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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『プレミアブランド小話㊳ 日本を追い上げ、抜く韓国ブランド』

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今日の画像は、千葉県富津市内の民家で開花した数十年に一度咲くといわれるメキシコ原産の常緑多年草『アオノリュウゼツラン』。そして、広島市造幣局の八重桜、白がまぶしい『琴平』とピンクの『関山』です。

広島造幣局は、大阪造幣局の『桜の通り抜け』に咲く八重桜を移植し、『桜の通り抜け』として毎年解放し、市民の目を楽しませてくれます。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★日本でも近年、貧富の差が広がっているが、高級車の売れ行きだけを見ても世界的にも明確に貧富の差が広がっていることを肌で実感する。フォーブスのデータによれば、10万ドル=1,100億円以上の資産を持つ『ビリオネア』の数は、2000年の470人から2017年には2,047人と4倍以上に増えている。日本でも、世界に比べれば変化は少ないとはいえ、野村総研によれば、1億円以上の金融資産を持つ富裕層の数は、2000年の83万5千所帯から、2015年には121万7千所帯と5割増となっている。

このような富裕層の増加は、高級品市場の拡大をもたらしている。日本の高級車市場では、2,000万円以上の超高級車の市場は、2003年の203台から2016年には2,634台と13倍に伸びている。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレーといった超高級車の販売台数は世界的にうなぎのぼりである。ポルシェの販売台数は、2000年代初頭の5万5千台前後から2016年は23万8千台と4倍以上に膨れあがっている。ベントレーは、2000年代初頭の1,000台前後から2016年には1万1千台と10倍の伸びである。

一方、中流的なものは売れなくなり、Dセグメントでは、メルセデス・ベンツやBMWのようはプレミアムブランド以外のマスブランドの売り上げは大きく低下している。マスブランドではCセグメント以下の小型車に限定される傾向が顕著である。自動車に限らず、消費の二極分化はあらゆるところで見受けられ、売れているのは高級品か低級品だ。このような傾向の中で、日本製品はほとんどの場合『低価格品』の市場に属してしまっているのが現状である。

日本が得意としてきた自動車や家電の分野で、韓国や中国をはじめとした新興勢力の進展ぶりはめざましいものがある。日本にいると気付きにくいが、彼らのプロダクトは安い上に品質もかなり良くなってきた。

スマホ市場では韓国勢や中国勢の存在感が日増しに高まっているが、世界的にはテレビ市場でもサムスンとLGが世界のマーケットを席捲し、日本ブランドの存在感が希薄になっている。今話題の有機ELテレビ用パネルを作れるのは韓国のLGだけであり、最近有機ELテレビを盛んに宣伝しているソニーもパナソニックも、LGからパネルを購入しているのだ。


自動車市場にも変化が起き始めている。アメリカのJDパワー調査でも大きな変化が起きている。ちょっと前まではポルシェとレクサスがトップ争いをしていて、上位は日本勢が占めていたが、ここ数年韓国勢の向上が目覚ましく、2016年にはついに起亜が1位になった(2位はポルシェ)。2017年には起亜が1位を維持しつつ、2位には現代が2015年に立ち上げたプレミアムブランドのジェネシスが入っている。韓国勢のワンツーフィニッシュである。

ジェネシスは、VWでベントレー、ランボルギーニ、アウディのデザイナーを務めた『ルク・ドンアーヴォルケ』をチーフデザイナーとして引き抜き、デザインも売りの一つになっている。現代では、アウディTTのデザイナーとして有名なペーター・シュライヤーがデザイン部門のトップとして経営にも深く関与しており、現代車および傘下の起亜車のデザインレベルは著しく向上し、商品魅力度を高めているのである。

またエンジニアリング面においても、BMWからアルベルト・ビアマンを引き抜き、R&D部門のトップに据えている。彼はBMW時代に『BMW M社』のエンジニアリング副社長を務め、M3、M4、M5の開発を率いていた人物である。

このように『安くて品質が良い』という日本のお株を韓国勢に奪われているだけでなく、デザインなど商品の魅力も韓国勢に劣勢となってしまっている。このままではいけないとだけは確かである。『安くて高品質』に無理に固執すれば、必ず収益を圧迫するようになる。数年前まで、日本の家電メーカーのテレビ事業が韓国勢とのシェア争いに対抗しようとして軒並み大赤字になっていったのは記憶に新しい。

日本ブランドも、価格競争力が維持出来る分野は少なくなっていくと考えられ、欧州プレミアムブランドのような『高価格でも喜んで買ってもらえる』というブランドに変化させて行かないと、どんどん厳しくなるだろう。そのためにも欧州ブランドのように長期的なブランド構築までにかかる時間を考えると『待ったなし』と言ってもよいのではなかろうか。(参考: 山崎明著『マツダがBMWを超える日』)


★★★<『玉置宏の「曲ナレーション集」─々攘⊂川知子、寺尾聡』>
<『霧にむせぶ夜』 黒木憲>
  涙で見送るお前より
  せつない俺の胸のうち
  短い旅でも別れはつらい
  瞼にやきつく 淋しい笑顔
  変わらぬ心を信じておくれ
  『霧にむせぶ夜』
  黒木憲さんです

<『ゆうべの秘密』 小川知子>
  愛をささやく 言葉より
  差し込む朝日の光の中で
  互いに求める ぬくもりが
  変わらぬ二人の 愛のしるし
  いつ迄も あたためておきたい
  『ゆうべの秘密』
  小川知子さんが唄います

<『ルビーの指環』 寺尾聡>
  愛の幻 恋しくて
  たった一人で来た浜辺
  あの夏 交わした 接吻が
  冷たい頬に よみがえる
  秋の浜辺は 淋しくて
  寄せては返す 波だけが
  あの日のままに 騒いでた
  『ルビーの指環』
  寺尾聡さんです


★★<なぜ今『おしん』がブーム?若者にウケた“裏切り”3つ>NHKBSプレミアムで月~土の7:15から放映されている『おしん』。言わずと知れたNHK朝の連続テレビ小説史上最大のヒット作であり、世界50か国以上でも人気を博した名作中の名作だ。

朝ドラ先行放送の“前座”で放映されている過去の朝ドラの再放送ではあるが、密かに新作の『なつぞら』以上にハマっている40代以下の視聴者が多いのだそうだ。好評の声に応えるべく、総集編の放送だけでなく、深夜から朝にかけての一挙再放送が毎週放映されるなど、にわかに『おしん』ブームが再燃している模様。

『おしん』が放映され人気を博したのは今から36年前の1983年。しかも、描かれているのは明治の時代から昭和にかけて。この令和の時代、なぜ『おしん』がウケたのだろうか。それは、視聴者の予想をくつがえす、いくつかの“裏切り”があったからだと筆者は思う。

◇1つ目の裏切り――『昔の作品はダサい!』、面白半分で視聴してみたら…
ちょうど1年前に放映されていた朝ドラ『半分、青い』。バブルの時代に数々のヒット作をとばした北川悦吏子氏が脚本を担当したこの作品は、多くの若者たちの心を掴んだ反面、どこか時代錯誤の展開や台詞の印象を視聴者に与えた。Twitterでは『#半分白目』や『#半分青い反省会』などのツッコミタグやアンチタグが盛り上がり、SNSで内容につっこみながらみんなでワイワイ楽しむという朝ドラの新しい視聴方法が盛り上がりをみせた。

『ツッコミ所の多いドラマをいちゃもんつけながら語り合う』――『おしん』も当初、若者の間ではそんな期待感を背負って視聴をされていたということが『#おしん』ではなく、チャレンジ枠を意味する『#おしんチャレンジ』というタグが盛況なことから推測できる。初週こそ、乙羽信子さんの演じる現代パートのおしんが起こす家族のゴタゴタやおしんの失踪騒動が中心でした。まさに、私たちの知る脚本・橋田寿賀子先生らしい内容で、ツッコミどころも多く、『#おしんチャレンジ』のタグも本来の意味で利用された。


しかし、現代のおしんが自らの人生の回想を始め、本格的な少女編に入るとどうだろう、それを忘れての物語にめりこんでしまう視聴者が多数出現したのだ。
『朝が来るたびに泣かされてしまう』
『脚本の力、役者の力、全てのものに感動させられる』
『こんなすごいドラマが過去にあったなんて知らなかった』
感想サイトやSNSには多くの絶賛の声が。時代を越えた物語の力に、皆、否応なしに引き込まれて行ってしまった。名作はどんなに時がたっても素晴らしさは色あせない。それだけ『おしん』は名作だったということだろう。

◇2つ目の裏切り――『泉ピン子、橋田寿賀子ってうるさいオバさんでしょ?』
ヒロインの母役・泉ピン子さんや脚本の橋田寿賀子さんは、『おしん』を語るにおいて欠かせない重要な人物。泉さんは、近年のドラマでは『うるさいおばさん』や『いじわるな人』を演じることが多く、バラエティでの空気を読まない発言や下品なイメージもあり、好感度は高くはなかった。長くて直接的な台詞が印象的な橋田先生の脚本も、物語に流れる一昔前の空気感やわざとらしさも含め、今の視聴者が敬遠する要素の多い作風であると言える。

しかし『おしん』で、貧乏に耐えながらも献身的に娘を愛する母を演じた泉ピン子さんの力強くリアルな演技力や、橋田先生の圧倒的な筆力はそのイメージを覆すものだった。苦労をして女優となった泉ピン子さんの生き様が現れた当たり役であり、また橋田先生の長台詞も、その時の時代背景や状況を丁寧に説明している点でむしろ効果的。15分の朝ドラゆえにわざとらしさや波乱万丈さも違和感がなく、若い視聴者たちも素直な気持ちで見ることができたのではないだろうか。


◇3つ目の裏切り――『ずっと貧乏やいじめに耐え忍ぶ女性の話なのでは?』
『おしん』は、貧しい農家の出身ながらも様々な逆境に耐えて、時代を生き抜き、スーパーの経営者として成功した女性の一代記だ。多くの人は『おしん』というと『極寒の中、筏で川下り』『小さいのに子供を背負って下働き』など、『おしん=苦労、辛抱』のイメージがある。『社会や家庭の中の多くの辛抱に耐え、文句ひとつ言わず生きる女の話』であると勘違いしている人もいるだろう。しかし、実際は辛抱しながらもそれだけではなく、理不尽なことがあればまっすぐに逃げ出すし、社会の矛盾にも疑問を持ち、女性の開放や自立の必要性も描いてる。

時折挟まれる現代パートでの『すでに成功したおしん』の姿も、ただ苦労して終わるわけではないことを暗示し、安心して視聴することができるのだ。

『おしん』は光石研さんや中村雅俊さんなど、現在ベテラン俳優として活躍されている人の若い姿を見ることができる。また描かれている時期が放送中の大河ドラマ『いだてん』とほぼ同じ時代なので、時代背景を比較してみたりと、物語以外の楽しみ方もたくさんある。

『おしん』の再放送は来年の3月まで続く。リアルタイム組によると、ここからがもっと壮絶なのだそう。今なら、あらすじを読んだり総集編を見て途中からでも十分入っていけるかと思う。第二次おしんブームの波に乗るなら、まさに今ではなだろうか。(文/小政りょう)

橋田壽賀子さん(93歳)が『おしん』を書いた源流は、戦後の食糧難の時代、東京から山形に疎開していた伯母を訪ね、最上川上流の風物に接し、幼子が筏で奉公にでる物語を聞いてからである。その後脚本家として大成した橋田さんは、そのチャンスを狙っており、丁度NHKの朝ドラの企画とマッチングしたという次第。後ほどこのブログで、橋田さんの一生を紹介する予定だが、なんとも素晴らしい女性ではある。まさに時代を切り開いたと言える。が、あの石井ふく子さんがいなければ、橋田壽賀子も世に出ていなかっただろう、というびっくりもある。世はまさに様々だ。


★★<入社3年、年収3千万円も ユニクロ>ユニクロを運営するファーストリテイリングは、優秀な若手の確保に向けて2020年春にも人事制度を見直す。入社後最短3年で子会社の幹部などに抜擢する。年収は1千万円を超え、欧米勤務では最大3千万円程度とする。ソニーがAIに詳しい新入社員を優遇するなど、横並びの給与や昇進体系の見直しが進めば成果主義が浸透し、企業の生産性向上にも繋がっていく可能性がある。

ファストリの柳井正会長兼社長が方針を明かにした。新たな人事では、入社後に店舗やITなどの経験を積ませ、3~5年で国内外の経営幹部として登用する。時期や地域によって報酬は異なり、国内で1千万円超、欧米では2千万~3千万円を想定する。

有価証券報告書によると、18年8月末時点の平均年収は877万円だ。新入社員は接客や店舗運営を学ぶためほぼ一律に店舗に配属される。20年春入社の社員からは一律ではなく、個人の能力に応じてITやデザインなど専門性が高い部門にすぐ配属する人を増やていく考えだ。

柳井社長は『優れた人材にはチャンスを与え、それに見合った教育や待遇が必要だ』と説明する。問題を改善し物事を変えて行く力や常に新しい事に挑戦する積極性といった資質を重視する。必要とされる能力やスキルを持つ人材に高い給与で報い、若手の高度な能力を身に付け成長しようとする意欲を高める。

数年前に採用サイトで公開した年収早見表では、入社後、一番下の等級は平均で400万円弱だった。裁量の権限が強い『スーパースター店長』では平均1千万円を超え、執行役員では1億円も少なくないとされる。

日本企業は年功序列が根強く、能力の高い若手の意欲を失わせ、外資などに優秀な人材を奪われることも多い。能力主義を徹底し、優秀な若手を引き寄せ、日本企業や経済の成長を促す。

この記事は、日経新聞のものだ。このような論評まがいの記事を読むと、『なら、日経新聞の賃金体系は近代化されているの』と聞きたくなるね。年功賃金は一切ないのかしら、日経には。不思議だ。

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