治水に励んだ戦国大名、加藤清正による堤が今も水田を潤す熊本県大津町。今年7月、286戸の農家が農地を共同で運営する農業法人『ネットワーク大津株式会社』が誕生しました。集めた水田や畑は九州最大級の273如Ｊ振冉齢65歳の参加者はどこも後継者難に悩みます。大規模化で農業の魅力を高め、若い担い手を引き込む構え。
結成を呼びかけた樋口取締役は『もう国に頼らない。勝てるコメを作るため、農家が自分で考えた最良最適の経営と生産を実践する』と力を込めます。最新型の農機具を共同購入し、安い農薬や肥料も調達します。武器となる主食用米の生産は食味ランキングで『特A』を取った、『くまさんの力』に全量切り替えます。
『ゆめぴりか』がトップブランドに成長した北海道。苫小牧市の近郊にある『小坂農園』が生産のアクセルを踏みます。19任療弔鵑椶里Δ措膺用米は11如残りは減反に協力し、加工・備蓄米や転作に回してきました。政府の減反廃止の方針を受け、主食用米の生産を増やす考え。高級旅館や小売店から供給が追いつかないほどの注文が舞い込みます。小坂社長は『競争は厳しくなるが、チャンスも広がる』と意気込みます。
競争力のあるコメを自由に作り、どんどん売る。減反政策をなくした後の理想の姿。40年続いた『減反』は何をもたらしたのか。生産調整で米価を支えるのが目的だったのに、主食のコメの値段はこの20年で3割下落。いくら作付けを制限しても、コメ消費の減少に追いつかないから。全農の幹部は『これ以上減反をしても意味がない』と認めます。
それどころか生産効率を高める努力は滞り、稲作は危うく。農水省の2011年の経営統計で、農家の年間所得の柱は年金収入の208万円、農外所得187万円が次ぎ、農業所得は補助金を含め50万円にすぎません。家計の足しと割り切る『週末農業』や、じいちゃん、ばあちゃん、母ちゃんによる『三ちゃん農業』が行き着いた結果、耕作放棄地は全国に広がります。10年の統計では滋賀県の面積に並ぶ40万如Ｂ元ではさらに拡大しています。
減反を続けるだけでは水田の放棄による『自然死』が進むのを止められません。この数年、自営で農業を始めた人のうち40歳以上が8割を占めます。多くは会社勤めをやめ、実家に戻って就農した高齢者。政府・与党は飼料用米も含めて捕縄金でひとまず水田を維持し、時間を稼ぐ考え。その間に大規模化や経営革新などは進むのか。農業は再生に転じるラストチャンスに直面している。
政府財政がかかえる1千兆円の借金。同様に解決のめどが見えない『農政失策』も、自公政権の重い失点です。何の反省もないまま、JAなどにすり寄った『農政ポピュリズム』の結果です。自公の20年の失策、重く国民、特に次世代、さらに孫の時代までのしかかります。お偉い先生方と頭脳明晰な東大官僚が作り上げた日本の影。失点を正々堂々と認め、舵の切り替えを国民に宣言して欲しいですねえ、阿倍晋三殿。
★公務員宿舎の家賃が来年度から5割アップに。値上げ幅は過去最大。東京都心の宿舎は7割増。人口30万人以下の都市では、上げ幅を3割に落として。それでまだまだ優遇、公務員ではあります。
★知事になり、偉くなり、『俺が、オレが』になった猪瀬さん。『本当に情けない』。評論家の大宅映子さん（72）は言う。『道路関係４公団民営化推進委員会』の委員として、2002年から日本道路公団などの民営化具体策を一緒にまとめた。相手とけんかしてでも情報や資料を出させ、公団所有のテニスコートが全国に約100面あることを突き止めた。『行動力、粘り強さ。世間の注目を集める着眼点も素晴らしかった』。一方で『居丈高で｢俺が俺が｣という人。過信がある』とも感じていた。『すぐにばれるようなうそを言っている印象だ。自分がこの問題を追及する側にいたら、どんなに厳しかったか。読者がいるか分からないが、作家に戻るべきだ』
漫画家の弘兼憲史さん（66）は『辞めるしかないのでは』と。猪瀬氏原作の連載漫画『ラストニュース』で作画を担当。テレビなどで舌鋒鋭く話していた猪瀬氏に共感し、『一緒にやりませんか』と声をかけたのがきっかけだった。元学生運動家のニュース番組のプロデューサーが既得権益やタブーに切り込んでいく物語。『手書きの原稿からは、反権力の強い意思と確かな取材力が感じられた』。だが、最近の言動には首をかしげる。『』あの借用証や答弁で理解が得られないことは、普段の猪瀬さんなら分かるはず。混乱し、冷静な判断が出来なくなっているのではないか』と寂しさを交え語りました。
■今日の画像は、『辞任の記者会見をする猪瀬都知事』と、『ペチュニア』『ルドベキア』『サフランモドキ』です。まったく、どうしようもない都知事ではありました。残念。(-_-;)
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