女子大激戦区として知られる広島市で、各大学の経営が曲がり角に。広島女学院大学は、改革派学長として知られる『長尾ひろみ学長(64)』の解任・交代を決めました。長尾学長はグローバル経営化など思い切った転換を進めてきましたが、改革半ばでの退任に。共学化や他大学との合併など女子大の経営は難しい舵取りを迫られます。
女学院大は、理事会で、次期学長に『湊昌子さん(81)』を選任。湊さんは、前東京女子大学長で、現在はNPO法人の理事を務めます。任期は来年4月からの4年間。
長尾現学長は、2010年、2人目の卒業生学長として招かれました。中央教育審議会の委員を務めるなど、中央との太いパイプを背景に、地方の女子大改革にメスをふるって。世界に通用する人材づくりのグローバルと、幅広くバランスのとれた教養を身につけるリベラル・アーツが柱。
しかし2期目目前での交代。大学側は『任期満了に伴う通常の選考過程で決まった』と説明します。が、長尾学長の続投を経営側が望まなかったのは確かです。長尾学長は学生の質を入学時点から高めることを先行させました。質が上がり評価が定着するまでは時間がかかります。改革後、2期連続けての大幅な入学希望者の定員割れは経営側から見ると、厳しく映ります。加えて、改革に大学教職員を始め周辺がついていかなかったと、急激な改革に待ったがかかったのです。
広島市は人口に比べて女子大の数が多く、競争が激化。これを受けて1998年に比治山大が共学化、県立広島女子大は他の県立大学と合併後、女子大は昨年廃止に。女子短大を持つ鈴が峰学園は今年、広島修道大の修道学園と合併を発表。
現在、広島で4年制の女子大を持つのは女学院と安田学園、武田学園の3つ。このうち安田は2007年に薬学部を設置、14年には看護学部を創るなど総合女子大化を進め、経営面では一歩抜け出します。広島文教女子大を持つ武田学園は女学院と同様、定員割れに苦しんで。
大学進学希望者数が入学定員総数を下回る『大学全入時代』を迎え、大学経営者は厳しさを増しています。人口減が激しい地方の大学経営はさらに厳しく。中でも女子大は働く女性の増加と共に魅力づくりが大きな課題となります。
女学院大学が定員割れとは驚きました。安田女子大学に比べ、老舗であり、広島市でのプレゼンスは高いと見ていましたが。私が再就職した会社での求人活動で、この両校へは就職説明会に出かけ、メールアドを頼りに、学生のリクルートに励みました。女学院の卒業生はかなり在籍しており、また新卒も入社してくれたりし、親近感を持っていましたが。安田には、かつてつとめた会社の先輩達が教授として在籍しており、また別の親近感がありました。交通の便からは女学院が有利なのですが、まあ、今時の若者は苦労よりも楽を先に選びますからねえ。安田で教授をしている人からも、女学生達に高邁な意志・理想などとても期待できないとこぼしていました。まさに、今は昔、ではあります。
★来年度政府予算案が決まりました。前年度比3兆3千億円増の『95兆9千億円』で。新規国債と借り換え国債を合わせた発行総額は180兆円にも。しかも、公共事業費に加え、防衛費も増えるなど、歳出膨張に歯止めがかかりません。消費税増税などで税収は6兆9千億円増えるのに、新規国債発行額はたった1兆6千億円しか減りません。『人の金=税金』は、自腹に比べ痛みを感じませんから、阿倍君もドンドン、イケイケですねえ。日本国、どこへ行く、です。 (-_☆)
★イングランド・プレミア、サウサンプトンの李忠成も浦和移籍だそうです。柏木、槙野、森脇、西川、李、合計5名ですか。加えて、ペトロビッチ監督を加えると計6名。浦和は第2サンフレッチェに成り下がり、恥ずかしくないのでしょうかしらねえ。(^.*)
★元京都府職員(64)と元横浜市職員(62)の兄弟が、父親の財産相続にからみなんと『9億円を隠し脱税』していたと。脱税額は4億5千万円。父親は藤枝市で不動産業を営み、2011年9月に死亡。遺産の土地や預金など20億円分を母親と共に相続。その際、このうち国債や預金、生命保険など9億円相当を申告しなかったもの。公務員とはこんな根性の人の集団なのでしょうかしら。公共性も常識制も欠如した人たちが、県庁や市役所の仕事をしているのですねえ。困ったものです。(-_-;)
★今夏の参院選。各所の高裁から『違憲』判決が。ところが『選挙は有効』と。便利な日本語ですねえ。選挙が違憲であれば、当然選挙も無効、が常識でしょうに。裁判所では便利な日本語を使っているようですねえ。それにしても、政府も国会も、自分のこととなると解決への努力はまったく見えません。それでよく国民にあれこれ指図しますよねえ、阿倍首相殿。
■今日の画像は、『メジャーへの移籍挑戦が解禁になった田中将大』と、『街角のクリスマス風景』です。移籍金上限20億円に大変不満の楽天も、世論に押され、将大君の熱意に押され、しぶしぶ承諾の様子ですねえ。獲得した球団が、来季将大を『70億円』でトレードに出した場合、50億円の利益金はどうなるのでしょうかしら。人ごとながら心配ですねえ。(^.^)