる船舶自動識別装置(AIS)を作動させていなかったとして、18年4月ごろにインドネシアの海事当局によって拿捕された。その後、米側に引き渡されていた。デマーズ司法次官補は9日の声明で「司法省は北朝鮮の好戦的な行為をやめさせるため、最大限の圧力をかける役割に取り組む」と表明した。

まあ、妥当な没収だな。破落戸国家北朝鮮の面目をつぶすいい行為ではあるな。どしどしやってほしいな。


★★<3月の実質賃金、前年比2.5%減 2015年6月以来の下げ幅>厚生労働省が10日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比2.5%減少した。2015年6月以来3年9カ月ぶりの低下幅となる。相対的に賃金が低いパートタイム労働者の比率が増加したことが減少につながった。

名目賃金にあたる1人あたりの現金給与総額は前年同月比1.9%減の27万9922円だった。基本給にあたる所定内給与が0.9%減、残業代など所定外給与は3.1%減だった。ボーナスなど特別に支払われた給与は12.4%減だった。パートタイム労働者の時間あたり給与は前年同月比2.2%増の1148円だった。パートタイム労働者比率は0.77ポイント上昇の31.56%となった。

『富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる』日本社会の実態を表しているなあ。テンポラリー雇用者の比率がどんどん高くなり、それでも賃金が上がらない構造に仕立てている自民党政権は日本丸をどこに行かせようとしているのか、さっぱり分からん。長期的展望が欠如しているんだなあ。尤も『セクハラ』さえきちんと理解してない人物が財務大臣なんだから日本の後進性には仕方ないかな、


★★<都内で3日間で1200人以上免許返納 池袋暴走・母子死亡後>11日から、春の全国交通安全運動が始まる。列島各地で、安全運転を呼びかけるイベントが開かれている。高齢ドライバーによる重大な事故が相次ぐ中、東京都内では高齢ドライバーを中心に、免許証を自主返納する人が増えていることがわかった。

4月、東京・池袋で高齢者が運転する車に、母親と3歳の長女がはねられ死亡する事故など、各地で高齢ドライバーによる事故が相次いでいる中、都内ではゴールデンウイーク明けの3日間で高齢者を中心に、1,200人以上が免許を返納した。

返納しにきた人は、『これだけ交通事故が多いから、前から(運転を)やめようと思っていた。やっぱり返した方がいいですね』、『今回池袋の事故があって、パパもう運転をやめてって、孫たちもみんな』などと話した。特に4月の池袋で起きた事故の翌週は、都内で免許を返納した人も1,200人以上にのぼり、前の週に比べ2割以上増えた。

日本列島、『免許返納狂想曲』だねえ。確かに老人の交通事故は多いが、全員にそれがあてはまる訳ではない、と反論したくなる。若者だって暴走、飲酒運転は絶えないではないか、と。拙者も返納狂想曲の年齢層の入り口にあるが、返納する気はない。免許事前運転実地検査で、脱輪したら返納しようと思ってはいるが。

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